※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 ローションを眺めながら雪ノ下と湯船に浸かっている。言葉にすると中々シュールだった。

 元々、さっきやりすぎたが為に雪ノ下を休ませようとして今こうやってお風呂に入っている訳だけれど……。

「…………」

 目の前にいる雪ノ下の滑らかなうなじをまじまじと眺める。

 髪を結えて温かいお湯で安らぐその姿は、温泉の広告で見たことがある入浴美人のような艶やかさを纏っている。

 ――つつっ。

 本当に、つい、反射で。

 そのうなじに手が出るより先に、舌が出た。口が近かったもんで……。

「ひん……っ」

 雪ノ下の身体がぶるりと震える。

「こら、逃げるな」

「あ、やっ、ふあっ……」

 身を捩らせて上半身を離そうとする雪ノ下を、後ろからきゅっと抱きすくめる。

 左手で雪ノ下の右胸を、右手で秘部ごと下腹部を掴んだ。

「ああああ~~……」

 雪ノ下が力の抜けた声を上げ、うなじがますます紅潮して、それと同時に――

「……うっ……?」

 悩ましい視線をこちらに向けて、尻を肉棒にこすり付けてきた。玉が柔らかい尻肉に心地良く圧迫される。

 きゅっ、くちゅっ、くにゅ、くにゅ……。

「うっく……うお……」

「ひあっ、はっ、あっ、ひああ……っ」

 俺は雪ノ下の胸の突起と秘部に、雪ノ下は俺の肉棒にと、互いに刺激を加える。

 ちゃぷちゃぷと水面が平穏に音を立てるその下で、互いの身体を弄り合うことに夢中になっていた。

「比企谷……くん……比企谷くん、比企谷くん……」

 他の人が居る時は決して聞くことの出来ない甘い声音で、雪ノ下が囁きかける。

 互いの身体をまさぐりながら、ぴとりと唇を重ねた。

 

       ×  ×  ×

 

「んっ、んむっ……ぷはっ。……雪ノ下、そろそろ上がるか。のぼせそうだしんむっ!?」

 浴槽から出ようと促そうとしたが、その言葉が止められた。

 雪ノ下は俺が話している最中のするりと俺の腕を解いて身体の向きを変え、俺に正面から向き合う形になっていた。

「んっ、んふっ、んちゅるっ、はぷっ、んっ、んっ、ちゅりゅっ、ちゅぴっ、はぷっ、はふっ、ふむぅっ……」

「~~~~~~っ」

 膝立ちになって俺の胸板に手を置き、幸せそうに目を細めながら口内を舐り回す。

「……っ」

 雪ノ下の端正な顔立ちを目の前で見て、改めてこんな綺麗な子が……と、心臓が興奮で波打つ。

 ……ていうか、これ、どこまでやっちゃっていいんでしょうか。

 なんか勢いで最後までしたい気もするけど、これから楽しい楽しいローションプレイ……って、あ、や、別にそんな楽しみな訳では……誰に言い訳してんだ俺……。

「……ぷはっ」

 悶々としているうちに、雪ノ下が名残惜しそうに唇を離した。互いの唇の間に長い糸が引いて垂れ下がり、水面にぴちょりと垂れてゆっくりと溶けて行く。

 その手はまだ俺の胸板に置かれていて、お湯の温かみと興奮とが混ざり合ってか、やけどしたかのような熱を帯びている。

「……そう、ね、そろそろ上がらないとね」

 キスが濃厚すぎて、一瞬何の話だったっけと本気で混乱したのだけれど。

 本格的にのぼせてきたのか頭が一瞬くらっとしつつも、何とか話の流れを思い出す。

「ああ。出よう」

 言って、雪ノ下と立ち上がる。

 立ちくらみしないようにゆっくりと湯船から身体を解放させると、雪ノ下も同じように立っていて……って、あれ?

「どうした、出ないのか」

 雪ノ下は何故か突っ立ったまま、ほけっとこちらを見つめている。結構浸かっていたし、体温が上がることもやってたから、足だけ浸かってる今の状況だけでものぼせないかとまあまあ怖い気がするんだけど……。

「…………」

 雪ノ下は何も言わぬまま、俺の背中に手を回して、再び唇を重ねた。

 今度は舌を互いに絡み合わせることのない、シンプルで、それでいて心地良いキス。

「……たまにはこういうのも悪くないわね」

 その言葉が、このお風呂のどこまでのくだりに触れているのかは分からなかったけれど。

 くすりと微笑む雪ノ下の表情があまりにも可愛くて――

「ああ、そうだな。どうする、毎日一緒に入るか?」

 つい調子に乗った事を言ってしまった。

 ……俺、何言っちゃってるのん?

