ベッドに乗り、壁に背中を付ける。ゆったりと座ると、留美を手招きした。留美は俺が何をしようとしているのかすぐに分かったようで、恥ずかしそうにベッドに膝を乗せた。
「……う……っ」
ベッドに上がってこちらに近付く際に、四つん這いになったことで胸元の白い膨らみの一部が思い切り見えてしまった。顔を逸らすと、留美が俺の頬をむにりとつまんだ。
「……もっとすごいこと、してるでしょ」
「留美の言い方、なんかすげえやらしいな」
キスされた。
「なんで……」
恥ずかしさで顔が熱くなる。
「こっちの方が……効くでしょ」
言っている留美も顔が赤い。自爆攻撃が好きすぎませんかね。
頭をくしゃくしゃと撫でると、留美は不機嫌そうに片頬を膨らませて、俺の目の前でくるりと向きを変えた。足を開いた体育座りのような体勢の俺の股座にすっぽりと収まる。シャンプーと汗の入り混じった匂いに、一瞬で意識が耽溺してしまう。
互いに無言の時間が流れると、2人を包む空気がひりついてくる。何が起きるか分からないような緊張感が立ち込めていた。
留美の腹に手を回すと、小さな体がぴくりと震えた。優しく、壊さぬように抱きしめると、微かに呼吸が荒くなる。
留美の首と肩の境目に顔をうずめると、艶やかな黒髪に包み込まれた。目を閉じると瞼の上を数本の線が踊って、不思議と心が安らぐ。
「あん……っ」
留美が甘ったるい声を漏らして、髪をかき上げた。目の前に留美の白い素肌が露になり、濃厚で甘美な匂いにごくりと喉を鳴らす。
吸い付いて、舌を這わせると、留美が震えだした。
「あっ、あんっ、んぁっ、ふっ、んんん……っ」
年齢を忘れさせる艶やかな声に浸っていると、両手首を掴まれた。何事かと思っていたら、俺の手のひらをくるりと上に向けた。何をしてほしいかが実に分かりやすい動きに、微笑ましささえ感じる。
留美の導くままに、2つの柔らかな丘に手指を沈み込ませる。
「あぁぁぁ……っ」
留美がおとがいを上げて、天井を仰ぎながら悩ましい息を漏らした。痛い程に勃起した肉棒をズボン越しに留美の腰にぐいぐいと押し付けながら、痛みを感じない程度に抑えるよう調節しながらぐにりぐにりと柔肉を貪る。薄布2枚を隔てた先に素肌があるのだと思うと、緊張と興奮で手が震えた。
「あっ、んっく、ふぅぅぅ……っ、あっ、あぁっ、んっ、んんん……っ?」
腕の中で留美の動きが徐々に激しくなってきたと思ったら、留美が喘ぎ声に混じって唐突に疑問形の声を上げた。
「どうした」
聞きながらも揉みしだいていると、ちゃんと話したいのか俺の手首を掴んできた。
「んっ、その、あんっ、さっきから、んぁっ、なんだか……っ」
手首を掴まれた所で、俺の指の動きは止まらない。5本指を波立たせてたっぷりと揉んでいると、留美が振り向いた。思い切りジト目。怒られるかな……と思いきや、うっとりと目を細めて唇を寄せてきた。
「……んっ」
軽く口付けを交わすと、留美が満足げに息を漏らした。
「……で、どうしたんだって?」
引き続き胸を揉みながら聞くと、留美が呆れ気味に笑った。
「あっ、あん……っ、もう……。……さっきから、なんか変なの。身体がふわふわしてきて、何かが身体の奥から込み上げてくるような……そんな感じ」
「……へ?」
留美の言葉に唖然とする。
「……留美、お前まさか……イったことないのか?」
俺の問いかけに、留美が顔を真っ赤にして俯いた。やがてゆっくりと顔を上げ振り向くと、唇を震わせて婀娜っぽい流し目を送ってきた。
「……これが……そうなの?」
ぞわり。
身体の奥底から、得体の知れない感情が噴き出した。
「留美、それはまだイってないと思うぞ。……イクって言うのはどういうことか……今から、たっぷり味わわせてやる」
「え……んふぁあぁっ!?」
