留美は俺から身体を離すと、カーペットに女の子座りでぺたりと腰を下ろした。股座にすっぽりと収まり、目の前の膨らみをじっと見つめている。
「……苦しそう」
震えるのを堪えたような声で呟くと、留美の手がこちらに伸びてきた。痛い程に張り詰めた膨らみに妖精のような白く小さな手が添えられた途端、肉棒の先端に甘い痺れが走る。
「う……ぐ……っ」
俺の反応を見て、留美は少し驚いたように目を瞠り、小さく喉を鳴らした。そしてもう片方の手も肉棒に添えて、ジーンズ越しにさわさわと触ってくる。硬い生地越しではあまり刺激が加えられないと思ったのか、徐々に手に力が篭っていき、焦れったい快楽が肉竿の先端にたまっていく。
「留美……っ」
自分の声に、想像以上に余裕がなくなっていた。留美の頭を掴んで、肉棒の目の前に持っていく。
留美は目の前の膨らみをじっと見つめて、それから上目遣いでこちらを見つめた。
「……出すね」
「……ああ」
ほんの一言ずつの会話に、とてつもない量の熱量が篭っていた。言葉にこれだけの密度を帯びることなど、この長い人生で一体何度あるのだろう。
留美の手がジーンズのチャックの上のボタンを外し、次にチャック自体に伸びる。人差し指と親指がそろりと伸びるのを、息を呑んで見守る。
ちぃぃぃ……っ。
小さな音を立てて、慎重にチャックが下ろされる。まるで赤子を愛おしむ母のように、その手つきは繊細で優しい。一番下までチャックが下りると、左右の生地を摘んでぺろりと広げた。ボクサーパンツの生地をちぎらんばかりに膨れ上がった男の欲望を目の前にして、留美の瞳が揺らいだ。
「え……っ、こ、こんなに、大きいの……っ」
その声には、動揺と、不安と、歓喜の色が混ざっている。純潔の少女の中に、まるで熟練の娼婦のような成熟した色香が見え隠れしている。
留美の両手が肉棒に伸びてきた。右手で亀頭から竿の上部を、左手で竿の下部から陰嚢を触られると、ジーンズ越しとは比べ物にならない痺れが走る。
「うぁ……っ」
俺の声を聞いた留美の目が、うっとりと細められる。両手に力が込めらると、鈴口が接している部分にじわりと染みが浮かんだ。
「すごい……大きい、硬い……っ」
留美は興奮を押し殺した声で呟いている。この子が何の抑制も利かせられない程に乱れたら、一体どれほど淫らで美しいのだろうか――不意に、そんなことを考えてしまった。
留美の手が、パンツの縁を掴んだ。もう、見たくてたまらないという顔をしている。
留美と目が合う。こくりと頷いて、ベッドに手を付いて腰を少し上げると、留美はパンツを一気にずり下ろした。
ぶるん、と力強い反動を付けて、肉棒が腹にべちっと叩き付けられた。
青筋ばった牡の凶器は、今までの人生で見たこともない程硬く反り返っている。射精に限度など無いのではと思える程、全体にエネルギーが溢れていた。
「……っ」
留美の顔を見ると、完全に固まっている。俺の内ももに手を付いて、まじまじと目の前の肉竿を見つめている。
「……すごい……っ」
まるで熱に浮かされているかのような口調で呟くと、留美の両手が伸びた。両手で竿を支えるように掴み、亀頭を自身の向きに倒す。
「お、おい……っ!?」
ぷっくりと汁の浮いた鈴口に顔を近づけると、まるで犬のように匂いを嗅ぎ始めた。緊張や興奮でかなり汗ばんでいたため、パンツの中身は相当蒸れていた筈だ。すんすんと小さな鼻が鳴る度に、耐え難い羞恥心が湧く。
「そ、そんな嗅がなくてもいいだろ」
頭を掴んで離そうとするが、留美はいやいやと首を振って顔を離そうとしてくれない。
「……嫌いじゃないから大丈夫。ていうか、この匂い、好き……かも。癖になりそう」
「……っ」
衝撃的なことをぽそりと呟いて、留美は再び匂いを嗅ぎ始める。
この子は、今言った事が一体どれだけ卑猥なことだったのかを自覚しているのだろうか。
