いつもより1時間半早く家を出て学校へ向かった訳ですけれども。
途中で淫魔(比喩とも誇張とも言えない)と出会って、それはもう体力と精力を派手に削られまして。その上のんびり歩きたいなんて気取って自転車も持ってこなかったもんだから、学校までの残りの道はそれはもう辛かった。灼熱の日射しが心地良いとか言ってたついさっきの自分を呪いたい。何だよ夏、超鬱陶しいな。人はこれを手のひら返しと呼ぶ。
――で、ふらふらの状態で歩いて行けばどうなるかと言うと……
「先輩、ちゃんと反省してますか?」
「はい……」
遅刻して、校門で待ち構えていたいろはに見事に捕らえられ、そのまま生徒会室に連行され説教されるという展開になる。
俺はいろはの前で座らされていた。
しかも正座。
いろはは椅子で足を組んでいる。時折スカートの中身が見えそうになるが、その度に「良いですか、大体先輩はそうやっていつもいつ……へんたいだー!」と叫ばれる。簡単に誤解されて警察沙汰になるから、大声でのツッコミは本気で勘弁してほしい。
それにしても。
…………。
……俺が遅刻してからの流れ、おかしくないか?
なんでも、いろはは風紀委員の仕事をこうしてたまに生徒会のメンバーでやっているらしい。登校してくる生徒に挨拶をして、生徒の乱れた服装を指摘し、遅刻した人をとっつかまえる。普段自分たちがやらない仕事をすることで、他の委員がどんなことを頑張ってくれているのかを把握するという目的らしい。その心意気は立派だし、遅刻したのは俺が悪いので何も言えないのだが。
俺がぎりぎり遅刻で校門をくぐった時のこと。
俺を見つけるなりいろはは、
「はい、遅刻者一名発見しましたー。皆さん、後は戻って良いですよ。お疲れ様でした」
「え? あ、ああ、分かった。お疲れ、会長……」
何故か生徒会の他のメンバーを解散させ、いろはは俺を生徒会室に連れてきた。そして即座に正座命令である。夏場でも生徒会室の床はひんやりしていて、ズボン越しでも気持ちが良い。いや、そうじゃなくて。
「……何でここに連れてきたんだ? それにお前、このままじゃ1限が……」
と言った直後、1限開始のチャイムが鳴る。ちなみにHRは既にサボっていた。何で遅刻にサボりを上塗りしているんだろうか。
俺の言葉に、いろはは組んでいた足を解いて、俺の顔の前に手を出して人差し指をくいくいと折り曲げた。立てと言うことか……? と思い、恐る恐る立ち上がる。するといろはも続けて立ち上がり、いきなり俺の胸元に顔を近付けた。すんすんと一心不乱に鼻を鳴らす。何だか様子がいつもと違う。
「お、おい、どうしたんだ」
動揺して後ろに下がるが、いろははぴったりと付いてくる。やがて壁まで追い詰められると、いろははゆっくり目を細めた。獲物を追い詰めるような表情にぞっとして、壁に両手を付いた。
「……先輩から、いろーんな女の人の匂いがするんですよねぇ……」
こわっ。
全身から一気に血の気が引いた。下腹部が面白い程萎む。とぼけるのは到底無理だと思い、けれどいろはの表情を見るのも憚られ、顔を背けて無言を貫く。
するといろはは、俺の胸元に手を当て、愛おしそうに撫でた。
「……別に怒ってはないですよ? ただちょっと、上書きはしておかなきゃなって」
「……え……んむ……っ?」
いろはが俺の首に腕を巻き付けて抱き寄せ、あっと言う間に唇を奪った。すぐさま唇が離れ、まるで夢の中に居たような気になる。
「……ここでキスするの、久しぶりですね」
「……そうだな、2015年の5月19日ぶりだ」
「……何ですかその日付……?」