 流石に引かれるかなー引かれるよなーと思いながら雪ノ下の表情を見ると、顔を真っ赤にして口がぱくぱく言っている。何この子、可愛い……。

 俺が見つめているのに気付いて、ハッとした顔をして首をぷるぷると横に振る。煩悩を払おうとしているのかしらん? この場でそんなことやっても焼け石に水だと思うけど……。

「あ、そ、そんなことしたら、その、毎日、あなたに襲われるじゃない……」

 可愛らしくもじもじとしながら俺をチラ見してるけど……俺の背中に置いた手を所在無げにもぞもぞするのやめてくれません? すんごい恥ずかしいしくすぐったいです。

 ……ていうか、あれ?

 もしかして、これ、行けそうな感じ?

 勇気を振り絞って、もうひと押ししてみることにする。

「そうだな、毎日襲うぞ。さっきまでみたいに、あと、この後みたいに」

 はっきりと告げると、雪ノ下の顔の赤みが更に増す。体温も上がっているようで、寄せ合った身体がやけに熱い。

「そ、そそ、そんな、こと、あう……」

「毎日襲うって言った上で聞くぞ。雪ノ下、俺と毎日風呂に入りたいか? 俺は入りたいぞ。そして襲いたい」

「~~~~~~っ」

 もはや口をぱくぱくさせることしか出来ていない。何この子、エサにぱくつく鯉かなにか?

 可愛くてしょうがないので、取り敢えず抱きしめる。

 ぎゅうう。

「あう……っ」

 俺の腕の中でびくんびくんと震える細い身体が、激しく劣情を催す。まだちょっと我慢、我慢……。

「どうする、毎日入るか?」

「あ、あう……」

「ちゃんと返事しないと……」

 言って、首を傾ける。

 そして雪ノ下の耳に狙いを定め、舌をねじ込む。

「~~~~っ!? あ、かはっ、やっ、そんな、ああああ……」

「ほら、早く答えるんだ」

 言葉の合間合間に舌で雪ノ下のすべすべした耳を舐り回しながら、幾度と無く返事を促す。

 雪ノ下が耳責めから逃れようと身を捩らせる度に背中をつつっとなぞり、その度に雪ノ下の腰ががくがくと震える。

 やがて、

「あ、うう、ああ、わ、わかったわ、入るから、毎日、一緒に入るからあ……っ」

「……そんな渋々了承されたら、気が乗らないなあ」

 我ながらひどいな思いながら、片手を雪ノ下の尻に回す。

「ひいんっ!? あ、やっ、あう、そ、その、あう、は、入りたいです……」

「いつ? 何に? 誰と?」

「あえっ、ひぐっ、ま、毎日……お風呂に……比企谷くんと……は、入り、入りたいです……」

 ぞくぞくぞくぞく。

 激しい興奮の波が胸中で暴れまわった。

「……よし」

 涙声の雪ノ下の返答を聞いて、満足げに口を離す。

 ……なんか、すげえ契約を取り付けた気がする。

 何気に一生もんじゃない? 

 ……あれ、なんか急に身体が熱くなってきた……。

 

       ×  ×  ×

 

「……さて、この後は……」

 さっきの毎日お風呂ご一緒宣言で恥ずかしさの限界を迎えたのか、俺の背中に抱き付きながら、おでこをひたすらこすり付けている雪ノ下の手を握りながら、この後の流れを考える。ちょっとこの子、可愛すぎやしませんかね……。

 雪ノ下は俺に仕返しをしようとしているだけで、ローションについては全く把握していない。

 しかし俺としては何としてもローションプレイを……や、うーん、その、うん、まあ、やりたいよね! 突然の吹っ切れ。

 さて、どうしたものか。

 そもそも、ローションって滑るよなあ……多分。椅子に掛けるタオルとか無いと――などと考えていると。

 ――からり。

『!?』

 突然のドアが開く音に、俺と雪ノ下が凍り付く。

 開いたのは、浴室のドアの1枚手前の脱衣所のドアだ。

 それでも、2人きりの空間を突如打ち破られたことに驚きを隠せない。

 心臓が激しく脈打つ音を聞きながら、雪ノ下をかばうように両腕を広げる。

 ――とたとた。

「……んん?」

 2人の緊張感とは対照的な気の抜けた足音に、途端に気が緩む。

 考えてみれば、今この状況で脱衣所に入ってくる人なんて、あいつしか心当たりが無い訳で――

「お兄ちゃーん、雪乃さーん、お湯加減はどうですかー?」

 ――聞き慣れた小町の声を聞いて、心の底から安心した。

 ……ていうか、おい。

「ああ、ちょうど良いぞ。ありがとな。や、ていうか、びっくりさせんなよ。めっちゃ身構えちゃっただろうが」

 ドア越しにジト目を向けると、刷りガラスの向こうで小町がてへへーと笑って頭をぽりぽりとしたのが見えた。ガラス越しでも可愛いだと……!?

