ここに来てからずっと続いていた雪乃の攻勢が、遂に止まった。
「自分から責めている時は、相手からの責めに対する反応に鈍く、強くなる」という、雪乃が色々調べる中で知って今回実践したやり方は、確かに効果があった。俺はずっと動揺していて雪乃にペースを掴まれ、俺が雪乃の身体に触れて抵抗を試みても、雪乃はあまり反応せずに済んでいた。
しかし今は、雪乃が慎重に積み上げてきたであろうものが崩れ去ってしまった。今や雪乃はいつも通り、いや、いつも以上に敏感になっている。雪乃の表情の変化を楽しむべく、雪乃の端正な顔立ちをじっと見つめた。
ソファに座っている雪乃の足の指を舐め、指の間を丹念に舐ると、綺麗な顔がくしゃりと歪んで、細い肢体が仰け反った。足の甲を舐めると、刺激が少ないのかほっと安心した素振りを見せる。油断したところを見計らって足裏を舐めると、手で口を塞いで身体をぶるぶると戦慄かせた。込み上げる愉悦で、心がぐつぐつと煮え滾る。
今日これまで受け続けてきた雪乃の責めは、何だかんだで楽しかったし、どきどきした。雪乃の新たな面を見る事が出来たことが、とても嬉しい。
でも、ここからはいつも通り、いや、それ以上に、俺がこの子をめちゃくちゃにする番だ。せっかく色々な責めを受けたんだから、それを参考にしてじっくり迂遠に、婉曲に、遠まわりに責めてみよう。
足の裏に舌を這わせ、ゆっくりと踝を舌で撫でていく。そこからふくらはぎを辿り、内ももを舐め上げた。
「はぁぅぅぅ……っ」
雪乃が悩ましい声を上げて、熱っぽい息を吐く。瞳は動揺に揺らいでいて、すっかり攻勢が逆転してしまったこの状況に、まだ頭が付いていけていないことが見てとれる。
雪乃の足の付け根と膝裏を掴んで、内ももに集中的に舌を這わせる。白磁のような肌が舌の動きに合わせて窪み、舌が離れればまたすぐに芸術的な形状に戻る。
「はぁぁぅぅぅ……っ! あっ、んぁっ、あふぁっ、んんっ、くふぅぅ……」
雪乃は身を捩ろうとするが、俺に下半身を押さえられて思うように動けず、細い肢体がもどかしげに動き回る。足を舐める為にロングスカートを捲りつつも、敢えて足の根本は見ないでおく。楽しみはきちんと取っておく。しかしそれでも、舌を雪乃の大事な部分へと近付けていくと、濃厚な牝の匂いが漂ってきた。下着を着けているはずなのに、淫猥な香りと共にじっとりとした湿り気まで感じる。きっと今触れば、熱いぬめりが俺の指を歓迎してくれることだろう。
「片方だけ舐めないだなんて、とんだご無礼を。次はこちらを舐めさせて頂きます」
「あっ、ちょ、ちょっと……っ」
やたらとへりくだって言うと、雪乃が慌て始める。その様を楽しみながら、右足をカーペットの上に下ろして左足を持ち上げると、息も絶え絶えになっている雪乃が微かに抵抗してきた。左足がぱたぱたと動くが、膝裏と踵をがっしりと持ち、全く動けない状態にする。
そして、右足と同じように、足の指から舐めていく。
「あっ、あぁぁっ、あぁぁぁぁ……っ」
雪乃の目が虚ろになり、抵抗が無くなっていく。声が素直な牝の声になり、大人しくも妖艶な嬌声に変わっていく。内ももを舐め始めたところで右足の太ももを撫でさすると、「んはぁぁ……っ」とため息混じりの甘美な声が漏れ聞こえた。
「も、もう、やめて、やめて……っ」
両手で口を覆った雪乃が、目に涙を浮かべて首を振る。くぐもった声がいやらしさを助長した。
「んー、でもまだ勝負はついてないだろ? 手は抜きたくないからな……んっ」
言って、固めた舌先で内ももをぐりぐりと愛撫すると、
「んふぁぁぁ……っ!」
と、泣きそうな声が上がった。
「も、もう、いい……もういいから……っ」
「ん? 何がだ?」
「あ、あなたの、勝ちで、いいから……っ」
「…………」
雪乃の言葉を聞いて、はて、何の勝負をしていたっけなと考える。雪乃を嬲ることに夢中になりすぎて、何をしているかの意識が途中から完全に飛んでいた。
「……ん。そうか」
