※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(21)

「それじゃヒッキーくん、そこに頭を乗せて仰向けになってもらえるかしら」

 

 由比ヶ浜マ――彼女が、マットの端を指差して言う。謎の膨らみはどうやら枕の役割を果たしているらしい。タオルが敷いてあるので、そこに頭を乗せれば良いようだ。二人に手を引かれているので、三人並んでマットの上に膝を乗せる。中々シュールな図だ。

 

「……っと。こんな感じですか」

 

タオルに頭を乗せて、だらりと身体を伸ばしながら聞く。

 

「そうね、大丈夫よ~。じゃあ結衣、こっち来てくれる?」

「う、うん」

 

 彼女が結衣を手招きすると、二人は俺の膝を挟んで左右に座り込んだ。二人ともごく自然に女の子座りをしている。結衣は少しあどけない雰囲気が出てとても魅力的だ。しかし彼女は彼女で、本来そんな姿勢をとる年齢ではないということもあってか、そのギャップで破壊的に可愛くなっている。俺が動揺しているのに気付いたのか、彼女は俺をちらりと見てにんまりと目を細めた。心を見透かされた気がしてどきりとする。

 

「うーん……」

 

 不意に。

 彼女が顎に手を当てて、俺を見ながら唸り始めた。なんぞや。

 

「どうしましたか」

 

 尋ねると、彼女は俺の爪先から頭までじっと眺めて、ほふっとため息を吐いた。なんでため息まで色っぽいんだこの人は……。

 

「ヒッキーくん……意外と良い身体してるわね~」

「……どうもです」

 

 そういうことか。まあ、確かに身体をちゃんと見せるタイミングは無かったかもしれない。

 

「結衣、どう? ヒッキーくん、良い身体してるでしょう?」

 

 まさかの飛び火。

 

「え、ええ!? ……あ、や、うん……その……結構がっしりしてるよね。普段からは全然想像つかないけど」

「お前な……」

 

 頬を赤らめながら指先を合わせてもじもじしてるのはものすごく可愛いんだけど、何気に母娘揃って俺をひょろひょろ扱いしてたことが分かってちょっと悲しいです。

 彼女をちらりと見やると、今度はその視線を俺の股間に注いでいた。ちなみに今のやりとりをしている間に落ち着いたのか、ほぼ平常時の状態に戻っている。

 

「結衣、相談があるんだけど」

「な、なに?」

 

 彼女が急に表情をきりりと引き締めたことで、結衣は女の子座りをしたまましゃきんと背筋を伸ばした。

 

「今から、わたし達はヒッキーくんを喜ばせようとしているのよね」

「うん」

「ヒッキーくんをたっぷりと喜ばせてあげるために、ちょっとした準備がしたいのよ。いい?」

「……いいけど、何するの?」

 

 俺が寝そべっているすぐそばで、謎の母娘会議が繰り広げられる。

 

「まずは、膝立ちになってくれるかしら」

「え? う、うん」

 

 彼女の指示通りに結衣が膝立ちになると同時に、彼女も同じ体勢を取った。二人の標高が急に高くなって、一体何が起きるのかと固唾を呑んで見守る。

 

「それじゃあ、結衣。言っておくけれど」

「な、なに?」

「これからわたしがすることは、ぜ~んぶヒッキーくんを喜ばせてあげる為の行動だからね?」

「……わかった」

「よし、それじゃあ、手を繋ぎましょう」

「え、え、え? う、うん……?」

 

 結衣も俺も盛大に首を傾げたまま、彼女と結衣が両手を繋ぐ。向かい合っているので、まるでキャットファイトでも始めるかのような体勢になっている。一体何が起きるんだろう……と全く予想が出来ないでいると。

 

「よし、それじゃあ――んむっ」

「んむ――っ!?」

「え……っ」

 

 目の前で起きた光景に、思考が止まった。

 

       ×  ×  ×

 

