由比ケ浜マ――彼女が、ぎちぎちにそそり立っている肉棒にうっとりとした視線を向けている。
口は半開きで、熱く湿った息を吐く口の中では微かに紅い舌が蠢いているのが見えて、ソファに座ったまま彼女のそんな艶姿を見てごくりと息を呑んだ。
「それじゃあ……んっ……」
彼女が肉竿の根元に手を添えて、ゆっくり鼻を近付けた。
そしてゆっくりと鼻をすんすん鳴らして、丹念に下から匂いを嗅いでいく。
「んふぅ……すん、すん……あんっ、すごい匂い、くらくらしちゃう……くん、くん、んふぁっ、すんすん、上の方は……あぅっ、おつゆが垂れてきちゃってるわ……うふふ、んっ、んふぅっ、すん、すん、すん……っ」
「……っ」
陰嚢から始まり、裏筋を根元から鈴口に向かって嗅いだと思えば、今度は肉槍を掴んで自分の方に押し倒し、首の角度を変えて肉棒の表側を丹念に嗅ぎ始める。
犬よりも念が入っているのではないかと思うような嗅ぎ方に、鼓動がどんどん高鳴る。
「んぅっ……あぁっ、すん、すん、これ……っ、すん、すん、ほんとうに、くん、くん、すごいわぁ……っ」
陶然とした表情で彼女が鼻を鳴らしている間中、鈴口からはカウパーがくぷぷと滲んでいた。
彼女がふと顔を上げ、艶美に口を歪ませ目を細める。
「この匂いを嗅いだだけで、もう犯されたのかと思っちゃうわ……本当にすごいわね」
「……っ」
歯がかちかちと鳴り、震える手を彼女の頭に伸ばす。
サラサラの髪を掴みくしゃりと撫でると、彼女のぷっくりとした朱い唇をいきり立った剛直の目の前に引き寄せた。
「……もう、舐めてください」
震える声でそう告げると、彼女は楽しそうに笑った。
「……はい。……これから舐める訳だけど、たくさん舐めるけれど、その前にひとつ」
「? 何でしょう?」
尋ねると、彼女が両の手で愛おしそうに長竿を撫で回しながら、舌をちろちろと出して微笑んだ。
「あなたがしてほしいことがあったら、何でも言ってね? ねっとり舐めてほしいとか、具体的にここをこう舐めてほしいとか、……無理やり、お口の中を犯したいとか、何でもありだからね?」
「……っ」
全身が喜悦で震えて、鈴口からカウパーがこぷっと滲んだ。
「それじゃあ……いただきます」
彼女が緩慢な動作で口を開け、上唇と下唇の間にねっとりとした唾液の糸を伸ばした。
――かたん、と。
先程物音がした方向から、また何か音がしたな……と思った次の瞬間、熱く湿った口腔粘膜が青筋立った淫茎を呑み込んだ。
× × ×
「おっ……ぉおお……っ」
彼女の口内の温かさといやらしさに身を震わせる。
彼女は先に舌で舐めるなどといった準備運動に近いことを一切やらずに、ノータイムで咥えてきた。
そして、半分程咥え込んだところで進攻を止め、俺を見てにやりと目を細める。
――まるで、行くわよとでも言うかのように。
すぅっ、と彼女が鼻で息を吸った音が聞こえた。
「ぐちゅっ、じゅぽっ、じゅるる、ぐじゅぽっ、じゅるぐちゅっ、じゅぷぷっ、ぢゅりゅっ、れろれろ、じゅぴぷぷっ、じゅるるる……っ」
「!? ~~~~っ!? ~~~~っ!」
――あまりに激しい口淫に、目の前の世界がばちばちと明滅する。
彼女は口の前後運動こそゆっくりするものの、その中では信じられない速度で淫靡に舌を這わせてきた。
亀頭に巻き付くように舐め、竿の裏筋を卑猥な音を立てながら舐りまわし、頬裏を亀頭に密着させぐりぐりと擦り付ける。
「あっ、ちょっ、えっ、なんでっ、うぁっ、こんなっ、うぐっ、急に……っ!」
彼女の口の動きを止めようと頭を掴んで押し戻そうとするが、
「んぐちゅっ、ちゅぷっ、ぢゅぽぽっ、れろっ、れるれるっ……じゅぐぐ、ぢゅぷりゅっ、ぢゅぴじゅぽ、ぢゅりゅりゅりゅ……っ」
「~~~~~~~~っ」
――口腔内の嵐は、まるで収まる気配を見せない。
「ちょっ、ちょっと待って、ほんとに、これ、すぐ……っ!」
あっという間にイカされそうになっているこの状況に泣きそうな声を上げると、彼女がはっと目を見開いて、ゆっくりと肉棒を口から解放した。
むわっとした湯気が上がり、その湿り気も二人の間に漂う熱であっという間に霧散する。
「……ごめんなさい。嬉しくなっちゃって、ちょっとやりすぎちゃったわ……」
頬に手を当てて、首を傾げながら彼女が申し訳無さそうに言う。
……ちょっとって何だ、ちょっとって。
「……えっと、いつもこんな感じなんですか?」
聞くと、彼女は分かりやすく手と首をぶんぶんと振った。
「そんな、全然よ!」
「ほっ……」
「本当はもっとしたいくらいなんだけどね。そうすると、相手の人がもう干物になっちゃうなって思って、いつもはすごくセーブしてるの」
「…………」
マジかこの人。
干物って表現が比喩に聞こえない……。
ほんとごめんね――と彼女がもう一度謝ると、未だ硬直したままの肉茎をちろりと舐めた。え、何そのエロい動作? もう一回やってほしいんだけど。
