「ぅぁぁああぁぁ……っ」
先輩は一度わたしの奥まで突き立てると、入れた時以上に緩慢な速度で引いて行く。
先輩のカリの部分がわたしの中をゆっくりじっくりと擦り上げて、頭の中で火花がパチパチと飛び散る。
「…………」
先輩はわたしが静かに身悶える様をじっくり見ている。その目は獲物をじっくり弱らせようとする獣のようで、先輩の目を見ているだけで子宮がずくんと疼く。
あなたのその目が、どれだけわたしの身体を昂ぶらせているのか、知っていますか?
知らないですよね。
……知って、もらいたい。
もっともっと、わたしのことを。
「……くひぃぃん……っ!」
カリだけ入っている状態まで腰を引くと、先輩はわたしの手を掴んで――両腕をクロスさせて引っ張り、ゆっくり腰を進め始めた。
あー……これ、やばいんだよなぁ……今までは物凄い速さで打ち付ける時にこのやり方をしてたけど、今回はきっと……じっくり責めても、わたしが逃げられないようにするためだ。
「いろは……っ」
「……っ」
あーもう、先輩のこの目はずるい。ずるずるだ。意味は違うと分かっててもつい語感が気に入って使っちゃってる。それは良いとして。
なんでこれだけ粘着質な(失礼)責めをしてる時も、先輩の目の奥はこんなに優しいんだろう。どれだけ激しくする時も、いつも先輩はわたしのことを気遣い過ぎなくらいに気遣ってくれる。
『せんぱい、こんなに気を遣わなくても良いんですよ? わたし体力はそれなりにはあるんですから』
これは以前先輩とした後に言った言葉。
体力があるというのはだいぶ誇張しているけど(実際はへっぽこもへっぽこだ。体育を不真面目にしか受けない女子を舐めないでほしい)、別に身体が弱いなんていうことはない。
その日は正直もっと激しくしてもらいたいとさえ思ったが為に出た言葉だったんだけど……それに対する先輩の返答が、
『…………好きなやつの身体は大事にしたいんだよ。……あー恥ずかしい』
というものだった。この後わたしが悶え転がったのは言うまでもない。
先輩もこんな歯が浮くようなことを言えるようになったんだから成長したもんだ。何様だろわたし。
ちなみにこの後、照れ隠しで『先輩、好きなやつの身体《は》って言いましたよね。ていうことはわたし以外の人は大事にしないんですか? わー鬼畜だー!』と茶化したら……その5分後に気絶させられた。その日の激しくしてほしいレベルを遥かに上回る責めだった。あれーおかしいなぁ……?
「ひぃあぁぁぁぁぁ……っ!? あっ、あふぁっ、んはぁっ!」
軽い回想をしている間に先輩の半身は再びわたしの奥底まで到達していた。
しかも今度は子宮の入口に先っぽを入念にぐりぐりこすりつけてくる。
少し離しては押し込んで、回すようにぐりぐり。
「ひぅぅぅぅぅ……っ」
ダメだダメだダメだ。声、我慢出来ないよぉ……っ。
先輩の責めに対して子宮が喜んで、その入口で先輩の先っぽにキスしてしまう。身体も心も待ち望んでいるんだ。
先輩が押し込む度に、子宮の中にはさっき先輩がいっぱい出してくれた汁も押し込まれて、こぷこぷと小さな海を作っている。
先輩がもう一度腰を引いた。今度はわたしの手を掴んでいることを利用して、少し引いては戻すという行動を繰り返す。
「~~~~~~~~っ」
これも、だめ。全然抵抗出来ないまま小さくイっちゃう。
引くときはカリが中に引っかかって意識が飛びそうになるし、押し込む時はちょっとだけしか腰は進めないけど、その代わり手を引っ張ってほんの少しだけ速く突かれる。ずぐって言う感触と一緒に、身体がぶるぶると震えてしまう。
そして口も閉じれないくらい余裕がなくなったところで、今度は腰をぐりぐり回しながらゆっくり引かれる。
「んぐぅっ、ひっ、ひぐぅっ、ぇうぅぅ……んはぁっ、あひぁぁ……っ」
あーもう、めちゃくちゃだ。先輩にはわたしが弱いところを全部把握されてる……いや、正確に言えば、先輩がしてくれることは全部感じてしまうんだろうな。
あーもう、この人にすっかりとろとろにされちゃったなぁ。今更だけど。
「いろは……っ、いろは……っ」
先輩が切なそうな声でわたしを呼ぶ。……可愛いなぁもう。
その濁った目にも病みつきになってしまって、アバタもえくぼとはこの事だなぁなんて実感してるんですよ? わたし。
一度射精した後でも、もう先輩は限界が近いみたい。毎日してるおかげでどんどんタフになってるみたいだ。
ふふふー、ほらほらイってしまえー。
……まあ、こんなこと考えてはいても、実際はわたしの方がよっぽど余裕が無いんだけど――っ?
