※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 今日はお知らせが盛り沢山なので、後書きをぜひ読んで頂きたいです(^^)!


(21)

 留美が靴を脱いで、俺の膝に足を乗せる。蠱惑的な笑みは心臓を高鳴らせ、この後の展開が一体どうなるのかまるで分からず不安になる。

 

「ふふ……」

 

 大人びた表情を湛えて、留美が俺の膝を足裏ですりすりと撫でつける。ゆっくりと回すように撫でつけて……撫でつけて……撫でつけて……?

 

「……?」

 

 留美の足の動きが、止まった。

 それはもう、ぴたりと。

 思い切り顔に疑問を浮かべるものの、「続きはどうしたの!」なんて完全完璧に変態な台詞は言えないので、迂闊に喋ることが出来ない。

 留美は眉根を寄せて唇を尖らせて、俺をじっと見つめている。

 ああ、そうか。

 ……言ったら絶対怒るから言えないけど。

 留美さん、この後のことを何も考えてらっしゃらないですよね? というか何をしたら良いか分からないんですよね?

 背筋がぞわりとするいたずらが始まるかと思っていたが、拍子抜けした。ふっと息を吐いて頬を緩めると、留美が拗ねた表情で俺を見つめながら、漫然と俺の膝を撫でる。なんだこのシュールな光景。シュールな上にテーブルの下でのやりとりだから全く見えないし。

 さて、この子は次にどんな手を打ってくるんだろう。

 

「……八幡、最近学校はどうなの?」

 

 まさかの雑談スタート。しかも何故かオカン風味の喋り方。

 

「別に、いつも通りだって」

 

 取り敢えず答えると、留美が途端に言葉に詰まる。ほ、ほら、俺ら普段あんま会話してないから、ね! 自分から切り出す会話って慣れてないんだよね! フォローを入れれば入れただけ悲しくなるなこれ。共倒れにも程がある。

 

「……そっか。じゃあいつも通り一人ぼっちなんだ……あ」

 

 何だその雑すぎる罵倒は……とツッコみかけたところで。

 俺の膝に乗っていた留美の足が、つるりと滑って俺の内ももをつつっとなぞった。

 

「……っ」

 

 予想だにしない刺激に面食らって、思わず身体を震わせて反応してしまった。

 しまった……と思い、恐る恐る顔を上げる。すると、留美はにっこりと笑みを湛えていた。あれ、なんかこれ、どこぞの魔王のお姉さんが浮かべる笑みとちょっとだけ似ているような……?

 

「……今日、この後はどうしよう」

 

 留美がさりげなく次の話題を出してきた。しかしその足は、確実に俺の内ももを捉えて緩慢な動作ですりすりと撫で続けている。

 まずい展開に動揺していると、

 

「……っ!?」

 

 今度は、もう片方の膝に足が乗り、そのまま滑って内ももを撫でつけてきた。強制的に足を開かされた状況に戸惑いながらも、俺の足を開かせるために留美がとっている体勢を考えると、途端に背徳感が湧いてくる。留美は手に顎を乗せるポーズをやめて、今は両手をテーブルに付けている。恐らく安定を求めて体勢を変えたんだろう。

 

「八幡、どうしたの?」

 

 震える手でカフェオレの入ったカップを持つと、留美が優しい声音で話しかけてきた。その笑みが今は小悪魔のものにしか見えない。両足の内ももをすりすりと執拗に撫でられ、情けないながら男の部分が反応してしまっている。これでまた何かの拍子に留美の足が滑ろうものなら、触覚だけで十分伝わる程の痴態を晒してしまう。

 

「……何でも、ねえよ」

 

 上ずった声で答え、カップをテーブルに置く。留美の耳に手を伸ばしてそっと触れると、口を半開きにして「んふぁぁ……っ」と甘い息が漏れた。しかしいくら表情をうっとりと恍惚に染めていても、留美の足の動きは一向に止まらない。

