※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 明けましておめでとうございます!
 新年一発目ははるのんです!

 後書きに冬コミ本についてのお知らせを書いていますので、ぜひご覧ください(^^)!


(19)

 目の前にすらりと伸びた、2本の脚。

 タイツで覆うこともせず、生身のまま眼前に晒された双脚は、女神と見紛うほどに美しい。

 テレビや雑誌で見る脚だって、こんな風に美しい脚はきっとあるだろう。

 けれど、今俺が見ているのは、何の加工もされていない、生々しさを纏った脚だ。手を伸ばせば触れられるし、生きた反応が返ってくる。現実離れした美しさと生々しさが同居していて、心が混線を起こしそうになる。

 ずっと苦手だった食べ物も、とても美味しいものを食べた瞬間に好きになるという現象に少し似ているかもしれない。

 今目にしている足を見つめて、見つめて、見惚れてしまうことで、今まで自分に無かった好みが、性癖が開発されていくような、そんな気持ちになる。

 そう、今俺は、陽乃さんの美しい脚によって、脚フェチに目覚めつつ――

 

「比企谷くん、何考えてるのかわかんないけど……多分、気持ち悪いよ」

「あ、はい、すみません」

 

 漠然と罵られた。

 多分と言っている割にはドン引きしている。

 陽乃さんの左足のかかとを持ってじっと見惚れていた俺に、陽乃さんはふっとため息を吐いた。

 

「ほら、早く早くー」

「……はいはい」

 

――この人は、今から自分がゆっくりとめちゃくちゃにされるということを分かっていながらも、可愛らしく急かしてきているのだ。平然と沼に足を踏み入れて溺れるような行為に、ごくりと喉を鳴らした。

 陽乃さんの左足のかかとを、まずは左手で支える。そして足の裏を右手親指でぎゅっと押し込むと、陽乃さんの表情が一変した。

 

「んん……っ」

 

 陽乃さんの顔が、美しく歪む。心の内側を決して見せず、けれどこちらの心はどこまでも見透かすような瞳は、今は焼けつくような熱量を持ってこちらをじっと見つめている。口の端を微かに吊り上げながら、さあ、ここからどうするの? と問うてくる。けれど俺はどうもしない、正確に言えば、大してひねったことはしない。

 ゆっくり、陽乃さんを癒して、壊すだけだ。

 足裏に沈めていた親指をぱっと離し、僅かに場所をずらしてもう一度親指をめり込ませる。

 

「うぁ……っ」

 

 くすぐったさと、少しばかりの痛みを堪えた表情を浮かべる。こちらを見つめてくる陽乃さんを、俺はじっと見つめ返す。心を読むのならどうぞお好きに。けれど、俺の心を見透かせば見透かすほど、俺の中にくすぶっている嗜虐の欲に気付いてしまうと思いますけれど。それでもいいのなら、お好きなように。

 ぐっ、ぐっ、と。少しずつ押す場所を変えて、押し込む強さを変えて、陽乃さんの足をマッサージしていく。気持ち良さそうにする場所があればそこを浅めに何度も押し込み、くすぐったそうにしているところがあれば数本の指先でくすぐり悶える様を楽しむ。

 そして、

 

「いっ、いたた……っ」

 

――痛がる場所があれば、静かに、けれどしっかりと力を込めて押し込む。

 

「いっ、いたたっ、痛い、痛いって、比企谷くん……っ」

 

 陽乃さんが笑いながら足をよじるが、俺は決して足を離さない。陽乃さんの澄んだ瞳を見つめながら、ぐりぐりと親指を押し込む。急激に痛みを与えるようなことはせず、一定の痛みを保つように調整しながら、ぐりぐりと押し込む。ぐりぐりと。ぐりぐりと。

 

「いた、いた……い……よぉ……っ」

 

 陽乃さんは、怪我で弱った動物のように声が小さくなり、じわりと目に涙を浮かべた。唇を震わせながら不安げにこちらを見つめ、ほろりと涙を流すさまは時を忘れるほどにきれいで……指に込めていた力がふわりと抜け落ちた。痛みは叫びとなって現れるものと思っていたから、こんなに美しくて、可愛らしく、魅力的で、妖艶な痛がりかたがあるのかと目を瞠った。