「すまん、何でもない」
いかんいかん、ついメタってしまった。
「お前がまさかこんな素敵なキスキャラになるとはな」
「キャラ……?」
「すまん、マジで何でもない」
感慨に耽って更にメタくなってしまった。
俺にジト目を送って来るいろはの気を紛らわせようと、華奢な肢体を抱き寄せて唇を奪う。
「んっ……ふっ、んふぅんっ、ふっ、ちゅる、んむふぅぅ……っ」
舌を絡ませ唾液の交換をすると、いろはの表情はあっと言う間に蕩けてしまう。俺の二の腕を色っぽくさすってきた。手を繋ぎたい合図だと察して、両手を繋ぐ。指を艶めかしく絡ませ、更に互いの粘膜を味わう。いろはが興奮するにつれて、美少女が口から溢れ出させる唾液はどんどん甘くなっていく。
キスをしている時のいろはの表情は忙しい。
うっとりと目を細めたかと思えば、舌をねじ込むと目をぱちくりさせて驚き、唾液を流し込むと眉をひそめて一生懸命に飲み込む。一つ一つの表情が、キスを繰り返す毎に魅力を増してゆく。この行為に生涯飽きることはあるのだろうかとさえ思う。
口を離すと、2人の間に糸が伸びた。糸を舐め取ろうと互いに顔を近付けると、また自然と唇が触れ合う。
食事をするよりも、水を飲むよりも――もしかしたら、呼吸をするのと同じくらいに。
2人のキスは、自然と始まり自然に終わる。
「ぷはっ……せんぱい……せんぱいぃ……っ」
キスにより足をがくつかせたいろはが、俺が曲げた膝にスカートの中をこすり付けてくる。ちょっと足を前に出せば、目に涙を浮かべて喜びの声を上げた。
再び俺を抱き締めて、首にキスの雨を降らせてとろとろに蕩けた声で囁く。
「んあぁ……っ、せんぱい……せんぱい、せんぱい、好き、好き、好き、大好き……っ」
震えた。
真っ直ぐな愛情が、何一つ偽ることなくぶつけられる。今すぐ目の前の女性を犯せ、自分のものにしろ、そして生涯離すな――と、頭の奥でもう一人の自分が叫ぶ。
いろはの手を掴み、ズボンのチャックに添えさせる。俺の耳元で熱い息を吐きながら、いろはがチャックを下ろす。
パンツを下ろして外気に晒した肉棒は、あれだけ射精した事を綺麗に忘れたかのようにいきり立っていた。青い筋が浮かび、蹂躙する相手を求めて小刻みに震えている。
「あっ、は……っ、おっきい、やぁん、硬い……もう、もう……っ」
肉棒を手でさすりながら、いろはが何度も息を呑む。空腹に飢えた獣が、餌を目の前に我慢しているかのようだ。スカートの中に手を差し入れると、くちゅりといやらしい音がした。ショーツをずらして挿入する場所が見えるようにすると、いろはがもう一度息を呑んだ。ふらふらとした足取りで壁に身体を向けて、そのまま両手を壁に付けて腰を突き出す。ここまで来て、欲求に逆らう訳がなかった。
「……声、漏らさないようにしなきゃな」
言って、いろはの膣口に亀頭を宛がって固定し、いろはの口を手で塞ぐと同時に――一番奥まで一気に貫いた。
「んふぅぅぅぅ……っ!!」
いろはの背中が波打ち、不規則な痙攣をする。抽送を始めると細い足は内股になり、がくがくと震え出した。太ももを伝った愛液は遠慮なくいろはの足を濡らし、すぐ下の床にも滴る。いろはの口を塞いだ手の指の間から大量の唾液が漏れて、人差し指をいろはの口に挿し込むと美味しそうに舐めしゃぶった。
「はむっ、ふぅん……っ、ひぇんぱい……おっきいれす……おくまで、とどいてます……きもひいぃ……っ」
子供のような声で、それでいてあまりにも卑猥な言葉を吐きながら、いろはが何度も達する。学校の中でも最も真面目な印象のある生徒会室に、腰を打ち付ける音や淫猥な水音が染み込む度に、俺自身も馴染みのある空間を汚していくような背徳感が湧き上がる。
