※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(16)

 浴室で、いろはと一緒にマットの上に座っている。この空間内の温度と湿度は上がるばかりで、何もしなくてもじっとりを汗をかく。

 いろはが俺の右手を掴んだ。そして引き寄せたかと思うと、俺の小指をぱくりと呑み込んだ。小指が熱いぬめりに呑み込まれて、まるで指一本だけ異世界に飛ばされたかのような錯覚を覚える。

 

「ん……っ、ちゅっ、ちゅくっ、ちゅっ、ちゅぴ……っ」

 

 恍惚とした表情で俺の小指をしゃぶり、指の側面を舌先でなぞり、指と指の間を丁寧に舐め続ける。

 

「うっ……あぁ……っ」

 

いろはが舌を這わせる度に、悦楽で背筋が波打つ。今まで自分がどれほど目にして、どれほど触ったかも分からない身体の一部が、快楽を敏感に感じとる神経の塊と化した。

 小指から親指まで全て満遍なく舐めると、今度は俺の手のひらにべろりと舌を這わせる。唾液でひんやりと冷えた部分が、いろはの艶めかしい吐息で温められる。俺の反応を逐一窺うような瞳は、好奇心と嗜虐心に満ちている。

 手首まで己の唾液を塗り付けると、今度は左手の小指にしゃぶりついた。右手同様隅から隅まで丁寧に舐りながら、俺の右手を自らの乳房に導いた。右手の指が乳房にたっぷりと埋まると、いろははおとがいを上げて甘ったるい声を漏らした。

 

 小指から、薬指。

 薬指から、中指。

 中指から、人差し指。

 そして人差し指から、親指。

 その後は、手のひら、手の甲、手首。

 

「んふぅぅ……っ、ぺちゅ、ちゅぴ、れろっ、んっ、ふぅぅ……っ」

 

 一心不乱に俺の身体に唾液を塗りたくるいろはが、縄張りにマーキングをする犬の姿に重なった。今まさにいろはにマーキングされている俺の身体はどうしようもない程に反応してしまい、下半身の欲望はぎちりと反り返っている。

 両手をたっぷりと舐め終えると、いろはは俺の胸に顔をうずめた。疲れたのかと思ったら、熱い吐息を俺の胸板にかけながらゆっくりと顔を上げていき、俺の首に舌を這わせてくる。

 顔を離したかと思うと、右手を俺の顔に近付けて、中指でついっと俺のあごを上げた。普段なら考えられない仕草にどきりと心臓が跳ねる。

 キスをするのかと思ったら――まるで、ヴァンパイアが美女の血を吸うかのように、首を傾げて俺の両肩を押さえ、首に吸い付いた。喉仏に瑞々しい唇を押し当てられ、ぴちゃぴちゃといういやらしい水音があごの下から響いてくる。己の命もあらゆる快楽も、いろはの手に握られているような気がした。

 

「……ぷはっ。……せんぱい、やっぱりかわいいです」

「……うるせえよ」

「えへへ……んっ」

 

 愛おし気に目を細めたいろはが、唇を重ねてくる。普段性感を覚えることのない場所をたっぷりと舐られた為か、いろはの舌に対しての反応が大きくなっている。いろはの舌先に舌の腹をくりくりと撫でられると、それだけで射精してしまいそうだ。

 

「んふぅっ、くちゅ、ちゅぴっ、はぷっ……ふぁっ、……せんぱい。仰向けで寝てくれますか?」

 

 甘えた声でおねだりするように言いながらも、俺の乳首を指の腹で撫でている。

 

「んっ、くっ……あ、ああ、わかった」

「ありがとうございます……んっ」

 

 いろははお礼を言うと、流れるように乳首に吸い付いてきた。

 

「んふぅっ、ちゅぴっ、くちゅぷっ、ちゅぴちゅぴ、ちゅぷりゅ、ぺろ、ちゅぷぷぷ……っ」

「うっ、あぐっ、こっ、こら……っ」

 

 乳飲み子のように吸い付いてこられて、下腹部が痛い程に反応する。こんなにも長時間、直接触れられもせずに勃起しているという状況の異常さが身に染みてよく分かった。

 ようやくいろはが舌を離すと、舌先と乳首との間に透明な糸が伸びていた。ごくりと息を呑んでそれを凝視していると、いろはは今度は俺のもう片方の乳首に吸い付く。俺の肩を掴んで押し倒しながら、舌先で乳首をつつき、乳輪をなぞり、舌の腹でねろりと舐めてくる。仰向けになった身体にいろはの柔らかな肢体が重なると、いろはの尻のすぐ下で肉棒が絶頂を求めてひくついた。ようやく解放される頃には、頭の中にもやりとした濃度の高い霧が舞っていた。

 

「ぷはっ……。……ついやっちゃいました。それじゃせんぱい、今度こそうつ伏せになってくださいね」

 

 ついって何だよ……とは思いつつも。

 

「……あいよ」

 

 次は一体どんなことをされるのだろうかと思いながら、緩慢な動きで身体の向きを変えた。

 

       ×  ×  ×

 

 うつ伏せになり、マットの端にあるふくらみに顎と手を乗せた。足を真っ直ぐ伸ばしていたら、いろはが俺の膝の内側に手を当て、足を開かせた。不格好な体勢になると同時に、マットとの密着度が高まり肉棒の裏筋がマットにこすれる。いろはがくすりと笑う声がしたかと思うと、俺の尻をくいと押してきた。その拍子に裏筋がマットの上を滑り、たまらない愉悦が走る。

 いろはが俺の背中に身を重ねて、耳元で蠱惑的な声で囁いた。

 

「せんぱい……いっぱい、気持ちよくなってくださいね」

 

 魅惑的な声に対して喉を鳴らしたのが、いろはに聞かれるのが妙に気恥ずかしかった。

 いろはは俺の肩を押さえると、背中に舌先をちょんと付けた。

 

「おっ……うぉ……っ」

 

いろはの舌が触れた場所に、小さな快楽の火花が咲く。

 

「んっ……ちゅっ、んん……っ」

「おっ、おぁっ? あっ、うっく、くぁぁ……あっ、あぁぁ……っ」

「んふぅぅ……っ、せんぱい、せんぱぁい……っ、ちゅっ、ちゅぴっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……」

 

 俺が声を漏らす度に、いろはは上気した声で俺を呼び、脇腹や乳首に手のひらを這わせる。

いろはが背中を舐めるごとに快楽の火花は咲いて咲いて咲き続けて、肩から腰にかけてたっぷりと舐られる頃には、咲いた火花同士が繋がって大きな炎の海になっていた。いろはの唾液をたっぷりと塗された背中は大きな性感帯と化していて、いろはが指で背中をなぞるだけでマットにこすれた肉棒からカウパーが滲んだ。

 いろはが身体を離す。俺の腰とマットの間に手を差し込んで、くいと上げた。いろはに対して尻を突き出すような恰好に、火が出る程の羞恥を覚える。

 

「い、いろは、何する気だ……?」

 

 マットに突っ伏したまま尋ねる自分の声が、震えていることに気付いた。

 

「んー? ……せんぱいが、もっと気持ち良くなれるところを舐めてあげるんです」

 

 いろはは底冷えのする声音で囁いて屈み込むと、いきり立つ肉棒の裏筋に生温かい息を吹きかけた。

 鈴口から滲んだカウパーが垂れ下がり、マットとの間にねっとりと糸を引いていた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 今回のあらすじ:八幡を舐めるいろはす。
 このエピソードの次回予告:八幡を舐めるいろはす。

 それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
 今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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