陽乃さんの手によって、全く抵抗出来ない状況にされた雪乃を呆然と見つめながらベッドに上がる。
しゅるしゅる……と言う衣擦れの音が辺りから妖しく響いて首を巡らせると、川崎・留美・折本を除く女性陣が一斉に服を脱いでいた。非現実的にも程がある事態も、興奮で思考が回らない今の時点では何とも思わなくなっていた。
「ほら、来て……」
いつの間にかスカートとショーツを脱いで一糸纏わぬ姿になった陽乃さんが、女の子座りをして股座に雪乃の頭をすっぽりと収めて、蠱惑的な笑みを浮かべて手招きをしてくる。仰向けになった雪乃の乳頭をかりかりと爪で引っ掻き、その度に雪乃の口から「あっ、うぁ……あっ、あぁ……っ」と悩ましい声が漏れ出でた。
雪乃が力無く広げた足を持ち上げ、更にぱっくりと広げる。雪乃は恥ずかしそうに顔を両手で覆ったが、抵抗しようとはしなかった。
亀頭を淫裂に宛がい、さあ挿れるぞ――と思った瞬間。
二人で寝るにも大きすぎるベッドに、何重にも軋む音が響いた。
「えっ、ちょ、なんで……っ?」
生まれたままの姿になった魅力的な少女と女性が、瞳をぎらつかせてベッドに上がってきた。陽乃さんはにこにことしながら、俺と雪乃が戸惑うのを見ている。
「皆、君たちを気持ち良くしたいんだよ」
楽しそうな声音は、同時にどこまでも冷え込んでいて。ぞわりとした次の瞬間、後ろから複数の手に腰を押されて、躊躇する間も無く一気に子宮口を亀頭がノックする。
『あぁぁぁ……っ!!』
雪乃の痙攣により膣肉が激しく収縮して、危うく一瞬で射精しそうになる。何とか堪えたと思って視線を上げると、陽乃さんが何とも残念そうな表情を浮かべていた。
「なーんだ、我慢しちゃったんだねー。……どうせ、気を失うまで出してもらうから、今出そうが出すまいが関係無いんだけど」
『……っ』
蛇の様に目を細めた陽乃さんの言葉にぞっとする。
次の瞬間、俺と雪乃に幾重もの手が伸びてきた。
× × ×
ぐちゅ、ちゅりゅりゅ。
きゅっ、きゅっ。
にちっ、みちちっ。
「……あっ、うぁ……っ」
雪乃の口から力無い嬌声が漏れ出るが、今はその表情を窺うことさえ叶わない。
――ベッドの上は、淫靡な地獄と化していた。
陽乃さんが雪乃の両耳を指で嬲る。快感をじっくりと助長させるように、じっくりと。
結衣と静さんがそれぞれに雪乃の腕を押さえ、乳頭を一つずつ弄ぶ。抵抗は決してさせず、しかしどこか優しい手つきで。
小町といろはが両脇から俺の耳に舌を入れ、指で乳首をつまみ、更に空いた手で雪乃のクリトリスを弄る。悪戯っぽく微笑み、耳元で双方向から熱っぽい声で囁きながら。
めぐり先輩が正面で膝立ちして、俺と両手を繋いで舌を絡ませる。泣きそうな表情の俺を慈しみの表情でめぐり先輩が包み込み、表情と裏腹に淫らな舌遣いで唾液を流し込んでくる。
誰一人として、過激な快感を流し込んでくる人はいない。
しかし、極上の女体が幾重にも重なり、交わり、どろどろに溶け合って、甘い匂いを漂わせ、うっとりとした嬌声を漏らすこの状況で、長く我慢出来る訳も無く。
「んむ……ぅあっ、出る、出る……っ」
穏やかで、けれど決して逆らえぬ快感の波に揉まれて、一度目の射精をした。
「あぁぁぁぁぁ……っ」
細かい絶頂を何度も迎えていた雪乃の全身が激しく痙攣して、ほっそりとした肢体を弓なりに反り返らせる。けれどその動きも、めぐり先輩が体重をかけることにより思うように行かない。
気持ち良いけれど、怖い。
間断無く送られてくる快感の波は、一切止む気配が無い。
いつまで?
