「川崎、次は……」
精液を余す事無く飲み干してぼうっとしている川崎の髪を梳くように撫でて、仰向けに寝かせる。上半身が裸で、下はぐっしょりと濡れたパジャマのズボンとショーツだけ。濃厚な牝の匂いを漂わせている川崎の頬は赤く、扇情的な艶姿に暴走してしまいそうな程の興奮を覚えていた。
整った顔立ちの頬を撫で、そこから首、鎖骨、乳房と縁を指でなぞる。
「あぁ……あぁぁ……っ」
こちらの僅かな動きにも敏感に反応して、牝の匂いを溢れさせた川崎の身体がくねくねとよじれる。張り詰めた乳頭を2つ同時に摘むと、「うあぁぁっ!?」と悲鳴混じりの嬌声を上げて、ロデオのように暴れた。そこから手を流れるように滑らせ、へそをほじくり、ズボンの上から下腹部に触れた。右手の指をいっぱいに使って擦ると、ぐじゅりと言う音がした。
「んはぁぁぁっ!? あっ、うっく、ひぐっ、んくあぁぁぁっ!」
手のひらを前後させるごとに、パジャマを浸す池が広がって行く。川崎は小さな絶頂を何度も迎えているようで、豊満な肢体がしきりに跳ねた。
ぐったりとする川崎のズボンの裾を掴み、ずるりと引き下ろして脱がせる。
「……うあぁっ!?」
呆然としていた川崎は、急に下半身が涼しくなったことで今の状況に気付いたのか、下を見て真っ赤になった。
やはりと言うか、何と言うか。
川崎が履いていたのは、黒のレースのショーツだった。
何度見ても飽きないどころか、もっと見ていたくなるような不思議な気分だ。
ぐっしょりと濡れた下着は、中に濃厚な匂いを閉じ込めているのがありありと分かった。
「……すげぇエロいけど、本来ならもっと見てたいんだけど……今はこの下が見たいから。脱がすぞ」
「……っ」
川崎は目に涙を浮かべて、両腕で顔を覆った。嗜虐心を煽る仕草にごくりと喉を鳴らして、ショーツに手を掛ける。湿り気を帯びたショーツを脱がすと――目の前が霞む程の、濃厚な匂いが鼻腔を直撃した。
「……っ」
顔を腕で覆っている川崎が、息を呑む音が聞こえる。
魅惑的なピンク色をした陰唇。
こんもりと盛り上がった恥丘。
ふさふさと少し濃い目に生えていて、愛液で肌にぺったりと張り付いた恥毛。
指でつまめそうなサイズに勃起したクリトリス。
身体の一つ一つが男を誘惑する為に作られたかのような、極上の女性器が目の前にあった。
「うぅ……っ」
川崎が泣きそうな声を上げて、腕の隙間からちらりとこちらを見た。
「綺麗だ」
「……っ! ……そ、そんなこと……えっ、あっ、ちょっ、うあぁぁんっ!?」
目を見開いて恥ずかしそうにする川崎の下腹部へと手を伸ばすと、しっとりとした熱に触れた瞬間に川崎が身体を反らした。肉感的な淫部は触り心地が良く、指を沈ませるとぐじゅりと言う淫猥な音と川崎の嬌声が心地良く耳朶を打った。
肉厚のスリットを右手の指の腹でずりずりとこすり、膣口と思われる場所をぐにぐにと押す。
「ひあぁっ!? うんんっ、んっく、うあぁんっ!」
涙混じりの嬌声に嗜虐心を煽られて、膣口にずぶりと中指を挿入させる。あっさりと中指を迎え入れた膣肉が、心地良く締め付けてきた。川崎がひゅっと息を吸った瞬間に、左手で充血したクリトリスをにちりと摘んだ。
「……~~~~ぅあぁぁぁぁっ!? それっ、だめっ、う……うぁあんぐぅぅ……っ!」
強烈すぎる快楽に耐え兼ねて、川崎が必死の形相で抵抗する。こちらの両腕を掴んで抵抗しようとするがろくに力が入っておらず、か細い抵抗を楽しみながら肉芽を摘み、中指を抜き差ししながら折り曲げて反応が良い部分を探す。川崎の行動とは裏腹に、淫裂からは大量の愛液が溢れ出して手首を濡らした。
「出し入れするのと指を曲げるの、どっちが良い?」
「うっ、んはぁっ! こん、な、とき、にぃっ、はぁんっ! なに、聞いてんの……うあぁぁんっ!?」
「そっか、曲げた方が気持ち良いんだな」
「だっ、誰がそんなこと言っ……んはぁぁぁぁっ!?」