 

「……やめちゃうの?」

 

 耳朶に妖しく染み渡るような声音にびくりとする。いつの間にか自分の両手は、陽乃さんの左足を支えるだけになっていた。陽乃さんは目尻に涙を溜めたまま、残念そうに眉をひそませている。

 

「……続けますよ。きっと健康にも良いですから」

「……そんな建前いらないよ? いいんだよ? 『陽乃さんの痛がる姿に見惚れちゃいました』って言っても」

 

 今すぐ足を押し開いて、ぐっしょりと濡れそぼっているであろう蜜壺に肉槍を突き立てたくなった。この人は俺の劣情を掻き立てるのが上手すぎる。心と身体の奥底の、絶妙に手が届かない場所を掻きむしりたい衝動に駆られる。

 

「……陽乃さんがその気なら、俺も遠慮なくいきますよ」

 

 声が少し低くなっていたのか、俺がぽそりと呟くと陽乃さんの身体が戦慄いた。右足を持ち上げて、今度は右手でかかとを支え、左親指で足裏を揉んでいく。気持ち良さそうにする場所、くすぐったそうな場所を通り過ぎて……再び、陽乃さんの顔が苦悶に歪んだ。

 

「あ……あぁぁ……いっ、んくっ、うぅぅ……っ」

 

 ぐりぐりと足裏を押し込むと、陽乃さんが息を止めて呻く。苦悶と喜悦に歪んだ表情は、瞬間ごとに色合いを変えていく。痛いけど気持ち良い、という感情自体は分かるが、この人の反応は明らかに性的に偏っている。艶っぽい反応を見るだけで肉竿が更に勃起して、この人を際限なくいじめてみたいと思ってしまう。

 おとがいを上げて、白い喉を晒して全身を波打たせる極上の美女の痴態にしばし見惚れると、俺はようやく手を離した。

 

「……あれ……? ……もう、やめちゃうの……?」

「……これ以上やると、なんかハマっちゃいけない深みにハマりそうなんで」

 

 俺の言葉に、陽乃さんは目をぱちくりとさせて、やがてふっと笑った。身体をこちらに屈めてこちらの両頬に手を添えると、ゆるいTシャツの胸元からはしっとりと湿った胸の谷間が見えた。

 

「……そんなの今更でしょ? 道具でわたしのことめちゃくちゃにして、お尻の穴まで自分のものにしちゃったくせに」

「……それ、は……っ」

 

 反論することが出来ずに視線を彷徨わせていると、不意に唇を奪われた。人よりも長い舌が口内ににゅるりと入り込み、思考を根こそぎ奪い取り、空っぽになった頭に劣情を流し込んでいく。

 

「んちゅるっ、ちゅっ、ちゅぷっ、んふぅっ、ちゅっ、れろっ、んふぅぅ……っ」

「……ん……ぐ……うぅ……っ」

 

 陽乃さんは俺の頬に手を添えているだけなのに、身体が勝手に動いてキスをしたまま魅入られるようにソファに上がってしまう。陽乃さんの耳をさわさわと撫でると、嬉しそうに目を細めた。熱くぬめった口内に唾液を流し込むと、精液を飲み込むときと同じように熱心に喉奥へと収めていく。ごくっ、ごくっと嚥下の音がする度に、薄布1枚に包まれただけの身体が艶めかしく揺れる。双丘の頂にうっすらと見えていた突起が、今は汗に濡れた布からはっきりと浮き出ていた。

 陽乃さんの手がするりとこちらに伸びる。ジーンズのチャックを開け、パンツの上からいきり立った肉竿をやわやわと撫で、流れるようにパンツの中に手を入れて竿を握る。手をねじって撫で回す動きは甘美そのもので、キスをしながら快感に呻く俺を陽乃さんは楽しそうに見つめた。

 

「……どうする?」

「……どうするって、何がですか」

「まだ、ゆっくり責める余裕はある?」

 

