疲れて寝ている雪ノ下の身体をさっと拭いて、流石に服を着せるのは難しいと判断して、裸のままでその上に毛布を被せる。
暖房は効いているので、後は様子を見て適宜掛けるものの増減を行えば良いな、と考えた。
「…………」
ベッド際に座り、すやすやと安らかに寝息を立てている雪ノ下を眺める。
ちなみに、雪ノ下が裸なのに俺は服を着ているというのもなんだか気が引けるなあと思ったので、俺も全裸だったりする。
いや。
なんでだよ。
とか、心の中でセルフツッコミを入れつつ、雪ノ下の身体を拭いていた。俺マジでクール。
雪ノ下は今現在、横向きで俺の方を向いて寝ている。
両手を顔の前で軽く握っていて、身体も屈めているため、全体的にかなりコンパクトになっている。
……やべえ、猫鍋というか雪鍋が出来そう。
……雪鍋ってググったらクックパッドでめっちゃ引っかかったからこの名称は却下せねば。
「ん……」
時折漏らす声は、今は色っぽいというよりはどこかあどけなくて、守ってあげたくなるような声だ。
……こいつの普段の振る舞いからは、考えられねえなあ。
まあ、最近(特に今日とか)の雰囲気を見る限り、少し前程頑なな感じではなくなったと思えるけれど。
まあ。
今は、取り敢えず。
可愛いので、撫でるよね。
そっと頭に手をやる。
なでなで。
「んっ……」
「…………」
…………。
頭に置いていた手を、つつっと首筋に移動させる。
なでなで。
「んっ……あっ……」
「…………っ」
…………。
既にちょっと鼻血出そう。
身を乗り出して、膝立ちで雪ノ下に向き合ってもう少し悪戯してみることにする。
もちろん、睡眠の妨害をしてはいけないので、適度なところでやめるつもりだ。それならやるなよとか言わないで。
ちなみに俺のモノは既にガン立ち。ちょっと元気すぎない?
今度は、片手を雪ノ下の背中に、もう一方の手の指を雪ノ下の口の中に入れる。
すると、雪ノ下がぴくぴくっと身体を震わせて、
「んむっ……んんっ……ふうう……んっ、んっ、んんっ……」
「……わあお」
思わず、声に出してしまった。
なんつう声を出すんだ、雪ノ下さん。しかも俺の指を現在進行形で舐めてらっしゃる。
もう少しだけ、もう少しだけ……。
雪ノ下が身体を屈めているため、背中をなぞっている手がお尻に届く事に気付く。
するりと手を移動させ、お尻の表面をすりすりと撫で回すと同時に、口に入れる指を2本に増やした。
「んんん……っ? んむっ、んんっ、んんん……っ」
眠ったままではありながらも、反応は更に大きくなり、指を咥える口の動きに積極性が増した。
……やべえ、寝ててもエロいのかよ。
「――っと、流石に……」
これ以上はまずい、と思い、指を口内から引き抜く。
すると。
「……んっ、あっ、あっ……」
夢の中で、何かの食べ物をお預けでもくらっているかのように、口を物欲しげにぱくぱくとさせた。
「……う……わ……」
その様が、あまりにも扇情的で。
恐らく夢自体は極めて無邪気なものを見ているのだろう。だけれど、それでも、この顔は、まずい。
目を閉じたまま、切なげに口を動かし、時折舌さえちろりと出す。
真下を見やると、さっきまでよりも肉棒がぎんぎんになっていた。
「うぐ……」
入れたい。
この可愛らしい口の中に、いれたい、入れたい、挿れたい――!
でも流石にそんな真似は――と、雪ノ下の目の前で逡巡していると。
「――んっ……」
「あ」
雪ノ下さん、起きなすった☆
「…………」
「…………」
両者、沈黙。
多分、雪ノ下の脳内では高速で今の状況を整理しているんだろう。
寝ている雪ノ下と、全裸で目の前にいる俺。
……おうふ。やべえ。
下手したら殺されるんじゃなかろうか。
激しい危機感を抱いていると、雪ノ下が予想外の行動に出た。
「――っ、お、おい……?」
雪ノ下はそろりと手を伸ばし、俺の肉棒に手を添えた。
まだどこか寝ぼけた表情のまま、両手で竿をさわさわと撫でる。
「あっ……かっ……」
――え、なんで……?
