「ね……もっと、下の方も、触って?」
「あ、や、その……」
手を掴まれたまま囁かれる甘い誘惑に、世界がぐらぐらと揺らぐ。
「……流石に、それは……」
これ以上は……と心の中で一歩引くと、彼女が俺の耳元に口を寄せて――ちゅっ、と口付けをした。唇同士ですれば囁かな音しか聞こえないが、耳に直接送り込まれる口付けの音はあまりに強烈で、異様な浮遊感に包まれた。
「ね、お願い……じゃあ、少し手を下げるだけて良いから、ね?」
「……わ、わかりました。でも、本当に少ししか下げませんからね」
言うと、彼女が目を細めた。
「ん、大丈夫よ。ありがとう」
そう言って、彼女が俺を掴んだ手をすすすと下に下げる。
「あ、もうこの辺が限界です」
あとほんの数センチで、思い切り胸の肉を揉んでしまうという位置で、かろうじて踏みとどまる。少しばかり手を滑らせれば、双丘が作る深く柔らかい谷間に簡単に手が埋没しそうだった。
「わかったわ、じゃあ、お願いね」
言って、彼女が手を離した。
× × ×
彼女の胸と鎖骨の間を揉む。それも、さっきより明らかに胸に近付いた位置を。しかしここならまだ胸を揉んでいるとは言わないだろう。大丈夫、大丈夫――。
……むにゅ。
「え……」
想定していたよりも柔らかい感触に驚く。もう一度良く見るが、やはり胸とは言えない位置、のはずだ。
……これだけ大きい胸だと、境目も柔らかいのか……?
戸惑いながらも指で揉みほぐす。
彼女の反応を伺うと、唇をきゅっと引き結んで、懸命に声を堪えているようだった。
「大丈夫ですか? この辺、凝ってますか?」
聞きながら、4本ずつ、計8本の指でこねくり回す。やはり、柔らかい。この場所でこれだけ柔らかいのなら、この下は一体どれだけ……。
言い知れぬ昂揚に、ちりちりと心臓が焼け付く
「んっ、くぅっ、んんっ、……ひ、ヒッキーくん、ここ、そこまで凝ってなかったみたい」
「そう、ですか」
2人の間で交わされる、空々しい会話。
「それに、もう少し下を揉んでもらってもきっと大丈夫だと思うのよ」
「……そう、ですか」
静かに迫る、臨界点。
「だから……ね?」
俺の内腿を撫でる彼女の手が更に中心部に近付き、10本の細い指が生き物のように蠢きながら、快楽のざわめきを送ってくる。
――理性の糸が、静かに焼き切れた。
「……わかりました。でも、先に言っておきます」
「何かしら」
「……ちょっとだけですよ」
言うと、彼女がくすりと笑う。
「ふふ、わかったわ」
彼女の返事を聞いて、焦れったい場所から手を離した。
× × ×
――乗りかかった船だから、しっかり乗ることにする。それも、全力で。
「口、閉じててくれますか?」
「? いいけど、どうして?」
「多分、危ないんで」
「……? ヒッキーくんがそう言うなら、じゃあ、取り敢えず、んっ……」
彼女が口を閉じたのを確認して、彼女の乳房の2つの突起の前で、10本の手の指をあらん限り開く。俺の手の動きに気付いて、彼女がひゅっと息を吸った。
そして、彼女の柔肉に、10本の指を食い込ませた。
「ひっ……!」
彼女が顎をそらせて天を仰いだ。信じられない程柔らかな感触に見舞われ、自分の手で彼女の乳房を覆うつもりだったのに、自分の手が彼女の柔肉に包み込まれた。それ程の、大きさと柔らかさ。
ほんのコンマ数秒の時間を置いて。
「――ひあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
彼女の全身が痙攣した。無理もない、恐らく彼女は結衣と同じ、もしかしたらそれ以上敏感かもしれないのだから。全体的に敏感で、且つ、胸は息を呑む程艶やかな反応を示してくれる程の、強烈で妖艶な性感帯。
「多分、あんまり長い時間続けると、体力的にきついと思うんですよ」
「ひっ、ひぃんっ! あぐっ、かはっ、うあぁっ!」
ぎゅっぎゅっと、乳を搾るかのごとき強さで彼女の乳房を揉みしだきながら、喘ぎ狂う彼女をよそに冷静に語りかける。
