逃げられそうもないとは思ったが、それでも一応抵抗を試みる。
「……絶対やんないとだめか?」
「……先輩がもっと可愛くなるとこ、見たいです。すっごく。……だめ、ですか……?」
「うぐ……っ」
だめだった。
切実な響きまで混ぜて懇願されては、もはや逆らいようがない。
「……わかったよ。好きにし……ってうおぉぉ!?」
俺の言葉を最後まで聞かずに、いろははローションを肉棒にたっぷりと垂らした。天を突くように屹立した肉棒に透明のぬめった液体が塗りたくられ、恥毛がぺしゃりと肌に貼り付く。
それじゃあ――と、いろはが興奮を抑えた声で良い、肉棒を力強く握った。
「行きます……っ」
震える声音でいろはが言うと――白く細い指が、高速で肉竿をしごき始めた。
ぐちゅがちゅじゅくじゅぷじゅぐぐぐぐぐちゅがちゅがじゅぐっ。
「ああぁぁぁあぁぁあああぁぁぁあぁっあぁぁぁぁっあああぁぁぁぁぁ!!」
元々限界寸前だったのに、ローションまで使ってこれだけ容赦なくしごかれては、もはや我慢などしようもない。腰を激しく前後に揺らすと、ものの数十秒と経たない内に限界が訪れた。
「いろはだめだイクイクイクイクイクイクイクイク……っ!!」
「可愛い……先輩、可愛い……イって、出して、いっぱい出して……っ!」
俺の耳元で熱に浮かされた声で囁くと、耳の穴に舌を挿し込む。それと同時に、空いていた手の中指を尻穴にずぐりと挿し込んだ。
「ぃぎ……っ!!」
何時間も張り詰めていた糸がぷつりと途切れ、途方もない熱量を持ったマグマの奔流が身体の内から湧き上がる。
「もう、出――」
言葉を最後まで発することさえ叶わずに、弾けるように腰を跳ね上げた。
――ごぶりゅっ、どぶどぶどぶどぶっ、ごぶぶっ、ぶびゅるっ、ぶびゅっ、びゅぶりゅっ、びゅるるる……っ。
「あっあっあっあっあぐぅぅぅ……っ!! や、やめ、いろは、出た、出たから。手、とめ……っ!!」
「いっぱい出たぁ……っすごぉい……でもまだだめですよ? これじゃいつもと同じですから。ほら、吹いてください、吹いてください……っ」
俺の耳を舌でぐちゅりぐちゅりと犯しながら、いろはの両手は尚も肉茎と肛門を蹂躙する。射精の脈動が終わっても止まらない手のしごきは、敏感になった肉棒にとって地獄に等しい。
「んぐぅぅぅ……っ!!」
顔をぶるぶると振って快楽地獄に耐えていると、いろはが肛門から指を抜いた。何事かと思えば、肉棒をしごく手を止めないままにローションを再びたっぷりと塗りたくった。濃厚な白濁と透明が混ざり合い、卑猥なぬめりが下腹部を包む。
これ以上しごかれた死んでしまう――と思った矢先。
突然、尿意に近いものが下腹部を襲う。
「あっあっあっ……!? な、何か、うぁ、出る、出る、出る……っ!!」
「ほんとですか? ほんとに? 出して出して出して……っ!!」
正気を失っているのではと思う程興奮した声でいろはがまくし立てて、肉棒をしごく手に一層力を込める。
にちゅぐちじゅぐじゅぽじゅぴじゅぐじゅぐじゅじゅぐぢゅぐぢゅ……っ。
「あっ……あぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁっ!?」
――ぷしゃあぁぁっ、びゅるっ、ぷしゅるっ、ぷしゃぁぁぁあぁぁぁ……っ。
強烈な排泄感に襲われた瞬間、鈴口から見覚えのない無色透明の液体が大量に飛び散った。水分を取り過ぎた時の小水のような色合いの液体が、いろはがしごく度に大量に溢れ出す。
「すごい……これが、潮吹き? うわぁぁ……っ」
いろはが感動したと言わんばかりの声が、すぐ耳元で聞こえている筈なのに急に遠のく。自分の意識が途切れる時の感覚だったのだと、後で気付いた。
「……あれ、先輩? 先輩……? 先輩、わわ、先輩! 大丈夫ですか!?」
いろはがパニック気味に呼びかける声を、どこか遠い異世界の出来事のように感じながら――
俺は、意識を手放した。
