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下着を脱ごうとすると、ヒキオの視線が気になった。
(……見すぎだし……)
ヒキオは先に服を全部脱いであぐらをかいてる。あーしのことを見ている目が、なんだか少年のようにキラキラしているのに……アソコががちがちに硬くなってる。今まで何回どころか何十回も口に入れたモノ。シャワーでちゃんと洗ったあとに舐めたこともあれば、たくさん汗をかいた状態で舐めたこともあった。口のなかに広がる、今までに嗅いだことのなかった香り。これが男の人なんだと強く実感するたびに、身体の奥底が疼いてしまっていた。
(……ヒキオ、苦しそうだし、先に舐めてあげても……)
思いかけてぶんぶんと首を振る。あーしは何を考えてるんだ。数ヶ月前までならこんなことを考えること事態あり得なかったのに。ヒキオがあーしの行動を見てはてと首をかしげてる。ちょっと可愛いと思ってしまった。悔しい。
「……じゃ、脱ぐ、から……っ」
自分の声ってこんなに掠れてたっけ……? と恥ずかしくなった。ヒキオはこくりと頷き、ごくりと喉を鳴らす。自分の喉にはあまり見えない、大きな喉仏が上下するのが見えてドキリとする。
手を背中に回してブラのホックを掴む。ドキドキしすぎて、肘から先がまるで自分じゃないみたいに震えて言うことを聞いてくれない。カチッとホックが外れると、ヒキオがまた喉を鳴らした。楽しみにしすぎだし……と呆れたように笑おうとしたけど、できなかった。
「…………っ」
床にブラを落とすと、ヒキオの視線の圧力が増した気がした。あーしはまだ手で胸を覆っているけど、ヒキオはまるあーしの手を透かして見ようとしているかのよう。目を泳がせ、ヒキオの顔をちらりと見て、また目を泳がせる。自分から脱ぐと言っておいて、ここで手をどけない選択肢はなかった。
手をほんの数センチ動かすことに、こんなに緊張したことなんてなかった。
「…………っ」
ヒキオが目を見開いた。あーしからすれば何の変哲もない、綺麗な形が崩れないようにそれなりに気を遣ってきた胸。じっとりと汗をかいていて、夏場にお風呂から上がった時のように火照ってる。
胸の先端を見て、びくりと固まった。
胸の先端――乳首が、ぷっくりと膨らんでいた。ヒキオをよく見ると、先っぽをじっと見つめているようだった。
(待って、だめ、見ないで、そんなに見ないで……っ)
自分から脱いでおいて言えるはずもない。けれど、たまらなく恥ずかしい。ヒキオの視線が先っぽに突き刺さって、身体の隅々までじわじわと広がっていくような感覚。見られているだけで震えてしまう。寒さとか、緊張が原因ではない震え。頭がおかしくなりそう。
「あ……っ」
ヒキオが呆けた声を出した。視線を向ける先は変わっていない。なんだろうと思ってもう一度膨らみの先端を見て固まった。
ヒキオが見ている目の前で、まるで植物の芽吹きを高速再生しているかのように――乳首がさらにぷっくりと膨れた。
(やだ……っ)
ウソだ、と思った。恥ずかしすぎて死んでしまいそうだ、とも。
だって、『あなたの視線で興奮しました』と言っているようなものじゃないか。いや、『ようなもの』ではない。言っている。あなたに見られて興奮してしまいました、って。
ショーツのなかで、熱いものが溢れた。
「うぅぅ……っ」
泣きそうになって顔を両手で覆う。ヒキオの視線が顔に、胸に突き刺さる。身体が震えている。緊張でも、寒さでもないなにかで。ヒキオは無理やり続きを促してきたりはしないけど、「やっぱりやめよう」とも言わない。あーしが引かないことをきっと分かってるから。
そっと手を離すと、ヒキオが気遣わしげに見つめてくれていた。あ、ちょっと胸を見た。慌てて視線を上にずらしてる。ちょっとだけ可愛い。
「……スケベ」
「うぐ……っ」
ヒキオをからかう自分の声に思ったよりも余裕があって驚く。
「……じゃ、下も脱ぐから。感想はその時にまとめて言って」
「お、おう、そうか」
てきぱきと言葉を口にするけど、ショーツに引っ掛けた手は震えている。ヒキオと正面から向き合ったままショーツをずり下げ、片足ずつ脱いでいった。下着一枚のはずなのに今日はいつも以上に重い。自分がどれだけ興奮していたかを示す分かりやすい証になってしまっていてひどく恥ずかしい。床に置くとぺしゃりという音がして、ひどく恥ずかしかった。
