由比ヶ浜マ――彼女が、浴室の床に額を押し付けて、淫猥な丸みを帯びた尻をこちらに突き出して震えている。俺は彼女の尻穴に右手の中指を、そして淫裂に親指を差し込んでいる。俺の背中には結衣が豊満な柔肉を押し付け、後ろから回した手で肉茎をしっかり握っている。彼女の二つの穴を犯す俺の手にも、肉棒をしごく結衣の手にも、ねっとりとしたローションがたっぷりと塗られている。シャワーを出しっぱなしにしている訳でもないのに、浴室の温度と湿度は上がるばかりで、気付けばじっとりと汗ばんでいた。
「それじゃ……行きます」
「んふぁぁぁぁ……っ」
二本の指をゆっくりと握り込むように動かすと、彼女が身体を戦慄かせて甘い嬌声を漏らす。親指は柔らかい肉襞にくにくにと締め付けられ、中指はどこか空洞のように思える肛肉が、一律に四方から強く締め付けてくる。
「うぐ……っ」
俺が手を動かすのに合わせて、結衣もゆっくりと肉茎をしごき始める。指を波打たせながら、亀頭を撫で回し、雁首をなぞる。その度にぞわぞわとした快感が駆け抜け、先走りの汁がローションに紛れ溶けていく。
「ママもヒッキーもすごい……っ」
耳元で囁く結衣の蠱惑的な声と、俺の指の動きに悶える彼女の甘美な喘ぎ声が、被虐的欲求と嗜虐心を同時に沸き立たせる。指を大きく速く動かせば、その分だけ彼女は遠慮なく喘ぎ狂って。そしてその分だけ、結衣が肉棒を強く速くしごいてくる。彼女と俺の腰が際限なくがくつき、意識が朦朧としてくる。
結衣が、俺の耳にちゅっと口付けをして、空いた手で俺の乳首を撫でてきた。
「あぐぁっ……」
悶絶して手の動きを止めると、結衣がくすりと笑った。隣を見やると、結衣の瞳が妖しく細められていてぞっとする。目の前で喘ぎよがる彼女と見比べて、恐ろしい程似ていると思った。
「もう……だめだよヒッキー。ちゃんと手を動かさなきゃ……ね?」
可愛らしい声に冷徹な響きが混じったかと思うと――俺の耳に舌を挿し込み、乳首を指の腹で撫で上げ、肉茎をしごく速度を急激に上げた。
「ぐあぁぁっ!?」
突然三方向から襲ってきた快楽の奔流が、身体の奥底でぶつかり合って悶絶する。必死で身体をよじらせるが、結衣はぴったりと俺の身体に張り付いたまま逃がしてくれない。
「ヒッキーがママのことちゃんといじめないから、あたしが煽らなきゃって思ったんだ。……ほら、早くしないと、ヒッキーおかしくなっちゃうよ?」
「……っ」
細められた瞳孔から、今までずっと見てきた筈の温もりが抜け落ちていることに気付いてぞっとする。肉棒をしごく手の動きは全く容赦が無い。ローションが塗られているからこそ許される、乱暴一歩手前の強いしごき方だ。恐らく、このまま俺が何もしなかったら、例え絶頂に達したとしても手の動きを止めてくれるとは限らない。
――と、ここで不意に、結衣が口を尖らせた。突然幼くなった表情に戸惑っていると、結衣が拗ねた声音で話し始める。
「……ヒッキーのばか。ママとばっかりして……」
「……っ」
ぽろりと零れた恋人の本音に、ほろりと相好が崩れる。
「……あー、その、なんだ……ほんと、わりぃな。この後、結衣としたいんだけど……良いか?」
尋ねると、結衣の顔がほぉっと明るくなる。頬にほんのりと赤みが差して、結衣の魅力的な笑みが一層輝いた。
「……うん、良いよ。……じゃあ、まずはいっぱい出してね」
「あ、そこは許してもらえないんだ」
「それはそれは、これはこれ。えへへ……」
「うぐ……」
にへらっと幸せそうに頬を緩めてるのに、手の動きが若干さっきより速くなった。会話に温もりは戻ったけど、状況自体はほとんど変わっていない。
これは、少し急いだ方が良さそうだ。
「それじゃ……とどめ、刺しますね」
彼女に呼びかけると、びくりと身体が跳ねた。何をされるのかと震えている豊満な肢体に、空いた左手を伸ばす。そして淫裂のすぐ上でぷっくりと膨らんだ肉芽を、にちりと掴んだ。
「ひぃぃぃぃぃぃぃんっ!? はぁっ、そ、それ、あがっ、ひぎっ、んくぅぁぁぁぁあああぁぁぁぁ……っ!」
肉芽をしっかり摘まんだまま、中指と親指をわっしわっしと握り始める。肉を間に挟んで、二本の指が互いの感触を確かめられるくらいまで、念入りに揉みほぐす。
「んふぁぁぁ……はぁぁぁぁぁ……っ!」
彼女は快感の衝撃で再び顔を上げて、背筋を弓なりに反らせてまるで犬の遠吠えのような恰好で喘ぎ始めた。彼女を呑み込む肉悦の波に比例して、結衣が俺を責める強度も増していく。
