※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 仰向けで重なった状態から、川崎がよろよろと身体を起こす。続いて俺も身体を起こすと、川崎はぺたりと女の子座りになって、絶頂の余韻が続いているのかぼうっとした表情で俺を見つめた。

 見慣れた気だるげな表情が、可愛らしい乙女の顔を経て、淫猥な艶を帯びて再び気だるげな表情に戻る。見慣れているのに見慣れていない、複雑でひどく興奮する表情。

 

「……どうしたい?」

 

 紅潮した頬を撫でながら、川崎に問う。川崎は俺の手が触れた瞬間ぴくりと反応して、おずおずと自分の手を重ねた。そして空いた右手でそろりとベッドを指差す。

 

「……最後までしたいのか?」

「っ!? あ、ち、ちがう、いや、ちがわないけど……っ」

「ん、本当に最後までしたいのか、俺は構わないってか大歓迎だが」

「あ、いや、そうじゃなくて! その、最後までするのは、もうちょっと我慢するから……って、ああもう、我慢するとか何言ってんだあたし……っ」

 

 耳まで真っ赤にしてあわあわと混乱している川崎は、端的に言って死ぬほど可愛かった。なにこの可愛すぎる生き物……。

 顔がにやけるのを抑えながら川崎が落ち着くのを待っていると、不意に細い指がこちらの股間を撫でてきた。

 

「うお……っ!?」

「……そ、その……っ、あんたも、苦しいかなって。あたしだけ気持ちよくなっちゃってて……だから、その、ベッドで、あたしが、あんたに、しようかなって……っ」

「……そ、そうか……っ」

 

 川崎は顔を真っ赤にしながらも健気なことを言ってくれた。しかしその手つきはいやらしく、俺がされるがままになっていると身体を屈めて両手で触りだした。うっとりと目を細め、男の膨らみをジーンズ越しに味わっている。ゆっくりと立ち上がっても10本の指は付いてきて、ぎちぎちに張り詰めた竿の根本から先端まで白い指が這っている。もどかしいがそれがまたたまらない愉悦となって喉奥に溜まっていく。

 無言のまま、川崎の頭を掴んで下腹部に押し付けた。

 

「んん……っ、んっ、ふぅぅ……っ」

 

 苦しそうにしながらも抵抗はせず、必死で鼻を鳴らしている。呼吸のためというよりは匂いを嗅ぐためにしか見えない行為に、更に興奮は膨らんでいく。

 

「……俺が苦しそうだからって言ってたけど、本当はお前が舐めたいだけなんじゃないのか」

「……っ、……そんな、こと……っ」

「本当か?」

 

 意地悪な声音で問うて、ジーンズとパンツをずるりと下ろす。川崎は目の前に跳ね上がった肉竿に小さな悲鳴を上げた。俺は川崎の顔を掴むと、反り返った肉竿からぐっと距離を開けた。川崎は驚きながらも小さく鼻を鳴らしている。

 

「あ……ぅあ……っ」

「本当か?」

 

 改めて問うと、川崎は鼻を鳴らすのをやめて、顔を逸らして逡巡する。やがてゆっくりと口を開いた。

 

「……その、あんたが苦しそうだから楽にしてあげたいっていうのは本当。……あと、あたしがしたいっていうのも、本当。……あの、……これじゃ、だめ?」

 

 許しを乞うように上目遣いでこちらを窺う川崎の声は、少し掠れていた。ほんのささやかな仕草一つで、綺麗な顔の目の前で肉竿が更に硬度を増す。川崎は「な、なんで……?」と可愛らしく戸惑っていた。

 

「ん、正直に言ってくれたし、川崎がどエロだってわかったから許す」

「ど、どエ……っ!?」

「そうだろ? 愛おしそうに撫でさすって、顔を押し付けられたら必死で匂いを嗅いで、そんで今はずっとガン見してるじゃねえか」

「……そ、それ、は……っ」

 

 反論出来ないのか、川崎は恥ずかしそうに俯いてしまった。川崎がもっと可愛く、もっと色っぽくなる様を見たいと思い、青みがかった黒髪をくしゃりと撫でる。

 

「髪、ほどいてくれるか。あとは上も脱いでくれ」

「……う、うん……っ」

 

 言われるがままに髪からシュシュを外し、ポニーテールをほどく。青みがかった黒髪がはらりとなびき、しっとりと汗の混じったたまらなく甘い香りが鼻腔をくすぐった。更に大人びた雰囲気を纏った川崎が、ノースリーブの裾に手をかけてぺらりと捲る。服を脱いだ瞬間に豊かな乳丘がぶるりと上下に揺れた。薄布を剥いだ肢体はほんのりと上気していて、張りのある乳房の先端には桜色の突起がぴんと張り詰めている。

 

「……下も脱いでくれ」

「……ん」

 

 もじもじとしながらも、川崎が立ち上がってショートパンツに手をかける。足の根本はぐっしょりと濡れそぼって色を変えており、腰の部分の生地を見ることで、かろうじて元がどんな色だったかが分かる。するりとショートパンツを下ろすと、ぺしゃりと生々しい水音がした。それと同時にもわりと甘酸っぱい香りが立ち込めて、肉竿がひくひくと反応すると同時に川崎がぼっと顔を赤らめた。どうやら自分の匂いに気付いたようだ。

 

「……やらしいな」

「……言うな……っ」

 

 両手で顔を覆って俯く川崎に内心悶えながら、俺は手早くTシャツを脱いで、そっと細い腕を掴む。女の子の身体はどうしてこんなにも華奢で、触れた瞬間に愛おしさが増すのか。川崎が何事かとこちらを見返すと、俺はベッドに視線を向けた。川崎が、小さく頷いた。

