※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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(22)

 折本が緩慢な動作で起き上がり、胡坐をかいた俺の下へと四つん這いで近寄ってくる。夥しい快感により疲労の色が強く現れた瞳が、ひどくそそる光を放っている。ぎちりと張り詰めた肉竿をぼうっと見つめながらこちらに近寄る様は、腹ペコの猫が餌に近寄る様とよく似ていた。

 

「ん……っ」

 

 折本が俺の両脚を挟む形で膝を付き、左手をこちらの肩に置いた。悩ましい声を漏らして、右手をそろりと肉槍に伸ばす。人差し指と中指が肉槍の幹を挟むと、微かな圧迫感と甘やかな快感が下腹部に染み渡った。

 折本の細い喉がこくりと鳴る。緊張しているのか、呼吸が少し不自然だ。

 

「は……あぁぁぁ……っ」

 

 亀頭が割れ目に押し当てられると、折本の口から媚熱を帯びた吐息が漏れた。折本はそこから、止まることなく腰を沈めていく。

 

「う……ぉ……っ」

 

 折本が少し後傾して肉竿を挿入しようとしているため、射精したくてうずうずしている肉槍が淡い桜色の肉襞に飲み込まれていく様がはっきりと見える。あんなにも小さな膣口が、牡の性器を受け入れる為に蜜液を溢れさせ、ゆっくりと亀頭から飲み込んでいく。

 

「う……んっ、く、ふぅぅ……んふぁぁぁ……っ」

 

 おとがいを上げて、折本が声を震わせる。俺は肉竿が牝の口に飲み込まれていく様に目が釘付けになっていた。肉竿が根本まで埋まる頃には、陰毛が溢れ出した愛液でぐっしょりと濡れていた。

 

「あ……ふぁぁぁ……っ」

 

 亀頭が膣奥にぐりりと押し付けられると、細かいつぶつぶが一斉にざわめいて、肉竿に幾重にも快感を刷いていく。じっとりと汗をかいた折本の身体が密着すると、甘ったるくてどうしようもないくらいいやらしい匂いが鼻腔と思考を侵食した。

 

「痛くないか? 大丈夫か?」

「ん……大丈夫。……ちょっと、このままでもいい?」

「わかった」

 

 ぎゅっと抱き付いてきた折本が、耳元で荒くて長い息を吐く。全く動いていないのに肉襞はざわめき、肉竿をよりじっくりと味わいたいと主張するように形を変えていく。驚いて折本の顔を見るとぱっちりと目が合い、細められていた目がぱっと開いて頬が赤らんだ。

 

――さっきよりも、折本の身体が俺の身体に、俺の身体が折本の身体に、馴染んできている。そう実感すると同時に、場違いにも思えるワクワク感が背筋を駆け抜けた。

 

「ん……ふっ、うくぅ……はぁぁぁ……っ」

 

 言葉にこそしていないが、折本はきっと俺と同じことを考えていると思う。だって、今だって抱き合っているだけで微動だにしていないのに、肉竿はどんどん硬くなって、淫裂から溢れ出す愛液は増えるばかりなのだから。

 互いにぴたりと動きを止める。折本の息遣いと自分の息遣いが混じり合うのが妙に心地良い。たまらない幸福感に浸っていると――不意に、肉襞が蠢いた。

 

「うお……っ?」

「や……比企谷、動かないで……っ」

「いや、お前の中が動いたから……くぁ……っ」

「ん……んぁぁぁ……っ」

 

 お互いに相手が先に動いたと主張するが、もはやそれはどちらでも良かった。お互いが与えられた快感に腰を僅かに動かし、それが相手の性器を刺激する。肉竿は大きくなって肉襞を抉り、膣肉は蜜液を溢れさせて肉竿を締めつける。快感が快感を生む連鎖に、俺も折本も抗うことが出来ずに静かに溺れていく。

 

「ひき……がや……っ」

「んむ……っ」

 

 折本が切なげに眉をひそめて、唇を重ねてきた。舌を絡ませながら、手を繋いで指を絡めてくる。10本の指ともう10本の指、1枚の舌ともう1枚の舌、そして1本の肉槍と幾百もの襞で絡み合う。どろどろになって境界線が分からなくなるまで、とろとろに、ぐちょぐちょに。視界が霞む。折本の瞳はすっかり蕩けている。自分が腰を動かしているのか、折本が腰を動かしているのかさえ分からない。結合部から白い愛液がたっぷりと溢れ出し、生々しい匂いが余計にクる。折本が震えると、俺も震える。俺が震えると、折本も震える。折本が目を細めた。ほんの少し前までは想像さえ出来なかった淫猥な表情が、俺をどこまでもどこまでも興奮させる。

 

「……ぷは……っ、……んっ、んっく、ふぅんっ、ふっ……んぁ……はぁぁぁ……っ」

 