 彼女と、結衣が、俺が見ている目の前で。

 

「んむっ……ちゅるっ、ちゅぴっ、ちゅるる、ちゅぴ、ちゅぴ……っ」

「んむふぅぅぅ……んふぅっ、ふぅっ、んっ、んっ、んん……っ!」

 

――唇を重ねていた。

 彼女が結衣の手を握ったのは、逃げる事も抵抗する事も出来なくさせる為だったのだろう。結衣は目を瞬かせながら必死にもがいているが、彼女の責めにまるで逆らえていない。

 結衣の頬がぼこぼこと膨らむ。彼女が舌をねじ込んで、内頬を舐め回しているんだろう。二人の荒い息遣いは悩ましくて艶っぽく、浴室に響く口付けの淫猥な音が耳朶を打つ。結衣の抵抗が弱まってくると、彼女は手を繋いだまま結衣を引き寄せて身体を密着させた。豊満な乳房がぐにゅりとひしゃげて、卑猥な形に変化する。いよいよ結衣に抵抗が無くなってくると、彼女は結衣から手を離し、今度は結衣の二の腕を挟む形でぎゅっと抱きしめた。口付けを続けたまま、結衣をぎちぎちに抱きしめる。結衣の身体がぶるぶると震えて、瞳が徐々に蕩けていく。目の焦点が定まらなくなってきて、腕がぶらりと垂れ下がった。

 

「…………」

 

 彼女が、不意に俺に視線を送ってきた。ぱちりと目が合うと、心臓がどくんと大きく波打つ。

――わたしと結衣がしてること、よぉく見ておいて?

 蛇のように細められた瞳が、そう言っている気がした。

 母娘同士のキス。それも互いに一糸纏わぬ姿で、身体を密着しながら行うだなんて、おかしいと思うのが普通だろう。

 けれど。

 

「んふぅっ、ちゅる、ぢゅる、くちゅくちゅ、ちゅぴ……んはぁっ、んっ、んん……っ」

「ふーっ、ふーっ、んんん……んふぅっ、んっくぅぅ……んはぁっ、んっ、んん……っ」

 

 姉と間違えそうな程若々しく、美しく、艶やかな母親が。

自身と同様に肉感的な娘の、身体と心を蹂躙する。

 それを、娘は抵抗出来ずに徐々に受け入れていく。

 あまりにも非常識で、あまりにも官能的な光景に、俺は呼吸さえ疎かになってしまった。

 

「……ぷはっ……はっ、はぁっ、はっ、はっ、はぁ……っ、な、なんで、こんな、こと……っ」

 

 ようやく唇が離れると、結衣が涙目で必死になって言葉を紡ぐ。吐息混じりの声が色っぽく、湿り気を帯びた結衣の唇に見惚れる。

 結衣の問いかけに、彼女はにっこりと微笑む。唇に指を当てて艶っぽく目を細めると、俺だけでなく結衣までどきりとしたようだった。

 

「二人でヒッキーくんのものを舐めるなら、キス出来るくらい吹っ切れていた方が良いかと思って。……だめだったかしら?」

「そ、そんなこと言われたって、いくらなんでも……」

 

 彼女の言葉に結衣が戸惑う。顔を逸らした際に俺と目が合うと、眉根を寄せて泣きそうな表情を浮かべた。

 

「そうよね、突然すぎたわよね、ごめんなさい……でも、ヒッキーくんはちゃんと反応してくれているみたいよ?」

『え……っ』

 

 彼女の言葉でハッと気付く。下に目をやると、ほんのついさっきまではすっかり落ち着いていた陰茎が、いつの間にかぎちぎちに反り返っていた。あれだけ淫猥なものを見せられたら、こうなるのも当然だろう。

 

「わたしたちが絡み合うのを見て、興奮してくれたのよ」

「え……ほ、ほんとなの?」

 

 結衣が両手で口を覆って尋ねてくる。

 

