※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 やっと最終回です。連続で一つのエピソードを書いたのが怪談噺以来で、本当に懐かしい気持ちでした。


ハーレム状態でクリスマスを控えると戦乱の予感しかしない。(8)

 雪乃と陽乃さんの二人が、密着していた口をゆっくり離す。

 その際に伸びた糸を、二人して舌をちろりと出して、艶めかしく掬い取った。

 二人がそれぞれ俺の腕を掴む。

 そしてそのまま倒れこんできた。

 雪乃は俺の正面に、陽乃さんはそのすぐ右に。

 

「八幡……ごめんね、置いてきぼりにしてしまって」

「や、そんな……こと、別に……」

 

 しどろもどろになっていると、隣でくすりと陽乃さんが笑った。

 二人のいたずらっぽい笑顔は、驚く程似ていた。

 

「ふふ……比企谷くんにも、もっと気持ち良くなってもらわないとね」

「え、んむ……っ!?」

 

 陽乃さんが俺の唇を奪い、舌を絡めて唾液を流し込むとすぐさま離れる。

 そして間髪入れずに今度は雪乃が唇を重ねて、同じように唾液を流し込まれる。

 発情しきった美人姉妹の唾液は、いつもより格段に甘く感じて、あっと言う間に思考が蕩けていく。

 

 続けざまの口付けに惚けていると、雪乃が俺の右耳に、陽乃さんが俺の左耳に唇を寄せて、ちゅっと口付けをした。

 そしてそのまま、それぞれの耳を犯し始める。

 

『ちゅっ、ちゅぴっ、ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅっ、ちゅっ……はぁんっ、んふぅっ、んちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……』

 

「~~~~~~~~っ!?」

 

 まるでどちらか一人の声をステレオで聞いているのかと思うくらい、息継ぎのタイミングまで一致した責めに、快楽中枢が凄まじい刺激を受ける。

 普段あれだけ険悪だと言うのに、こんなに息が合うのか。

 雪乃と陽乃さんの左手が俺の乳首に伸びて、こりこりと摘まみ始めた。

 

「うぐぅぅ……っ!」

 

 連動するように、汽車のようにゆっくりと腰も動かし始めて動揺する。

 雪乃の吐息が弾み、明らかに俺の反応を楽しんでいるのが分かった。

 

「んちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……ふふ、八幡、気持ち良い? もっと気持ち良くし――ふぁぁぁんっ!?」

「っ!?」

 

 突然耳元で甘い嬌声を高らかに上げられて、びくんと身体が跳ねる。

 見ると、雪乃が顔を上げて口を震わせている。

 何事かと雪乃の身体に視線を巡らせると、陽乃さんの右手が雪乃の尻に伸びていた。

 ……まさか。

 

「ふふ、雪乃ちゃん、やっぱりお尻も敏感なんだね」

「やっ、姉さん、そこは……っ!」

 

 左右から聞こえる声音がはっきりと分かれて、ついさっきまでのシンクロが霧散する。 陽乃さんが「ほれほれ~」と楽しそうに言うと、雪乃は「んはぁっ!?」と戸惑いながらも甘い嬌声を上げた。

 

「もう比企谷くんも出したいだろうし……雪乃ちゃん、ちょっとスパートかけちゃおっか」

「わ、わかったから……姉さん、せめて、指、抜いて……んくぁぁっ!」

 

 陽乃さんの口が雪乃の耳元に寄る。

 

「だーめ。これは比企谷くんを気持ち良くするためでもあるんだから。大丈夫、腰の動き、手伝ってあげるから」

 

 陽乃さんが囁いた直後……雪乃の腰がふわりと浮いて、雪乃の目が見開いた。

 直後、ばちゅんと腰が叩き付けられ、俺と雪乃が二人して背筋を反らせる。

 

『~~~~~~~~っ!』

 

「ほーら、こんな感じで、ね。雪乃ちゃんも一緒に動いて? ほら、ほら、ほら」

 

 陽乃さんが雪乃のアナルに指をねじ込んだまま、雪乃の腰を持ち上げてすとんと落とす。

 体重をそのまま持ち上げている訳ではなく、持ち上げる際に内壁がこすれて、その快感に耐え兼ねて雪乃が腰を上げているようだ。

 

「くはぁっ! くひっ、うぐぅっ、んくぅぅ……は、八幡……八幡……っ!」

 

 自分で腰を動かさなければ、陽乃さんにアナルを蹂躙されて。

 腰を動かせば積極的に肉棒を貪ることになる。

 どこに行っても快楽の大きな波から逃れられない状態で、雪乃は俺の耳元に口を寄せて、切なげに俺の名前を呼んだ。

 

「んっ、んくぅっ! ……ふふ……はぁんっ! ……妬けちゃうなー。……ひ、き、が、や、くん……っ」

 

