※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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1.

雪ノ下にものっすごい勢いで説教されてから30分程経った。

説教自体は10分程で終わってた。同じ事をくどくど言わないのは雪ノ下らしいなと、説教を受けている途中で思わずくすりと笑ってしまい、死ぬ程睨まれた。見ただけで人を殺められるのって貞子だけじゃないのん?

小町が素早く反省の意を示しつつ、お詫びのお菓子を持って来るついでに自分のパソコンに撮影した写真と動画のデータを入れて、雪ノ下の目の前でデジカメ本体のデータを削除して見せた手際には戦慄した。何なのその辣腕?

まあ、おかげで俺も便乗してさらりと謝る事が出来たんだけど。「可愛い妹の前であなたさまをイカセてしまいごめんなさい」って言ったら、それはもう唇と唇が触れ合う程の距離で見つめられた。すごくどきどきした。ノートに名前書かれたのかなって思うくらい。

直接手を上げられた事は一度も無いのに、視線一本でここまで人を制する事が出来る雪ノ下の覇王色具合にはほんとびっくりだ。

 

「……」

ようやく落ち着いた雪ノ下は、再びカマクラをもふもふしている。

一度逃げてしまったが、小町がお詫びのお菓子を持って来ると同時にカマクラも捕獲していたのである。手際が良すぎてお兄ちゃん逆に心配ですよ……。

あんな事をやらかした後だから、一度距離を取られるのだろうと思っていたのだが、あろうことか再び俺の股座に座り込んだ。しかも先程とは違い、完全に俺の身体にもたれかかっている。

そんな状態なので、俺もソファの後ろにがっつりともたれかかって、少しばかり息苦しさを感じながら本を読んでいた。

……ずっと目の前から良い匂いがして来るから、全っ然集中出来ねえ……。

目の前の雪ノ下のうなじに、再び目をやる。

……わ~、やっぱりかぶりつきたいよ~。

でも、流石に我慢。ここでかぶりついたらもう終わりだぞ、今日はもう健全に過ごせないぞ。まだ昼飯だって食べてないのに。

しかし、やっぱりちょっと我慢出来ない所はある。

「雪ノ下。肩、凝ってないか?」

ちょっと遠回しに聞いてみた。遠回しにほとんどなってないけど。角度で言えばど直球から3度くらいしか変わってないけど。

カマクラをごろな~と鳴かせている雪ノ下の動きがぴたりと止まる。

「……そ、そう、ね……少し、凝っているかもしれないわ」

はい、来ました。

キッチンにちらりと目をやる。

よし、今なら小町はいない。

「そ、そうか、なら……ちょっとくらい……な?」

俺のこう言う時の喋り方、これ以上無いくらい気持ち悪い。

そろりと雪ノ下の肩に手を伸ばすと、白い肌が見えている部分に指を付ける。

ぴくっ、と雪ノ下の身体が動いた。

「んんっ……」

ささやかな甘い声を出して、首を斜め前にこてんと倒す。

だーもう、何でこんないちいち色っぽいの?

指を止めて感動に浸っていると、股間に何かが当たる感触がした。

「……硬い」

いつの間にか、雪ノ下は顔をこちらに向けて、ほんのわずかに息を荒げながら、流し目を送っていた。

視線を下に送ると、彼女が腰をくねらせて、尻で俺のモノをズボン越しに刺激して来る。

……わー、何これ?超エロいんですけど。

何かもう俺と雪ノ下の下半身の衣服をすぱぱっと剥ぎ取って、このまま合体したい勢い。んな事したら多分色んなものが終わるけど。

さあ、このクール淫乱ちゃんをどう料理してやろうかと手をわきわきさせていると、キッチンから可愛らしい声が飛んできた。

「お兄ちゃーん、雪乃さーん、その辺にしといてくださいねー?お昼ご飯を食べましょう!小町が作っちゃいますから!」

見ると、小町がにっこにこと笑いながら食材の野菜を持っている。なんだ、ただの天使か。

「あ、ありがとう、小町さん」

雪ノ下は慌てて背中を俺から離す。あ、立ち上がって離れるまでは行かないのね……。

「まったくー、小町が一瞬離れたくらいでそんなエッチな事しちゃうなんて、二人とも油断がならないったらありゃしない!次にこんな事があったら、雪乃さんの事「お義姉ちゃん」って呼んじゃいますからねー!」

おいこら天使、ばか天使。やめてよそう言うの!超熱くなって来た!

