※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(7)

「これ……気持ち良い……っ」

 

 はふぅ、と息を吐いて、うっとり顔でいろはが呟く。距離があまりに近いので、何気なく吐いた吐息が耳朶をくすぐってもぞもぞとしてしまう。

 いろはの要望通り、テーブルにパソコンを置いてその前に座ることにした。服は二人とも、何かもういいかーというラフなノリで全て脱いだ。俺が遠慮無しに脱ぐと未だに恥ずかしがるいろはの様子を楽しんでいる節はある。変態と言われたら一切否定出来ない。

 そして今、俺はクッションの上で胡坐をかき、パソコンの正面に座っている。この体勢でいろはを横抱きして挿入し、いろはの右耳がパソコンに向いている状態になっていた。いろはの両腕は俺の首に回されて、俺のうなじや耳を楽しそうに撫で回している。この体位がよっぽど良かったのか、まるで温泉に浸かったような声を出すいろはの表情は、ふんにゃりとふやけている。頬がゆるゆるだ。

 この体位は、いろはが希望したものだった。

 

「いろは……これ、どこで知ったんだ?」

 

 体位としてはマニアックな気がして尋ねる。少なくとも俺は知らなかった。俺が質問をすると、いろはは無理矢理視線を逸らし、掠れた口笛を鳴らし始めた。可愛いけど全然誤魔化せてない。古書が好きなのだろうか。

 

「さ、さあ……女の勘ってやつですか」「調べるか」「ひゃうー!」

 

 いろはの茶番をぶった切りググり始めると、止めたいのか何なのかぎゅっと抱き付いてきた。右耳にいろはの唇が押し当てられ、下半身に血流が集中する。

 

「はうぅ……やめてくださいよぅ、恥ずかしいですからぁ……あ、おっきくなった。せんぱい、わたしに抱きしめられて興奮しちゃったんですか? えへへ」

「えーと『四十八手』は……と」

「やぁん!」

 

 試しに出した名前にいろはが思い切り食いついた。俺に抱き付いていやいやと首を振る。亜麻色のセミロングの髪――少し伸びてきて、徐々に大人っぽくなってきている――が俺の頬にぺちぺち当たり、その度に甘い匂いがして思考がまとまらなくなる。

 

「ふむ、イラスト付きのがあるんだな……なになに」

「あうぅ……」

 

 凶悪な可愛さにめげずに調べていくと、いろはは観念したのかぷしゅぅと萎んでしまった。右手でマウスを繰りながら、左手でいろはの頭をよしよしと撫でる。二の腕にいろはの膨らんできた果実が乗っかっているけど気にしない。

 

「せんぱい、なんで今おっきくなったんですか?」

 

 ……気にしない。

 四十八手といっても様々なものがある。色々見ていきながらぶつぶつ呟く。

 

「こたつ隠れ……これ良いな。鴨の入り首……うおお、すげぇなこれ。いろは結構身体柔らかいし、やってみるか……。しぼり芙蓉は何か今の状態に近いな。……ってあれ? 今の体位が書かれてないな。なあ、いろは、これってどういう……って、え?」

 

 思い付くままに呟いていたら、今の体位が書かれていないことに気付く。質問しようといろはの顔を見ると、何やら顔を真っ赤にしていた。膣もきゅんと締め付けてきて、びくびくと反応してしまう。

 

「……せんぱいは、ばかなんですが」

「え、あ、ええ? 何で?」

「せんぱいのが、その、入ってる状態で、一つ一つの体位をじっくり眺めて、それでどれがやりたいとかどれなら出来そうとか……そんなこと言われたら、恥ずかしいし、反応しちゃうに決まってるじゃないですか……っ」

「……っ、あ、す、すまん」

 

 いろはは耳まで真っ赤にしたまま、唇を尖らせている。謝ると、眉根を寄せたまま不機嫌そうに俺に唇を重ねる。パッと見動いておらず穏やかに見えているだろうが、二人の身体は今繋がっている。互いに燻らせている熱が唇から伝わり、肉棒が官能に震えた。

 

「……ぷはっ。……このサイトの次にあるやつを探してみてください」

「へ? あ、ああ」

 

 言われた通り、検索で次にヒットしたサイトを探し始める。四十八手の中に「続」と書かれた括りがあり、座位の四十八手という書き方がされていた。

 

「そこにある……そう、それです」

 

 俺の頬にちゅっちゅっと口付けをしながら、いろはが誘導していく。

 

「……『虹の架け橋』……? 確かに、今の体位だな。またえらい洒落た名前だな……」

 

 というか、ここまですんなりと案内出来るということは……。

 いろはをちらりと見やると、唇を尖らせたまま、上目遣いで俺を見つめる。

 

「うぅ……バレたくなかったのに……」

「や、別に良いだろバレても。悪いことしてんじゃないんだから」

「だって……先輩を驚かせたかったし……喜ぶかなって……」

「……ちょっと可愛すぎて何言ってるのか分からん」

 

 両手で抱きしめて頭をくしくしと撫でると、どこか嬉しそうな声で「あうぅ」と唸るのが聞こえた。

 

「うぅ……」

 

 いろはが俯いたまま恥ずかしそうに唸るのが可愛くて。顔や耳、頬をひたすら撫でた。やっとのことで手を離して画面を見ると、既にスリープ状態に入っていた。スリープになるまでの時間は割と短く設定してるけど、それでもこれは……と、自分のいろはに対する入れ込み具合に呆れた。

 

「うし、じゃあ他のも調べるか」

 

