いろはの躰の奥底に、愛情と欲望の入り混じった白濁をたっぷり注ぎ込むと、思わず涙が出そうになった。
いろはは絶頂に打ち震える最中に俺のそんな顔を見て、何とも幸せそうに頬を緩ませて、気をやってしまった。
「……うぐ……っ」
いろはの腰に手を添えて、射精を終えた敏感な剛直を引き抜く。
気絶していると言うのに、いろはの身体はまるで自分の中から俺が抜け出ていくのを名残惜しむかのように、いろはの心臓の鼓動に合わせるかのようにひくひくと収縮している。
その度に肉棒がびくんびくんと跳ねて残った粘液を搾り出され、数十センチの道のりを戻るだけなのにかなり神経を使った。
ずるりと引き出すと、いろはの朱い肉裂からこぽりと白濁が溢れ出た。その光景に思わず息を呑んだが、当のいろは本人はと言うとすうすうと穏やかな寝息を立てている。何かむにゃむにゃ言ってる。
「……片付けるか」
正直、ここまでの流れがあまりにも劣情を催すものであった為、抜かずに2回戦3回戦と行くくらいのつもりはあった。
それくらいのつもりでいて、更にこんな淫猥な光景を見せつけられては……ちょっとこの後に対処に困る。
うーん、一通り掃除したら自分で……って、そうか、そういや今昼間なのか。
昼間なのか。
びっくりしすぎて2回言ってしまった。
まあ昼なら、一度お昼寝タイムをとって夕飯の後にでも……うん、そうしよう。それまで我慢だ我慢。
「んん……っ」
いろはが目を閉じたまま、身体をぶるりと震わせた。
行為による熱気が身体から抜け落ちれば、今はまだ冬の寒さが残る時期だからこうなるのも当然だろう。
立ち上がってティッシュを取って来て、いろはの身体を丁寧に拭きつつ毛布をかける。
ふわりとした生地がいろはを包み込むと、いろはがふにゃっと顔の筋肉を緩ませた。
「えへへぇ……先輩、あったかいですぅ……」
「…………」
……発狂しそうになった。
眠りの世界でも俺と話してるのか。そんなに俺と絡んでると飽きちゃわないか心配――
「飽きないですよぉ……? 先輩見てて面白いですし……」
「あれ!?」
睡眠中の人間とモノローグで話す人間の意思疎通!? レベル高くない!?
「油断するとすぐキモいくらい挙動不審になりますし……」
「おい」
寝ているのにツッコミを入れてしまった。こいつどんだけ俺のことを罵りたいんだ……。
「先輩がわたしに敬語を使うようになるまでですぅ……」
「あれ!?」
また読まれた!? しかもなに、こいつ俺に敬語使わせたかったの!? 何の為に!? 腹立つ!
「嘘ですよぉ……ばかですねぇ先輩は……」
「…………」
……夢の中の後輩に弄ばれた……。
ジト目を向けて、頬を引っ張る。
むにー。
「ひゃうぅ……」
……何で嬉しそうなんだ、この子……。
試しにもう一度。まずは手を離す。ぷるんとした艶肌が元の形状に戻る。つるっつるやでぇ……。
はい、むにー。
「ひゃわぁ……」
……よし、決めた。
今度からこの子が寝てる時、毎回これやろう。超楽しい。和む。そして死ぬ。死ぬのかよ。
「……っとぉ」
不意に、ぶるりと身体が震えた。
なんで俺は全裸のまま毛布に包まった後輩(中は全裸)の頬をむにむにしてんだ。字で整理すると色々とまずい。
取り敢えず、いろはと一緒に毛布に入る。こういう時に別々の毛布に包まったりすると後でいろはに猛烈な勢いでぷんすか怒られるからだ。ほんともう、プリプリ怒る。プリプリ。
何とはなしにいろはの頭の後ろに腕をまわすと、いろははころんと首をこちらに向け、穏やかな寝顔を見せた。
「…………」
頬をつついてみる。
つんつん。
やだ柔らかい……。
「ふへぇ……」
いろははさっきよりも気の緩んだ声を上げている。ふふん、俺に骨抜きにされているな……言ってて死にたくなった。
まあ、寝てるんだからそりゃ気も抜けるだろうけど。
「……くぁっ……」