留美の耳に舌を挿し込んで、胸を強烈に揉み始める。さっきまでの愛撫で留美の許容範囲をだいぶ掴めてきたので、痛みではなくきちんと気持ち良くなってくれるぎりぎりのラインを突く。時折留美が苦悶に眉をひそめるが、適度な痛みを快感と捉えているのか、すぐに顔が蕩けた。嗜虐心をそそられて、行為はどんどんエスカレートしていく。
「あっ、んっく、んぁっ、あぁぁぁあぁ……っ!」
俺の腕の中で華奢な身体が跳ねまわる。耳に息を吹きかけながら、人差し指で双丘の頂をぽちぽちとボタンを押すようにすると、今度は身体を丸めてがちがちに力を入れた。
「留美、気持ち良いか?」
「ふぁっ、あっ、気持ち、良い……これ、なに、こんなの知らない……っ」
縮こまったまま、留美が涙目で首を振る。嗜虐心に火と油を注いだようなものだ。
――ふと、留美の肩に目が行く。
ワンピースの両肩の紐が外れて、首周辺の真っ白な素肌が綺麗に全て晒されていた。
目を見開いて息を呑み込むと、留美が俺の手の上に自分の手を重ねた。服がずり落ちないようにしつつ、俺の動きを抑制しようとしているのだろうか。
くちゅっ、れろっ、ちゅくく、ちゅりゅ、くちゅる、ちゅぴぴ……っ。
「あっ、耳、だめ、なに、これ、だめ、あんっ、んんん……あっ、あっ? あっ、あっ、あ……っ」
猫のように丸まって、ひたすらぶるぶると震えていた留美の様子が変わってきた。俺を不安げな顔で見つめるが、抵抗する素振りは見せない。
ぎゅっ……と、乳頭を人差し指で押し込みながら残りの指を乳房に食い込ませ、
「イクんだ」
耳元でそう、囁いた。
「……あっ」
留美の身体から、一瞬だけふっと力が抜ける。
――次の瞬間。
「……あぁぁああぁぁぁっ!?」
留美はおとがいを上げ、両足をぴんと伸ばし、全身を激しく痙攣させた。足元に広がった生温かい感触が、留美が味わったであろう凄絶なまでの快感を物語っている。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あ……っ」
天を仰いだままぐったりと俺に寄りかかって、虚ろな瞳で惚けている留美に見惚れる。
「……イった……のか?」
「……ん、多分、そう、かも……」
留美が息を荒げながらも、おぼろげな意識の中で返事をする。
生まれて初めての絶頂の余韻に浸る艶姿に、ざわりと心が波打って――ほんの少しだけ、乳房に食い込ませていた指を動かすと。
「あんっ!? だ、だめ、今、すごく、敏感、だから……っ」
声を震わせて、いやいやと首を振った。
「……ほんとに敏感なんだな」
「んあぁっ!? だめ、こら、あっ、んんんん……っ、だめだめだめ……っ」
必死で首を振って抵抗する留美を見て、守りたい願望と壊したい願望が心の中でせめぎ合う。
「じゃあ……こっちは?」
「え……んぁっ!?」
ワンピースが捲れて露わになっている白い太ももに手を這わせる。指でなぞりながら中心部に近付いていくと、留美に両手を掴まれた。
「……その、なんていうか……」
「……だめか?」
俺の声が、自分でも驚くくらい哀し気だったからだろうか。
「ち、ちがうの、その……」
留美は慌ててかぶりを振り、何か言いたげな顔をする。
「……どうした」
頭を撫でながら聞くと、留美は頬を朱に染めて、じっと俺を見つめた。
「……先に、八幡に見せたいものがあるの」
「……え?」
留美の言葉に、心が激しくざわめいた。
続く。
ルミルミでした。
ピュアな彼女を書くのも楽しいですが、こういうシーンを書き始めるとまた違った意味で楽しくなります。
平日、お疲れ様でした!
明日はお休みです。UAを見ていると、徐々に定休日が定着している気がします。木・日が定休日ですので!
それでは、また【明後日】ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!