――さっき陽乃さんが言っていたように、俺が気絶するまで?
気絶って、どうやって?
気持ち良すぎて、ってことか?
雪乃や他の女性が気絶するのは、まだ分かる。
けれど、男である俺が気絶するって、よっぽどの事が無い限り――
「うふふ~、わたしもまぜてちょうだい~」
「……っ」
背後から聞こえた声に、背筋がざわりと波打つ。直後、背中に2つの極上の柔肉が押し当てられて、更にするりと伸びた指が尻を撫でてきたかと思うと――躊躇う事無く、尻穴にずぶりと入ってきた。
「うぐ……っ!?」
異物感に悶絶して振り返ると、楽しそうに微笑む由比ヶ浜マが居た。
「わたしは皆がやらなそうなことをしてあげるわね……」
アナルの中で指をくにくにと曲げながら、耳元で妖しく囁いてくる。ぞわりとした瞬間、
「んあぁぁっ!?」
雪乃の悲鳴じみた嬌声が寝室に響いた。目を凝らすと、由比ヶ浜マの指が雪乃の尻穴をも貫いている。
「うふふ、初めは戸惑うでしょうけど……慣れたら病みつきになるわよ」
淫魔の如き甘い声で囁いて耳に息を吹きかけると、2人を貫く指が次々と蠢き始めた。
『んむ……っ!?』
悶絶する雪乃の口を、結衣が口付けで塞いだのを見た直後。めぐり先輩が蠱惑的な笑みを浮かべて、俺と唇を重ねた。
ちゅっ、くちゅっ。
ぐちゅりゅっ、にちゅっ。
ぎゅっ、みちっ。
「んぐ……ぉぐ……っ!!」
穴と言う穴を塞がれ、乳首やクリトリスを弄ばれる。
めぐり先輩が口を離して立ち上がると、結衣が雪乃の腕を押さえながら舌を絡め合っているのが見えた。流し込まれる唾液を雪乃が呆然としながら呑み込み、結衣と静さんに乳頭を強くつままれると身体に電気が走ったように跳ねる。
めぐり先輩の唇の感触と唾液の味をはっきり覚えている状態で、いつの間にか一糸纏わぬ姿になった川崎が雪乃の腰の上に跨り、頬を赤らめながら俺に抱き付いて来た。抵抗する筈も無く柔らかな唇と豊満な身体を迎え入れる。小町といろはは耳元で「お兄ちゃん、あと何回イこうか?」「せんぱい、まだまだ出せますよね……?」などとひたすら淫らな言葉を囁き、舌を挿し込んで犯してくる。かりかりと乳首を爪で引っ掻かれる度に、何も出来ず身体が何度も跳ねた。キスをするのが川崎から留美に替わると、留美は心配そうにしながらも俺を抱き締め、控えめに舌を絡めてきた。たまらなくなって留美の口内に舌を侵入させると、左右の耳元で同時に「ロリコン」「変態」などと呟かれ、乳首を強くつねられた。キスをする相手が折本に替わる。「なんかすごいねこの状況……まあ、楽しんだ方が得かな」と頬を掻きながら折本が言って笑い、同じように唇を重ねた。鬱憤が溜まっていたのか、4人の中で一番激しく舌を絡めてきたのは折本だった。
――こうやっている間中、ずっと。
「んちゅ……う……んぅぅぅ……っ」
「ん……ぅぐ……んぐぅぅ……っ!」
雪乃と俺は、幾度と無く絶頂を繰り返していた。雪乃の膣内には並々と精液が注がれ、もう少ししたらお腹が膨れそうな気配さえある。俺の何倍もの頻度で達している雪乃の意識は朦朧としていて、今は静さんがねじ込んだ指を舐めしゃぶっていた。
絶え間ない快感の波と、動かなくとも射精させられ続けた疲労感。
膣肉の中で勃起が収まっても、由比ヶ浜マがアナルにねじ込んだ指により強制的に勃起させられ、時間がさほど経たぬ内に絶頂に追い込まれる。
本当に気が失いそうだ……と思いかけた、その時。
「……あれ?」