毛布の中でぐーっと身体を伸ばし、小さくあくびをする。
さて、落ち着いた所で一眠りするか――と瞼を下ろしかけた時。
「……んん……っ」
いろはが穏やかに、その目を開けた。
× × ×
いろはは俺と目が合うなり、目をぱちくりとしながら2人の状況を確認した。
ふむふむと納得したように頷いて、きりっとした目つきで俺を見る。
「……拘束プレイですね」
色々と待て。
斜め上すぎる予想にびっくりした。何で自信満々なんだよ。頭の斜め上でキラーンて光ってそうなんだけど。
「……なんでだよ」
目の前でジト目を向けると、いろははんーと小さな声で唸った。
「だって、お互い毛布に包まれてるじゃないですか」
「ああ」
「それでわたしは、今まで寝ていた訳です」
「ああ」
「だからです」
「待て待て」
ステップを飛ばしすぎてる。下り階段だったら転げ落ちてるぞ。
なんでこいつ、こんなしょうもないことをにぱーっと良い笑顔で言えるんだ……可愛いけど。
空いた手で頬をぽりぽりと掻いて、ふぅと軽く息を吐く。
「……一回寝ようと思ったんだよ」
言うと、いろはが寝たまま「ふえ?」と首を傾げて(器用だしあざといし可愛いしでもう大変)、直後、しゅんと眉根を寄せた。
「……ごめんなさい、わたしが気絶しちゃったからですよね」
「や、別に気にすることじゃねえよ。お互い気持ち良かったんだから良いだろ別に」
実際、この子が気をやるくらい気持ち良くなってもらえたというのは、とても嬉しいことだ。だからこれは掛け値無しの本音だ。
しかしいろははぷるぷると首を振って(腕枕してる状態だから二の腕に亜麻色の髪がしゅるしゅると擦れてこそばゆい。あと可愛い)、ふんすっと息を吐いた。
「それでも、です。先輩……まだしたかったですよね?」
「あ、や、まぁ……」
痛い所を突かれて目を泳がせる。
いろはは俺の様子を見て、また申し訳無さそうに眉根を寄せた。
「先輩は優しいから……今わたしがいくら言葉で言っても休ませてくれようとしちゃうと思うんです。だから……その気にさせてあげますね」
「え……」
それはどういう――と言いかけた所で、いろはが急に身体を起こして俺の肩を掴み仰向けにさせ膝立ちになり、マウントを取る形になった。
え、なに、一方的にボコられるの? あなたどこの暴力ポニーテールぺったんこクラスメイトさん?
「ん……っ」
「お、おい……っ」
何をするかと思っていたら、いろはの手が俺のしぼんだ棒に伸びて、竿を掴むとそのまま自分の陰唇に押し付けた。どちらの体もきちんと拭き取っていたため、ぺちんと乾いた音が鳴る。
「お、おい、無理すんなって」
そんなことしても――と言いかけたところで、いろはが妖しく口元を歪めた。
……あ、あれ? 何か今すげぇぞくっとしたぞ?
「せんぱぁい……」
互いの敏感な部位をこすり合わせながら、いろはが甘ったるい声を上げた。
その声に今までの局所的な記憶が想起されて、ぶるりと身体が震える。
――いろはは普段、ここまで甘えた声は出さない。
そういう行為をしたい時、しかも自分からしたい時に、合図代わりに、まるで求愛行動のようにこんな声を出す。
それが分かっていることもあり、この一言だけでびくんと欲望が跳ねる。
いろははそれに気付くと、いやらしく目を細めた。
「せんぱい……わたし、せんぱいに無理やりされるのすごい好きなんです」
「え……」
びくん、と肉棒が跳ねる。いろはは「あん……」と耽美な声を上げて、薄桃色の小さなひだひだがちゅくんと潤んだ。
いろはが背中を悩ましく反らせて前屈みになった。下を向いた乳頭はうっすら張り詰めていて、官能に震えている。
「せんぱいに後ろから突かれて……わたしの中ぐちょぐちょに掻き回されて……わたしがいくらダメって言っても止めないどころか、むしろ言えば言うほど激しくされて……」
「ちょ、ちょっと待て、ちょっと待て」
鼻血が出る、鼻血が出る!