 唇を離した折本が、淫靡な笑みを浮かべながらゆっくりと腰を前後にグラインドさせ始めた。繋いだ手に急に力がこもって、逃がすまいという意思がはっきりと伝わってくる。まるで蛇が獲物を締めつけてゆっくりと弱らせようとしているかのようだ。

 

「うっ、くぁっ、お、折本、これ、やば……っ」

 

 ずちゅっ、ぐちゅりと卑猥な音が結合部で幾度となく鳴り、淫肉に貪られ続ける。折本の身体から初めて故の動きの硬さが徐々に抜けていき、男を手玉にとる娼婦のような膣肉愛撫で魅了してくる。

 

「比企谷、気持ち良い? イキそう? イキそう?」

 

 顔をずいと近付けられて、劣情をたっぷりと浮かべた表情で囁いてくる。目の前で俺の表情をまじまじと見て、耳に息を吹きかけ、クチクチと耳を舐め回し、幸せいっぱいの笑みを浮かべてくる。

 

 もう、無理だった。

 我慢出来なかった。

 

「……ああもう、イキそうだよ……っ!」

「あ……あふぁぁっ!? ひっ、んはぁぁっ!」

 

 射精を長引かせてこの行為を楽しむ余裕はもはや無かったため、折本と一緒に登りつめようと自分から腰を振り始めた。折本の小ぶりで柔らかな尻肉を掴んで、折本が腰を前に出した瞬間に俺も思い切り腰を前に突き出す。折本は俺の首に両腕を巻き付けると、喜悦に歪んだ表情で一心不乱に腰を振り始めた。

 

 腰が密着する度に、思考が消し飛ぶような快感に襲われて。

 腰がずるりと離れる度に、魂が抜けるような快感に縛りつけられる。

 

「折本、うっ、うぁ、うぐ……っ」

「比企谷、比企谷ぁ……っ」

 

 腰が一往復するだけで、あまりの快感に身体のあらゆる機能がバカになってしまう。

 あまりにも気持ち良くて、あまりにも苦しい。

 気持ち良い。

 気持ち良い。

 苦しい。

 苦しい。

 にちにちと結合部が鳴る。

 折本が可愛らしい声で鳴く。

 鈴口がパクパクと開閉する。

 子宮の入口が物欲しそうに吸い付いてくる。

 

「うっ、ぐぁっ、もう、イク、イク、出る、出る……っ」

「イクの? あたしも、もう、イ……っ」

 

 全身に汗粒が浮かんだ折本が一際大きく痙攣すると同時に、両足を俺の腰に巻き付けてきた。とどめの締めつけに限界を迎えると、肉先披裂がぱっくりと口を開けて、大量の白濁が噴き出した。

 

「うあぁぁぁっ!? あつっ、熱い……んはぁぁぁ……うあっ、ひっ、うくっ、うぁぁぁぁ……うぁぁぁぁ……っ!!」

 

 自分の中を蹂躙するゼリーのよう濃厚な白濁の熱と勢いに、折本が身も世もなく喘ぎ狂う。脈動の度にぶんぶんとかぶりを振り、涙目で俺を見つめ、俯き、天を仰ぎ、絶頂に次ぐ絶頂に深く深く入り込んでいく。膣肉は肉竿をちぎらんばかりに締め付けてきて、射精を止めさせてくれない。歯を食いしばって、命を削るような射精にただただ身を任せた。

 

「あ……あ……あ……っ」

 

 ようやく絶頂の波が去った後も、折本は俺と密着したまま動けずにいた。今迂闊に動けばまたすぐにでも狂ったように絶頂してしまうと感じているのか、細い肢体は絶頂の余韻と緊張で小さく震えている。時折折本の身体が大きく脈打つと、結合部から白濁がごぽりと零れ落ちた。

 

「……ひき、がやぁ……どうしよう、これ、気持ち良すぎる……死んじゃう……っ」

「……じゃあ、なるべく控えるようにするか?」

「そんなの……むり……っ、絶対我慢出来なくなる……っ、毎日したい……っ」

「お、お前、自分が何言ってるか分かって……って、お、おい、こら、腰動かすな、また出ちまうから……っ」

「あぁぁ……ひきがやの、硬い、熱いぃ……っ」

「……しゃあねえな」

 

 蕩けきった表情の折本がゆっくりと腰を振り始めると、俺は折本の背中を抱きしめて、折本に合わせてゆっくりと腰を振り始めた。

 

 この後、俺が何回射精して、折本が何回絶頂したかはもはや覚えていない。

 

 気が付けば、今までの人生で経験したことが無いくらい壮絶で心地良い疲労感に包まれて――深い深い眠りに落ちていた。

 

 

 続く。

 

 

 

 




 折本でした。次で折本編も一区切りです。

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 それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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