指を曲げて膣肉を抉っていると、ざらざらとした感触がする場所を見付けた。その場所を重点的に責めると、艶めかしい腰がひくひくと動き、淫液の量が急に増えた。
「ここ、気持ち良いんだな? ほら、どうだ、どうだ」
「聞かないで……んはぁぁっ! ……分かってるくせにぃ……っ!」
「言ってくれないと分からんって。ほら、ほら、ほら」
「んぐぅぅ……も、もう…………え?」
指の動きを止めると、川崎がきょとんとした。自分を追い立てていた快感の波が途絶えて、迷子のように不安げな瞳でこちらを見つめてくる。
「気持ち良いって言ったら、好きなだけイカせてやるぞ」
「……っ、あ、あんたって、ヤツは……っ」
川崎は首まで真っ赤にして俺を睨みつけるが、弱りきっている為目に力が無い。それに……。
「今、締めつけが強くなったぞ。俺の言葉で興奮したのか」
「っ!? そ、そんなこと……っ」
俺の指摘に川崎が震える。目に見えて声がしおらしくなり、嗜虐の炎に油が注がれた。
「言わないのか? 気持ち良い、って。言わないと指も抜くぞ」
「あ、え、その……っ」
「ああ、残念だな。また日を改めて……」
「ま、待って! ……い、言う、から……っ」
涙目の川崎に、歓喜の怖気が走った。川崎は両手で顔を覆って、指の隙間からこちらを覗いている。
「……あ、あんたの指、すごく、気持ち、良いの……っ。……だ、だから、お願い……い、イカせて……いっぱい……イカせて……っ」
「……っ!」
予想を遥かに超えたおねだりに、ごくりと喉を鳴らして。
「わかった」
頭の中で、かちんとスイッチが入った。
「え……ちょ、ちょっと!?」
恥ずかしがって顔を覆ったままだった川崎の両手を左手で掴み、頭の上で押さえつける。中指で淫肉のざらざらした部分をごりごりと抉ると、極上の牝の肢体が弾けた。
「うああぁぁぁぁっ!? ひっ、うあぁっ!! こ、こんなの、すぐ……っ!!」
身体をぶるぶると痙攣させる川崎の顔を、目の前で覗き込む。いっそキスでもされた方が川崎としては気が楽だったかもしれないが……。
「ほら、こうして見ててやるから。イケよ。みっともなく。あ、また締め付けてきたな。お前は本当に、責められるのが好きにも程があるドMだな」
「~~っ!? ~~っ! ~~っ!!」
俺の言葉に川崎が口をぱくぱくさせる。俺の言葉で羞恥心が溢れ出すものの、下腹部から全身を痺れさせる快感に意識の大半を割かれて、完全に頭がパンクしているようだった。
「ほら、イけ、イけ、イけ……っ!」
「うあぁぁぁ! ひぐっ、ひぃんっ! ……ひっく……っ」
「……?」
川崎の反応に、不意に変化が見受けられる。指での愛撫を続けながらもじっと見ていると、川崎が子供のようにしゃくり上げた。
「……ひっく、うぇ……や……や、だぁ……っ、恥ずかしいのぉ……っ」
「……っ」
綺麗な顔をぐしゃぐしゃにして泣きじゃくる川崎にごくりと喉を鳴らした瞬間――大きな波が、川崎の身体の最後の堤防を破壊した。
「あああぁぁぁぁあぁぁぁっ!! うあぁぁうぅぅっ!! 止め、止めてぇっ!! んぁぁぁああぁぁあぁっ!!」
獣のような声を上げて絶頂に身を灼かれる川崎に瞠目する。天国とも地獄とも言える快感に包まれた顔を目の前で凝視しながらも、指の動きは決して止めない。びしゃびしゃと溢れ出す愛液は愛撫する腕の肘まで浸した。
「あっ、はへっ、ひぃっ、うっく、んんっ、あっ、あっ、あ……っ」
全身を襲う悦楽の奔流が去ると、川崎は呆然と鳴き続けた。涙は止まらず、泣きながら俺を見ている。川崎を解放すると、両脇に手を差し込んで上体を起こした。死んだように力の抜けた身体は急に重みを増していた。
上体だけ起こした川崎の前に仁王立ちして、狂ったように勃起した肉竿を、艶っぽい唇の中にねじ込む。目の前でこれだけ喘がれて、我慢など出来る筈も無かった。
「んぶ……っ」
