1.
カフェを出た後、再び先生の車に乗り込む。
正直、もう緊張でどうにかなりそう。
いや、落ち着け。相手はあの平塚先生だぞ?頭の中をきちんと整理すれば、いくらでも冷静になる材料があるはずだ。
①まず、先生の見た目は?
→グラマラスな美人。
……はい、やばい。
②先生の性格は?
→面倒見が良くて、人の事を深く真っ直ぐに見てくれる。
……はい、更にやばい。
③先生の面倒な所!面倒な所は?
→趣味が少年チックな所?しかし俺は大体分かるし、むしろ乗りやすいくらいだしなぁ……。
→恋愛面で妙に重そうな所?しかしこれも、実際付き合いでもしない限り、どうなるかは分からないしなぁ……。意外とその束縛感がハマるかもしれない。
◎結論。先生は、俺にとっては最高クラスの素敵な女性。
おうふ。まずい。整理したら自爆した。
まぁ待て待て待て、俺、落ち着け、俺。先生が俺で遊んでる可能性だって……あの平塚先生が?そんなことするか?
……ふえぇ……逃げ道が無くなってくよぉ……。
ぐぬぬと頭を抱えていると、運転をしながら先生が話しかけてきた。
「比企谷、どうした?」
「あ、や、何でもないで……」
はい、またパイスラに目が行ったよー。最初に乗った時の150倍くらい意識しちゃってるから、よりやばいよー。胸元凝視しちゃうよー。
俺が先生のパイスラをちらちらとガン見していると、先生がふふっと笑った。
「ふふ、今日は妙に一定の場所に視線を感じるが……気のせいかな?」
「……すみません」
バレてた。死にたい。
手で顔を覆っていると、車が信号で止まった。
「先生の家まではどれくらいなんでっ……!?」
変な所で途切れてしまった。不自然な疑問形。
先生は、信号で止まっている僅かな時間に、左手を俺の太腿まで伸ばし、その細い指でさわさわと撫でて来た。内腿を重点的に触られ、あっと言う間にジーンズの前がぱんぱんになってしまう。先生の顔を見ると、俺の事をちらりと横目で見ながら、ほんの僅かに目を細めて、蠱惑的な笑みを浮かべていた。そのあまりの色っぽさに、ごくりと息を呑む。
「ちょっ、先生……!?」
俺がようやく声を上げたタイミングで、先生はぱっと手を離す。信号が青に変わっていた。
「……」
中途半端に触られた事で激しいもどかしさを覚える。
「さっきの質問だが」
先生がおもむろに口を開く。表情はいつもの凛々しいものに戻っていた。
「ここからは少し遠くてな、大体40分程かかるんだ。時間がかかってすまない」
「いえ、そんな事は……」
俺がフォローで掛ける言葉に迷っていると、再び赤信号で車が止まる。
そして、先生の左手が再び内腿に伸びてくると同時に、先生がこちらを向いてぽそりと、
「……信号、たくさん止まると良いな。それとも、早く家に着いた方が君にとっては嬉しかったかな?」
にやりと妖しい笑みを浮かべながら言った。
それから10分程度の間は、正直気が気でなかった。
信号で止まれば、必ず先生の左手が俺の内腿を触って来る。それも確実に。
しかも、その手はどんどんと俺の足の付け根まで伸びて行き、今にもジーンズの生地越しにいきり立ったモノに触れそうになっていた。
触れる時間は信号の時間によって変わる。長ければ数十秒、短ければほんの数秒。
あまりの緊張と期待と興奮とで、移り行く外の景色も目には入っても頭には全く入って来なかった。
そして、出発してから15分程経った頃だろうか。赤信号で車が止まると、先生の手が竿と玉を同時にぎゅむっと握って来た。
「うぁっ!?」
思わず情けない声が漏れる。身体を屈め、ぶるぶると震えてしまう。先生の握り方は絶妙な力加減で、ただでさえ怒張していたモノが更に暴れ狂う様に勃起してしまった。
「おお……凄いな、君のモノはこんなに凶暴なのか……」
先生は視線を前方から外さぬまま、楽しそうな声音で話す。
話している間、手はリズム良くぎゅっぎゅっと握られ、その度に身体がびくびくと震える。
直接触れている訳でも無い。まして、先生の裸を見た訳でも無い。
なのに、この快感。
頭がおかしくなりそうだった。
どう対応するべきか考えあぐねていると、
「おっと、そろそろだな」
先生は信号を見て、何事も無かったかの様に手を離した。
俺は荒い息遣いをしたまま、虚ろな目で先生を見つめた。
……あれ?俺、調教されてなぁい?あれ?
