雪ノ下のあごの下(洒落ではない)を撫でるのに夢中になって、気付くと結構時間が経っていた。阿呆すぎる……。
自分に軽く引きながら、次の行動を思案する。
ローションについては物凄い興味津々だけど。興味津々だけど。
流石に最初は、普通に身体を洗うか……。
そう思い、俺に肩を寄せている雪ノ下を真っ直ぐ座らせ、膝立ち状態から立ち上がると、雪ノ下の背後に回る。
雪ノ下は俺がすぐ横に居なくなったのにすぐに気付かなかったのか、ぽわぽわした目で左側を見て、そして見上げながら後ろの俺を見る。
「あ……」
惚けた声を漏らす雪ノ下の頭をくしゃりと撫でる。
……今、ほんの一瞬だけれど、見てしまった。
雪ノ下が左側を見て、俺が居ないことに気付いてから、後ろの俺が居る事にに気付いたその時……不安げな表情から、心底ほっとした顔になった瞬間を。
「…………」
雪ノ下の頭を撫でながら、ふと思う。
――この子は……なんでこう、事あるごとに、ほんの一瞬の仕草で俺を死なせにかかるのでしょうか……。
そんな勝手な事を思いながら、雪ノ下の耳をこしょこしょとくすぐる。
「あう……」
悩ましげな声を漏らすと、その声が脳の奥深くに染み渡って色を染める。
雪ノ下は手を足の付け根に置いて、閉じた足もやり場無くもじもじと動いている。
…………。
……ふう、死にそう。
あれ、今何しようとしてたんだっけ?
× × ×
そうだ、身体じゃん。
響きが最悪だった。
身体を洗うんじゃん。
やっと思い出した。雪ノ下のうなじに見惚れてる場合じゃない。や、見惚れても良いとは思うけれど。
……と、ここで、まず確認しといた方が良いかな……よし。
雪ノ下の両肩にぽんと手を置くと、彼女の身体がぷるっと震えた。
「雪ノ下、身体はどこから洗うと良い?」
聞くと、ようやく雪ノ下がいつもの雰囲気に戻る。
「あ……え、ええと、そうね、身体の上の方から順番に洗ってもらえれば……大丈夫よ」
「そうか。……その、なんだ、あの辺の周りについては……」
もじもじと喋った時の俺のキモさは天下無敵だなあと思いつつ、雪ノ下の反応を窺うと、目をむいて顔を真っ赤にした。
「あ、え、ええと、そ、その……す、すす、好きにして、ちょうだい……」
言って、ぷいっと顔を前に向ける。
「……わかった」
あぶねえ。
危うく、声に笑いが混じる所だった。
なんて危険なセリフを言ってくれるんだい、まったく。
しかしこれで言質はとった。何をやっても文句は言わせねえぞ、ふはは!
思わぬ棚ボタに、湧き上がる喜びの高笑いを必死で堪えながら、ボディソープを手に取る。
どうでも良いけど、浴室で全力で高笑いしたら反響ですげえことになりそうだなあ……。
× × ×
ボディソープを手の上に溜めて、少しばかりお湯を足して泡立てる。
普段自分の身体を洗う時なら、こんな動作にさしてこだわりは持たないのだけれど。
今は、拙いなりにありったけ丁寧に泡立てていた。
だって、もう、アレですよ。
泡立てるごとに、夢も膨らむ膨らむ。
俺が手の中でかちゅかちゅと音を立てているのを聞いて、雪ノ下が不安そうにちらりと後ろを覗くのを見て、危うくボディソープまみれの手で頭を撫で回す所だった。ふう、危ない危ない……。
ちなみに雪ノ下はいつの間にか髪を結えてアップにしていた。新鮮だし綺麗過ぎてなんかもうこの髪型のままで最後までしたいまである。
……ちょっと煩悩が抑えきれないてないな。
「さて……じゃあ、まずは……」
泡立てを終えて、いよいよ身体を洗いに掛かる。
この後の流れを想定してか、互いにわざわざ相談することもなく、髪は洗わないことにしていた。まあ、そんなもんだよね。
髪を結えたことで露出したうなじが、うっすら紅潮しているのを見て、ごくりと息を呑む。
ボディソープを纏った手を、雪ノ下のうなじにしゃぷっと着地させる。
「ん……」
雪ノ下の艶やかな声を聞きながら、ゆっくりと洗い始める。
――なるべく、入念に、執拗に、丹念に、丁寧に。
首回りを洗うにも、出来るだけじっくり、指の一本一本で愛撫するようにするすると撫で回す。
「ふっ……んっ、くふうっ、んんん……っ」
悩ましげに身体をくねらせ、不安になったのか、両手を俺の足に回してそのまま俺の身体を自分の下へ引き寄せた。
