※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

608 / 700
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(56)

 三浦が仰向けに寝転がる。俺がひざにそっと手を添えると、下腹部を手で隠しながらもゆっくりと脚を開いた。

 

「…………っ」

 

 顔を真っ赤にした三浦が片手で淫部を隠す光景にぞくりとする。空いた手はすがるように俺の手に重ねていた。むずがゆいような愛おしさが湧く。

 

「三浦。いいんだな?」

 

 下腹部を隠す三浦の手を撫でながら問いかけると、かすかに震えながらうなずいた。無理はさせたくないが、ここは思いきりの良さも必要だろう。

 

 三浦の手を掴んで、下腹部からそっと離した瞬間――これまでの興奮をありありと示すような、甘酸っぱくて濃厚な牝の匂いが鼻腔を貫き、頭蓋をぐらりと揺らした。脚を開いていることで小陰唇が開き、綺麗な薄桜色の粘膜が見えている。クリトリスは包皮をかぶっていて、恥丘には綺麗に整えられた陰毛が控えめに生えていた。

 

「へ、変じゃ、ない……?」

 

 生で初めて見る女性器に見惚れていると、三浦が掠れた声で尋ねてきた。腕で目元を覆い、身体をかすかに震わせている。

 

「綺麗だ」

「…………っ」

 

 思ったままの言葉を口にすると、引き結ばれていた唇が震えた。

 

「三浦、顔が見たいんだが……」

 

 未だに顔を隠しているので、ちょっと会話がしづらい。控えめに呼びかけると、顔を覆っていた腕をそっと外した。目尻に涙をためた今にも泣き出しそうな顔。庇護欲と同時に嗜虐心まで湧いてしまい、暴走しないように懸命にこらえる。

 

「触っていいか」

「……うん」

 

 静かな部屋の中でぎりぎり聞き取れるような、今にも消え入りそうな声。目を合わせながらうなずくと、三浦の股座で上体をかがめ、恥毛の生えている部分をそっと撫でた。

 

「ん……っ」

 

 三浦の反応をつぶさに観察する。なるべく痛い思いをさせたくないし、俺が触っているから……と遠慮して意思表示をしないという事態も起こしたくない。慎重に、慎重に、そっと指を這わせていく。

 

「ん……はぁっ、んっく、んん……っ、……ヒキオ、さわり方、やらし……っ」

「…………」

 

 親の心子知らず、ではないけれど。

 俺の意図が違う方向に解釈されていた。

 

 だからといって雑に触るという方針に変えるわけにもいかないので、恥丘、大陰唇、小陰唇とゆっくりと指の腹をすべらせていく。三浦の反応は淫部の中心に近づくほど大きくなり、発情臭がむわっと立ち込めてくる。

 

「んっ、ふぅぅ……あっ、はぁっ、はぁぁぁ……っ」

 

 三浦の身体から徐々に強張りが抜けていき、代わりに艶めかしく腰をくねらせはじめる。普段からケアを怠っていないであろう美しいくびれが、俺の手の動きに合わせて色っぽく揺れるさまがたまらない。興奮で手つきが荒くなるのを必死でこらえつつ、何度も何度も淫部をまさぐる。

 

「……三浦、ちょっと恥ずかしいことを聞くんだが、いいか?」

「……それ、断りようないでしょ……。なに?」

「ひとりでする時、どこを触ってっ」

 

 頭をぺちっとはたかれた。ぜんぜん痛くない。

 

「……ヒキオ、あんたってばかなの……?」

 

 頭をぐしぐしと撫でながら尋ねてくる。恥ずかしいやら怒っているやらで、なんだか複雑な表情をしていた。

 

「ええと、俺もこんなこと聞かれた絶対いやなんだがな。ただ、三浦が普段からいじってる場所を知っておいたほうが三浦がリラックスできるかなと」

「……それを聞いてどうすんの?」

「優しく集中的に責める」

 

 俺の言葉に、三浦の顔が一瞬で茹だる。俺の頬をむにりとつまみ、ぐにぐにと引っ張ってきた。うにー。

 

「……信じらんない、ばか、変態、ドスケベ、ムッツリスケベ、スケベ、えっと……ド変態」

 

 類語のオンパレードである。

 

 さすがにこれは答えてもらえないかな……と思っていると、俺の頬をピザの生地ばりにこね回していた三浦の手がそっと離れた。

 

「……リ」

「へ?」

「……ク、クリ……っ」

 

 ククリ?