先生のこの手際の良さはなんなのさ……。
そこから先は先生の悪戯が更に激しくなり、天国と言うべきか地獄と言うべきか分からない状態になっていた。
竿だけしっかりぎゅむっと握ってしごくように動かす時もあれば、玉だけをにぎにぎとする時もあり、時折亀頭の先端を爪でかりかりと擦る時もあった。
俺はその度にどうして良いか分からず、途中からは先生の左腕を、両手で力無く握って目を閉じていた。先生がその俺のリアクションを見る度に『ふふ……君は可愛いな』と言っていた気がするけど、恥ずかし過ぎるので聞かなかった事にする。もう言っちゃったけど。
「比企谷、チャックを下ろしたたまえ」
次の信号で止まると分かった瞬間、先生が急に指示を出して来た。
なんでここでと思いながらもチャックを下ろす。すっかり調教されてしまった……。
……やばい、超下ろしづらい。
先生は俺が手こずる時間も計算済みだったのか、ちょうど俺がチャックを下ろして、パンツの中でぱんぱんに張ったモノが下りたチャックの間からずるりと出て来た瞬間に赤信号で車が止まった。
「よしよし、良いぞ。では……」
先生が言うと、今度は俺の方を向き、切ない表情を浮かべながらぱんつ越しにモノを握って来た。
「んぐぁっ!?」
先程までの刺激から一段階引き上げられた快楽に、頭の中で電流が走るのを感じる。
先生は竿をぎゅっと握ると、指をウェーブさせながらしごき上げ始める。
パンツ一枚の隔たりしか無いため、先程までよりもはっきりと先生の手の感触が伝わって来て、手が亀頭の方へ上る度に腰を浮かせて前方へモノを突き出してしまう。
期待感がありったけ高まった所で、先生は
「信号がそろそろ変わるな……」
と平然とした調子で言って、またしても何事も無かったかの様に手を離して運転を再開する。
「家までの道で信号で止まるのは、あと2~3回かな……」
ぽそりと先生が呟いた時、艶めいた唇に思わず見入ってしまった。
街の景色に一瞬だけ目を向ける。皆さん、僕は今、学校の先生に良い様に弄ばれています……。
2.
ようやく先生のマンションの駐車場に着く。
あの後もパンツ越しにしごかれはしたのだが、事故にでも遭おうものなら洒落にならないからと、信号が赤になる度にきちんとチャックを上げてしまわされていた。まあ、確かに事故は怖いですから……。
シートベルトを外し、座席に思い切りもたれかかりながら息を荒げていると、先生がこちらを見てふふっと笑った。
「やっと着いた訳だが……この時間帯は、この駐車場を利用する住人がほとんどいないんだ。……さて、どうする?」
何とも意地悪な質問だ。て言うかもう年上の綺麗でエッチなお姉さんに悪戯されるって言うただのエロ漫画みたいな状況になってる。要するに僕、今、興奮しかしてません!
「どうするって……どんな選択肢があるんですか?」
平静を装うつもりが、声が裏返るのを堪えるので精一杯だった。て言うかちょっと裏返った。
「そうだな……例えば」
不意に先生の手がこちらに伸びて来て、頬に添えられる。そして先生の顔が見る間に近付き、先生の瞳が目の前まで来た。彼女から漂う仄かな甘い香りが、否応無しに心拍数を跳ね上げる。
ほーん?キス?ここでキス?ダメ!攻略されちゃう!
『><』みたいな表情で目を閉じていたら、先生に頬をぺちぺちと叩かれた。あれ?キスは?
「……冗談だよ。さあ、行こう」
歯を見せてにっと笑う。その表情は妙に爽やかなものだった。そりゃそうだ、冗談に決まってるよね!
……っておおおおおい!冗談かよっ、おおおおおおい!
思わず材木座みたいなウザいノリツッコミをしてしまった。心の中でやるだけでもこれだけウザいのだ。実際に他人にやってしまう材木座のウザさの深みはもはや底なし沼だ。田沢湖だ。これは湖だった。
……にしても、何この焦らしプレイ?先生は鬼なの?眠鬼なの?あれは当時衝撃だったなぁ……。
て言うか、これはそもそも焦らしなの?それともここで終わるプレイであって、これ以上の進展は無いの?なんなの?なんなのさ!
頭の中で阿呆みたいに質問をしながら、前を行く先生を見つめる。
鼻歌歌ってる……機嫌良いな。……アニソンだ。
にしても、先生の尻、形良すぎだろ……。途中からもはや先生の尻しか見なくなっていた。男子高校生、略してDKの視線を釘付けにするとは……やりますね、先生。
マンションに入りエレベーターに乗る直前、ぱんぱんになりっぱなしの股間を少しばかりさすった。
続く。
予告から予定を変更して、平塚先生のエピソードを書いてみました。
久しぶりに平日に1話分を0から書きました……。
車の中でどきどきする八幡を書きたいなーと思っていたんですが、ふとこの焦らしプレイを今日の午前中に思い付いて書いてみました。一話ほぼ丸々車の中と言う、不意のエロス。
いきなり本番とかよりも、こう言うのを挟む方が書いていて圧倒的に楽しいです。高まれ興奮。
閲覧して頂く方が徐々に増えております。超嬉しいです。引き続きご愛顧の程(?)よろしくお願いします(^^)!
ご感想もばんばんお待ちしております。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!