それからしばし。
未だにいろはの柔らかな太腿に、むにむに極楽感触で挟まれていると、いろはの方に変化が起きた。
ゆっくりと腰を前後させ、太ももで肉棒をこすってきて……って、あれ?
「なあ、いろは、何で動いてんだ?」
聞くと、いろはがどことなくぽーっとした表情でこちらに目を向けた。
「……何で、でしょうねぇ……?」
「…………」
……あれ? これ、スイッチ入ってなーい? 大丈夫じゃないよね、これ?
「な、なあ、いろは。そろそろ抜いた方が」
――言いかけたところで、いろはが俺の肩を掴んで、ころんと仰向けにした。
「お、おい――!?」
状況が掴めず慌てている内に、布団の中でいろはがもぞもぞと動き俺の上に乗ってきた。
重さなどまるで感じない、心地良い柔らかさが身体を包み込む。
「……せんぱい」
「……っ」
俺に語りかける目が、確かな情欲の火を灯している。
……完全に発情してんじゃん。挟んでた意味……。
ていうかこいつ、こうなるって絶対分かってたろ。
呆れながらもいろはの髪をくしゃりと撫でると、気持ち良さそうに目を細めて、そのまま下腹部を肉槍にこすり付けてきた。
「……せんぱい、せんぱい、せんぱぃ……っ」
「……ぉ……ぁ……っ」
おでこ同士をこつんと当てて、熱っぽさを湛えた唇でついばむようなキスをしてくる。
大陰唇が反り返った肉棒の裏筋をにゅくにゅくとこすり上げ、肉竿にねちっこく淫液を纏わり付かせていく。
「せんぱい……ゆ~っくりしましょ? せんぱいのおちんちんたっぷり味わいたいんです……いいですか?」
いろはがおねだりするように言って、唇から首へと順にキスをして、ちゅうちゅうと吸い立ててくる。
あまりの淫猥さに頭がくらくらする。
こいつ……甘えてくる時の破壊力高すぎだろ……。
「……わかったよ」
ここで断る選択肢が無いのは分かっているので迷う意味も必要性もないのだけど、一応少しばかり躊躇するフリだけして頷く。
俺の答えを聞いて、いろはが嬉しそうに頬を緩めた。
「えへへぇ……せんぱい……せんぱぃ……っ」
いろはが愛おしそうに何度も俺を呼ぶと、亀頭をきゅっと掴んだ。
× × ×
にゅこここ……にゅぷ、にゅぷぷぷ……。
「あはぁぁぁぁ……っ」
いろはの中は熱くほぐれていて、挿入していくごとに締め付けをやんわり強めてきた。一番奥まで達すると、いろはの口から甘美な吐息が漏れて、もう一度首に吸い付いてくる。
「せんぱぃぃ……きもひいぃよぉ……っ」
首に腕を回してしがみつくと、俺の耳に唇をぴったりくっつけたまま腰を前後し始めた。
ああ……これは穏やかな快感だ。
これなら射精まで行かない程度でいくらでも楽しめ――
「はぁぁん……せんぱいのぉ……きもひいいところに当たるのぉ……っ」
「やぁん、おしりさわっちゃやらぁっ、もっろきもひよくなっひゃぅぅ……っ」
「あっ、今ちょっとイっひゃったぁ……ひんっ、えっちなお汁、いっぱい出ひゃぅぅ……っ」
「…………っ」
あ、これあかんやつや。
何これ、耳元でこんなエロい実況されるって状況ある?
熱い吐息が絶え間なく耳に吹きかけられて、ちゅぱちゅぱと淫靡な音を立てながら何度も口付けされて語り掛けられる快感が尋常でない。
下半身から込み上げてくる射精衝動にぶるりと身震いする。
「い、いろは、ちょっとこれやばい。ゆっくりやってんのにもう出そうだ」
「え~……? もう出ひゃうんれすかぁ……? まあ許ひてあげましょう……この後もいっぱいらひてくらさいね……?」
まるで酔っ払ったかのような口調で言うと、いろはが腰の密着度を更に強めて、肉襞の締め付けを一層強めながら、それでも速度を変えず緩慢に腰を前後する。
にゅこっ、にゅぷっ、にゅくくっ、にゅぷぷぷ……。
「ぉお、あっ……イっ、イクぞ、イクぞ……っ!」
身体を瞬間的に硬直させていろはを強く抱きしめると、いろはも負けないくらい強く抱きしめ返してきた。
心地良い射精欲が、身体の奥底から解き放たれる。
……どびゅるっ、どぷっ、ごぷごぷごぷ……っ。
「はぁぁぁぁぁん……ひぃんっ、ひゅごいよぉ……きもひいぃよぉ……っ」
「なっ、ちょっ、おい……っ!?」
いろはの子宮へと大量の白濁を注ぎ込むと、まだ射精が終わってない内に、いろはが腰を振る速度を上げた。精液の滑りも手伝って結合部がより卑猥な音を立てる。
にゅぶっ、じゅぶじゅぽっ、ぐちゅぷっ、じゅぷっ、じゅぱっ……。
「ま、待て、いろは、本当に……っ!」
「えへへぇ……せんぱぁい、もっろらひてくらさぁい……っ」
「…………っ」
え、何この子、精液に酔ってんの?
