川崎家での夕食は、準備から片付けまで至極穏やかに進んだ。
川崎が料理をする様を、京華がテーブルで頬杖をついてにこにこと見ていたかと思うと、「けーちゃんもてつだうー!」と可愛らしく宣言して、川崎が膝から崩れ落ちたり。
「お兄さん、比企谷さんと一緒に来て頂いてもいつでも歓迎しますよ?」と大志が勇気を振り絞った感丸出しで言ってきたので「おう、比企谷さんを連れてくればいいんだな、じゃあ母親を連れて行こう」と返したら大志が「お、お兄さん、鬼っす……!」と絶望した表情になったり。ちなみに川崎は「は、母親!? 比企谷の……お母さん……っ」と妙にテンパっていた。恥ずかしくなるからやめてほしい。
海苔で巻いて醤油を付けた餅を食べた京華が「おもひおいひー(おもちおいしー)!」とはしゃいでいるのを見て、俺と川崎が椅子から転げ落ちたりもした。そろそろ俺と川崎の膝の皿が危ない気がする。
俺と川崎が並んで皿洗いをしている現場を大志が後ろから激写して、「たーちゃん、なにしてるの?」「これはね、家族写真を撮ってるんだぞー」などとほざいたものだから川崎が真っ赤になり、俺は黙って大志の脇腹をつねった。「やり口が陰湿っすよお兄さん……」とか言われたけど気にしない。
そんなこんなで夕食後。
俺は川崎の部屋に居る。
歯磨きも終えて(歯ブラシは川崎がいつの間にか用意していた。顔が真っ赤だったので追及は避けておいた)、2人で勉強していた。再び淹れてもらった緑茶でリラックスしながら、川崎は俺に数学を、俺は川崎に古文を教え合っている。得意科目や苦手科目が綺麗に分かれていて、思いの外勉強は捗った。
「……ん……っ、そろそろ休憩しよっか」
「そうだな。…………」
ふぅっと息を吐いて、隣に座っている川崎を見やる。
ここまでは勉強の為になるべく意識しないようにしていたのだけれど、一度落ち着いてしまうとどうしても気にせずにはいられない。
川崎の今の服装は、紐掛けの白のノースリーブとデニムのショートパンツだった。ノースリーブは胸元が妙に緩く、ショートパンツはやけに丈が短い。油断すればすぐに下着が見えてしまいそうで、川崎の性格を考えると外ではまず着ないであろう服装だ。ギャルらしい服装で川崎の性格には合わないだろうが、気の強そうな顔と豊かな肢体という組み合わせには強烈なくらいに合っている。豊満な膨らみが制服姿の時よりも生々しく、紺色のデニムから覗くすらりと伸びた足が悩ましい。川崎は俺の反応を気にしているのか、ちらちらとこちらの様子を窺っている。
『…………』
休憩がてら交わしていた何の気なしの会話が、ふと途絶える。凪のような沈黙が、これまでの勉強一色だった雰囲気を一気に塗り替える。清涼な空気が取り払われて、代わりに湿度の伴った粘っこい熱気が2人の間を塗りつぶしていく。
「…………」
俺から何かをする前に、川崎がそろりと距離を詰めてきた。顔を逸らしたまま、けれど明らかに意識をこちらに向けたまま、静かににじり寄る。肩が触れると、川崎が小さく震えた。
背中に手を回して、右肩を抱く。柔らかな肌に指を食い込ませて、少しだけ強く。
「あ……っ」
甘く、上ずった声がする。腕に更に力を込めると、豊満な肢体の震えが増した。
川崎の左肩も掴んで、するりと背後に回り込む。体育座りの体勢で川崎の身体を挟み込んで背中に密着すると、川崎がこくりと喉を鳴らした。密着した身体は濃密な甘い匂いが香っていて、うなじに顔をうずめるとそれだけで下腹部が痛い程に膨れ上がる。
豊満な双丘に両手を這わせると、明らかにノースリーブの感触しかしない柔らかさがあった。
「あ……んん……っ」
川崎はとっさに口を覆って俯く。指を食い込ませるとどこまでも沈んでいき、薄手のノースリーブに2つの突起が透けて見えた。
「……お前、下着着けてなかったのか」
どうりで肉感的だった訳だ……と納得する。川崎は俺の言葉に、頬を朱に染めて俯いた。
「……そ、その、この方が、しやすいかな……って……っ」
「……っ、……しやすいって、何をだ?」
「……っ!? い、言わなくても、分かるでしょ……っ」
「それはこういうことか?」
言って、2つの乳頭をにちりとつまむ。
「う……んんんんん……っ!?」
両手で口を押えて、おとがいを上げた川崎が激しく震える。密着した背中にじわりと汗が滲んで、身体から漂う甘い匂いが一層濃厚になる。
「口を塞ぐな」
「え……っ」
「いいから」
「そんな……うぁっ!?」
少しだけ圧を掛けると、川崎は恐る恐る手を下ろした。その瞬間に乳頭を人差し指でかりかりと引っ掻く。川崎は所在の無くなった手を俺の膝に置き、途絶えない快感の波に耐えている。
