由比ケ浜マ――彼女の目もくらむ痴態を目の当たりにして、静かに思考回路が狂っていく。異様で異彩で異常な事態なのは違いないのだけれど、今は。
――自分のこの有様さえも、心の奥底から楽しんでしまっている。
彼女の柔らかな背中に、甘く香るうなじに、陶然とした荒い息遣いに、そして凶暴なまでにいやらしい乳肉に。
その一つ一つに、自分は強く魅了されている。それが分かっていて、尚心地が良い。
このままではどこまで行ってしまうか分かったものではない。流石にどこかでブレーキを踏まなくては。
これ以上は、いけない、いけない、いけない――
「んくぅぅっ、あっ、くひぃんっ、んぁぁっ、あおぉぉぉぉ……っ」
「……あ」
今の自分を省みて思考の沼に沈んでいると、無意識のうちに彼女の極上の乳房を背中越しに揉みしだいていた。
腕をクロスさせて彼女の身体を拘束しているので、俺が動かない限り彼女も動けないということをすっかり失念していた。
……と、こんなことを考えている間も、俺の手は彼女の柔肉に吸い付いたままだ。
なんだよこの人の身体、魔性にも程があるだろ……ぼんやり思いながら、ぎゅっぎゅっと搾るようにもちもちの乳肉肌を揉みしだいて、彼女の反応がとびきり大きくなった瞬間に、先端に張り詰めた突起を強めに摘むと、彼女は後ろ手に掴んでいた俺の肉棒に一段と力を込めて、おとがいを反らして上に向けた。
「くひぃぃぃん……ま、また、イっちゃ……んはぁぁぁぁぁぁっ!」
甲高い悲鳴を上げて、彼女が全身を戦慄かせる。甘えるように俺の耳元に口をすり寄せた。
「んはぁぁ……っ、あっ、あんっ、ふっく、ひぐっ、すご、ぃぃぃぃっ、ひっ、ひぅんっ……」
淫猥な息遣いと言葉を送り込んでくる。
手指でしごかれている快感に加えてこんなに艶っぽく囁かれると、思考に靄がかかって、ひたすらに、目の前の極上の女肉を味わいたい欲求に脳内が埋め尽くされていく。
――と、ここであることに気付く。
「あっ、あはぁっ、んっく、はっ、はぁっ、はっ、はぁっ、はぁっ……」
色っぽく息を荒げる彼女の身体の下半身……というよりは下腹部。彼女の身体とソファの境目。
そこが、明らかに温かく濡れそぼっていた。
彼女に握られていることに意識が行っていて気付いていなかったが、肉棒の下の陰嚢にも、その温かな液体が触れている。
いや、触れているというよりは、もはや浸かっている、という表現がしっくり来る程に、その液体は大量に溢れ出していた。
……ショーツを履いてるのに、こんなになるもんなのか……?
単に彼女が濡れやすいだけなんだろう、そう思うことにしようとしていると、彼女がつと振り向いた。俺の思考を見透かしたように細められた目はひどく淫らで、彼女の指に包まれた肉棒が高揚でぶるりと震えた。
「……ヒッキーくん、上手ね。びっくりしちゃった」
「あ……はい、どうもです」
「うふふ……下、びしょびしょになっちゃったわね」
「……そう、ですね……」
「……さっき、わたし、下着を着けてないって言ったわよね」
「はい」
「……ヒッキーくん、今日わたしのスカートの中身は見たかしら?」
「……いえ、見えそうにはなりましたけど、直接は……」
言うと、彼女がくすりと微笑んだ。
「うふふ、ヒッキーくんは素直ねぇ」
気恥ずかしくなり、顔を背ける。
実際、直接見てはいなかった。ぐりぐりとお尻をこすり付けられた時は、スカートの中の柔らかい感触はしたけど……って、んん?
……何でこの人、今こんな話をしてんだ?