夥しい量の精液を吐き出すと共に、魂まで抜け出てしまいそうな感覚に陥る。
脱力して、四肢をベッドの上にくてんと投げ出しても、いろはの腰は止まらない。
――結局この後、いろはがひたすらゆっくりと腰を振り続け、入れっぱなしでもう2回射精をするまでひたすらまぐわい続けた。
× × ×
結局、短時間寝ては行為に及び、掃除してまた短時間寝ては行為に及ぶ……という規則的で(性的に)乱れた時間を過ごすこと数時間、やっと俺といろはは服を着てリビングに向かった。
まだ夕飯前だというのに、既に2人とも動きが何か変だ。かくかくしてる。
「おう、小町、夕飯の準備の手伝い――」
「ちょっとごめん、ティッシュ取ってくる」
「え」
リビングに入って、既に夕食の準備を始めていた小町に俺たちが顔を見せた瞬間、小町が超速でボックスティッシュの下へ向かった。あ、あれ、何か見たことあるような光景……。
待つことしばし。
「えーと、いろはさん、お兄ちゃん」
「おう」
「何かな?」
未だにティッシュで鼻を包んでいる小町が、若干間抜けな声で俺たちを呼ぶ。
「今後なんですけども。小町が居る時はですね、ちょっと声が大きくなりそうだなーって思った時は小町にLINEの一つで良いから入れてもらえるでしょうか。あの……控えめな時はそこまで気にならないんですけど、その……すごく声が大きくなると、もう、小町死んじゃいそうです……」
死にてえ。
いろはが茹でダコになって腕に抱き付いてきた。
「あーっと……わかった、わりぃ」
謝ると、小町が頬を赤らめながら目を逸らした。
「や、まあ、良いってばよ……」
「キャラブレてるぞ……」
「鼻血が出過ぎて小町のキャラがブレブレなのです……」
「ほんとごめんなさい……」
ところでキャラって失血量によって変わるものなのん?
「仲が良いって証拠だから構わないんだけどね。でもちょーっと、いろはさんの声が可愛すぎて死んじゃいそうだったよ」
いろはが胸元に顔をうずめて全力で抱き付いてきた。鯖折りで背骨をへし折られそうなんだけど。
あれ、これ小町わざと煽ってない? あれ?
「えーと、その、本当にすまん。良いやり方が浮かんだら提案するわ」
「そうしてね……まあ、もう一回くらいはいろはさんの甘えた舌ったらずな声を聞いてみたいけどねっ!」
「いろは、いろは、いろは。折れるぞ、俺の背中がポッキーみたいに折れるぞ」
いろはが小声であぅあぅ言いながらぎりぎりと締め付けてくる。可愛いけど、物凄く可愛いけど、照れ隠しで死にたくない。この子こんな力強かったのん?
と、まあ。
こんなやりとりをしながらも、結局は小町といろはの2人でご飯を作ってくれた。
小町は何だかんだでいろはの事を相当イジり、いろははその度に「小町ちゃん……それはちょっと……言わないで……」と言って手で顔を覆い首をぷるぷる振っていた。
その度に小町と目を合わせて二人でぐおぉと悶えていた。なんだこの兄妹。
食卓を囲んで、いろはが作ってくれたという料理をもりもり食べる。
「……やっぱ美味いな」
「あ、ありがとうございます……」
隣で俺の様子を窺っていたいろはが、ほっと胸を撫で下ろす。
何とはなしに目を合わせ、互いにふと微笑む。
可愛らしい笑みを見ていろはに触れたくなり、小町からは見えないし良いかと思いいろはの太ももに手を伸ばし――
「良い雰囲気になった途端にいろはさんの太ももを触ったりはしないよね、お兄ちゃん?」
「そそそそそんな訳ないやないか」
「何で急に語調が変わったの……」
小町の目が冷たい。ごみを見るような目つきに磨きがかかってる感がある。
「……ん?」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「あー、や、何でもない……」
こんなやりとりをいろははまるで気にしていなかったのか、俺が伸ばしていた手にいろはが触れて、そっと自分の太ももに置いた。
「……えへへ……」
『がふぁっ』
「えぇっ!?」
いろはの照れっ照れの笑みに撃ち抜かれて、比企谷兄妹が同時に血を噴いた。鼻と口から。
あわあわとするいろはをぼんやりとした意識の中で見つめながら、ああ、まだまだこれから先も楽しくなりそうだなぁ……と思った。
お終い。
いろはす編最終回でした。
次で最終回と言ったら、あちらこちらで惜しむ声を頂きました。超嬉しいです。ありがとうございます!
以前もぽろっと書いたんですが、いろはすはアフターで書きたいことがもりもりありまして。
①八幡3年生の夏休み
②いろはすが修学旅行に行く前後
③大学生編
④社会人編
辺りを書いてみたいなと思っています。多分他のヒロインが落ち着いたら書き始めます!
ちなみに①~④のくだり、全部関係性が続いている前提で書きます。大学で久しぶりに再会して……とかではないです。甘々に適度に他の要素を入れながら書きます。目標は読んだ方を万単位で糖尿病にすることです(極悪)。
そんな訳なので、いろはすが終わってぐへぁぁとなってる方はどうぞご期待下さいませ(^^)!
いろはすでした!
12月ですね。いろはす編が終わりましたね。
……そろそろかな……。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!