混乱して、それでいて異様な興奮状態に陥っていた。
俺の様子をじっと見ていた雪ノ下が、亀頭にふーっと息を吹きかける。
「うあ……っ!」
たまらず身体を折り曲げると、
「……比企谷くん……苦しい、の?」
「……え」
雪ノ下は、怒張しきった俺の肉棒を触りながら、そんな疑問を口にした。
その顔に、寝こみを襲いかけていた(ていうかもはや襲ってた)俺を責める色はなく、純粋に、俺のことを気遣ってくれているようだった。
「……う……ぐう……っ」
こんな間抜けな状態でも、もう、どうしようもなかった。
「……くる、しい」
言葉少なに伝えると、
「……そう、分かったわ」
そう言って、雪ノ下は優しく目を細めて、柔らかそうな唇をひと撫でして、口をくぱっと開けた。
× × ×
「おおお……っ」
膝立ちのまま、斜めの角度で雪ノ下の口に肉棒を挿入する。
雪ノ下はそれを、なんら苦しむ素振りも見せずに、ぐぷぷとやらしい音と共に受け入れた。
「ん……っ」
この体勢では、あまり前後に動かす事は出来ないためだろうか、雪ノ下は俺の亀頭を集中的に責めてきた。
亀頭全体を舌でくちゅくちゅと舐め回し、カリの部分を舌先で何度も往復してなぞり、尿道を舌先で幾度と無く小突く。
「んちゅっ、ぐちゅ、くぷくぷ、ちろちろ、ちゅるっ、ずずず……じゅぽっ、ちゅるるっ、ぢゅるるっ、じゅぷっ、ぴちゃぴちゃ……」
「あ……あが……」
雪ノ下の口内で、俺の大事な部分が、好き放題に味わわれている。
それも、視界が明滅する程の強烈な快感を伴って。
亀頭周りにねっとりと絡み付く雪ノ下の舌の感覚に、腰が抜けて持って行かれそうになっていた。
やがて、咥える角度を少し変えたかと思うと、今度は頬の内側に亀頭を当てて、裏筋にぬらぬらと舌を這わせてくる。
「ねちゅねちゅ、ぐぷ、ぐっぷぐっぷ、ずぞぞぞ……つつつ、ねろねろ……」
「……~~~~っ!」
さっきまでとはまた違う快楽の波にまみれて、腰ががくつく。
正常な思考が、見る間に焼き切れていく。
「ゆ、雪ノ下、もう、もう……!」
我ながら情けないと思う声で、射精しそうなことを伝えると、雪ノ下が口の動きを止めて視線を向けた。
そして、口を肉棒からくぱっと離すと、再び、優しく微笑む。
「……わかったわ。じゃあ、そうね……ここに、立ってもらえる?」
「え? あ、ああ……」
雪ノ下が指定したのは、ベッド際の床だった。
俺がベッドのすぐ横に立ち、雪ノ下は俺の肉棒を咥えることが出来る位置で四つん這いになる。
……うわ……っ、エロ……。
「……な、なに? 何か文句でもあるのかしら?」
雪ノ下は俺の視線に気付いて急に恥ずかしくなったのか、頬を赤らめた。
俺はぶんぶんと首を振って、
「ない、ない、全然無いです、もう、超お願いします」
と、――なにこれ、年上お姉さんに筆おろししてもらうみたいになってるじゃんもうこういう感じのやつAVでよく見るよ――とか超どうでも良い事を考えてしまった。
雪ノ下は俺の反応を見て殊勝な心掛けと思ったのか、
「……ん」
満足そうに短く言葉を発して、あむっ、と、手を使わぬまま俺の肉棒を咥え込んだ。
「ぺろ、ぴちゃぴちゃ、ぐっぷぐっぷ、ちゅろっ、れろれろ、じゅるるる……」
「~~~~っ! ~~~~っ!」
雪ノ下の口淫の勢いが、更に増した。
最初は四つん這いになって咥えていたが、いつの間にか女の子座りになり、両手を俺の腰に回してしっかり固定して舐め回している。
すぐ上から見る雪ノ下の、うっとりとした淫らな表情を見て、――ふと、いつも学校で見る凛とした彼女の姿を思い出して、そのギャップにまた激しく興奮した。
もともと限界が近かった状態でこんな責めをされては、もはや我慢が出来ない。
「ゆ、雪ノ下、もう、出る、出る、出る……っ!」
「……んむっ、んん……っ」
雪ノ下の頭を掴みながら言うと、彼女は悩ましい声を上げてぎゅっと唇を締めて、カリを強く刺激した。
それを引き金に、
「あっ……うああ……っ!」
雪ノ下の唾液にまみれた亀頭が膨れて、弾けた。
ぐぶぶっ、どぶっ、ごぷごぷっ、びゅるるっ、びゅっ、びゅっ、びゅっ……。
「んんんん……っ!」
「あっ、あっ、あっ、あーっ、あっ……」