「……ど、どう?」
顔を上げると、ヒキオはなにやら固まっていた。ぽかんとしていてちょっと間抜けだ。鳩が豆鉄砲をくらったような……というのは、こういう顔を言うんだろうか。
「……だ」
「え?」
「……綺麗だ」
「…………っ」
消え入るような声で囁かれ、顔が、耳が、首が、身体が一気に熱くなる。思わず一歩二歩と後ろに下がると、太もものあいだでくちゅりといやらしい音が鳴ってしまった。
ヒキオがあーしの目を見つめる。視線がゆっくりとすべっていって、あーしの髪、顔、首、肩、胸、お腹、腰、脚、足……とじっと見つめていって、最後に脚の付け根をじっくりと見てくる。
「ま、待って、そんな、見んなし……」
なんとか言葉で抵抗するけれど、意図していた声の何分の一の大きさでしか聞こえない。ヒキオは大人しく聞くわけもなく、じっと、ただじっと見つめてくる。いやらしさもあるけど、それ以上に純粋な目。見惚れてくれているのだと分かってどうしようもなく嬉しくて、恥ずかしくて、立っていられなくなるほど身体が疼く。
「三浦。……本当に、綺麗だ」
「ぅあ……っ」
ヒキオが立ち上がって、真剣に見つめてくる。普段制服を着ている時はあまりイメージがないけれど、思ったよりもがっしりしている身体にドキリとする。耳に入ってくる言葉がとろりと脳に染み込んで、顔がくしゃりと歪んでしまう。
「きゃ……っ」
ヒキオの手が二の腕を掴んできた。
恥ずかしくて、嬉しくて、立っていられなくて、幸せで。
あーしはもう、わけが分からなくなっていた。
× × ×
ちょっと可愛すぎて死にそう。
三浦の二の腕を掴んだ時、ふと思った。
一糸まとわぬ姿になった三浦は、羞じらう仕草も相まって、小学生の時に美術館で見惚れた絵画のように綺麗だった。絵画のように綺麗だが、可愛げと色っぽさが伴っていてもっと生々しい魅力をまとっている。畏敬と劣情が入り混じった複雑な感情が胸に渦巻いていた。
「ぅあ……やぁ……っ」
三浦がちらりと下を見て、泣きそうになりながら顔を逸らす。肉槍からは先走りの汁が滲んで竿の根本まで垂れ落ちていた。
三浦の背中に腕を回してギュッと抱きしめ、互いの肌を密着させる。濃密な牝の匂いが鼻腔を貫いて、ぐらりと視界が揺らいだ。
「ぅ……あ……っ」
耳元でか細い声が漏れた。
初めて見る三浦の一糸まとわぬ姿は見るだけでも極上だったけれど、触れてみるとさらに陶然とした。瑞々しい肌は柔らかいのに弾力があり、自分と同じ人間であることが信じられないほどだ。ふわりと漂う甘やかな匂い、儚げな吐息、そっと背中に添えられる細指。感覚が一つ、また一つと三浦に包み込まれていく。
「ま、待って、ヒキオ、だめ、待って、なんか、変、あーし、変なの……っ」
三浦の声は今にも泣きそうだった。
「どうした」
「わ、わかんない、わかんないけど……ぅあぁ……っ」
腕のなかで三浦が身じろぎする。ふにりと柔らかなへそには勃起した肉槍の裏スジが押し付けられていて、まるで三浦は性感帯を責められているかのようにもじもじと身体をくねらせる。抱きしめているあいだに三浦の体温が仄かに上がった気がした。
「うあぁぁ……っ!? ちょ、ヒキオ、だめ、そんなに、触んないで……はあぁぁぁぁ……っ」
すべすべの背中やくびれた腰、弾力のある尻をそっとまさぐると、三浦は全身をがくがくと戦慄かせ、ずるりと崩れ落ちそうになった。
「気持ちいいのか?」
倒れないように両手で尻をしっかりと掴み、ふにふにと揉みながら尋ねる。三浦は顔を真っ赤にしながらも、整った眉を時折切なげに歪めて唇を引き結ぶ。裸で肌を重ね合っているためか、今まで見たことがないくらい敏感になっているようだ。
「ば、ばか、変態、ドスケベ……んくぅぅ……あっ、ふぁっ、さ、触りかた、やらしいんだって……あっ、あっ、ぅあっ、だめ、だめ、だめ、だめぇ……っ」
顔を上げて涙目で可愛らしく睨んできたが、尻を開いて閉じるのを繰り返すとくびれた腰ががくがくと前後に揺れた。俺の胸板に顔を押し付け、熱い吐息を吹きかけ、瞳をぼうっと蕩けさせている。