何この告白!? 死ぬ!
しかし、そこは流石一色いろは。俺のこんな反応を見てやめる訳が無い。
「せんぱい、その時のわたしの気持ち分かります? 好きな人に押さえつけられて、気が狂うくらい腰を突き立てられて、一番奥の大事なところを何度も何度も力強くキスされて……」
「~~~~っ」
ほ、保健室……! 保健室に連れて行って! 誰か!
……何このドMとしての言葉責め。
下に目をやると、さっきまで平常モードだった竿はすっかり剛直と化していた。そりゃそうだ。
「んっ……」
いろはが青筋だった肉茎に手を添えて、欲情の川が出来たクレバスをぐちゅぐちゅとなぞる。
わずかに腰を前後するだけでぞくぞくとした官能が身体を駆け巡る。
「……そ、それで、わたしの身体をめいっぱい押さえつけながら、耳元で『出して欲しいか?』なんて聞くんですよ? そんなの、答えなんて一つしかないのに」
愛涎をくちゅくちゅと鳴らしながら、いろはの手が亀頭を撫で回す。
気付けばいろはの腰に手を当てて、快楽に酔いながらいろはに合わせて腰を動かし欲望を貪っていた。
「……それで、せんぱいは出そうになると、ものすごいスパートをかけますよね。そこまででわたしはもうイってることが多いんですけど……あの速さで、あの力強さで打ち付けられると、もう頭の中でばちばち火花が飛んじゃって、何も考えられなくなるんですよ」
――いろはの声に靄がかかる。
もう、目の前のぐちゅぐちゅに濡れそぼった孔に入れたい、挿れたい、犯したい。
いろはの耳朶を打つ艶声は、耳元に降るのをやめない。
「……それで、最後にせんぱいのお汁がびゅーって出ると、もう、身体中が喜んじゃうんです。もっと出して貰えって、もっと搾り取っちゃえって、身体中が大声で言ってくるんです。それでわたしは意識が飛びそうになりながらも勝手にせんぱいのおちんちんをきゅうきゅう締め付けて、それでまたわたしが感じちゃって……もう、大変なんですよ?」
いろはが困ったように笑う。ちっともいやがっていない、包容力のある笑顔。
だから――と、言葉を繋いで、いろはが暴発寸前の肉槍から手を離した。
俺にくるりと背を向けて、身体をゆっくり前傾させて四つん這いになる。
どくん、と。
心臓が、下腹部が、跳ね上がった。
「だから……」
震える声でいろはがもう一度言い、首だけこちらに向けて婀娜っぽい流し目を送る。
「……わたし、せんぱいにめちゃくちゃにされるの、好きなんです。……いっぱい、突いてください。いっぱい、かき回してください。……いっぱい、出してください」
「――――っ」
何も、言葉を発する事が出来ないまま。
獣のように目をぎらつかせて。
跳ねるように起き上がると――体躯の割にむっちりとした、牝を感じさせるいろはの尻肉を掴み、狂おしい程にいきり立った肉鉾を、淫靡に潤んだ女淫に宛てがった。
続く。
途中からエロブーストがかかりました。
<小説情報募集>
昨日に引き続き、「笑顔の描写が素敵な小説」の情報をお待ちしています。
ジャンルは問いませんが、恋愛やラブコメの類だとありがたいです。もちろん他のジャンルでも素敵な笑顔の描写があれば大歓迎ですので、よろしくお願いします。感想でもメッセージでもTwitterでも何でもオーケーですので(^^)!
雪が降りましたぜ……タイヤ替えといて良かった……。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!