× × ×
やりすぎたなぁ……と、心の底から反省している。
「うーん……」
あの後。
浴室で気を失った先輩の身体を急いで洗い流して、バスタオルで身体を拭いて、肩を組んで必死でリビングまで運んだ。助けを呼ぶことも考えていたけど、いざソファに寝かせるとすぐに穏やかな寝息が聞こえたので安心した。自分がびしょ濡れの全裸だったことを思い出して、慌てて浴室のマットの掃除をして自分の身体を拭いて脱衣所や廊下やリビングも残すところなく拭いた。
今、先輩は、わたしに膝枕された状態ですやすやと寝ている。子供みたいな寝顔だなぁ……とくすりと笑いながらも、先輩を気絶させたことに罪悪感ばかりが湧いて出てくる。わたしは沢山気絶してる……というかほぼ毎日気絶してるけど――それはそれでどうなんだって話だけど――先輩がこんなに激しくイって気絶したのは今回が初めてだ。先輩が眠るように意識を失った時、本当に怖かった。先輩がどこか遠くに行ってしまう気がして、泣きそうだった。
ああもう、いっぱい謝りたい。何をして償えるかも分からない。
いくら楽しくなったからって、あんな……わたし、何やって……もう……っ。
自己嫌悪に陥っていると、「ん……っ」と幼い声を漏らして、先輩がゆっくりと目を開けた。
「あ、先輩……お、おはようございます」
「…………」
「あぅ……」
先輩……じっと見てるだけで何も言ってくれないよぉ……そうだよね、怒ってるよね……。うぅ……どうしよう……。
「……いろは」
「はっ、はひゃいっ!?」
先輩に突然呼ばれて、完璧に声が裏返った。
「せ、せせせせ、先輩、あの、その、さっきは……っ」
「……わりぃな」
「……へ?」
「すまん。気絶するなんて……心配かけたな」
「……っ」
先輩の言葉に、他意は見えない。心の底から心配してくれている。
ああもう、わたしがはしゃぎすぎたんだから、わたしを責めるべきところなのに、この人は……この人は……っ。
目の奥がじんわりと熱くなって、身体を屈めて先輩の顔を抱きしめた。
「むぐっ!? お、おい、いろは!? お前どうし……く、苦し……っ」
「あうぅ……せんぱいぃ……っ。なんですか、なんなんですか、もう……好きです、大好きです……っ。んっ、んむっ、んむ……っ」
「急にどうしたんだお前は……んむっ。落ち着けって、んむっ、な? まずは身体を離しむぐっ、や、おい、こら、いろは、呼吸が出来ないから、こらっ、今舌を入れられたらマジで呼吸出来なむぐっ、落ち着むぐぅ……っ」
この後わたしは、涙をぽろぽろ流しながら先輩に沢山キスをした。
ああもう、わたしはこの人が――比企谷八幡が、大好きだ。
こんなに優しくて……、
「あ、今日の分はしっかりおしおきとして返すからな。覚悟しとけよ?」
「あぅ……。は、はいぃ……っ」
……たまに、というかすごく鬼畜な所があるけれど。
とってもとっても、素敵な先輩。
この人と、ずっと一緒にいたい。
変な癖のある髪の毛をくしゃくしゃと撫でながら、心の底からそう思った。
さて、今日はゆっくり休むとして、明日から先輩と何をしようかな。
あの手この手で、もっともっとわたしに惚れさせてやるんだ。
ふふん。
お終い。
ということで、いろはすでした。このエピソード、最初は2~3話で終わらせる予定だったんだけどなぁ……。新年一発目から随分と時間が経って、ようやくひと段落しました。
昨日の後書きでも言いました通り、5月辺りから更新頻度を週5に変えようと思います。更新頻度が減るという事に対して名残惜しんでくださる方がいて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
自身のステップアップの意味合いが物凄く強いので、どうぞお見守りください(^^)
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!