きっと、自覚はしていないだろう。
二人の関係が牛歩のごとく進んでいく中で、この子の、そして俺自身の中の、常識的な感覚というのが少しずつ狂って行っている。
理性を剥いで、剥いで、剥ぎ続けて。
そうして訪れる、限界の見えない淫らな交わりが、少しばかり先に待っている。
ようやく自身の欲望に留美の手が触れて、匂いを嗅がれただけで既にこれだけ興奮しているのだ。
この先、一体どれだけ気が狂う程の快感が待っているのか……想像しただけで、身震いした。
留美の鼻は、ずっと鳴り続けている。犬だってここまで執拗には嗅がないだろう。鈴口の匂いを嗅いで、雁首、裏筋、竿の根元、陰嚢と整った鼻を寄せて鳴らし続ける。自身の鼻腔に俺の匂いを刻みつけているようだ。
ようやく留美の顔が離れる。匂いを嗅がれていただけと言えばそれまでだが、留美がうっとりとした表情でずっと鼻を鳴らしているという光景は見ているだけでも恐ろしい程に淫靡だ。我慢汁を浮かび上がらせながら耐えるのは、かなり辛かった。
留美が再び鈴口を正面から見つめる。真横を向いた肉竿の先端からは、益々量の増えた我慢汁が今にも滴り落ちそうだった。
「ねえ、八幡」
「……どうした」
「……キス、していい?」
「……っ」
どくん、と心臓が鳴る。
そうなることなど、とうに分かっていた。
分かっていたはずなのに、今は恐怖さえ覚える。
今留美が言ったキスというのは、当然ながら唇同士のものではない。
留美の瑞々しくて形の整った薄い唇と、欲望の汁を浮かび上がらせている肉槍の先端とのキスだ。
――留美に口を付けられる前と、付けられた後の自分。
今までだって、淫猥な口付けはいくらでもやってきた。留美の下着姿だってみたし、互いの大事な部分をこすり合わせたりもした。
でも、それらの時は常に、己の欲望は衣服の内側に閉じ込めていた。
煮えたぎる牡の欲望を留美の素肌に触れさせようものなら、今までの我慢などあっという間に消し飛んで、目の前にいる少女の儚げな白い肌を更に真っ白に染め上げてしまいそうだったから。
けれど、今まで越えまいとしていた線が、もう目の前にある。それどころか既に片足を上げて、跨ぎかけている。
時間にすれば、ほんの数秒。
迷って迷って迷って、出した答え。
――ここからもきちんと己を抑制して、この子を壊さない。そうすれば良い。
シンプルな結論を下して、俺は留美の目を見て、こくりと頷いた。
留美は嬉しそうに目を細めると、瞳に淫靡な炎を灯して、ゆっくりと鈴口に顔を寄せた。
艶かしい吐息が亀頭を包んだ瞬間、人生を一変させる快楽の波が訪れる予感がした。
続く。
ルミルミでした。滾る……。
さくら荘のペットな彼女シリーズを読んでいます。鴨志田先生の世界観が凄く好きなんですが、この作品を読んでいると良い感じで背中を押される気がします。木曜日は休みなのでもりもり書いていました。
現在410話を超えているこの作品ですが、恐らく600話程度を目途に一旦連載を終えようと思います。その頃までには連載ペースも更に落としていると思いますので、連載終了まではまだかなりかかると思いますが!
今現在、コミケ用のいろはす編も書きつつ(もう9割5分程書き終えました)オリジナルも書いています。ここの連載が終わる頃には別の場所で「なんだ、高橋こっちでも連載してんじゃん!」と思って頂けるよう頑張ります。
ちなみに。
連載終了と言っているのは現在執筆しているルミルミ・サキサキ・折本編が終えた時点を指しているのですが、アフターを書いてみたヒロインは沢山いるでの、その後は不定期で書く可能性はあります。なので正確に言えば「定期連載終了」でしょうか。ややこしくてすみません。
今しばらくお付き合いくださいませ(^^)
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!