……って、あ、そんなことしたら……。
「あ……?」
……俺のぎんぎんにそそり立った肉棒が、雪ノ下の背中にがっちりと擦り付けられてしまった。何ということでしょう……。
「ん……ふうっ……」
「ちょ、おい……っ」
雪ノ下は何を思ったのか、そのまま自分の背中に俺の肉棒を擦りつけるように身体をくねらせる。
裏筋が雪ノ下の滑らかな肌に擦られ、予想していなかった刺激により興奮が一気に高まり、先走りの汁が滲み出る。
……やばい、なにこのテクニカルな反撃。
さて、どうしたものか――と思っていると。
――ふと。
「……あ」
雪ノ下の身体のある場所に、目が行った。
……そう言えば、ここって……。
× × ×
脇。
小学生がくすぐりでいたずらをする時、かなりの割合で責めるだろうこの部位。
大抵の人は、くすぐったくて「やめろよ~」と言って身体を離すという程度の反応を示すだろう。中にはまるで平気と言う人もいるかもしれない。
しかし、今、目の前にいるこの美少女、雪ノ下は。
超が付く敏感体質だ。
実際、今の関係になったきっかけはこの体質と言っても過言ではない。
なんせ、制服の上から肩を揉んだだけで激しく反応してしまうのだから。
……そんな彼女の脇を、衣服のガード無しで直接触ったら、一体どうなるんだ……?
あまりの期待感に、身体がぶるりと震えた。
――あ、今の身体の震えは期待感の為だけじゃねえや。
雪ノ下が背中で俺の裏筋を刺激してくる動きで、ちょっと軽く出そうになった。
うん、このままではまずい。早速反撃だ。
「…………」
何も告げず、背後から雪ノ下の脇に手を伸ばす。
身体を洗う順番は確認したんだから、別に大丈夫だよね! ね!
――ぴとり、と。
ボディソープの泡を纏ったそれぞれの手が、雪ノ下の脇に触れた瞬間。
「ひあああああああああああ!?」
「うぐおっ!?」
雪ノ下が背筋をあらん限りに反り返らせ、自分の背中に俺の身体ごと肉棒を更に強く押し付けた。
益々強く擦れてしまい、危うく射精してしまいそうになる。
雪ノ下は脇に入れられた俺の手を自分の腕で挟み込むと、ロックするようにぎゅううと押さえつけた。
「だめ、だめ、これは、ほんとに、だめ……!」
ふるふると震えながら、涙目で振り返る。
「……う……っわ……」
その懇願の表情が、あまりにも可愛らしく、あまりにも嗜虐心をそそって――止められる訳が、無かった。
「……身体は、ちゃんと綺麗にしないとな」
一般論とさえ言えないような安い言葉を告げて、手を雪ノ下に押さえつけられてまま、指で彼女の脇をこしょこしょとくすぐる。
「~~~~~~~~っ!」
声にならない悲鳴を上げて、雪ノ下の肢体が跳ね上がった。
「あああ、あうう、だめ、だめ、だめ……っ!」
雪ノ下は首を振り、か細く弱り切った声を上げる。
――この子は、弱れば弱る程、嗜虐心をそそってくる。
また、弱ると同時に、思考能力が落ちてくるのも見て取れる。
「ふぅんっ、くふっ、ひっく、あうう、ひぃん……」
雪ノ下は、何としても俺の手を止めたい。
けれど、身体が既に密着していて逃げ場が無い。
だから、せめてこの体勢でも出来る抵抗をしようと、俺の手を押さえ付ける。
しかし、それでも俺の指の動きまでは止められない。だから結局、その抵抗も意味を成さない。
――いつもの彼女なら、この状況を脱する術を考えるなど造作も無いだろう。
でも、今は、その程度の事にも頭が回らずに。
「……あああ、あっ、かはっ、ああああ……」
――俺の足からも手を離し、寒さを耐え忍ぶかのように腕を抱いて、ぶるぶると震えている。
……俺の手は、脇にがっちり固定されたまま。
「……それじゃ、もう少しだけ洗うからな?」
雪ノ下がびくっと反応するも、何か言葉を発する前に、再び脇のくすぐりを開始する。
「ああああああっ!? あっく、ひぐっ、や、やらっ、だめ、だめ……っ!」
指でかき回すようにくすぐると、ボディソープによってくぷくぷといやらしい音が形成されて、まるで秘部を弄り回しているような気分にさせられる。
……まあ、雪ノ下にとっては、ここも十分すぎるくらいに性感帯なんだよな。
今後の雪ノ下の性の開発に夢を膨らませながら、指の動きを加速させる。