 留美が自分の頬に添えられていた俺の手を取り、もう片方の手も掴んだ。そして両手を繋いだ状態で、テーブルにぴたりとくっつける。

 

「……この期に及んで反撃なんて、生意気」

 

 留美が浮かべた冷えた笑みにぞっとする。留美の両足が徐々に中心に迫ってくる。危険信号が頭の中でがんがんと鳴り響く。俺は留美の手を出来るだけ荒くならないように振りほどくと、テーブルの下に手を潜り込ませて留美の両足首を掴んだ。

 

「んぁ……っ」

 

 留美が驚きに目を見開いて、艶っぽい声を上げる。その足はまだ中心部に向かおうともぞもぞ動くが、流石に俺がちゃんと力を込めたら止まらない訳が無い。

 

「……これ以上は、な?」

 

 宥めるように言うと、留美は眉根を寄せて、まだ足を動かす。手に少しばかり力を込めて、一段低い声で告げる。

 

「これ以上悪ふざけをすると、おしおきするぞ」

「……っ」

 

 こきゅっ、と。

 留美の細い喉が、小さく鳴った。

 のろのろと俺から顔を逸らすと、婀娜っぽい流し目を送り、また逸らし、もう一度視線を向けてくる。

 

「……したら、いいでしょ」

「え……っ」

 

 留美の言葉が一瞬、耳に入ってこなかった。

 

「だから、したらいいでしょ、おしおき……。私、やめるつもりないから。おしおきして止めさせないと、止まらないから」

 

 留美の言葉と表情に唖然とする。

 一歩間違えれば、いや、間違えなくとも、これはおしおきをおねだりしているようにしか見えない。

 お互いがお互いに、相手が紡ぐ言葉に全神経を集中させて、自分が紡ぐ言葉には危うさを孕ませて相手に放り投げる。肌がひりつくようなやりとりに、湧き上がるような昂奮を覚える。

 

「そうか。じゃあ……行くぞ」

 

 俺の言葉に、留美がびくりと震える。顔を逸らしたまま静かに目を閉じて、事の成り行きを見守っているようだ。

 掴んだ足首を、まずは自分の内ももから引き離す。そして宙ぶらりんになった細い足を、手始めにゆっくりと広げていく。

 

「あっ、えっ? あっ、あっ、あっ……」

 

 驚いたのか、留美は不安げな声を漏らしながら俯いて、身体をぶるぶると震わせる。テーブルの下だから全く見えないが、今、留美の足は目一杯広げられている。足がテーブルからはみ出さないように、手に持つ箇所を足首から膝の裏にずらして、留美の足を折りたたむ。М字で開脚した状態になり、留美は泣きそうな顔で俺を見つめた。

 

「留美。こっちに耳寄せてくれ」

「え、あ、う、うん……っ」

 

 訳も分からぬままと言った様子で、留美が髪をかき上げて耳を見せる。俺が何をするのか確認するために、自然と流し目になる留美の不安を帯びた瞳にぞくぞくする。

 唇を近付けて、

 

「どうだ、恥ずかしいだろ?」

 

 と囁き、息をふっと吹きかけた。

 

「んふぁぁぁぁ……っ」

 

 留美の全身がぶるぶると震え、湿った声が吐き出される。それでも止めない。膝の裏を持っていた手を少しだけ内ももに滑らせて、更に言葉で責める。

 

「どうした、恥ずかしいかそうじゃないのかを聞いてるんだぞ」

「ほら、恥ずかしいのか? もういたずらはやめるか?」

「反省したのかどうかを聞いてるんだぞ。ほら、ほら、ほら……っ」

 

 言葉の終わりごとに息を吹きかけて、その度にびくつく留美の反応を楽しむ。ストッキング越しに感じる留美の身体の柔らかさに陶酔して、ここがどこなのかも忘れてしまいそうになる。

 

「んふぁぁぁ……も、もう、やめ、やめ……て……っ」

 

