……少し、後悔している。
かも、しれない。
いや、別にいやではない。むしろ気持ち良い。死ぬ程気持ち良い。
……ただ……。
「んちゅるっ、はむっ、くちゅるるっ、ちゅぽっ、んはぁっ、はむっ、れろれろれろ……っ」
「うっ、くぅっ……おぉぉ……っ」
――気持ち良すぎて、本当に死んでしまいそうだ。
× × ×
あの後のこと。
結局二度寝をして、俺といろはがリビングに行ったのは昼過ぎだった。テーブルには小町が作ってくれた朝兼昼ご飯と、
『いっぱい食べて精を付けてね!』
という、セクハラ紛いの置手紙があった。紛いというか完全なるセクハラだな。
いろはは俺と話しながらも、手早く自分の分を食べ終えて歯磨きしに行った。俺はいろはが急ぐのと反比例するようにもたもた食べる。期待に身体を戦慄かせながら待っていると、間もなくしていろはがリビングに戻ってきた。
「先輩、じゃあ、始めちゃいますね」
「……お、おう……っ」
妖艶に目を細めたいろはを見て、期待度が爆発的に跳ね上がった。
いろははテーブルで食事を続ける俺を見つめて、
「うふふふ……」
と妖しく笑い、俺の肩に手を置く。そして耳にふっと息を吹きかけたかと思うと、テーブルの下に潜り込んだ。そして俺の膝を掴んで足を開き、その間に顔をぴょこりと出す。何かと都合が良いということで、ジャージのズボンは股間の部分が開くタイプのものを履いた。そのチャックを開けながら、いろはが楽しそうに笑う。
「それじゃあ早速……あむっ」
「……っ」
期待感で既に勃起していた肉棒を温かいものが包み込むと、あっと言う間にびきびきに反り返った。
このまま、俺は平然と食事を続ける。なるべく平常通り過ごすというのが、二人で取り決めたことだった。
俺はいつも通り過ごして。
いろははいつも通りと言わんばかりに、自然に舐める。
今日一日、俺はいろはに溶かされ続ける。
考えただけで、頭がくらくらした。
「んふぅぅ……っ、ちゅる、ちゅく、ぴちゃ、ちゅぷちゅぷ……んふぅぅぅ……っ」
いろはが目を潤ませながら、美味しそうに肉竿をしゃぶる。足の間から覗くいろはの顔は既に牝の顔になっていて、ご飯を食べることを忘れて凝視してしまいそうになる。
「んっぷ、はむっ、ちゅるる……っ、……ぷはっ、そうだ、先輩。良いこと思い付いちゃいました」
「ん、どうし……た……っ」
悪戯っぽく微笑んで、俺の言葉を待たない内にまた肉棒を咥えたかと思うと、内頬で亀頭をぐしゅぐしゅと擦る。艶っぽく細められた目は、明らかに良からぬことを企んでいた。
「今はお昼の1時ですよね」
言われて時計を見る。
「ああ、そうだな。それがどうかしたのか」
「今から……そうですね、夜の9時くらいまででいいかな……」
「……? 何をしようってんだ?」
首を傾げる俺に、いろはは「えへへ……」と笑う。
「それまで、わたしはずーっと先輩のおちんちんを舐めます。だけど、イかないで我慢してみてください」
「俺に死ねと?」
「すごいストレートですね……」
いろはの言葉に仰天する。日に日に射精出来る回数が増えて、今だったら8時間あったら10回じゃ済まない程射精出来るというのに。小町に「絶倫ゾンビ」という微妙なあだ名まで付けられているのに。
俺が絶望に沈んでいると、いろはが俺の内ももをぺちぺちと叩いた。ついでに舌を這わせると、くすぐったさと微かな媚電が走って下半身が震えた。
「わたし……先輩が感じてる時、特にもうすぐイきそうな時の表情がすごく好きなんです。……なんだか、すごく色気があって」
「え、お、え? そうなのか? んん?」
突然の褒め言葉に目を丸くする。俺の動揺する姿を見て、いろはは頬をぽっと赤らめた。
「あう……何か自分で言っておいて恥ずかしくなっちゃいました……」
照れ隠しか知らないが、俺の竿を左右からのデコピンでぺちぺち弾いて往復させるのは止めてほしい。痛気持ち良いなんて新たな境地は知りたくないんだけども。
「……ちなみに、断るとどうなるんだ?」
「真逆のコースにしてあげます。具体的に言うと先輩が漏らしちゃうまでイジメてあげます。先輩の潮吹きが見てみたいなとかねがね思ってたので」
「中間は無いのか……」
「せっかくこんなエッチなことをするんですから、たっぷり楽しみましょうよ」
「うぐ……」
にこにこと嬉しそうに笑みを浮かべるいろはに、逆らえるはずもなく。
頭をがしがしと掻いて、
「……じゃあ、焦らしコースで」
ぽそりと呟くと、
「かしこまりましたー」
いろはは、とても幸せそうに笑った。
× × ×
自分で自分に快楽を与える自慰行為というのは、何だかんだですぐに射精まで行ってしまうと思う。お気に入りの動画やマンガを見ながらしていたとして、例えその後にどれだけたまらないシーンが待っていても、どれだけもっと我慢して快楽を蓄えたいと思っても、溢れ出す射精欲に勝てずに大して時間が経たない内に射精してしまう。そんなものだと思う。
けれど――絶頂、という言わばゴールが、自分以外の誰かに管理されたら? それも、自分の心も身体もよく知る恋人に管理されたら?