「や、やめてちょうだい、そんなこと……は、恥ずかしい、でしょ……?」

カマクラの前足ぶんぶん振り回さないで、雪ノ下さん。何回目なのそれ?まあ、ごろな~って唸るのを俺も結構気に入っちゃった感はあるんだけど。

「ああもう、やっぱり雪乃お義姉ちゃんは可愛いな~!それじゃ、作って参ります!」

小町がさりげなく恥ずかしい言葉をぶっこんで、野菜を持ったままきらっきらした笑顔で敬礼した。何それ超可愛いんですけど。

雪ノ下は……カマクラに顔を埋めて、湯気を噴き出してらっしゃいます。不意打ちだったもんねぇ……。しかし照れノ下さんいちいち可愛いな。

 

 

2.

「ご飯、出来たよー♪」

小町の明るい声がキッチンから聞こえた。

なんだろう、この声を聞くと、僕は毎日すごく幸せに過ごす事が出来るんです。小町の明るい笑顔は世界を照らしますね。……俺、何言ってんだろう?

小町が鼻歌混じりに食器を並べて行く。

「さあさあ、お兄ちゃん、雪乃お義姉ちゃん、こちらへどーぞ!」

いや、マジでやめてくれその呼び方……。本人じゃないのに俺が恥ずかしくて死にそうだ……。

「……あ、ありがとう……」

雪ノ下が極小の声で呟く。本当にぽそっと言った。

いつもは小町と向かいあっているから、小町の隣に雪ノ下が座るのが無難だろうと思ったんだけど……引かれた椅子と並べられた食器の位置が、完全に俺と雪ノ下を横並びにさせるつもり満々だった。抵抗は無駄と判断して、二人揃って小さなため息をついて席に着いた。

「今日は小町特製のオムライスでーっす!ケチャップで文字を書いたげるね~」

「待て待て、お前はどこのメイドさんだ」

死ぬほど恥ずかしいから止めてほしい。

「あ、いや、そんな事をしてもらわなくても……」

雪ノ下も戸惑っている。まあ、こんなノリ見た事経験無いよね。

「良いから良いから♪」

笑顔で押し通された。邪気がひとかけらも無いからタチが悪い……。

「朝ご飯を振る舞うんだったらスコーンとか作って、イギリッシュに決めてみたかったんですけどー」

ケチャップを持った小町がるんるんと笑顔で語る。おい、まだそれ言うのかよ。

「い、イギリッ……?」

雪ノ下の首がかくんと傾いた。ですよねー。

「気にするな、ただの小町製英語だ。ブリティッシュを小町変換するとそうなるらしい」

「違うもん!和製英語みたいなものなの!グレート義太夫みたいなものなの!」

だから、グレート義太夫は和製英語じゃないと思うんだけど……。

と、そんな小町の言葉を聞いていた雪ノ下が、ふむと手をあごに手を当てて何か考え始め、すっと顔を上げた。

「小町さん」

「お?は、はい」

「イギリッシュ、等と言う言葉は無いはずよ。それに、和製英語の使い方も間違っているわ。そもそも……」

そこから数十秒、雪ノ下のプチお説教が始まった。小町はその数十秒の間にすごく風化してた。さらっさらに。

 

「……はい、では、ケチャップもかけたことですし、召し上がれ!」

「お、おう……いや、あの、小町ちゃん、これは……」

「こ、小町さん……これはどう言う事かしら……?」

二人そろって口をひくつかせる。

小町は雪ノ下のプチ説教が終わると、そのお返しとでも言わんばかりに、俺のオムライスには「I♡雪乃」、雪ノ下のオムライスには「I♡八幡」と堂々と書いて来た。あまりに滑らかな動作だったため、その不埒な行動を見惚れるように見送ってしまった。お前はどこの秀才氷室だ。

「召し上がれー!」

文句は受け付けませんってか……。

「……頂きます」

ふぅっ、とため息をついて、大人しく食べた。

……旨いな、まったく。この天使ちゃんめ。

 

 

3.