――と。
雪ノ下が震えながらこちらを振り向き、不安そうに口を歪めた。
「どうした?」
聞くと、雪ノ下は今にも泣きそうな、消え入りそうな声で呟く。
「……だめ、もう、きちゃう……で、出ちゃう、から……」
「……っ!」
心が激しくざわついた。
「ひゃんっ!?」
雪ノ下の脇から手を引っこ抜くと、可愛らしい驚きの声を上げた。
そして、するりと雪ノ下の正面に回り込む。
「……え……?」
雪ノ下は何が起きたのかと、きょとんとしている。
俺は雪ノ下の顔を正面から見据え、にこりと微笑んだ。
「……出すところ、見せてくれ」
「……っ!」
雪ノ下の顔が一気に青ざめる。
抵抗を試みようとした直前、すんでのところで再び脇に手を滑りこませる。ボディソープの滑りの効果も大きかった。
「だっ、だめ……っ!」
雪ノ下の言葉を最後まで聞くことなく。
一気に指の動きを最大限に速める。
「ああああああああああ! だめ、だめ、だめ、そんな、そんな……うううう……うううう……っ!」
雪ノ下が涙目になって、いやいやと顔を振る姿は、正面から見るとまた格別だった。
その腕は今度は自身を抱くことなく、いつのまにか俺の頬に手を添えて――
「うううう……んっ……」
突然、唇を奪ってきた。
「んむうう……ちゅるっ、うっく、うううう……ちゅるっ、ちゅぴっ、ちゅぱっ、うぐうう……んんんん……」
「~~~~~~~~っ!」
喘ぎ声と舌を絡ませる水音が、口内に快楽の渦を醸成して、互いの脳髄を犯す。
気付けば、熱塊と化した肉棒は、腫れ上がった亀頭を雪ノ下のへそに食い込ませていた。
「んんん、んっふう……んっく、んふぅっ、ふううう……ふぅぅぅ……」
雪ノ下は顔は蕩けに蕩けていて、己に叩き込まれる快楽と、己が作り出す新たな快楽とに夢中になっていた。
――と、ここで気付く。
……キスしてたら、出すとこ見れないじゃん。
そう思い、無理やり雪ノ下から口を離す。うう……勿体ない気がするけど今はしょうがない。
そして、膝立ちになり、幾分局部が見えやすくなった状態で、とどめとばかりにくすぐりを強める。
「ああああああ……っ! やっ、出る、出るから……っ、見ないで、や、出る、出る、出る……あううう……!」
「いいぞ、ほら、イケ、イクんだ、いっぱい出すんだ……っ!」
――かっ、と。
雪ノ下の目が見開いた、次の瞬間。
「~~~~~~~~――――――――――っ」
ぷしゃああああ…………じょろろろろろろろ…………。
雪ノ下が目をしばたたかせ、魂が抜けたように身体から力が抜けると、椅子の窪みに大量の放尿をした。
瞬く間に窪みから大量の生温かい液体が溢れ落ちる。
――あの、雪ノ下雪乃が、俺の目の前で……。
あまりに衝撃的で扇情的な光景に、身体の奥底から震えて、歯がかちかちと鳴った。
「ああ、あ、ああ……」
力尽きた雪ノ下は、俺に抱き付くと、耳元で絶頂の余韻の呻き声を長く長く漏らした。
……この後も色々する気なんだけど、既にやりすぎたかな? やりすぎ……だよね?
……まあ、反応を見つつやっていこう。
雪ノ下の背中に腕を回し、きゅっと抱きしめる。
「んああっ……?……あむっ」
「~~~~っ!?」
とても可愛らしい声で鳴いて、俺の耳たぶを咥えた。何その可愛すぎる反撃……。
続く。
くすぐりを投入してみました。今まで書いていなかった、こういう新しい行為を徐々に増やして行きたいです。
たくさんの応援メッセージ、ありがとうございました。たくさん汗をかきながら歩き回ったり、複数の小説を読んでいたらだいぶ落ち着きました。
ここ最近、疲弊に伴って感想を求めた事で、皆さんの支えを実感しました。本当にありがとうございます。
今後、不意に一日お休みする場合は、前の日の後書きに<追記>として書こうと思います。休もうと思ったらすぐ休むぞー!という気構えの方が楽なので、もし日付が回って更新されていなかったらご確認ください!
心と身体のバランスを大事にします。これで安定したらもはや無敵じゃなかろうか。よし。
1週間が始まりますね。また、頑張りましょう!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!