「ヒッキーの責め方、すごい……。ヒッキーも、ほら、気持ち良くなって? ね?」
「うぐぁぁぁ……っ!」
指を包み込むぬめりと熱が増すごとに、下半身の決壊が近付く。彼女はタイルに爪が食い込むのではないかと思う程強くしがみ付き、絶頂を我慢しているのかずっと絶頂が続いているのかさえ分からない声を上げている。
「あっ、もう、だめ、ヒッキーくん、これ、もう、わたし、あっ、あぁっ、あぁぁぁ……っ」
「ヒッキー、良いよ、出して、いっぱい出して……っ」
「うっ、うぐぐっ、うぐぁぁぁぁ……っ!」
扇情的な囁き声と喘ぎ声が耳朶を打ち、頭の中で混じり合う。尿道を粘性の高い液体が駆け抜けてきて、視界が白んだ。
――どぶっ、どびゅどびゅどびゅっ、ごぶぶぶ、どぶびゅるるるる……っ。
「ひあぁぁぁぁぁぁぁ……っ!」
彼女が涙混じりの声で絹を裂くような悲鳴を上げると、俺の腹めがけて大量の潮を噴き出した。俺自身も、意識が一緒に抜け落ちそうな程の激しい射精をしたことにより、彼女の腹と陰部に夥しい量の白濁液を塗した。透明な牝の液と真っ白な牡の液がローションと混ざり合い、淫猥な沼が出来上がる。
「いっぱい出たね、ヒッキー。よしよし……」
「おい……」
凄まじい射精により強烈な眠気に襲われた所で、結衣が愛おしそうに俺を撫でてきた。恥ずかしいんだけど、それ以上に心地良くてうとうとしてしまう。
ここからどうしようか――と考えていると、彼女がゆっくり身体を起こし、こちらへ振り向いた。
× × ×
「うふふ……楽しかったわ~」
『……っ』
俺と結衣の目が、点になる。
「ヒッキーくんがあんなに獣みたいな責め方してくれるなんて、嬉しい想定外だわ~。それに結衣もあんなことをしちゃうなんて……これからが楽しみね~」
『……』
彼女が乙女さながらに両頬に手を当てて、頬を赤らめながらきゃーきゃーはしゃいでいるのを、俺と結衣が呆然と見つめている。
「……結衣」
「……なに? ヒッキー」
「お前のお母さん、半端ねぇな」
「……まさかママがこんなにエッチだったなんて……」
「お前もしっかり受け継いでるみたいだけどな」
「え!? な、何言ってんのヒッキー!?」
「や、だって、さっきのおま……え……っ!?」
結衣と話していると、不意に肉棒を掴まれた。ローションと白濁が入り混じった半勃ちの肉竿が、にちりといやらしい音を立てる。
「あらあら、妬けるわね~」
「や、ちょっと、あの、うぐぅ……っ!?」
彼女はにこにこしながら指を生き物のように蠢かせ、その動きのせいで勃起してくると今度は両手で掴んできた。満面の笑みなのに、その顔にはいたずらっぽさと冷たさが混じっている。
「ちょ、ちょっと、ママ! ヒッキーはこれから……その、あ、あたしとするんだからっ! 邪魔しないでっ!」
結衣が可愛らしく怒る。すると彼女は結衣をじっと見つめ、それから肉棒を見つめた。釣られて俺も結衣も視線を下ろす。
「あら……でも、ヒッキーくんのここ、お掃除してあげたくない?」
「う……」
何それ……と思ったら、結衣が満更でもない顔をした。二人して口でするのが大好きらしい。そう思っただけで硬度が増してしまう男の性が恨めしい。
彼女が、俺と結衣を交互に見つめ、にっこり微笑んだ。
「今度はあそこで……二人でお掃除してあげましょう」
「え……」
彼女が指差したのは、初めに敷いたプレイ用マット。結衣を振り向くと、目がぱちりと合う。結衣は視線を泳がせて、まだ迷っている様子だ。
「どうやったらヒッキーくんをもっと気持ち良くしてあげられるか、勉強する良い機会になるわよ?」
彼女が蠱惑的に目を細める。この笑みを浮かべたまま咥えられたら……考えただけで、鈴口からカウパーが滲む。
結衣は、数秒程逡巡して、ゆっくり頷いた。
「……わかった。あたしと、ママで、ヒッキーの……こと、気持ち良くしたげる」
「……っ」
震える声でそう告げて、俺の腹を後ろから抱きしめる結衣の腕は想像以上に温かくて。
「それじゃあ、まずはシャワーを浴びましょうか。うふふ、楽しみだわ……」
うっとりと目を細めて俺に微笑みかける彼女の表情は、目を奪われる程淫靡だった。
続く。
由比ヶ浜マでした。めぐりん編とはるのん編との兼ね合いでかなり久しぶりの更新に。
このエピソードは徹頭徹尾エロなので、相当特殊だなーと思ってます。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!