 くすりと笑って、陽乃さんが自ら足を広げる。スカートが辛うじて足の根本を隠しているが、それでも僅かに漏れ出る濃厚な牝の匂いはひどく興奮した。

 

「このまま挿れても、もちろん気持ち良いと思うよ。わたしは何回もイっちゃう。ぜーったい声なんか抑えらんない。比企谷くんって何度も呼んで、泣きながらキスするの。きっとおしっこだって漏れちゃうし、気絶もするだろうね」

「ちょ……ちょっと……待って……っ」

 

 陽乃さんが発する一言一言が、肉竿を撫でさする指の一本一本が、気を狂わせる程の興奮を誘う。

 でも、それでも……と陽乃さんが呟き、唇を重ねてくる。少しだけ舌を絡めてすぐに離すと、仄かに頬を赤らめて、悪戯っぽく舌をちろりと出した。

 

「わたしは、比企谷くんがゆーっくりとわたしを壊してくれるのを楽しみにしてるんだけどな。さっき言った言葉よりもずーっとエッチな言葉を言わされて、泣きわめきながらおねだりさせられて、比企谷くんの熱くて太いのを中に挿れられて……きっと、すごく気持ち良いと思う」

 

 恥ずかし気に話し、照れたように小首を傾げる陽乃さんの表情はどこまでも可愛らしくて、どこまでもいやらしい。ひねくれた言葉も、不意打ちの直球も口から出てくることはなく、被虐欲に満ちた目の前の女性の言葉にただただ身体が打ち震える。

 

「……ねえ、比企谷くん。どうしたい?」

 

 陽乃さんが肉竿から手を離し、するりと抱きしめてきた。そして耳元で、悪魔のように甘く囁いてくる。

 

「今ここで、わたしを力任せに壊すのと」

 

 ふぅっ、と息を吹きかけられる。

 

「もっとじっくり嬲って、わたしがどろどろに蕩けるまで壊すのと」

 

 はぁっ、と熱い息を吹きかけられる。

 

「どっちが良い?」

 

 長い舌が耳に入り込み、思考を、理性を犯してくる。

 陽乃さんはそれ以上は何も囁かず、ゆっくり、ちろちろと耳の中に舌を這わせ続ける。急かしこそしないが、答えを出すまで逃さないつもりでいることは明らかだった。

 2つの欲望に頭の中をかき回されながら、やがて結論にたどりつく。陽乃さんの頭をぽんぽんと撫でると、耳に挿し込まれていた舌がするりと離れて、少しだけひんやりとした。

 

「……引き続き、ゆっくりやります。陽乃さんがどろどろになるのを見てみたいので」

 

 俺の言葉に、陽乃さんは笑う。この状況にひどく不釣り合いな、向日葵が咲いたような笑みだった。

 

「ん、わかった。がんばれ少年」

「なんで急にお姉さんぶったんですか……」

「んふふー」

 

 陽乃さんはやけに機嫌よく笑い、俺に抱きついて頬ずりをしてきた。おおう、なんだかすごく利口なペットを飼った気分……。しばらくされるがままになっていると、豊満な温もりがするりと離れた。柔らかな笑みは、いつの間にか妖艶な笑みに取り換えられていた。

 

「じゃあ……再開しますね」

「……ん」

 

 ソファから降りて陽乃さんの足元に腰を下ろすと、陽乃さんは少しだけ不安を滲ませながらも、とても楽しそうに笑った。

 

 

 

 続く。

 

 

 

 




 はるのんでした。足裏マッサージをとことんエロくしてみようと思い立ち、チャレンジしてみました。

 先日の冬コミにお越し頂いた方は本当にありがとうございました!!今回は僕自身は出向けなかったのですが、応援メッセージをくださった方がいて本当に嬉しかったです。これからも頑張りますので、どうぞお見守りください(^^)!

<冬コミ本、とらのあなにて予約開始!>
 活動報告にてURLを貼っておりますのでぜひご覧ください(^^)!稲鳴四季先生による表紙&挿絵付きです!!

 今年もよろしくお願いします!!
 それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!
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