 ククリナイフのことかしら。それともグルグルのヒロインのほう?

 

 俺が首をかしげていると、三浦が怒っているような泣いているような複雑な表情を浮かべた。

 

「……クリを触ってんの……っ」

「……なるほど」

 

 なにがなるほどだよ、俺。と思いつつ、皮をかむった小さな膨らみにそっと手を伸ばした。

 

「あ……そ、そこ、優しくして……っ」

「……ん」

 

 今までこういったことを言ったことがなかった三浦が、切実な声音で訴えかけてきた。こくりと頷き、皮をかむった場所を見つめる。どうやるのがいいのか……と思っていると、三浦がそろりと手を伸ばしてきた。

 

「こ、こうしてるから……っ」

 

 人差指と中指を包皮の両脇に置き、ほんの数ミリだけ動かした。たったそれだけで、薄桜色の真珠のような膨らみが顔を出す。

 

「つ、次からは、ヒキオがして……っ」

 

 羞恥の限界だったのか、消え入りそうな声でつぶやいて顔を覆ってしまう。三浦の繊細な指の動かし方を思い出しながら、色鮮やかな肉芽にそっと顔を寄せた。

 

「そこ、ほんとに敏感だし、ちょっとでも力入れると痛くなっちゃうから……」

 

 頭上から降る声に頷く。

 ふっ、と軽く息を吹きかけると、しっとりと汗ばんだ肢体がびくりと波打った。

 

「んんんっ! ……あっ、はっ、はぁっ、はぁぁぁ……っ」

 

 たった一度の吐息の余韻を味わうかのように、柳腰を悩ましくくねらせるさまがひどく生々しい。

 

「……本当に敏感なんだな」

「だ、だからそう言ってんでしょ……あっ、ひぁっ!? あっ、んんん……っ!」

 

 ふっ、ふっ、ふーー……っと、息の強弱と長さを変えながら吹きかける。三浦は引き結んだ唇の隙間からぞくぞくとするような声を漏らした。真っ白な内ももがひくひくと揺れる。俺の頭を両手で掴み、ぐしぐしと撫でてくる。行き場のない感覚の逃げ場を求めているかのような仕草が際限なく興奮を高め、下腹部へ次々と血液が送り込まれていく。

 

「息、気持ちいいか?」

「はっ、んっ、んん……っ、い、言わなくても、見ればわかるでしょ……ひぁっ!? あっ、ぅあっ、はぁぁぁぁ……っ」

 

 片手でクリトリスの皮を押さえ、空いた手で鼠径部をすりすりと撫でながら何度も肉芽に息を送り込む。ぷっくりと膨らんだクリトリスがひくひくと震え、すぐ下の淫裂からは甘酸っぱい匂いがむわりと立ち込めてくる。今まで下着越しでしか嗅いだことのなかった三浦の匂いが直に鼻腔を犯し、たまらない幸福感と興奮に包まれる。

 

 三浦の目を見つめ、息を吹きかけ、また見つめる。

 気持ちいいか? という質問に答えるまで続けるぞ、と目で伝える。

 

「あっ、ぅあっ、ふっ、んっく、んんんん……っ、き、気持ち、いい、から……気持ちいい、からぁ……っ!」

 

 綺麗な顔をくしゃりと歪め、息も絶え絶えといった様子で囁いた。いったん顔を離すと、三浦の身体全体が上気していることに気づく。汗をじっとりとかき、金の髪が額や頬にほつれた糸のように貼り付いている。脚は開いていることに抵抗がなくなったのか、あるいは閉じる余裕さえないのか、ぱっくりと開いたままだった。

 

「うぁ……っ!」

 

 クリトリスにそっと指を触れると、三浦の身体がばね仕掛けのように跳ね上がった。慌てて手を離すと、三浦は目をつむりながら息を荒げ、腰を蠱惑的に揺らした。

 

「大丈夫か、痛くないか」

「はぁぁぁ……だい、じょうぶ……痛くはない、ない、けど……」

「……けど?」

 

