ベッドに横たわった留美に上から覆いかぶさる。留美の顔の両脇に手を付いて、留美の肢体をじっくりと眺めた。
淡い水色のワンピースは、じっとりと汗に濡れていてうっすらと透けている。ぴんと張り詰めた乳頭が薄い生地を盛り上げていて、まるでここを責めてほしいと言っているかのようだ。留美が恥ずかしそうに身体を捩る度に、ワンピースの一部がぴんと張り詰めて華奢ながらも色っぽい身体のラインを強調する。清楚な筈の少女の服は、どこまでも淫猥さをかき立てるアイテムと化していた。
「……八幡、目、やらしい……っ」
留美の頬がチークを差したように紅く染まる。ただでさえ美しいこの顔が、成熟と共に化粧を覚えたら一体どれだけ可憐になるのかと、想像しただけで胸が躍る。
何か言葉を発するのも煩わしくて、留美の身体に重なった。唇を重ねれば、どんな食べ物を食べた所で得られない極上の甘露が口内を支配する。この甘味を知ってしまったら他の全てが霞む。
「ふっ……うんん……っ」
俺が流し込む唾液を懸命に口内で味わって飲み込みながら、留美の手が俺のTシャツの裾へと伸びる。留美との身体の間に僅かに隙間を開けると、口付けに溺れながらもゆっくりとTシャツを捲り上げた。へその周りを撫でられ、脇腹をまさぐられ、胸板の上で閉じた十本の指をゆっくり開く。頭の中に温い靄が立ち込めて、理性が蕩けていく。
キスをして、留美が俺の上半身に触れているだけなのに、まるで触られた場所全てが性感帯になってしまったかのようだ。
ここ最近の交わりでも薄々感じてはいたが、どうやら俺と留美の身体の相性は恐ろしい程に良いらしい。一度まぐわいを覚えたら、どろどろに溶け合うまで身体を繋げ続けてしまいそうだ。
留美の胸に右手を置くと、それだけで留美の身体が跳ねた。柔肉の上で開いた指を閉じる度に、まるで壊れた人形のように留美の身体が跳ねまわる。ベッドが軋む音は、留美が一人で奏で続けている。留美の唾液は一層甘くなり、牡の征服本能をかき立てていく。
唇を離すと、留美が寂しそうに眉をひそめた。愛おしく思い頬を撫でて、留美の腰を跨いで膝立ちになる。留美は俺に上から見下ろされると、一体何のつもりなのかと首を傾げた。
留美の双丘に両手を下ろす。今度は裾野から掬い上げるようにして、強めに揉んだ。
「んあぁぁっ!?」
留美の身体がロデオのように跳ねた直後、留美は自分の出した声に驚いて口を両手で覆った。耳まで真っ赤にして震えている。確かに今留美が上げた嬌声は、まるで違う誰かが乗り移ったかのように激しく艶っぽかった。だがそれはあくまでも、俺も留美もこの声を聞き慣れていないからそう感じただけで、この声を出したのはあくまでも留美だ。それは変わらない事実。
――もっと聞きたい。
そう思ったら、自然と手は蹂躙に向けて動き始めた。
「んあっ!? んっ、うぁっ!」
スポンジに泡を染み込ませるようにわしわしと揉む。
「あっ、あっあっあっあ……っ」
ぴんと張り詰めた乳頭を指でぴんと弾く。
「あぅんっ! ふっ……うぁぁっ!」
乳頭をつまんでぐいと上に持ち上げる。
俺の身体が圧をかけているため留美は逃げることが出来ない。それでも留美は許容量を超えた快楽を必死で逃がそうと、足をばたばたと動かしたり内股になったりする。どの動きも必死そのものなのに、快感に負けて力が出ない様子は更なる嗜虐心を駆り立てる。
十本の指をウェーブさせて、双丘の形をぐにぐにと変えていく。
「あぁっ、あっ、だめ、これ、もう、あぁぁぁ……っ」
留美の声が確かな熱を持ちながらもか細くなる。一度暴走すればもう快感の歯止めが利かないと分かっているかのようだ。
とどめを刺そうと留美の乳首を強くつまみ、それと同時に唇を奪った。
「ん――っ!」
留美が目を見開いて身体の動きが止まった瞬間、口を離す。口付けにより声が抑えられると思っていたのであろう留美の目が驚きで見開かれる。
「――あぁぁぁああぁぁっ!」
ぐん、と一瞬身体が浮き上がった。留美は身体を弓なりに反らせて、壊れたように全身を痙攣させた。卑猥な匂いが立ち込めて視線を後ろに向けると、シーツにおもらしをしたような染みが出来上がっていた。
くたりと脱力した留美の胸を優しく揉むと、虚ろな光を瞳に浮かべながら、口を小さく開けて微かに喘ぐ。
ワンピースの肩紐に手を掛けると、ぼうっとしていた留美の表情に驚きが差した。
「あ……っ」