目に光の灯っていない川崎は、腕をだらりと下げたまま抵抗もせずに口淫を受け入れた。頭を押さえつけて抽送を始めると、口の中だけがもごもごと蠢き出す。舌で雁首や竿を舐り、内頬で亀頭を擦り付けてきた。我慢していた時間が長かった為、1分としない内に限界を迎えた。
「出すぞ……っ」
「……んぶっ、んぐっ、んっく、んっく、んっく……っ」
唇から喉奥まで灼熱の白濁で犯すと、川崎はこちらから何を言うでもなく口内で竿を綺麗に舐め、尿道から残り汁を吸い出した。肉竿を口から離すと、綺麗な唾液の糸がてろりと伸びた。
口から抜いた肉棒を、川崎はぼうっと見つめていたかと思うと――やがて、裏筋に舌を這わせてきた。
「……ちゅっ、ぴちゃ、ちゅるっ、んふぅぅ……っ」
「……っ」
もはや口以外の全身が全く動いていない中で、まるで本能として刷り込まれているかのようにフェラを続ける川崎を見てぶるりと震える。
結局この後も温かな口内に挿入して、もう2回射精した。
青筋立った肉竿をしゃぶり、精液を飲み込む間……ずっと、川崎の目がうっとりと細められていたのは、恐らく気のせいでは無いだろう。
× × ×
ようやく落ち着いた後は、後片付けが大変だった。
ぐしょぐしょになったベッドのシーツと川崎の衣類を漏れなく洗濯して、汗とその他諸々で濡れていた川崎はもちろんだが、俺もシャワーを使わせてもらった。一緒に入るかと試しに聞いたが、「恥ずかしいし、キリが無くなるから良い」と言われた。是非とも今度お泊りをして、キリが無くても色々としたい所だ。
今は別のパジャマを着た川崎と一緒の布団に入っている。添い寝を希望したら呆れながらもオーケーを貰った次第だ。立場が良く分からないことになっているがまあそこは気にしないでおく。
「……その、良かったの?」
横向きで向かい合って寝ていると、川崎がふと尋ねてきた。
「え? すげえ良かったぞ。怒られるのを覚悟で目一杯Sっぽく責めたら泣きながら感じまくってた所とか、脱力したままずっと口でしてくれた所とか」
「っ!? そ、そういう意味じゃなくて! ……その、最後まで……しなくて、良かったの?」
からかい甲斐があるなあと思っていると、川崎がもじもじとしながら聞いてきた。
「あー……まあ、そりゃしたかったけどな。さっきの時点で相当やりすぎて、お前の体力を考えても絶対やばかっただろうから」
「……そっか……ごめん」
「気にすんなって。そもそも風邪のお見舞いに来たのにあんなことをした俺が悪いしな」
「全くだね、鬼畜にも程があるでしょあんた」
「お前が泣きながら喜ぶからついつい」
「…………」
「こう言う時に睨まれても可愛いばっかりなんで怖くないです」
「……っ、この……っ」
「んむ……っ?」
顔を真っ赤にした川崎が、唇を重ねてきた。
「……ぷはっ、これで少しは静かに……っ」
「……何その可愛い口封じ。今のは恥ずかしくないのか?」
「……あ……っ」
呆けた声を漏らす川崎が可愛すぎて抱きしめると、「やめっ、こらっ、やめ……、……」とあっさり抵抗を止めた。身体をぴっとりとくっつけると、間もなくして俺の胸元で川崎が小さな寝息を立て始めた。
……出会った時はあれだけ冷たい印象だった女の子が、こうも可愛くなるものか。
当事者である自分が言うのは大いに難があるけれど、恋と言うものの凄さを思い知った。
一眠りして、後はのんびり看病するとしよう。
――この後、川崎の髪を撫でたりしている内に再び勃起してしまい、眠い目をこすって呆れ笑いを浮かべた川崎にもう一度口で抜いてもらうと言う恥ずかしい出来事もあったが。
この日は、何だかとても幸せだった。
続く。
サキサキでした。書いている途中でサキサキが急にドМに……!
昨日のルミルミ回はいつもより感想が多かったですwありがたや! ああ言う変化球はこれからも書いてみたいです。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!