 留美が涙目で訴えかけてくるが、本当にやめてほしいなら顔を離せば済む話だ。留美の耳に唇が触れる寸前まで近付けて、劣情を帯びた吐息を吹きかける。

 

「反省、したのか?」

 

 囁きながら、留美の内ももを緩慢な動作で撫でると、留美が観念したように泣き声を漏らした。

 

「は、反省、した、からぁ……っ」

 

 そこまで聞いた所で、ようやく留美の耳と足を解放する。身体が自由になった留美は椅子の背もたれに寄りかかって、ひどく息を弾ませている。妖しい色に染まった空間が、途端に元の静謐なカフェのものに戻った気がした。

 

「……八幡って、こんなに変態だったんだ」

 

 留美が顔を逸らして眉根を寄せてジト目を向けてくるが、その顔に怒りの色がまるで見えない。この子の寛容さに驚くと同時に、俺の歯止めが利かなくなりそうで怖くなる。

 

「俺も、留美がこんなに変たみゅっ」

 

 言葉を返そうとしたらほっぺをつままれた。

 

「……らりふんら(何すんだ)」

「変態へのおしおき」

 

 留美がいたずらっぽく微笑んで、俺の頬をうにうにといじくり回す。楽しいし和むけど、さっきのやりとりとのギャップが激し過ぎて頭が付いていかない。

 しばらくうにうにと弄ばれて、やがて頬がしゅぽんと解放されると、留美が俺の頬を労わるように撫でた。

 

「どう、反省した?」

「おう。今度からはもっと節度を持っていじめるとするわ」

「…………」

 

 留美が顔を背ける。艶やかな黒髪から覗く耳が真っ赤に染まっていて、俺が戸惑う。あ、あれ、否定しないんだ。え、この子、えええ……?

 

「……そろそろ、出るか」

「……うん」

 

 伝票を持って二人同時に立ち上がると、すらりと伸びた留美の足に目を奪われる。俺の視線に気付いたのか、留美が頬を朱に染めて俺の袖を摘まんだ。

 

「……散々触られた。やっぱり八幡は変態」

「……その理屈だとな、留美も十分変たみゅっ」

 

 また頬をむにむに。そこまでして言わせたくないのか……。

 レジに向かう時に、ふと。

――も、もう、やめ、やめ……て……っ――

 留美の声と表情を思い出して、身体がぶるりと震えた。

 今はまだ昼過ぎ。まだ時間はたっぷりとある。

 留美となら、どこへ行っても楽しいだろう。

 留美となら、何をしても楽しいだろう。

 カフェに入る前までなら、こういったことを考えても極めて健全な発想が浮かんでいた筈なのに。

 今は、つい先程の留美とのやりとりが頭の中をぐるぐる回って、薄紅色の靄がずっと思考を覆い惑わせていた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 ルミルミでした。

<宣伝やら何やら>
 ハーメルンとは別の小説投稿サイトで、新しく「カクヨム」というサイトが出来まして。そこでオリジナル小説を対象としたコンテストが開催されます。読者の方によるランキング付けが為されます。そこで2月の29日(月)から一斉に投稿小説が公開されて、3月末までが選考期間として扱われます。
 投稿のペースは自由のようなので、公開から何気ないエロスと同様に毎日0時に投稿してみようかと考えています。

 ここで明らかな宣伝をするのはどうかと思ったので(ここまででもだいぶ宣伝してしまいましたが)、詳しい情報はTwitterの方で上げたいと思います。
 takahashi_toru_
 皆さん、ぜひともよろしくお願い致します。タイトルなども追って宣伝致します!ちなみに作品内容はおバカでちょっと(?)エロ混じりの、謎めいた学園ラブコメです。笑って和んで頂けますようにと願いを込めつつ。
 
 それに伴い、明日は小説前半部分の最終チェックの為こちらの更新をお休みします。ご了承ください。

 後書きをここまで読んで頂いた方、本当にありがとうございます!!


 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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