あまりにも特殊な状況に、次の行動へすぐ移ることが出来ない。
浴室の中は、官能の湿り気を帯びていた。
目の前の豊満な臀丘に見惚れ、背中に押し付けられた双丘の柔らかさに陶然とする。
「ほら……、はやくぅ……」
「……っ」
由比ヶ浜マ――彼女が、自分を絶頂に追い立てた相手に、早くボディソープが付いた尻穴を洗うようおねだりしてくる。
蠱惑的に尻を振ると、ひくひくと蠢く淫裂と、収縮を繰り返す尻穴を目で追ってしまう。
「じゃ、じゃあ……」
息をごくりと呑みながら、シャワーでもう一度手を洗う。
美臀にそろりと手を伸ばし、片房ずつ鷲掴みにすると、白玉のような柔らかい肌に指が食い込んだ。
「はぁぁん……やぁん……っ」
両手で二つの牝穴を押し広げ、入り口が牡に向けて開かれる様を凝視していると、彼女は艶めかしい淫声を上げて腰をくねらせる。
どこを切り取っても牡を呼び寄せる仕草がたまらない。
「……っ」
今、俺の肩に顎を乗せて、小さく喉を鳴らしているこの子も、いずれこうなるのだろうか……?
そう思うと、下半身の奥底にたまらない愉悦が走った。
両手で豊満な丘を寄せると、花びらが擦れ合う音がぐちゅぐちゅといやらしく響く。
もう一度開いた所で、一層艶めかしく蠢く菊穴に中指を添えた。
くっと力を入れると、一瞬の抵抗の後ずるりと指が呑み込まれる。
「はぁぉおおぉぉぉぉ……っ」
豊満な牝の丘が、ぶるぶると戦慄く。
下半身に次々と血流が送り込まれるのを感じながら、ずぶずぶと牝穴に侵入させていく。
「はぁぁぁん……うぅぅぅぅ……っ」
彼女は力無く肘を折り曲げ、床に額を付けた。美尻にじんわりと滲んだ汗はねっとりとしていて、ずっと見ていたくなるほど艶めかしい。
ぐりぐりと中を捏ねくりまわしながら指を引き抜き、それを一度シャワーで洗う。
中を洗うのだからと一応洗い流しはしたが、改めて全く汚れていないことに驚く。
「…………」
ふと、彼女の脇にあったものに目が行く。
そして目の前の牝穴を見て、考える。
「え……ヒッキー?」
結衣の訝し気な声を聞いて初めて、考えるより先に「それ」を掴んでいたことに気付く。
「一応、な……? これも使った方が、ちゃんと洗い流せる気がするし……」
自分の声が、これからの展開の為に道化じみたものになっているのを内心笑いながら。
「……そ、そうだね……その方が、良いかもね……」
結衣の声にもどこか道化が混じっていることに気付き、二人で目を合わせて力無く笑って、何も言わずキスをする。
これまでの興奮がよほど溜まっているのか、俺も結衣もぐちゅぐちゅと交尾をするかのように舌を絡める。
目の前の牝二人が放つ媚香が益々濃密になっているのを感じ、陶然としながら。
「それ」を手に取り、蓋を開けた。
× × ×
「……ヒッキー、くん……?」
彼女が、不安げに声を漏らす。自分に何もしてこない上に、すぐ後ろで会話をする声と生々しい水音が聞こえたのだから、それも当然だろう。
振り向かずにこちらに問い掛けて、微かに臀丘を震わせている。
「すみません。もうちょっときちんと綺麗にしようと思いまして」
これから訪れるであろう至福の時に心を躍らせながら、蓋を開けた容器からとろとろの液体を手に垂らす。
「え、それはどういう……っ!?」
両手でにちゃにちゃと混ぜ合わせる音を聞いて、彼女の声が上ずる。
何も言わずに彼女の尻に手を置き、緩慢な動作で撫で回しながら、
「だ、だめ、それを使ったら……はぅぅぅぅぅっ!」
中指をずるりとねじ込んだ。
潤滑液を纏った指はいとも簡単に彼女の排泄器官を犯し貫き、獣のような声が浴室に響く。
「す……げ……っ」