身も、心も、果たして持つのだろうか。
× × ×
食事の後、リビングのソファに寝転がってだらだらとテレビを見ることにした。
俺はソファに座って、後ろにもたれかかってぼーっとバラエティを眺める。
いろはは、女の子座りで俺の足の間に身を置いて、肉棒を深々と咥え込んでいた。
「んん……っ」
いつもとは違い、咥えはすれど激しく舌で舐ったりしない。ぼーっとした表情で静かに呼吸をして、時折上目遣いでちらりとこちらを見てくる。頭をくしゃりと撫でると気持ち良さそうに目を細めて、口をくりくりと動かして内頬で亀頭を擦る。俺が身悶えするのを見て満足気に微笑むと、また動きを止める。
鼻息が恥毛をそよがせるのを眺めながら、
――この子、本当にずっと咥えてるつもりなんだ――
と、内心で改めて驚いていた。別にいろはがうそをつくだなんて思っていた訳では無く、今までは単純に現実味が無かっただけだった。いつもの口淫もかなり時間をかけてじっくりとすることが多いが、それでも今日の計画は明らかに常軌を逸していると言わざるを得ない。
射精欲がふつふつと湧いて、いろはの頭を掴んで喉奥をぱんぱんに膨らんだ亀頭で小突いた。
「んぶ……っ」
小さく呻くと、いろはは顔を上げて困ったように眉根を寄せる。内ももをぺちぺちと叩かれて解放すると、竿をぎゅっと掴んできた。
「もう……だめですよ? そんなことしたら、すぐに出しちゃうじゃないですか……っ」
子どもを諭すような優しい声音で言いながら、陰嚢をぱくりと咥え込んだ。口の中でころころと転がして、恍惚とした表情で俺を見ている。
「……いろは、ちょっと聞いてみたいことがあるんだけど」
「……ふぁい? なんれふか?」
美味しそうに玉を咥え込みながら、いろはが俺を見上げる。発情の仕方がいつもと違って、妙にどきどきする。
「一番好きな食べ物は? ……その、飲み込まなくても、口に含むだけのものも含めて」
俺の言葉に、いろはがぱちくりと瞬きをして、口を離してにやりと笑った。
「……先輩、とんでもない変態さんですね。彼女にそんなこと言わせたいんですか?」
「……そんなに恥ずかしいことを言うつもりなのか?」
「分かってるくせに」
んー……そうだなぁ、といろははもったいぶったように微笑む。
「一番好きな食べ物は……ずっと味わえるのが特徴ですね」
竿をきゅっと握って、緩慢な動作でしごき始める。
「それで、熱くて、硬くて、太くて、逞しくて……」
鈴口に舌先をぐりぐりと当てて、漏れ出た先走り汁を美味しそうに舐めとる。
「匂いも濃くて、味わってるともう何だか何にも考えられなくなっちゃうんですよね……」
ごくり、と喉が鳴った。
「……ちなみに、それの名前は何て言うんだ」
「んー?」
答えようかな、どうしよっかな……と焦らして、いろはが陰嚢から裏筋、亀頭までねっとりと舌を這わせて微笑んだ。
「……おちんちん」
「……っ!」
我慢が限界を迎えて、両手でいろはの頭を掴もうとすると――手首をがしりと掴まれた。指が宙を泳ぐ。
「だめですよ? もっと楽しみましょうよ」
指をわきわきと動かしていろはの耳に挿し込むと、艶っぽく口を開いた。
「あん……っ、もう、心配しなくたって後でたっぷりと飲んであげますから。こっちでも、……あそこでも」
言いながら、亀頭を舌でちょんちょんと突き、視線を下に向ける。手をスカートの中に挿し込んだかと思うと、くちゅりといやらしい水音がした。些細な動作一つで、射精に飢えた肉棒は激しく戦慄いた。
続く。
いろはすでした。エロの塊。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!