 首を傾げると、三浦が腕で口元を覆い顔を逸らした。

 

「……気持ちよすぎてやばい。あーし、一人でしたときにこんなになったことないし……」

「…………っ」

 

 理性を炙りたてるような扇情的な言葉。三浦は無意識にやっているのだろうが、羞じらいながらそんなことを言われてグッとこないわけがなかった。

 

「……優しくするからな」

「ひんっ!? あっ、いっ、ひぁっ、はぁぁ……んはぁぁぁ……っ!」

 

 人差指の腹でそっとこすると、ほんの数ミリの往復運動にも関わらず、三浦は通電したかのように身体が跳ねた。一度目に触れたときほど激しくはないが、代わりに少しでも快感の逃げ場を求めるようにくねくねと悩ましく腰を揺らすさまが色っぽくてしょうがない。どこまでも生々しく淫靡な状況だというのに、芸術的な美しささえ感じた。

 

「はぁぁ……だ、だめ、だめ、これ、すご……いつもより、あっ、あっ、あっ、あぁぁ……あぁぁぁ……っ」

 

 三浦の声が熱を帯び、身体が小刻みに痙攣しはじめる。

 

「あっ、だっ、だめ、だめ、だめ、これ、イ、イク、イク、イク、イク……っ」

 

 淫猥に開いていた脚が俺の腰を挟むように閉じ、また開き、がくがくがく……とわななきはじめる。興奮で乱暴になりそうになる愛撫を必死で丁寧に続けると、今にも泣きそうな顔をしていた三浦のおとがいが跳ね上がった。

 

「――――っっはあぁぁぁぁっ!! あっ、はぁぁっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ、あっ、あぁぁ……あぁぁぁぁぁぁ……っ」

 

 掠れた声がグッと高くなり、湿った吐息と混ざり合った嬌声が部屋に響いた。小陰唇の内側からごぷりと愛液が溢れ出てきて、甘酸っぱい発情臭がむっと立ち込める。ベッドのスプリングが軋むほどの大きな痙攣を起こし、大きな波の余韻を味わうかのような小刻みの痙攣を断続的に繰り返す。呼吸さえ忘れて見惚れてしまうほどの絶頂だった。一糸まとわぬ姿の絶頂を初めて見ることができて、感動さえ覚えていた。

 

「……身体は平気か?」

「んっ、んん……っ、はっ、はぁっ、はぁぁ……っ、……ヒキオの、ばか……なんでこんな上手いんだし……」

 

 色っぽく息を切らしながらさりげなく褒めてくれた。罵りまじりの褒め言葉って高度だなぁ……。

 

「慎重にやってるだけだぞ」

「……それ、けっこう嬉しいんだけど」

 

 ぽそりとつぶやかれた言葉に目をぱちくりとさせていると、三浦が「ん」と両手を伸ばしてきた。上から覆いかぶさって抱きしめ、唇を重ねる。

 

「んっ、ふぅっ、んっ、ちゅるっ、ちゅぴっ、んふぅぅ……っ」

 

 三浦の瞳がとろりと蕩けて、両腕だけでなく両脚までもが艶めかしく絡みついてくる。すらりと伸びた四肢は汗ばんでいて、抱きしめられるとふたりの身体の境界線が曖昧になる。唇をねっとりと密着させ、差し出された舌をぬむりと咥えてたっぷりと啜る。三浦の身体からは強張りがすっかり抜けていて、優しく甘えるように、それでいてどこまでも官能を高めるかのように蠱惑的に腰をくねらせ、肌をぴったりと寄せてくる。

 

「……三浦。指、入れてもいいか? 今ならだいぶほぐれてるだろうから……」

「……ん……大丈夫」

「……優しくするからな」

「……ん、信用してる」

 

 さりげなく嬉しい言葉を囁かれて心臓が高鳴る。三浦は恥ずかしくなったのか、俺がなにか口にする前にふたたび唇を重ねてきた。

 

 濃密な性臭が立ちこめるベッドが、静かにきしむ。

 

 

 

 続く。

 

 

 

 




 未だかつてないほど慎重にクリトリスを責めました。じっくりじっくり。

 夏コミ本、順調に制作中です(^^)

 それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!
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