「ひ……っ!?」
上ずった声が口から漏れてしまった。
もう一度抜ける寸前まで腰を引いた先輩が、片手を離し、わたしの小さくぷっくりとした豆に親指を添えていた。
今そんなところを責められたら、わたしは――。
「せ、せんぱい、あ、あの、その……」
「童貞かぁ……」
まさかの返答である。
それいくらなんでも引っ張りすぎでしょ……とジト目を向けると、先輩はウッと小さく怯んだ。先輩はちょろいなぁ。
この隙を突いて交渉するのだ。
「せんぱい、あのですね、流石に今そこを責められると」
「責められると……なんだ?」
あ、やば。先輩の目つきが戻ったどころか、更に鬼畜になった。
……ご愁傷様、わたし。
……いや、待てわたし。
もう少しだけ粘るんだ。
「……あの、その、ですね? 流石にそこを責められると、気持ち良くなりすぎて……と言いますか……」
「何だその、上司に言い訳するダメな部下みたいな喋り方は……」
呆れられてしまった。むぅ。
こうなったら話を逸らすしかないか。
「あー、それ良いかもですね」
「何がだ?」
「先輩と同じ大学に行って、会社も同じところに行くんです。それで先輩が上司になって……とかどうですか?」
「……や、何その現実味の薄い話」
半目で見られた。不本意だ。
「なんでですかー。会社はまた話は別ですけど、大学は一緒のとこ行きたいじゃないですかー!」
ぷんすかと頬を膨らませたけど、わたしの中に先輩の先っぽが入った状態で、腕を引っ張られてる状態です。超シュール。
「や、まあ、そりゃそうだけどよ……お前がやりたいことも考えてほしいし、もしそれが俺の行く大学で出来るとしても、受かるとは限らない訳で……」
……?
なんだろう、先輩、何か弱気な感じがする。何か変だ。
「先輩、どうしたんですか? 何か不安げですよ?」
「や、その、何ていうか……この後、お互い大学生になった時、同じ大学にしろ違う大学にしろ、どういう風にすると良いかなって考えることもあるんだけど……たまにな? たまにだぞ?」
おぉ?
何この可愛い生き物。これ絶対しょっちゅう考えてるぞ?
……先輩、そんな先のこと……といっても、順当に行けばもう2年もしない内にお互い大学生になるんだよなぁ。
どうでも良いけど、こういう会話って普通家とかカフェでのんびりくつろいでる時にしたい気がする。
油断してどっちかが動くとその都度お互いが小さな声で「うっ……」って言ってるのシュールすぎるでしょ。
……それにしても。
……嬉しいなぁ。こんな風に考えてくれてるんだ……。
テンションが上がっちゃうぞ、いろはちゃん。
「それじゃそれじゃ、先輩はどうしたいんですかー? 可愛い可愛いいろはちゃんとどうしたいんですかー?」
「うぜぇ……あざとい……」
まあ、腰を数センチ進められただけで一瞬で崩壊するくらいの危うげなあざとさなんですけどね。えへ。
しかしこんなことを言いながらも先輩はその辺を具体的に考えていたようで、『それについてなんだが……』ともごもご言っている。あ、あれ? なんでそんな恥ずかしそうなの? なんか急にわたしまで恥ずかしくなってきた……。
こほんこほんと咳払いして、先輩が目を泳がせながら口を開いた。
「あー……その、なんだ」
「はい」
「……同棲、とか……」
「え」
時間が止まった。
わたしのリアクションに先輩が慌てふためく。やめてやめて、動かないで! 話の内容が頭から飛んじゃうから!