 陽乃さんも俺の指に悶えながら、俺の耳元に口を寄せて俺を呼んだ。

 そして。

 

「ふぅっ、ふぁぁんっ、んっ、ひぁ、八幡……八幡……好き……っ」

「比企谷くん……早く、お姉さんのこと、このぶっといおちんちんでめちゃくちゃにしてぇ……っ」

 

「~~~~~~っ!」

 

 ステレオで流し込まれる愛と淫欲にまみれた言葉に、何かが切れた。

 雪乃の手を離し、小ぶりの尻をいっぱいに広げた手のひらで掴む。

 そして腰を力強く打ち付ける。

 それと同時に、陽乃さんに入れた指の動きを一気に激しくした。

 

『んはぁぁぁぁっ!』

 

 雪乃と陽乃さんが、嬉しそうに同時に喘いだ。

 膝を曲げて踵でベッドを押し、雪乃に力強く腰を打ち付ける。

 陽乃さんの弱い所を指の腹でごりごりと抉り、絶え間なく溢れ出す淫液をかきだす。

 ベッドのシーツは、もうどれが誰の汗や愛液なのか判別がつかぬ程ぐしょぐしょになっていた。

 

「あっ、うっく、ひぃんっ、んはぁっ、八幡、もう、だ、め……っ」

「あ~っ、あっ、あっ、比企谷くん、わたし、もう……っ」

「うぐぅぅ……雪乃、陽乃……っ!!」

 

 二人の名を呼ぶと、肉棒と指を締め付ける膣肉が一段と締まった。

 その瞬間、下半身が決壊し、身体の奥底から白濁が上ってくる。

 

 ――どびゅるっ、びゅぶっ、びゅるるるっ、どぶっ、ごぶごぶっ、ぶりゅるるるる……っ。

 

『あぁぁぁぁぁぁぁ……っ!』

 

 二人の声が再びシンクロしたと同時に、肉棒と指が食いちぎられんばかりに締め付けられる。

 視界が白んでいく。

 天国っていうのは意外と体力が要る場所なんだな……なんて思いながら、凄まじい快感と疲労感に再び意識を手放した。

 

       ×  ×  ×

 

 目を開けると、ベッド横で雪乃と陽乃さんが正座していた。

 そして仁王立ちで二人を叱るめぐり先輩。

 

「…………」

 

 なんだいこの光景。

 直前のセクションまでとのギャップ大きすぎないかい。

 口調がぶれぶれだ。

 お叱りはそれなりに続いていたようで、二人ともげんなりとしている。

 すげぇ、陽乃さんが苦笑してる……!

 

「あ……」

 

 雪乃とぱちりと目が合うと、か細い声が漏れた。

 それに気付いた陽乃さんとめぐり先輩も、俺に視線を向けた。

 

「あ、比企谷くん! 気が付いたんだ、良かった……。まったく、二人して遠慮しないで比企谷くんと、その……えっちなこと、しちゃって……もう……っ」

 

 めぐり先輩が頬を赤らめて、両頬に手を添えて俺をちら見してくる。

 あ、あれ? 今お説教タイムだよね?

 

「わたしだって、比企谷くんと……っ」

 

 視線がどんどん熱を帯びてくるぞ、あれ? 疲れ過ぎて身体が動かないぞ?

 

「めぐり。流石に今比企谷くんを襲うのはかわいそうだと思うよ」

「っ!? や、やだなはるさん、そんなことする訳……っ」

 

 言いながら、めぐり先輩がすすすと近寄ってベッドの縁に腰をおろし、俺の頭を優しく撫でた。

 

「と、取り敢えず……膝枕なんてどうかな?」

「え、マジっすか」

 癒しの極みみたいなイベントが発生しそう。

「それで、その後は……」

「え、マジっすか」

 俺これ以上搾られたら死んじゃう。

 

 めぐり先輩が艶っぽく目を細めている。

 やばい、これほんとに搾られる。

 雪乃と陽乃さんは……わー、苦笑してるけど止めてくれないー。

 自分たちでがっつりやっちゃってたもんね。

 でも、俺という資源を大切にしてほしいなー。

 めぐり先輩が俺の頬に手を添えて、柔らかく微笑む。

 ……あー、もう、あかん。

 諦めかけた、その時。

 

「……八幡に何してるの」

 

 寝室のドアを開けて、留美がめぐり先輩にジト目を向けていた。

 

 時間が止まった。

 ぴたりと。

 

 めぐり先輩はどんな反応を見せるのか……と思いきや、一瞬で顔を通常モードに戻し、いつもの天使の笑みを留美に向けた。

 

「ん? 鶴見さん、どうしたのかな? 何でもないよ? さーて、比企谷くん、ゆっくり休んでてね?」

 