「うぅぅ……うぅぅ……っ!」
何度も小さく痙攣しながらも、川崎は唇を引き結んで必死で声を出すのを耐えている。嗜虐心が際限なく煽られて、今度はノースリーブの中に手を突っ込み、しっとりと汗ばんだ双丘を直接触る。吸い付くような肌の触感に陶然としながら、人差し指で乳頭をぐっと押し込んだ。
「あ……んんんんん……っ!!」
「うお……っ」
川崎の身体が後ろに跳ねてぐらりと傾き、俺が下になって寝転がる。限界だと思ったのか、川崎は両手で必死に口を押さえている。のしかかっている割に川崎の身体は軽いが、密着度が増したことにより鼻腔を貫く匂いは更に濃度を増していて、甘酸っぱさを帯びた媚香は強烈に興奮を煽る。
「なんだ、もう限界か。手で押さえてて良いから、もっと強めにやるぞ」
「ん……うぅぅぅぅ……っ!?」
ショートパンツ越しに下腹部に手を押し込むと、まるで水の入ったバケツにタオルを押し込んだような感覚がした。ショートパンツの下はぐっしょりと濡れていて生々しく、ついさっきノースリーブ越しに乳房を揉んだ時と同じ感覚を覚える。
「……お前、下も履いてなかったのか」
「……っ」
川崎は黙って、恥ずかしそうに、それでいてどこか期待を込めた瞳で俺を覗き込んだ。
その濡れた瞳を見た瞬間。
ぶちっ、と。
やけに鮮明で、粗雑な音が脳内に響いた。
「この、ドМ女が……っ!!」
強烈な嗜虐の色を帯びた声を耳元で囁いて、ショートパンツのチャックを下ろして手を突っ込み、右手中指を躊躇うことなく蜜壺にぐじゅりと侵入させる。それと同時に左手で直接乳房を鷲掴みにして、乱暴なくらいの手つきで揉みしだいた。
「うぅぅぅぅ……っ!! ううっ、んぐっ、うぐぅぅぅぅ……っ!」
悲鳴を無理やり押さえ込んだような嬌声が、川崎自身の手で無理やり殺される。くぐもった声は背徳感を煽るのに十分で、膣肉を抉る中指の動きは更に激しさを増す。くちゅくちゅと響いていた水音は間も無くぐちゅぐちゅと言う卑猥な音に変貌していき、デニムは色が変わるであろう程に愛液で浸されていく。
「お前、感じすぎだぞ。乱暴にされた方が好きなのか」
「うぅぅぅ……うぅぅぅ……っ」
「そうだよな、これだけ力任せに触られてんのにさっきよりも感じてるもんな。お前は本当に変態だな。目も当てられないくらいの変態だよ」
「うぅ……っ!? うぅぅぅ……っ!」
言葉で耳朶を舐ると、川崎の目にはじわりと涙が浮かぶ。しかしそんな反応とは対照的に膣肉の締め付けは増していき、艶やかな肢体は何度も波打っている。
「イきたいか?」
「……っ」
愛撫の手を止めて、優し気な声で問う。川崎は目を見開いて、そっと口から手を離した。
「……たい……っ」
「ん?」
「……き、たい……っ」
「はっきり言うんだ」
「……イき、たい……っ!」
「よし、よく言えたな」
「え……うあぁぁぁっ!?」
左手で川崎の細い両手首をぐっと掴み、へその上に縫い付けたまま膣肉を強烈な勢いで抉る。中指を折り曲げる度に愛液が噴き出す程感じやすい場所を、ピンポイントで何度も何度も押し込み、一気に絶頂へと導く。
「だめ、声、だめ……っ!」
川崎はぶるぶると首を振って、涙声で懇願してくる。俺はその顔が絶頂によって美しく歪むまでの様を静かに見つめる。
「あっ、だめ、イク、きちゃう、だめ、出る、あっ、あっ、あぁぁ……っ!!」
「んむ……っ?」
川崎の声音が焦りと快感で満たされた瞬間、咄嗟に振り向いて唇を重ねてきた。柔らかな唇の感触に浸る間も無く、川崎がきつく目を瞑る。
「んむぅぅぅぅ……っ!!」
両手をV字で拘束されたまま、汗と愛液でぐっしょりと濡れた肢体が弓なりに反り返った。痙攣が収まってから下を覗き込むと、愛液か、或いは潮を噴き出したのか、デニムのパンツはもはや水に浸したかのように濡れていた。両手を離して解放すると、川崎は腕をだらりと投げ出して、俺の上で激しく息を吐いた。
「あ……あぁぁ……っ」
「……お前、すげえ満足気だな」
「……っ!? そ、そんな、こと……っ!」
「ん? なんだ、もっとしてほしいのか?」
「っ!? そういう意味じゃなくて……! あ、いや、そういう意味じゃない訳でも……なくて……っ」
仰向けで重なったままからかって、川崎のお腹に手を回して、そっと抱きしめる。
「……本当に、もっとしたいか?」
「……っ」
川崎の喉が、またこくりと鳴る。
数秒の間逡巡すると、川崎はちらりとこちらを見て、天井に視線を戻し、こくりと頷いた。
続く。
サキサキでした。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!