 プレイ内容を探そうとしていたのに(それはそれで訳が分からない流れではあるが)、気付けば体位の勉強ばかりしていた。これはこれで今後の為にはなったが、もっと色々見てみよう。そう思って、マウスに触れてパスワードを入力した直後。

 

「……っ!?」

 

 突然下腹部を襲った快感に目を瞠る。いろはを見ると、俺に抱き付いたまま陶然とした顔で俺を見つめて、腰をぬちゅぬちゅと前後にグラインドさせていた。足をぴっちり閉じている為に膣の締め付けが強く、その上左右に動かされるという普段味わうことの無い刺激に、一気に射精欲求が湧き起こる。

 

「ちょ、おい、いろは……っ」

「さっきはすごい恥ずかしかったから、お返しです。えへへぇ……こうすると、すごい気持ち良いですね……あんっ、あっ、あんっ……」

「~~~~~~~~」

 

 俺の耳に吸い付いて、甘い喘ぎ声を直接脳に送り込んでくる。緩やかな腰の動きからは考えられないくらいの快感が湧き上がり、繋がった状態でずっと我慢していたのも相俟って、あっと言う間に限界が近付いていることを察知する。

 それならいっそ――と、いろはの背中に腕を回し、そのまま右の乳房を掴んだ。

 

「はぁんっ!」

 

 耳で囁かれる淫猥な嬌声が、一層艶を帯びる。ふくよかな乳房を揉みしだきながら、左手でいろはの両膝の裏を支えて、ゆっくりと腰を上下させる。いろはの前後の腰のグラインドと、俺の上下の動きが複雑に交わって、二人で同時に荒い息を吐いた。

 

「はふぁぁぁ……っ、んっ、これ、すごい、ひぃん、ひぇんぱい、ひぇんぱいぃ……」

 

 甘ったるい声で猫のようにころころと甘えてくる。たまらず唇を重ねると、ゆっくりと差し出された舌が「わたしを嬲って」と伝えてきた。抽送と同様にねっとりと舐めしゃぶると、いろはの表情がとろとろになる。全く激しさの無い動きなのに、射精が全く我慢出来る気がしなかった。緩やかに上ってくる射精欲求がたまらなく心地良い。

 いろはの目を、じっと見つめる。

 うっとり目を細めて、いろはが頷く。

 両手に力を込めて、しっかりと華奢な肢体を支える。

 動きは速めずとも、二人は同時に限界が訪れた。

 

「はぷっ、ひぇんぱい、ひぇんぱいぃ……っ」

「いろは、いろは……っ」

 

 互いの名を呼び、再び唇を重ねた瞬間。

 ぶるりと身体が震えて、温かな膣内に大量の白濁を打ち注いだ。

 

「~~~~~~~~」

 

 いろはの目が瞬き、唇が離れた。耳に口付けをして、ありったけの幸せな言葉を注ぎ込んでくる。

 

「はぁんっ、せんぱっ、いぃ……熱い、熱いよぉ……お腹の中、あったかくて、ぽかぽかして……ひぃんっ! まだ止まらないのぉ? やぁん……あっ、あっ、あっ……」

 

 脳内に送り込まれるいろはの言葉が、あまりにも扇情的で。脈動が完全に収まるまでかなりかかった。

 ようやく全てを注ぎ終わると、結合部からはこぽこぽと白濁が溢れ出していた。内ももを浸していく白濁に混じった透明な液は、いろはの愛液だろう。互いの肉悦の証が、ゆっくり零れ出て行く。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……いろは、調べもの、続きするか?」

「……それは、今度にしましょう。もう、我慢出来ないです……」

 

 いろはがはにかんで、俺の頬にキスをした。

 

「……しゃあねぇな」

 

 俺も全く同じ気持ちだったが、敢えて言わない。俺の反応を見てくすくす笑っている所を見ると、どうやら見抜かれているようだ。心地良いむず痒さを覚えながら、ブラウザを閉じて電源を落とす。

 

「……明日、立てなくなっても良いか?」

「……だめですって言ってもするくせに」

「バレたか……」

 

 二人でくすりと笑って、まずはいろはが立ち上がる。

 

「んしょ……」

 

 可愛らしい声を上げる身体を支えて立ち上がらせると、いろはの真っ白な臀部が目の前にきた。結合部から僅かに滲んだ白濁に、ざわりと牡の欲求が波立つ。

 

「いろは……!」

「ひゃぁんっ!?」

 

 すっくと立ち上がり、いろはの腰に手を添えて間髪入れずに挿入する。容易く牡の欲望を受け入れながら、中に入れば決して逃がすまいと締め付けてくる肉襞の感触に酔いしれながら。

 

「ひぃん……せんぱいのけだものぉ……っ」

 

 口でそんなことを言いながらも、振り向くと嬉しそうな表情を浮かべるいろはがたまらなく愛おしくて。

 そこから、ベッドに移るまで二回。ベッドに移ってからは数えきれないくらい。

 いろはと繋がった。

 いろはは途中から、まともな言葉を喋らなくなった。しかしどれだけ絶頂に達しても決して身体を離そうとせず、「もっと、もっとぉ……っ」とおねだりだけはしっかりして来たので、トイレに行く時間と水を飲む時間以外は全てセックスに宛てた。途中からはトイレに行く間やトイレの中でもいろはを犯し貫いた。完全に無言になると、俺と唇を重ねて、陰部を広げておねだりして、腰を振るという三つの挙動だけ行うようになった。何も言わないのに淫らな表情が劣情を煽って、勃起が収まることは無かった。

 

 二人が力尽きて眠る頃には、空がうっすらと白んでいた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 いろはすでした。とろっとろ。

 前回の後書きのとろっとろのどろっどろというフレーズに反応して頂けて嬉しいですw

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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