 何事も無かったかのように、俺のおでこを優しく撫でて、めぐり先輩がすっと離れた。 それを女性陣三人が何とも言えない顔で見ている。

 

 ……女の人って……怖いよぉ……。

 

       ×  ×  ×

 

 それからしばらく休んで、現在。

 

 あの後も休んでいる俺の元を皆それぞれ訪ねてきてくれた。

 一番癒されたのは留美で、お互い撫で合った。癒されすぎて死にそうだった。

 めぐり先輩もたまにスイッチが入りそうになったけど、頑張ってこらえていた。偉いと思います。

 由比ヶ浜マが一番凶悪で、すごい自然に俺の布団の中に入って添い寝してきた時は死ぬかと思った。興奮で。

 

 そして現在に至る。あ、全然休めてないな俺。

 

「……………………」

 

 俺の現在の姿勢:正座。

 

 や。

 なんでだよ。

 

 俺を半円形で囲んで、女性陣が見つめている。

 いろはがこほんと咳払いをした。

 

「で、誰を選びますか?」

 

 やっぱりその話だったー。

 忘れてくれてなかったー。

 

「や、もうクリスマス終わったし、その話はいいんじゃ……」

「お兄ちゃん、こういう真面目な話の時にメタい話しないで。体裁」

 と小町が言う。

「じゃなくて最低」

「メタにパロを重ねるってレベル高すぎるだろ……」

 

 どこぞのピーキーな妹が浮かんだ。

 同じ中学生と言おうとしたが今は小町は高校生だった。

 はいはいメタいメタい。

 

「それで、ヒッキー、誰を選ぶの?」

 

 結衣がじーっと見てる。なんか押し倒したい気持ちになった。

 はい体裁~。じゃなくて最低~。

 ……もう、キャラが限界だよぉ……。緊張感で崩壊寸前だ、色々と。

 

「あんた……真面目に聞いてる?」

 

 川崎がすんごい勢いで睨んできた。

 一瞬で姿勢を正す。

 背すじをピン! とね。

 

「クリスマスは終わりましたから、じゃあ初詣ですかね。初詣を誰と行きたいか決めてもらいましょう」

「いろはさん、それ良いですね。全員で行っても楽しそうですけど、絶対お兄ちゃんが発情しちゃいますし」

「おい。いろはめっちゃ頷いてるけど。お前らさっきの自分の所業を覚えてるか。なあ」

 

 高速で目を逸らされた。

 

「…………」

 

 さて、どうしよう。

 周りを見渡す。

 

 皆、思い思いの表情で俺を見つめている。

 真面目な顔、ふわふわした顔、不安げな顔。

 先生だけぶつぶつと「取り敢えず今ここで誰が選ばれてもさっさと受け入れて、帰り際に拉致ってマンションで朝までするか……」と恐ろしいことを呟いていた。

 この人正常位だと気絶しても足絡めたまま離さないんだよなぁ。なんで今言ったんだ俺。

 

「えーっと……」

 

 思案顔で頭をがしがしと掻くと、視線がぎゅっと強まった。

 十人分の圧力に身じろぎしながらも、姿勢を正してキリッと表情を締める。

 

「俺は……」

 

『俺は?』

 

 何人分もの声が重なる。こきゅっと小さく喉を鳴らす音も聞こえた。

 

「俺は……初詣には……」

 

 固唾を呑んで見守られる中、自分なりに考えに考え抜いた結論を、誠意をもって伝える。

 

 

「戸塚とぐぇっ」

 

 

 最後まで言い切ることも許されず。

 腹部に強烈な衝撃が走った。

 

 視線を横に滑らせると、先生がにっこり笑顔で俺にボディブローをかましていた。

 いかん、意識が遠のく。俺何回気絶してんだ今回。

 

「さて、延長戦だな。次は初詣の際、誰が比企谷を独占して一晩中身体を貪るかを話し合おう。……穏便にな」

 

 身体を貪るというべらぼうに直接的な表現で、めぐり先輩と留美が噴き出すのを視界に捉えながら。

 次目を覚ましたら、今度はどんな状態になってんのかな……精力剤を飲まされて縛り付けられてたりしたらやだな……などと思いながら、ゆっくりと眠るように意識を闇に溶かした。

 

 や。

 なんだこの話。

 

 

 

 お終い。

 

 

 




 クリスマス企画メタネタハーレム編終了でございます。クリスマスって何だっけと思いながら続けましたが、かなり良い経験になりました。
 次にこの企画をやる際は今みたいな全員バージョンもあればメンバーを限定したバージョンもあるかと思います。
 しばらく先になるとは思いますが、その時も楽しんで頂けたら嬉しいです(^^)

<連絡>
 明日明後日はお休みします。コミケやでー。
 31日は0時更新が厳しい場合は何時間か遅れるかもしれませんが、夜の内には投稿しようと思います!

 それでは、また【31日】にお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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