留美が消え入りそうな声を漏らす。留美の過激な下着姿を見たことはあったが、その下の肉体を見るのはこれが初めてだ。緊張と興奮で自然と喉を鳴らした。
肩紐を指でつまみ、するすると下ろしていく。留美は俺の顔を見つめて、小さく震えていた。
――淡い水色のカーテンを開くと、新雪のような肌が視界いっぱいに飛び込んで来た。
首から一続きに広がる雪面は徐々に高度を増していき、やがて2つの丘が現れる。丘の頂には、ぴんと張り詰めて赤く色づいた膨らみが佇んでいた。
「……う……ぉ……っ」
余りの絶景に目眩がした。
今までありったけ淫猥なことを2人でしてきた。同意の上で、どんどん気持ち良くなることを追求してきた。
それがここに来て、いざ留美の裸体を見たら……途端に、罪悪感が湧いた。
こんなに綺麗で、純粋無垢で、汚れを知らない身体を。
衣服や下着の上からとは言え、俺はずっと味わい続けてきたのだ。
俺も留美もどんどん幸せになっていると思っていた行為の数々が、真っ白なキャンバスに無作為にペンキをぶちまけるくらい無粋なことに感じられた。
「……八幡……?」
自分が感じている羞恥よりも俺への心配が勝ったのか、留美は俺の頬を撫でながら心配そうに眉を八の字に曲げた。
「……いや、すまん。あんまり綺麗だから、その……本当に、俺で良いのかなって痛い!?」
俺の頬を優しく撫でていた筈の両手に思い切り挟まれた。パチンって言ったぞ今。
留美を見ると、頬をぷっくり膨らませていた。今俺が死んだら死因は「凶悪なまでの可愛さ」と発表してほしい。
「……またそんなこと考えてる」
もう一度俺の頬を撫でると、留美は優しく微笑んだ。アメとムチの使い分けがすごく上手ですね。
「私は、八幡だから良いの。八幡じゃなきゃいやなの。……だから、私に、その、キス……したり、何て言うか……その、エッチなこと……するのも、八幡じゃなきゃ……いやなの」
「……そうか、ん、ありがとう」
俺の言葉に、留美がうんうんと頷いてにっこり目を細める。
あまりにも温かい言葉に、心が満たされてほぐれていく。本当に、俺はこの子に何度掬われただろう。
「……顔真っ赤にして言うなよ、可愛すぎるだろ。押し倒すぞ」
「もう押し倒されてる」
「あ、うん、たしかに」
うんうん頷くと、留美は呆れたように笑った。
「……だから、さっきの言葉の前半だけもう一回言って?」
「……あ、うん?」
「なんでそこを選んだの」
「……顔真っ赤にして言うなよ?」
「もっと前」
「……綺麗だ」
「…………」
留美が顔を逸らした。首まで真っ赤になっている。
なんだろう。
ぞくぞくする。
すごくぞくぞくする。
留美の両肩を掴んで、留美の目をじっと見つめた。
「綺麗だ、すごく綺麗だ」
「……ちょ、ちょっと……」
「本当に綺麗だ。見惚れちまう。ずっと見ていたい」
「……あ、あの、だから……」
「留美」
「……なに?」
「綺麗だ」
「……もう、やだ……っ」
留美が両手で顔を覆ってふるふると首を振った。ふむふむ、褒め殺しはとても楽しい……と。良いことを覚えた。今後も継続しよう。
改めて留美の乳房を見つめる。
慎ましいながらもきちんと膨らみを持った双丘は、よく見れば白さの中にうっすらとした紅色を帯びている。その色合いが留美の、人形のように美しい身体に命を吹き込んでいた。
留美の乳房に顔を近付けて、乳頭にふっと息を吹きかける。
「んふぁぁっ!?」
留美の身体がびくりと跳ね、両手をゆっくりどかして顔を覗かせる。息を吹きかけられただけで自分がこんなに反応したということに、自分でも驚いているようだった。
「……留美」
「もう、綺麗だって言うのはなし。恥ずかしくて死んじゃう」
「思い切り責めて良いか」
「死んじゃう……っ」
どっちにしろ死んじゃうらしい。DEAD or DEADって理不尽だね。
時間はまだたっぷりある。
焦らず、ゆっくりと。
留美の身体に、快感を染み込ませていこう。
続く。
ルミルミでした。55話て。
この作品を書くのがすっかり日常になってるなーと思います。似たようなことを今まで多分4回くらい書いてますがw
中々感想に返信が出来ないのですが、逐一見ています。すごく力になるので、ぜひ書いて頂けると嬉しいです。お待ちしています。
仕事の都合により更新が明後日以降になります。申し訳ありまさんがよろしくお願いします。
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!