じゃあ、俺の勝ちで――と呟いて、再び雪乃の内ももに舌を這わせる。
「ちょ、ちょっと、もう、いいでしょう……っ」
雪乃が俺の頭を両手で押し返そうとするが、もはや力が入らないようで全く抵抗出来ていない。右足と左足の内ももを交互に舐めて、徐々に徐々に中心部に近付いていく。雪乃は俺を押し返すのは諦めたのか、俺の頬に手を添えるだけになっていた。
淫靡な熱の篭った中心部を責めることにして、雪乃の両膝をスカートの上から掴むと、ゆっくりМ字に広げた。雪乃は小さく首を横に振っているが、目立った抵抗はしてこない。ソファに雪乃が足を乗せたところでロングスカートを一気に捲る。
「あ……っ」
雪乃の力無い声が頭上から聞こえたと同時に、息を呑んだ。
雪乃は、いつも履いている白の下着とはまるで印象が異なる、黒のレース生地のショーツを履いていた。しかも見事に透けていて、生地の中にうっすらと恥毛が見えている。
「……ん?」
ふと違和感を覚えて、ショーツの中心部に指を持って行く。
「あ、だめ……っ」
雪乃の制止の声は一歩遅く、俺の指の先がぬちゃりと音を立てた。
――雪乃の淫裂に、直接触れて。
一瞬、何が起きたか分からずに呆然とする。
「……ゆき、の? お前、これ、何だよ……っ?」
興奮で声が上ずるのを抑えることが出来ない。俺の指は、ショーツに着地するかと思いきや、ぐっしょりと濡れた雪乃の粘膜に直接触れていた。
「ち、違う、の……これ、はぁぁぁ……っ」
雪乃が必死で弁明しようとするが、俺がほんの少し力を入れただけで、指が蜜壺に呑み込まれていく。熱い締め付けが指を包み込み、肉棒を入れればさぞ極楽が待っているのだろうと胸が躍る。
「……あれだけ自分から責めておいて、最後は結局、いつも通りめちゃくちゃにしてほしかったのか?」
雪乃は耳まで真っ赤にして顔を背けている。時折漏れる吐息の艶やかさに思わず見惚れる。
雪乃の両膝の裏を掴んで、雪乃の身体を後ろに押す。そして空いた空間に膝を乗せて、ソファの背もたれと俺の身体で雪乃の身体を挟む形にする。雪乃は俺の膨張しきった肉棒を見て、口をぱくぱくとさせている。
「なあ、雪乃」
亀頭を淫裂に宛がう。雪乃が顔を伏せた。
「こういうこと、したかったんだろ?」
亀頭を黒のレースの中心部にずぶりと侵入させる。ショーツに開いている穴は中々大きいようで、挿入にも対応しているのだと気付く。雪乃は手で口を塞ぎ震えている。
「雪乃。俺と、こういうことしたかったんだろ、ずっと?」
体重を掛けて、ずぶずぶと肉茎を侵入させていく。雪乃が顔を上げると、羞恥と快感とでくしゃくしゃになった表情で俺を魅了してくる。先程までとは打って変わってあどけなくなった雪乃の表情とは対照的に、膣肉は貪欲に蠢き収縮して肉竿を搾り上げてくる。
「あっ、あぁっ、あぁぁぁ……っ」
雪乃が虚ろな声を上げて、俺の首に腕を回す。それにより腰が更に前に進み、雪乃の足が俺の腰に絡みついた。
「……気持ち、良いか?」
じっくりと牝肉を味わうように腰を引き、ぐりぐりと肉茎を左右に動かして膣内を抉りながら押し込んでいく。雪乃は白い喉を惜しげもなく晒して戦慄き、切なげな目で俺を見つめる。
まあ、この子はこういうことはあまり言わないよな……と思っていると。
「……気持ち、良い……っ」
「え……」
雪乃が紡いだ言葉に驚き、思わず聞き返してしまう。すると雪乃はこれ以上は限界かと思ったのか、俺の胸板に顔を押し付けて、腰に絡めた足に力を込めた。それにより締め付けが急に増し、先走りの汁が僅かに滲む。
「お前、今、気持ち良いって……」
聞き返すと、雪乃は顔を上げずに強く抱きしめてくる。
じゅくじゅくと熱く湿った牝肉は、更なる蹂躙を望むかのように肉棒を締め付けた。
続く。
ゆきのんでした。
<予告>
明日、新シリーズスタートです。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!