「やーごめんごめん。ちょっと準備し忘れてたのがあって」

 ああ、そういうことか。

「そうか、わるいな。で、何を持ってきてくれたんだ?」

「タオル」

「ああ、バスタオルか」

「うんにゃ、椅子に掛けるやつ」

「…………」

 絶句した。

 雪ノ下の顔を見ると、はて何のことやらと首を傾げている。いちいち可愛い。

「え、あ、そ、そうか、ありがとな」

「いえいえー。あ、そうだ」

 小町が何か言葉を付けたそうとして、

 ――からり。

『!?』

 今度こそ、浴室のドアが開いた。

 小町はそこから顔だけにょっきりと出して、にまにましている。

『~~~~~~っ!』

 俺は瞬時に片手で股間を、もう片手で雪ノ下を隠す。雪ノ下は俺の後ろでぷるぷるしてる。なんだこの状況?

「わわ、お兄ちゃんのすご……や、なんでもない。でね?」

「待て待て待て、この状況に至る流れがまるで分からん。あと感想を言いかけてやめるなよ」

 ガン勃ちしてるのを手で隠すという異様な状況を、妹にガン見されている、現在進行形で。何これ死にそう。

「顔合わせた方がこの話はしやすいからね! ごめんなさい雪乃さん!」

「あ、そ、その、大丈夫……よ……」

 雪ノ下のリアクションが可愛すぎて、俺が全然大丈夫じゃない。小声で「でも、や、やっぱり、はず……かしい……」とか呟かないで。押し倒しちゃいそう。

 小町は雪ノ下の返事を聞いて、話を続ける。

「お兄ちゃん、雪乃さんは全然こういうの知らないと思うんだ」

 言って、小町が椅子とローションをちらりと見やる。

「ああ、そうみたいだな」

「だから、お兄ちゃんが手取り足取り教えてあげてね」

「え」

「そういう動画好きなの知ってるからね」

 頭の中がホワイトアウト。

「なんで知ってんだ!?」

「小町もお兄ちゃんが保存してる動画見てみたから。それで椅子とかローションのこと知ったんだー。やー、お兄ちゃん……エロガッパだね!」

「いっそ殺せー!」

 てか、何やってんだこいつ……。いつの間に。エロガッパはお前もだろう。エロガッパ兄妹とか地獄でしかない。

「それでタオルを持ってきた訳なのです。これを敷いて安全にイチャついちゃってくださいなー! ……まあ、言わなくてもばっちりイチャついてるみたいだけど」

 小町が口に手を当て、むふっと笑った。すげえ可愛いしすげえムカつく。

「おい、こら――」

「ほいじゃねー! お兄ちゃん、雪乃さん、お邪魔しましたー!」

 俺の言葉を最後まで聞かずに、小町がすたこらと去ろうとする。

 ――と。

「あ、そだそだ。お兄ちゃん」

 ぴょこんと顔を出したかと思うと、悪そうな笑みを浮かべる。やな予感……。

 小町はちらりと雪ノ下に目をやり、再び俺に視線を戻す。

「……動画に出てくる人、雪乃さんみたいなスラッとした綺麗な人ばっかりだったね」

「殺せー! 一思いに殺してくれー!」

「それじゃ、失礼しました!」

 俺の絶叫を聞いて、小町はにやにやと笑いながら出て行った。あいつ、後で絶対泣かす……。

 ていうか、なんて恥ずかしいことを……と思い、振り向くのを躊躇していると。

「……ん?」

 手首をくいくいと引かれていることに気付く。

 不思議に思って雪ノ下を見ると、困ったように眉をひそめて上目遣いで俺を見つめていた。

「その……比企谷くんに、し、死んでもらっては、困るのだけど……」

「ぐほあっ」

「比企谷くん!?」

 どストレートに打ちのめされた。

 あかん、雪ノ下さんのキュートさが、凶悪なまでに増している……!

 呻き声を上げつつ、どさくさ紛れで雪ノ下に抱き付くと、雪ノ下は「? ?? ???」と疑問符を浮かべながらも、心配なのか俺の背中をさすってくれた。安らぎ過ぎて浄化しそう。

 

 

 

 続く。




八幡のプライバシーの無さ。そして何気にすごい契約。

昼間暑過ぎて、炎天下の中ほんの少しだけ走って大量に汗を書いてから風呂に入ったら、尋常でない程にすっきりしました。素晴らしや。

エネルギーを循環させたいなと思い、またオリジナル小説の方の続きを書こうとしています。予約投稿後に。

最近はエロ漫画を漁る時も、「この感じ参考になる……!」という視点で見るようになりました。結局は好みの問題になるんですがw
六角八十助先生に続き、Fue先生という人に今日ハマりました。肉感のある表現にがっつりとした口淫推し。滾ります。

綺麗な月を右手に眺めながら何書いてんだ俺と思いながら、今日はこの辺で。

それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!



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