 

       ×  ×  ×

 

 川崎が先にベッドに上がり、足を流してなんとも悩ましい姿で座っている。俺も続いてベッドに上がると、途端に甘い香りに包み込まれた。

 

「……すげえ良い匂いがする」

 

 風邪っぴきの川崎を看病しに来たときは、川崎が発する汗まじりの甘い匂いの記憶が強烈だった。そのためベッドに対しての印象はあまりなかったのだが、今はこのベッドから香る匂いに、頭がくらくらするほど魅了されている自分がいる。

 俺の言葉に、川崎は面食らったように目をぱちくりとさせた。そして時間差で頬をほんのりと朱に染める。

 

「え……そ、そう?」

「ああ、甘くてしかも香水を付けすぎたみたいなきつさはなくて……何て言ったら良いんだろうか……安心するって言うか……」

「ちょ、ちょっと、あんま匂い嗅がないで、恥ずかしい」

「その言葉、さっきのお前にそのまま贈ってあげたいわ」

「……っ」

 

 両手を内ももに挟んだ川崎に涙目で睨まれた。かわいい。

 

「しかし、この匂いの中に俺が入り込むってなんか不思議な感じがするな」

 

 この甘い匂いは、一人の女の子がずっとこの空間で生活してきた証だ。その場所に入り込むというのは、その子の生活に深く入り込むことなのだと不意に実感が湧いた。少しの不安と、それ以上の幸せが込み上げる。

 しみじみとしていると、川崎が顔を真っ赤にして口をぱくぱくとしていることに気付いた。エサをあげたら金魚みたいに食べそう。

 

「どうした」

「え、あ、いや、なんでもない」

 

 目に見えて狼狽する川崎を見て悪戯心が湧く。

 

「うそつけ、絶対なんか考えてたろ。なんだ、卑猥なことか」

「え、あ、いや、えっと、その、えっと……っ」

「…………」

 

 当たってしまった。

 

「…………」

 

 川崎の両腕を掴んで押し倒した。

 

「きゃあっ!?」

「何考えてた?」

 

 上から覆いかぶさった状態で、羞恥に染まった美しい顔をじっくりと見つめる。首まで赤くなった川崎は、俺の言葉に顔を逸らして必死で逃げようとするが、やがて諦めたのか泣きそうな表情で婀娜っぽい流し目を送ってきた。

 

「……そ、その、この前あんたがここに来てくれたとき、……ベ、ベッドで色々したでしょ?」

「ああ、そうだな」

「……そ、その後、ベッドに入る度にあの時のことを思い出して、中々寝られなくて……」

「……それは、なんか、すまん」

「あ、ち、ちがうんだって、あたしは気にしてないから。その、それでどうしようか迷って、寝られないのは家事にも学校にも差し支えがあるって思って、最初はリビングで寝ようかって思ったんだけど……その、疲れれば寝られるかなって」

「……ほう?」

「やらしい顔するなぁ……っ」

 

 予想していなかった展開に、思わずひどい顔をしていたらしい。川崎は顔を背けて涙声で抗議してきたが、声音から察するにどうも俺のS丸出しの顔を見るのは嫌いではないらしい。この子本当にドМなのね……。

 

「それで? 疲れれば寝られるんじゃないかという結論に達した川崎さんがとった行動は?」

「うぅ……そ、その、一人で、寝る前にすることにした」

「…………」

「おっきくなるなぁ……っ」

「いや、不可抗力だろ……え、なに、俺が見舞いに来た日からお前は毎晩自分を慰めてたわけ?」

「……っ、……うぅ……うぅぅ……っ」

 

 許容量を超えた羞恥に、目に涙を浮かべた川崎が泣きそうな表情で頷いた。

 ふむ、なるほど。

 

「つまりお前は、今回もエロいことをしたら更に自慰の欲求が高まるんじゃないだろうか、でもそれはそれでありかもなんて考えてたわけか」

「ちょ、ちょっと、そんな直接的に言うな……っ!」

「え、なに、当たりなの?」

「…………っ」

 

 これ以上責めたら本気で泣きそうなので、腕を離して身体を重ね、きゅっと抱きしめた。

 

「……たっぷりと匂いを染み付かせてもらうわ。覚悟しとけよ」

「……っ、うん……っ」

 

 堂々と卑猥な宣言をしたにも関わらず、川崎は恥ずかしそうに、それでいてどこか嬉しそうに返事をした。

 

 

 

 続く。

 

 

 

 




 サキサキでした。

<引き続き小説情報募集>
 小説の情報を募集しています。既に情報を提供した下さった皆さん、本当にありがとうございます!!
「不意に官能的な表現が出てきて、それがたまらない小説」の情報を頂きたいです。
 最近官能表現で伸び悩んでおりまして。官能小説を買って読んでみても中々「あ、これは糧になる!」と個人的にヒットするものがなかったんですが、角川ホラー文庫から出ています「かにみそ」という作品を読んだ際に、ふと出てきた表現がかなり官能的でぞくぞくきたのです。それで今回の情報募集に思い至りました。
 たまらなくエロい官能小説の情報でも良いですし、全然関係無いジャンル(ミステリー、ホラー、異世界もの、日常もの、その他なんでも)でも問題ありません。ほんの数ページしか官能的な表現が出てこないものでも構いません。皆さんが読まれたことのある作品の中で、「あ、そういえばあの作品なんかエロかったな」と思うものがあれば、ぜひご感想やメッセージで教えて頂きたいです!! 切実!! 僕は今進化を欲しています!! ご助力お願い致します!!
 Twitterアカウント
 takahashi_toru_
 宛で教えて頂いても結構です。宜しくお願い致します。
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