目の前で俺とキスをする人が、誰も居なくなっていることに気付く。自然と視線を前方に向けると、結衣と静さんは居るが陽乃さんが居なくなっている。直後、陽乃さんが居た位置にめぐり先輩が座り、雪乃の頭を撫で始めた。
ぞわりとした瞬間、目の前に陽乃さんが来た。一瞬で首の後ろに腕を回し、至極楽しそうに笑う。
「良いね、良いね。もう限界って感じだね」
声音とは対照的な優しい手つきで俺の頭を撫でる陽乃さん。そうですよ全く、もう勘弁してください……と言おうとしたが。
「だから、わたしがとどめを刺してあげる」
顔の筋肉が、不自然に引き攣った。
陽乃さんの瞳が、妖しく嗜虐的な光を帯びた瞬間。ぐっと引き寄せられ、極上の肢体が身体に押し当てられる。
「んむ……ちゅるっ、じゅるじゅるじゅるっ、ぢゅぷりゅっ、ぢゅろろろ……ちゅぷっ、ちゅぷりゅっ、んちゅるるる……っ」
「…………っ!!」
常人よりも長い舌がこちらの口内に容易く入り込み、余すところなく蹂躙してくる。意識が遠のく口内愛撫に両腕がだらりと下がると、すかさず二の腕をがっちりと抱き締められ、全く抵抗出来ない状態にされた。そしてまるで打ち合わせをしていたかの如く小町といろはが徹底的に耳を舐め始め、頭蓋にまで響く卑猥な水音が三つの穴から間断なく流し込まれる。
「うぅぅ……うぅぅぅ……っ!!」
くぐもった嬌声が聞こえて視線の焦点を合わせると、今度はめぐり先輩が雪乃の唇を奪っていた。結衣と静さんはぴんと立った乳房をぐりぐりと擦り、強くしごき上げている。気が狂う程の快感に腰を引くと、アナルに挿入された指が容赦無く責め立ててきた。
下半身が、絶頂で爆ぜる。
今俺は、射精してるんだろうか。
多分、そうだ。
尿道をマグマのようなものが伝っている感触があるし、下腹部が脈打つごとに雪乃の身体が跳ねているから。
ああ、イっているのに、まだイクのが止まらない。
まるで、その先があるかのような――
その、先、先、先。
穴という穴から流し込まれる快感が、絶頂を一度で終わらせてくれない。
身体の末端から中心に流れ込んでくるあらゆる快感が、捌け口を求めて暴れまわる。唯一の捌け口である肉竿はずっと射精していて、大渋滞を起こしている。
早く自分達を外に出せ、出せ、出せ。
身体の内側から悦楽の大軍勢がかんかんと警鐘を鳴らす。
射精が止まらない。
俺を抱き締める腕に、怖いくらいに力が込められる。
身体がぶるぶる震える。
射精が止まらない。
雪乃の動きが止まり、生温かい液体が下腹部を包んだ。
そうか、気を失ったのか。
確かに締め付けも弱まった。
なのに、射精が止まらない。俺の穴は犯されたままだから。
射精しているのに、もっと射精をしそうだ。
イっている上で、イク。
イク、出る、壊れる――
「――――――――っ」
視界が明転して、暗転して、明転して……ふっ、と、暗転した。
「ありゃ、本当に気絶しちゃった」
「陽乃、すぐ介抱しよう。流石にやり過ぎた」
陽乃さんと静さんの会話に「いや、ケアするの遅くね?」と心の中でツッコミながら。
俺は多大なる疲労感と脱力感と共に、意識を手放した。
続く。
メタネタでした。大人数を書いた中では今までで一番激しいかもしれません。
長くなったので、もう1話だけ続きます。最後はのほほんとした雰囲気になる……はず。
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!