指を食いちぎらんばかりの刺激に陶然として、夢中で中指で掻き回す。
ぎちぎちと締め付けてくる粘膜を押し返しながら、抜き差しを繰り返す。
「んぐぅぅぅ……あひぃぃぃぃ……っ」
彼女はぶるぶると震え身を捩り、許しを乞うように尻を振り乱す。
逃さぬようにいじめ続け、官能がどこまでも高まっていく。
指が抜ける直前まで引くと、逃げたがる彼女の意思とは反対に、発情した肛肉が牡の身体を逃がすまいと吸い付いてくる。
――ふと、目の前でひくついている、肉花びらに目が行った。
僅かな逡巡を経て。
そこに、空いた親指をねじ込む。
「ひぃぃぃぃんっ!?」
彼女の声が、より濃密な官能の色を帯びる。
中指と親指で二つの牝穴を蹂躙すると、征服欲が一気に満たされて、更に欲望が深まっていく。
「こんなにぐっちょぐちょにして、恥ずかしくないんですか?」
挑発するように言いながら、手を握り込むようにしてそれぞれの肉襞を抉る。
リズム良くぎゅむぎゅむと繰り返すと、その度に背中を弓なりに反らせて狂ったように喘ぐ。
――なんて、気持ち良さそうな肉なんだ。
ここに挿入したら、一体どれだけ気持ち良いんだろう。
一度考え始めたら止まらない。
そうだ、何回かイカセて、全く抵抗出来なくなったら彼女に挿れよう。マットに身体を寝かせてたっぷりと。それか今この場でアナルに挿入するのも良いかもしれない。
再現なく欲望が湧いてきた所で――
「……うおっ!?」
不意に襲った感触に、思考が止まった。
× × ×
「……ゆ、結衣……っ!?」
いつの間にかローションを手に塗した結衣が、俺の肉棒をしっかりと握り込んでいた。
潤滑液により肉棒を掴む指が緩慢に動き、雁首に添えられた指の刺激に身体が戦慄く。
その瞳には情欲の炎が燃えたぎっていて、何を言い出すのかとびくびくしてしまう。
何事かと彼女も振り返って、俺たちを見ている。
「……ヒッキー、ちょっとやりすぎだよ?」
「……っ、す、すまん……」
幾分冷たい声音にびくついて、思わず目を逸らす。
でも、と結衣が言葉を続ける。
「……ママ、だいぶ好き放題やってるから、お仕置きとしてなら……ありかな」
『ゆ、結衣……?』
結衣から発せられた言葉に、俺と彼女は同時に声を上げる。
――今、この子は何て言った……? あの結衣が、こんなことを……?
「よし、ヒッキー。続けて良いよ。……ただし、容赦はしないでね」
「ゆ、結衣……あなた、何を……っ」
彼女が震えている。その口の端は、奇妙に吊り上がっている。
本当にいやがっているのか、甚だ疑問に思える表情だ。
「それと」
「うぐ……っ!?」
肉棒を握り締める手に急に力を込められ、潤滑液がぬちゃりと音を立てる。
「ヒッキーがママを責めてる間、あたしはこれ、いっぱい手でしてあげるね」
二人で散々楽しんでたんだから……と結衣がどこか子供っぽく口を尖らせた後、その面影を消し去って妖艶な笑みを浮かべる。
「これは……二人に対してのお仕置きだよ。……それじゃ、始めよ? ……んむっ」
「……っ」
俺も彼女も呆然としたままで、結衣が唇を重ねてきて、それと同時にゆっくりと肉茎がしごかれ始める。
何も選択肢が与えられていないこの状況に驚きながら。
俺は結衣と口付けをしながら彼女と一瞬目を合わせ、意思を交わす。
彼女がこくりと頷き顔を突っ伏したのを確認して……二本の指を再び動かし始めた。
続く。
由比ヶ浜マでした。
ピュアだったり甘々だったりな話を書いた後に由比ヶ浜家のくだりを書くと、落差に驚きます。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!