「ご馳走様」

「ご馳走様でした」

手を合わせて、いつもより少し大げさに感謝の言葉を述べる。

「お粗末様でしたー!お義姉ちゃん、お味の方はどうでしたか?」

おい、呼び方、呼び方。付け足して元の方をカットするってどう言う事だ。

「その呼び方を何とか……ん……こ、こほん。……お、美味しかったわ、とても。普段から料理をしっかりしているのが伝わって来たわ」

「おお!ありがとうございます!えへへ……そりゃあもう、こんなダメ兄を持っちゃったら家事頑張らないとって思いますからねー」

「……そう。それもそうね……」

二人してこっちをチラ見してふっと笑うの止めてくんない?特に雪ノ下。

「へーへー、頑張りますよっと」

「わー……やる気の無い返事だー……」

目を限界まで細めながら、小町からの憐みの視線を受けた。

 

「せっかくご馳走になったのだし、お茶を淹れさせてもらうわ」

雪ノ下はそう言うと、すくっと立ち上がる。

「え、良いんですか!それじゃあ、お言葉に甘えて!あ、ポットはそこですー」

小町は嬉しそうに笑うと、必要な道具の場所を教える為に立ち上がった。

 

「……えへへー……」

雪ノ下が紅茶を用意して、俺たちに注いでいるのを小町がずっと見つめている。にやけながら。

あまりにもじっと見られたため、流石に雪ノ下も気にしてちらちらと小町を見ている。

「こ、小町さん……どうしたのかしら?ずっと私の事を見ている様に思えるのだけど……」

「えへへへー……へ?あ、す、すいません!雪乃さん、あ、いや、お義姉さんにこれからもこんな風にお茶を注いでもらえたらなーと思って……えへへへ……」

「おい、よだれ、よだれ。あと呼び方はなに、それで定着したの?なんでわざわざ言い直したの?」

誰の賛同も得ぬままに呼び方を固定させるって、お前はどこの由比ヶ浜だ。

雪ノ下の方に目をやると、「そんなこと……」などとぽしょぽしょ呟きながら、顔を赤くしている。やめろよ、こっちまで死ぬほど恥ずかしくなるから。

 

 

4.

紅茶を飲んでまったりする時間を終え、再びリビングでだらける。

ああ、人と居てもこれだけゆったりだらだら出来るものなのか。そんな立ち位置になる人は、小町くらいしか居ないと思ってたんだけど。

時刻はまだ午後1時。どうしよう、何をしたものか。

雪ノ下は再びカマクラをもふるのだと思っていたが、今は本を読んでいる。小町も居ない。どうやら、小町は自分の部屋にでもカマクラを連れて行ったようだ。何かもう毎度毎度あいつは分かりやすいな。お気遣い感謝致します。

雪ノ下自身はと言うと、カマクラが居なくても俺の股座に座っている。自然過ぎてちょっとびっくりなんだけど。

「……」

カマクラも小町も居ない、純粋に二人きりの空間。ああ、やばい、これは、やばい。

そろそろ行動を起こそうと手をわきわきさせていると、雪ノ下が本に栞を挟み、ぱたりと閉じた。え、なになに?