「あ、や、お互い学生で経済的にもあんま余裕は無いだろ? それにお前の親御さんもいきなりお前に一人暮らしさせるのは不安だろうし、お互いがパートナーのことを考えてハウスワークの役割をシェアしたりするってのも今後のビジョンとしてはウインウインと言えるというか、後は、その、なんだ、えーと……」
「…………」
先輩、大混乱である。
実にメダパニ。
なんか後半が意識高くなってる気がするし。使い方もくしゃくしゃだよ、もう。ルーさんだよもはや。
「……くすっ」
思わず笑ってしまった。
一つ一つの理由は、簡単に論破出来ちゃう簡単なもので、そんな理由を咄嗟に出すくらい先輩が慌ててるのが可愛くて。
そして……そんなに、わたしのことを考えてくれてることが、どうしようもなく嬉しく……て……。
――と。
「……んぁぁ……っ?」
「うぉ……っ?」
二人同時に声を上げた。
先輩の言葉が染み込んできて、不意にわたしの中の締め付けが増した。先っぽしか入っていない先輩のモノをきゅうきゅうと締め付けて、欲しい欲しいと訴えている。
……あー……もう、ダメだ。
「……せんぱい」
「ぅあ……どうした?」
「ここ、思い切り指でぎゅってしてください」
わたしが視線を向けたのは、先輩の親指が微かに触れている小さな豆。
「え、良いのか?」
わたしの急な方向転換に、先輩がきょとんとする。そりゃそうだよね。
「良いんです。……先輩のずるい言葉で、わたし、火が付いちゃいました。……いっぱい、気持ち良くしてください。いっぱい、いじめてください。……いっぱい、中に出してください」
「……っ」
先輩の喉が、ごきゅっと強めに鳴った。そして目に強い光が灯る。ぞわりと何かが背中を駆け上り、子宮が先輩の先っぽとのキスを求めて下りてくる。
「……行くぞ」
先輩が言って、わたしの豆に親指をゆっくり押し付けていく。
「ひぐぅぅぅ……っ!」
身体の中を暴れまわる快感に脳を焼かれながら、先輩の腰に足を絡めて――一気に引き寄せた。その行動に先輩が目をむく。
「こ、こら、いろは……っ!」
先輩の熱くて硬くて太いモノが一気にわたしの中を貫いて、子宮の入口にキスをする。
ドチュンッという音と共に、急に引き寄せられた反動で先輩の親指がわたしの豆を一層強く圧迫する。
奥行きたった数十センチの空間を満たされただけで、信じられないくらいの快感と幸福が脳に叩きつけられて、世界が明転する。
わたしの中の襞という襞が先輩から子種を搾り取ろうと、根元から先までざわざわ、きゅうきゅうと絡みつき、締め付ける。
「いろは……っ!」
先輩が切なそうな声を上げて、わたしの豆を強く押して、腰を強く打ち付けた。
先輩の身体がぶるりと震える。
ほんの一瞬の空隙を経て――先輩の先っぽから、大量の白濁液が注がれた。
「んはぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ………………っ!」
動き自体はさほど無いせいか、長くて長い、そしてどこか穏やかな喘ぎ声を上げて、わたしはとびきりの絶頂に達した。
そして、そのままわたしの意識は闇に溶けた。
「いろ……は……っ」
――先輩が泣きそうな、でもすごく幸せそうな顔でわたしの名前を呼ぶのを見て、どうしようも無い程に頬を緩ませながら。
続く。
いろはす視点だと、こういうシーンでも書きたい描写がだいぶ変わるなーと思いました。次回からまた視点が戻ります。
<ニセコイ>
雑談です。ネタバレっちゃネタバレなので未読の方はご注意ください。
今週のジャンプを読んで、嗚呼マリー……としみじみしてました。ニセコイでマリーに惚れ込んでなかったらそもそもSSを書くことが無かったので、心の底からありがとうと言いたいです。
ハーメルンで書いたニセコイSS(R-18も合わせると70話弱ありますが)でマンナカというタイトルで書いたのが今年の2月4日でした。原作でもこのタイトルは使うんだろうなと思っていましたが、まさか9ヶ月も開くとは……。
マリーが悲しい涙を流してなくて安心しました。
個人的に、このシーンを見た時精神的に大丈夫かと不安になっていた唯一のくだりなので、寂しさと同時にほっとした安心感も覚えています。
以上、ニセコイの雑感でした。
ニセコイのマリーに対する愛情は、今はこの作品のヒロイン達に変換してがんがん書いていこうと思います。甘々にするんじゃ~!
<読書>
バカとテストと召喚獣・生徒会の一存シリーズ・GJ部が「気楽に読めるラノベ」3本柱になっています。ちまちま読みながら他の作品も読んでいるところです。戯言シリーズはサイコロジカル(上)をさっき読み終えました。
嗚呼マリー。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!