「……まあ、な」

 

 顔を逸らして答えると、彼女がくすりと笑った。

 

「ふふ……じゃあ、もう少しだけ楽しんでもらいましょうか。今度は、ヒッキーくんも気持ち良くしてあげる」

「え……うおっ!?」

「んむぅっ!?」

 

 俺と結衣が同時に声を上げる。

 彼女は、再び結衣を抱き寄せると同時に、左手は結衣の尻に伸ばし、右手で俺の肉棒に触れた。結衣の尻は手をいっぱいに広げて掴み、肉棒は亀頭をそろりと摘まむ。

 

「んむぅぅぅ……っ」

 

 彼女が悩ましい声を上げて結衣の口内を舐り始めると、結衣の表情はあっと言う間に蕩けた。そして結衣の腕がだらりと垂れ下がったかと思うと――右手を彼女の尻に、左手を肉棒の竿に添えた。

 

「んふぅっ!?」

「うおっ!?」

 

 驚きで彼女と同時に声を上げると、結衣が俺を見て艶っぽく目を細める。その目つきは母娘で恐ろしい程似ていて、それがまた興奮をかき立てた。

 彼女が亀頭を撫でさすり、結衣が竿をゆっくりとしごく。

 

「くおぉぉ……っ」

 

 予想もしていなかった快楽に歯を食いしばって耐えていると、互いの尻を揉み合っている二人の表情が益々扇情的なものになっていく。二人の身体に触れたくて、それでも二人の蠱惑的な交わりを邪魔したくなくて。どうしたものかと迷った末に、二人の膝裏に手を添えることにした。

 

『んふぁぁぁ……っ』

 

 よほど敏感になっているのだろうか、俺が少し触っただけで、二人揃って甘美な嬌声を漏らした。

 三人が三人とも、自分以外の二人の身体に触れている。官能の熱が互いに伝播し合い、身体が熱く火照っていく。

 これはもうそろそろ限界か――と思っていると。

 彼女が結衣に目配せをして、二人とも両腕を離した。互いが互いの身体から解放されて、安心したようなもの寂しいような気持ちになる。

 彼女と結衣がとろんとした目で見つめ合う。

 そして、二人揃って俺を見た。

 ゆっくりと首を傾げて、微かに口角を上げて微笑む。

 ぞっとする程淫靡な仕草に、ごくりと息を呑んだ。

 

「それじゃあ、結衣。そろそろ気持ち良くしてあげましょうか」

「そうだね。……いっぱい、気持ち良くしてあげる」

 

 濃密な口付けを交わしたためなのかは分からないが、二人の息が妙に合っている。よく似た顔が揃って可愛らしく、艶っぽく微笑むのを見て、鈴口からはカウパーが滲み出た。肉竿は期待で静かに震えている。

 二人が俺の方を向く。

 二人が屈んで、顔を肉棒に近付ける。

 二人が悩まし気な吐息を竿にかけると、身体がぶるりと震えた。その様子を見て、二人がふっと微笑む。

――やがて。

 亀頭に唇が触れる寸前まで口を近付けると。

 二人が、ゆっくりと口を開いた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 初めての百合感! と思ったらメタネタハーレムで書いていた……。
 読んだもの(小説、漫画諸々)と書いたものの記憶が色々ごちゃごちゃになってます最近。字数が多くなりすぎて……!
 読み直そうかなとも思うんですが如何せん330話は……w 
 毎日のように読んで頂いていることが、改めてありがたく感じました。ありがとうございます。

 サキサキ編のご感想を沢山頂けて嬉しかったです!ありがとうございます!
 以前書いた時も楽しく書いてはいたんですが、キャラの練り込みやら描写力やらが当時は今以上に足りなかった上にアフターも書いていなかったので、これはもういっそ一から行こうと考えました。八幡とサキサキの関係を温かい目で見守って頂ければと思います。

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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