「どういう風にされるのが好きかしら? ……いくらでも、してあげるから」
「……っ、は、はいっ……」
話しながらも、愛らしい笑顔のまま舌先でちろちろと亀頭を舐める彼女が、蕩けてしまいそうな程に可愛かった。
× × ×
「じゃあ……亀頭だけ咥えてもらえますか」
「ほう(こう)?」
俺が指示を出すと、彼女はあっさりと咥えた。
なんか、さっきのでこの人のリミッターの一部が外れた感じがする……。
……結衣も将来、こんな感じになるんだろうか……。
……ごくり。
「ふぃっふぃーふん(ヒッキーくん)?」
「あ、すいません」
ふぃっふぃーってやたら愉快な響きだな。
早速、希望を口にしてみることにする。
「口の中で、なるべくねっとりと亀頭を舐めてください。裏筋と、カリの部分を特に丹念に」
言うと、彼女がにっこりと目を細めた。
……「あなたも好きねぇ」って言ってるのが目だけで伝わる……。
「んふぅっ……ちゅろっ、ちゅぴっ、ちゅりゅっ、ちゅくっ、ちゅぷぷ……っ」
「おぉぉぉ……っ」
舌の腹がじっくりと裏筋を上下に舐めこすり、ちゅるりと舌を伸ばしてカリを丁寧になぞり上げる。
さっきまでの責めが強制的に絶頂に連行する口淫だとすれば、今の舐め方は心地良く絶頂に導いてくれるマッサージのような快感をもたらしてくれる。
「んっふぅ……ちゅぷ、ちゅこ、ずぞぞぞ……こくっ、ちゅく、ちゅここ、くぷぷ、ちゅぷぷぷ……っ、こくんっ、こくん……っ」
「お、おぉぅ、それやばいっす……っ」
大量の先走りを滲ませていると、彼女の柔らかな上下の唇がカリ首をぱくりと咥え込み、頬をすぼめて唇をОの字にして鈴口からカウパーを吸い取った。
亀頭への刺激とカウパーの吸い上げという流れを何度も繰り返されているうちに、下半身がすっかり蕩けてしまう。
「あ~っ……そろそろ、出そうです……。そのままゆっくり舐めててもらって良いですか」
まるで温泉に入っているかのように、背もたれに体重を預けて天を仰ぎ、彼女の頭をくしゃりと撫でる。
「……んんっ」
彼女は肯定と取れる返事をして、舌や唇での愛撫の速度は変えぬままに、擦りつける力や吸い取る力を僅かに強めて、射精を促した。
心地良い幸福感が身体を包み、睾丸からゆっくりと濃密なゼリーが登ってくる。
「あー……っ、もう、イキそうです」
言って、彼女の顔を見つめながら頭を両手でがしりと掴み、両足を背中に絡ませた。
口を離したりはしないだろうが、この方が何となく興奮すると思ったためだ。
ふくらはぎや内腿が柔らかくて温かな背中に密着すると、彼女は俺の顔を見てにっこりと微笑んだ。どうやら俺の意思を汲み取ってくれたらしい。
俺が足にぎゅっと力を込めると同時に、彼女が口をすぼめて、力強く亀頭を吸い始めた。
「んちゅるるる……ちゅぷ、ちゅぴちゅぴ、ちゅくく、ちゅろろ、くちゅ、ちゅぴぴ、じゅるるるる……」
肉棒を包む極楽に身を委ねると、身体の根元から尿道を伝う感覚がはっきりと分かる程濃密な粘液が込み上げてきた。
――ぐびゅるる、びゅろっ、どびゅるるるる……っ、ごぶっ、どぶどぶっ、びゅるるる……。
「んふぅぅ……っ!? んっ、ごくっ、んぐぅっ、ごくごくごくっ、んふぉ……んっく、んっっく、んふぅぅ……ごく、ごく、ごく、ごく……っ」
溜まりに溜まった興奮の為か、粘度が高い白濁が絶え間なく彼女の口の中に溢れる。
固形物を飲み込んでいるのはと思う程、彼女が飲み込む度に大きな音で喉が鳴る。
「ふぅぅ……すげぇ良かったです……って、あれ……?」
心地良い脱力感を伴った絶頂の余韻に浸っていると、ふと彼女の表情の変化に気付いた。
つい数十秒前までの穏やかな表情ではなく、どちらかと言えば、さっき貪りついていた時のような獣性を帯びた目つき。
「…………」
肉棒を咥え込んだまま、彼女が俺をじっと見つめる。
その瞳が湛えている熱に、射精を終えたばかりの肉茎が反応して、彼女の熱く湿った口内で微かに疼いた。
続く。
由比ヶ浜マでした。エロ魔人ですねこの人。
<また別の小説情報追加募集>
短期間に何回もすみません!笑顔の描写が素敵な小説の情報、本当にありがとうございます。まだまだ募集していますのでどうぞよろしくお願いします。遅かれ早かれ買って読みます!
今回なんですが、「文中のスピード感の変化の付け方が上手い小説」の情報をお聞きしたいです。
場面の空気感の移り変わり(違う人が登場したり、ゆったりした場面が急に緊迫した状況になる等)の際、セリフの行間の開け方や、「――」の使い方等でスピード感を書き分けるのが上手い小説がありましたらぜひお聞きしたいです。ジャンルは問いませんので!
今、書いていて一番もどかしいところなのです。
何卒、よろしくお願い致します!
えげつない程寒いですね。気合を入れて乗り越えましょう。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!