彼女の顔を見る。上気した頬、艶かしく細められた目、意味深にゆっくりと開け閉めされる唇。
「…………っ」
彼女が何を何を言おうとしているのか、気付いてしまった。ごくりと生唾を飲み込んで、何か喋らないとと思った、その瞬間。
彼女が肉茎から手を離したかと思うと――くるりと振り返って俺と相対する体勢になった。俺の腰に足を回してがっちり固定して、彼女の下腹部が、肉棒の裏筋に当たりそうな程に近付く。
俺の首に腕を回して、彼女が妖艶に微笑んだ。
「うふふ……もっと気持ち良くしてちょうだい? ……わたしも、気持ち良くしてあげるから」
「……っ」
媚薬のごとき声が、頭から爪先にまで染み渡る。
彼女がほとんど中身の見えかけたスカートを、敢えて手で摘むことをせずに焦れったい腰の動きでずり上げていくと……その下には、何の布地による覆いもなくて――彼女の熟れた陰唇が、ひくひくと動いていた。
× × ×
「うふふ……バレちゃった」
彼女がわざとらしく言って、人好きのする笑顔を向けた。
「ちょ、ちょっと――っ!?」
あまりの事態に混乱しきっていると、更に追い打ちをかけられた。
「ほっ……と」
彼女が手を自分の上着の裾に引っ掛けたかと思うと、一息に脱いでしまった。予め本人が言っていた通り、ブラを着用していなくて……上着を脱ぐ際に一度上を向いた巨大な乳鞠が、重力でぶるんと戻って、重みの為に一往復で止まらずに二度三度と弾むように上下に揺れた。
「ぅ……お……」
呼吸を忘れそうになる程の、凶悪な肢体。
今さっきまで揉んでいた柔肉も、こうして生で目の前で見ると迫力が違う。
脱衣による揺れが収まった後も、彼女がほんの少し身体を揺らしただけで2つの山がゆさゆさと揺れ動く。
ふわりと淡い桃色を纏った乳輪はやや大きく、母性と淫猥さの両方を想起させる矛盾した魅力を持っている。
そんな乳輪の真ん中の乳首は……熱っぽく濃い桃色を纏っていて、快楽と興奮でぴんと張り詰めてひくひくと震えている。
「……どうかしら……?」
彼女が俺の頬に手を添えて顔の向きを双丘の方に固定させて、僅かに不安の滲んだ声で囁いた。
「……本当に、綺麗です……それに、死ぬ程エロいです」
言葉が出ないあまりに、凝視したまま本能のままに答えると、彼女はくすりと笑った。
「あらぁ……嬉しい。こんなにじっくり見つめてくれてるとなんだか少し恥ずかしいけど……恥ずかしい以上に、とっても幸せになっちゃうわ」
本当に嬉しそうに言って、腰を悩ましくくねらせる。
あまりにも淫猥な光景に目が眩んで。
――震える手が自然と伸びて、彼女のスカートの裾を掴んだ。
「……あ……」
自分がした事に気付きぼへっとした声を出すと、彼女がお姉さんのような喋り方で尋ねてきた。
「あらぁ……こっちも見たくなっちゃった?」
「……っ、は、はい……っ」
まるで余裕の無い声で答えると、
「ん、わかったわ。じゃあちょっと……」
言って、彼女がすっと腰を上げて、俺の隣に腰を下ろした。久しぶりに彼女と身体が密着していない状態になって、少しばかり空虚な気持ちになる。
彼女は、俺の方に向き直って体育座りになると、俺も横を向くよう促されて、ソファで隣り合いながらも相対する形をとった。
彼女が、スカートのホックに手を掛ける。
するり、ぱさっ。
あっさりとした乾いた音がしたかと思うと、彼女が恥ずかしそうに頬を上気させて、ゆっくりと足をMの字に開いた。
「…………っ」
押し倒して、今すぐこの場でめちゃくちゃにしてしまいたい衝動に駆られた。
彼女の足の根元の淫部は溢れ出す蜜でとろとろに濡れており、あまり濃くない恥毛と、ひくひくと物欲しそうに疼く肉厚のひだに目を奪われた。
――こんな所に突っ込んだら、一体どれだけ……?
想像しただけで、鈴口からカウパーが滲み出た。
吸い寄せられるように顔を近付けて凝視していると、頬に手を添えられた。
「……わたしの身体、どこでも良いから、いっぱい、好きなようにして、気持ち良くして? ……そしたら、わたしもあなたのその硬くて太いのを、いっぱい気持ち良くしてあげるから」
さっきの言葉を確認するように、より卑猥に俺に告げて。
「……は、い……っ」
頭が熱に浮かされたようにくらくらとしたまま、彼女の肢体を見つめながら、ぎこちなく頷いた。
続く。
書く側も読む側も、入れ込めば入れ込む程原作やアニメでキャラクターたちを観た時になんか変な気分になる危険性が。既に今まで何人かの方にご報告を受けています笑
外見の描写をきちんとするってすごい大変だけど必要だなー、と、昨日の夜やたら苦戦しながらこの話を書いていて思いました。これくらい書けるのが当たり前、という基準を上げる作業中です。
今日は昨日よりは寒くない感が。
1週間お疲れ様でした(^^)
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!