「お前、普段ここで仕事してるのにこんなことして良いのか?」
「やぁ……っ、言わないでぇ……っ」
「お前がここに俺を連れてきたんだろう? しかも俺から他の女の人の匂いがするからなんて言う理由で。最初からこういうことをしたかったんだろ」
「やぁ……っ、やぁぁ……っ」
子供がいじけたように顔をぶんぶんと振りながらも、華奢な肢体は小さな絶頂を何度も繰り返す。足元には温かな水溜りが出来ていた。
「全くお前は……本当に悪い子だな」
言って、ばちゅんっ、と一際力強く腰を打ち付けると、「ひぃぃんっ!?」とか細い声で鳴いた。
「……はい、わたし、悪い子です、だから、おしおき……んはぁぁんっ!? ひぐっ、おひっ、おひおきっ、ひぐっ、ひて、ひぃん……くりゃひゃい……んあぁぁああぁぁぁっ!?」
抑えることなく嬌声を上げるいろはの口を押さえ、精一杯腰を打ち付ける。いろはの口を押さえても、互いの身体がぶつかり合う音はひどく大きく卑猥に響いた。
下半身の決壊が近付き、いろはの耳元で呟く。
「……出すぞ」
いろははこくりと頷き、膣肉をきゅむきゅむと締め付けた。
腰を打ち付けるスピードを上げる。射精の欲求を込み上げてくると肉棒はむくむくと硬さを増し、それがいろはを更なる絶頂に追い込み、膣肉の締まりは更に増した。
「出る、出る、出すぞ……っ!」
「んふぅぅっ、ふぅぅぅぅ……っ!!」
最後に腰を突き入れると、亀頭でノックした子宮口に大量の精液を注いだ。
「んふぅぅぅん……んふぅぅぅぅ……っ!!」
いろはは立っているのもやっとな程足をがくつかせ、漏らしたのかと見紛う程の愛液を噴き出した。濃厚な牝の匂いにまるで勃起が治まらないが、流石にこれ以上はまずい。早く掃除をしなければ……と思いながら肉竿を抜くと、いろはが緩慢な動きで振り向いた。
「せんぱぁい……おっきくてたくましいおちんちん、きれいにしてあげましゅね……っ」
「えっ、ちょっ、うぁ……っ!?」
床に卑猥な水たまりを作ったままお掃除フェラをされて、結局すぐにもう一度射精をして、その為のお掃除フェラでもう一度抜かれた。最後は中指と人差し指で膣肉の敏感な所を何度も抉って(強制的に)休んでもらうことにした。
時計を見る。
2限が始まっていた。
……俺、駄目人間にも程があるだろう……。
一先ずいろはの身体を拭いて、それから床もちゃんとモップで拭いて……と頭の中で何をするかぐるぐる考えていると、いろはが寂しそうな表情をしていることに気付く。頭をくしくしと撫でてやるといろはは嬉しそうに目を細めた。しっとりと汗ばんだ亜麻色の髪はとても甘くて良い匂いがした。
……この後は、流石に何も起きないだろう。
これは決してフリではない。
押すなよ的なフリではない。
続く。
今度はいろはすでした。1話で2人書くつもりだったのに……楽しくなっていつもよりも字数が増えた上で1人しか書いてないっていう……。気長に行きます。
<お知らせ>
明日からコミケ遠征の為お休みに入ります!最近ははるのん効果かまた半端ない数の方に読んで頂けていてありがたい限りです。
復帰は14日(土)が濃厚です。八幡誕生日企画に混じって各ヒロインの本編を書く可能性もあります。その辺りは気分次第で!
コミケで会える方は是非ともお話しましょう!お越しになることが出来ない方への対応は追って連絡致します(^^)!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!