「……比企谷……くん……」

少し上ずったような、息混じりの声。

別に、普段と比べてあからさまに変化すると言う訳ではない。

しかし、二人きりの時にだけ、恐らく本人も無自覚なレベルで、ほんの少しだけ声が変わる。

今聞こえた声は、正にその声だった。

聞き慣れた筈の呼び声一つで、心拍数が跳ね上がり、息を呑む。

雪ノ下は身体の向きをくるりと変えて、俺の方に向き直った。

互いの息遣いまで感じる程の距離で、目を見つめる。

「……比企谷くん、比企谷……くん……んっ」

名前を呼ばれて、もう一度名前を呼ばれて。

そして、ゆっくりと唇を重ねて来た。

腕は俺の首に回して、絡み付く様に身体を密着させてくる。

……あー、これ、最後まで行っちゃうやつだ。

雪ノ下も、小町の気遣いに気付いているのだろう。じゃなければ、人の家のリビングでこんなに発情したりはしない。

キスの時のテンションで、この子がこの後どこまでしたいのかは何となく分かる様になって来た。今のこのテンションは……なんでだろう、ヤル気満々だ……。

「んんっ、んちゅるっ、はぁっ、んむっ、はんっ、んっ、んっ……」

唾液の交換をたっぷりと行いながら、舌が溶け合う程にねっとりと絡ませる。そして唇を俺から離したかと思うと、キスする場所を俺の唇から頬、あごの下、首筋と徐々に動かして行く。挙動の一つ一つ、吐息の一つ一つがやたらと艶めかしくて、正直これだけで理性が飛びかける。

「雪ノ下……」

彼女の名前を呼びながら、彼女のロングスカートに手を伸ばして捲り上げ、ショーツ越しに尻を鷲掴みにする。

「んあっ!?あっ、んんっ、ふっ、んむぅっ、はふっ、んあぁっ……」

思い切り反応して俺の首筋への責めを止めたかと思いきや、今度は耳たぶをはむっと咥えて来る。

「うおっ!?ちょっ、うぁっ……」

予想していない責めだったため面喰らう。尻を責めれば責める程、耳元で囁かれる喘ぎ声と、吹きかけられる息にいやらしさが増してしまい、余計に興奮する。

ロングスカートを捲り上げて尻を触った時に初めて気付いたが、彼女のショーツは既にぐしょぐしょに濡れていた。

昼飯の前にイカセてしまった後、そのまま普通に過ごして、ご飯を食べて、紅茶を入れてくれていたのだろうか……?

そう思うと、余計にぞわぞわとした感覚を覚えた。

 

「ね……比企谷くん……」

雪ノ下は潤んだ瞳で俺を見つめると、ショーツ越しに自分の秘部を俺の股間にこすり付けて来た。

たまらなくなり、彼女の腰を掴むと、ゆっくり彼女の身体を上下させる。

ズボン越しに怒張したモノが、僅かながらに彼女の秘部に埋まる感触があり、その度に長めの甘い声が聞こえる。

そして、雪ノ下はもう一度俺にキスをして来たかと思うと、俺のズボンとパンツをずり下ろして隆起したモノを露にした。更に、ショーツをこちらに見える様にわざとらしくずらして、自分の秘部を晒す。

「もう……良いでしょ……?」

切なそうに、泣きそうに、そして懇願するように。雪ノ下はゆっくりと囁いた。

……わー、完全に発情しちゃってるよー……。

こんな誘い方をされて乗らない訳が無い。

「……ああ」

短めの返事をして、俺は雪ノ下の腰を掴んで、モノの位置を確認した、ゆっくりと彼女の腰を下げて行く。

「んぐぅっ、ひぐっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」

徐々に彼女の肉襞に亀頭が食べられ、竿が食べられ、ゆっくりゆっくり飲み込まれて行く。

身も心も蕩けてしまう様な感覚を覚えながら、ふと、視線を横に移した。

その時、ある事に気付いた。

テーブルの上に、明らかに起動ランプが点いたデジカメがこちらへ向けて置かれていたのである。

 

……ほーん?小町ちゃん、何してらっしゃるのん?え、録画モードなの?

一瞬青ざめた瞬間、肉棒が完全に雪ノ下の肉襞に飲み込まれ、彼女は幸せそうに嬌声を上げた。

 

 

 

続く。

 

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