「んむ……っ」
あごをくいと上げて唇を奪い、首から尻にかけてゆっくりとまさぐっていく。
「んむふぅぅ……んっ、ちゅるっ、へぁっ、やっ、だめ、だって……んふぅぅ……れるっ、ふっ、んふぅぅぅ……っ」
だめ、と言いながらも瞳はたっぷりと糖度をまとっていて、俺の首に両腕を回して甘えるように抱きついてくる。俺の手が背中を行き来するたびに悩ましく身体をくねらせ、くねらせるたびに劣情を舌にうつしたかのようにねっとりと絡めてくる。
「んふぁぁ……ヒキオ、おっきくなりすぎだし……んふぅぅ……っ」
抵抗の言葉さえなくなり、嬉しそうに目を細める。がちがちに張りつめた肉茎の感触にいたずらっぽく笑い、柔らかな腹でふにふにと刺激してくる。肌と肌に挟まれる興奮と快感でカウパー液が次々と溢れ、たっぷりと陰毛を浸していく。
触れ合う肌が焼けるように熱い。冬も間近だというのに、暖房を点けているとはいえ全裸になっているのに、じっとりとかいた汗の粒が重なり合って交わっていく。
「んちゅ……れるっ、はぷっ、んふぅぅ……っ」
三浦の瞳から羞恥の色が薄れ、代わりに濃厚な劣情の色が塗りこまれていく。自覚があるのかは分からないが、腰を前後左右にくねらせるさまは恐ろしく淫靡で、一秒ごとに牡の劣情を煽るような妖艶さが醸し出されている。
「……ぷはっ。……おっきい……っ」
唇を離した三浦が、青筋立った肉槍を見てとろんと目を細める。
「う……お……っ」
細指を肉槍にそっと絡め、空いた手で乳首をまさぐってくる。
「……ちゅっ」
「くぁ……っ!?」
発情のスイッチが完全に入っているのか、三浦はもう片方の乳首に吸い付いてきた。指の腹と固めた舌先で乳首を愛撫して、先走り液がたっぷりと溢れた肉幹をねっとりとまさぐってくる。腰を引こうとすると、カリのくびれを指で作った輪で締めつけて止められた。
「こ……の……っ」
これまでに恐ろしいほどの興奮を積み重ねていたため、このままでは数分と持たずに果ててしまいそうだ。反撃を……と思い、じっとりと汗ばんだ乳房を下から掬うようにそっと触る。
「ひぁっ!?」
手の指がふにりと柔らかな肉の中に沈むと、三浦が可愛らしい悲鳴を上げて口を離した。三浦の乳房はどこまでも指が沈むが、力を抜くとぷるんと元の形に戻る瑞々しい弾力を備えている。
「ふっ、くぅっ、んふぅぅ……っ、こ、この……っ、ちゅっ、ちゅぴ……っ」
痛くはしないように注意しながらも夢中でまさぐっていると、三浦が喘ぎながらも唇を重ねてきた。両手でふたたび肉茎と乳首をまさぐってくる。にゅるり、にゅるりと舌を絡ませ、互いに腰をがくがくと揺らす。三浦の下腹部から漂う甘酸っぱい匂いが濃度を増して鼻腔を犯す。
「……ぷはっ、はっ、はっ、はぁぁ……んっ、あんっ、あっ、あっ、あ……っ」
唇を離し、見つめ合いながら互いに愛撫を続ける。にちゅにちゅと肉幹をしごかれて俺が眉をひそめると三浦は泣きそうな笑みを浮かべ、三浦が淫靡に腰をくねらせて嬌声を漏らすと細指の中で肉竿がビンと跳ねる。螺旋のように興奮を巡らせていく。
――もっと。
「……そろそろ、ベッドに行くか」
――もっと、もっと。
「……うん」
――もっと、もっと、もっと。
三浦の身体を、心を、貪りたい。貪り合いたい。
潤んだ瞳で俺を見つめながら、三浦はこくりと頷いた。
続く。
あーしさんが開花していく……。
予め言っておきますと、あーしさん編は「このまま本番、そして完結!」とはなりませんので! まだまだ続きます。
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こちらの有料会員(月540円です)になっていただいた方に「淡恋に濡恋(あわこいにぬれこい)~純朴な高校生が恋と性に耽るお話~」という作品を公開しています。
第3話までなら無料で読むことができます。
何気ないエロスを読んでいただいている皆さんなら、とても見慣れたのんびりとしたリズム感かと思います!
活動報告で詳しい説明を書いていますので、よろしければぜひ覗いてみてくださいませ(^^)!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!