「だから、一気に気持ち良くして、短時間で……って、ちゃんと聞いてます?」
俺の言葉がまるで届いていなさそうな彼女の乳房の先端を、生地の上からぎゅむと摘む。
「ひぎ……っ!」
俺に体重を預けたまま、彼女が背筋を反らせて全身を激しく戦慄かせた。
「おぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
獣じみた嬌声を上げると、彼女の下腹部から甘酸っぱい匂いがもわりと立ち込めた。……どうやら、達したようだ。
でも、きっとこの人は。
この程度では満足しないだろう。
自分の下半身も濡れてしまったが、そこは気にせず続けることにする。
「あんまり動かれると揉みづらいですね。今度はこうしますね」
「ひぃんっ!?」
言って、彼女の肩の上から手を回して、双丘が形作るぬめった谷間に手を突っ込む。右手は彼女の左の乳房に、左手は右の乳房に伸ばして――直接、鷲掴みにする。
「くひぃぃぃぃぃぃん……っ」
可愛らしい喘ぎ声が耳朶を打つ。
ついさっき生地の上から触った時もその感触に驚いたけれど――生で触ると、彼女の乳房は極上の一言に尽きるものだった。汗ばんで官能的な熱を持ち、手のひらに吸い付いて名残惜しんで離れようとしないかのような、もちもちの肌。
この人の年齢がどうとか、自分の立場がどうとか、この時はそう言ったことが頭の中から消し飛んでいて……今はただ、目の前の極上の肉体を、自分の経験と肉体を駆使して、力の限り蹂躙したかった。
「どうですか? 気持ち良いですか? もう切なくないですか?」
ぐにゅぐにゅと自在に形を変える乳房の感触を楽しみながら、事務的な声音で尋ねる。
「おっ、あがっ、んぐぅぅぅぅ……」
クロスした両腕にがっちりと固定されているために、身悶えして快感を逸らすことが出来なくなった彼女が、ひたすら苦悶と喜悦の声を漏らす。
「しっかりしてくださいよ。ほら」
ぷっくりと膨らんだ可愛らしい突起を、きゅっと摘んだ。彼女が鳴き声を上げるまでのほんの僅かな空隙の時間で、更に突起をきゅきゅっとしごき上げる。
「――――あおぉぉぉぉぉぉぉ…………」
彼女は涙を流しながら鳴き声を上げて、足をばたつかせた。そして俺の股間に這わせていた指でチャックを開け始めた。それに構わず、突起をしごき続ける。
「あっ、あがっ、あぁぁぁっ……」
「ほらほら、何してるんですか、もう。鳴き声ばっかり上げてないで返事してください。どうです? 気持ち良いですか? もう切なくないですか? どうですか?」
「あぁぁぁぁぁ……っ」
質問しながら更に強く突起をしごき上げる。彼女の目はもはや虚ろだったが、手での愛撫を一旦止めると、口をぱくぱくしながらも徐々に落ち着いてきた。
しかし、
「うぐっ……?」
あれだけ絶頂に達していながら、一体どこに余裕があったのか――いつの間にか、チャックを開けていた筈の彼女の手はパンツまでずり下げていて、鈴口に粘液が滲んだ肉棒を、器用に後ろ手でがっしり握りしめていた。
「あっ、うぁっ、だ、だめなの……いっぱい気持ち良くしてもらったら、もっと切なくなっちゃったのぉ……っ」
左手で玉を揉み、右手で竿をにちゃにちゃとしごきながら、彼女が耳元で甘えるような声を上げた。
「……っ、しょ、しょうがない、ですね……」
一本切れた理性の糸が、続けざまにどんどん切れていく。
「……それじゃ、もっといっぱい触ってあげます」
「あ、あり、がとう……あはぁっ!」
返事と同時に柔肉をもう一度強く揉むと、彼女が喜悦の嬌声を上げた。それに応じるように肉棒をくちゅくちゅとしごかれ、カウパー粘液がくぷぷと溢れ出る。
胸を揉んでもこの人は満足出来ないらしい。
それじゃあ、ここからは――
続く。
八幡ビーストモード。
平日も最後ですね。頑張りましょう。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!