噴出した精液を雪ノ下が懸命に飲み込む中、俺は天井を見上げて呆然と声を出していた。
「んっ、んっ、んっ……ぷはっ……すごい……」
大量に吐き出された精液を、一滴も零さずに飲みきった雪ノ下が口を離すと、むわっとむせ返るような匂いが立ち込めた。
「んっ……ちろっ、ちろちろっ……あむっ、ぐぷっ、ぐぷっ……」
「ちょ、お、おい……うぐっ……!」
尿道を舌先で突かれ、不意打ちで咥え込まれると、僅かに残っていた精液も残らず吸い出された。
……ちょっと、雪ノ下さんの技術面の向上がえげつないんですが……。
超気持ち良いんだけどね。
× × ×
「……あ、そういえば」
息を切らしながら、雪ノ下に伝えていなかったことを思い出す。
「小町がさっき部屋の前まで来て、少し休んだらご飯を作る前に風呂に入っておいてってよ」
「切り替えが早いわね、あなた……そう」
肉棒をむき出しにしたまま、平気で話題を切り替えた為に、こめかみに手を当てた雪ノ下に少し呆れられた。ご、ごめんなさい……。
「『雪乃さんと一緒にご飯作りたい』ってさ」
「……そう」
今度は温かみのある表情を浮かべる。
……あ。
まだ伝えてないことがあった。
「それで、その……風呂には2人で入ってって。下着は洗濯するから出しておいてって言われた……」
「……え」
雪ノ下の頬が朱に染まる。
「……あ、う、その、い、良いのかしら……お言葉に甘えて……」
さっきまであんなにエロいことをしていたというのに、ここであわあわと慌てるというのは……可愛すぎてずるい。
「構わねえよ。それに……その、俺も……入りたい、し。……一緒に」
全力で顔を背けながら消え入りそうな声で呟き、目だけでそろりと雪ノ下を見る。
……茹でノ下さんになってらっしゃる。
「あ、あう、そ、その、そ、そそ、そうね、ひ、比企谷くんが望むのなら、しょうがないわね、うん、しょうがないわ、比企谷くんの止めどない欲望の犠牲になる人は必要だものね、良いわ、入り……ま、しょう……」
最後の方はもはや、ほとんど聞き取れないくらい小さな声になっていた。
「……嬉しいんだけど、俺を欲望の塊みたいに言うのやめてくれる?」
言うと、雪ノ下が俺の下腹部にジト目を向けた。
「……こんな凶暴なものを振りかざして、何を言っているのかしらあなたは?」
「んぐぁっ」
ぐうの音も出なかった。
雪ノ下はもじもじと顔を逸らした後、ちらりと俺を見た。
その表情は、不安そうな、だけどどこか期待を抱いているような、そんな表情だ。
「……あ、あまり、盛(さか)らないでね……?」
「…………」
…………。
「……そんなに、自信ないです……」
正直に伝えると、
「……はあ、しょうがないわね……まあ良いわ、散々汗もかいたことだし、お風呂をお借りするわ。……あ、それと」
「……おっ……?」
喋りながらベッドを降りて立ち上がった雪ノ下が、不意に俺を抱きしめた。
温かくて柔らかな感触に、心が安らぐのが分かる。
「……私が寝ている間に、お布団を掛けてくれて……あと、汗も拭いてくれたのかしら? ……その、ありがとう」
耳元で囁かれる感謝の言葉が、妙にこそばゆい。
「お、おう……」
言葉少なに応えると、雪ノ下が身体を離した。
脱衣所に向かうまでに取り敢えずで身に着けるバスタオルを貸すと、それを身体に巻いて、柔らかく微笑む。
「……それじゃ、行きましょ?」
「ああ」
最初はマッサージをするだけだったのになあ……何やってんだか俺たち、ていうか俺……などと思いながら、部屋を出た。
続く。
お風呂場に行って色々楽しいことを……と考えていたら、気付いたらその前にもう1戦発生していました。いろはす編とまた違う感じでベッドの上でのいちゃいちゃを書こうとしたら、気付いたらエロエロなことに。……あれ? まあ、お互い全裸だったらこうなるか、うん。
只今、オノマトペ研鑽期でございます。辞書を見ながら試行錯誤しています。書く時間はかかりますがきちんと血肉にすべく頑張ります。うおお。
1週間お疲れ様でした(^^)!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!