「ええと……そろそろ、洗っていただけると……」
「そ、そうね……」
互いの目線が、国道の交差点から見た車の動きくらい目まぐるしい。顔をほんのり赤らめての、妙に気恥ずかしいやりとり。ちなみにこのやりとりの途中で、さっき射精後すぐに勃ったのは元に戻った。良かった……。
雪ノ下の突然の口淫によって激しく寄り道をしたのだけれど、まだ俺は身体を洗ってもらっていない。雪ノ下の行為があまりにも気持ち良い上に興奮した為、なんか頭が真っ白になっていた。
それじゃあ、と雪ノ下が再び手でボディソープを泡立てる。しゃぷしゃぷ。
流石にまあ、ここでまたすぐに勃つことはあるまい――などと安堵していると、泡の付いた雪ノ下の手がそっと陰部に触れる。
「う……お……」
柔らかい泡の感触の中に、雪ノ下の指の温もりを感じてどきりとする。
俺の反応を窺いながら、ゆっくりと玉を撫で、皮を捲って亀頭をこしゅこしゅと擦り――なんだこれ極楽やーんと思っていると、雪ノ下が小さく声を漏らした。
「あ……また……」
「え? ……あ」
気付いたらフルに隆起してた。もうやだ……。
自分の性欲に呆れ返っていると、雪ノ下が俺の様子を見ておろおろ。
「あ、そ、その、……元気なのは良いことでしょう? こ、子どもを残す上でも大事なことだし……」
「え……」
「あ……」
「…………」
「…………」
なんだこれ、すげぇ唐突に死にてぇ。
雪ノ下が泡まみれの俺のモノを握ったまま、両方赤面して俯いているという地獄絵図が出来た。背景は湯気。ただの、湯気。
そういや、雪ノ下のフォローっていっつも斜め上の方向からだよなーと思い出す。なんだよ、「煮っ転がしとねっころがしってちょっと似てて可愛い感じがする」って。んなこと言うお前が可愛いっつの。顔熱いっつうの。
× × ×
二人とも立ち直り、雪ノ下が俺の身体を再び洗い始めてからしばらくしての状況説明。
「ゆ、雪ノ下? うっく……そろそろ、うあ、良いと……思うんだ。いつもは、うあっ、そんなに、念入りに、うっ、洗ってないし……」
「そ、そう? でももう少し……」
「うっ、くおお……っ」
や、なんでだよ。というツッコミを入れたい。
互いに赤面状態から復活すると、気合を入れて洗い始めたんだが……雪ノ下さん、すっかり俺のモノに興味津々になっちゃってる。俺の反応が大きいところを念入りに洗っては匂いを嗅いで、「まだ匂いが濃い……まだね」と言って洗い続けている。そりゃあ雪ノ下に敏感な所を洗われてもぞもぞまさぐられたら、いくらでも先走るでしょうよ。2回程洗い流したんだけど、亀頭をすんすんと嗅がれて「……まだね」と言われて再び泡まみれにされる。検閲厳し過ぎない? 税関なら帰国直後に全裸にされるレベル。
「…………」
気付くと、雪ノ下の目がとろんとなってきた。今までの行為が行為だし、流石に疲れたのかな? と思ったのだけど……次の行動を見て、ただ発情しているのだと気付く。
「……お、おい……っ!?」
女の子座りから膝立ちになったかと思うと、肉棒を2人のお腹で挟んで洗いながら、俺の乳首に吸い付いてきた。
「んっ……ちゅぷ、ちゅる、ちゅっ、ちゅりゅ、れろ、ちゅぴ、ちゅく、ちゅぱ、れるれる……」
「あ……あ……あ……」
雪ノ下の身体をきつく抱きしめると、益々ねっとりと吸い付いてくる。肉棒は互いの身体に圧迫されているが、滑り込ませている手は泡にまみれているためその影響を受けず、ずっと洗いつつ愛撫を続けている。
「雪ノ下、だめ、だって、また出るから……」
震える声で言うと、雪ノ下がようやく口を離した。
「あら? 良いのよ? ……遠慮なく出してちょうだい」
「え……うぐっ!?」
にこやかに微笑んだかと思うと、再び乳首に吸い付いてくる。
まずい、まずい、まずい。
肩を掴んでなんとか引き離すと、雪ノ下の唇と乳首との間にいやらしい糸が引いて、電灯の光を反射した。名残惜しそうに見つめる雪ノ下の表情に、ぞくりとした昂揚が背筋を走る。
なんとか説得しようと、言葉を急いで選ぶ。
「ほ、ほら、まだローションも使ってないし! な!?」
肩を掴みながら言うと、ぷくっと片頬を膨らませた。
「……そう」
「…………」
……なんだろう、口調はいつも通りなのに、仕草が幼くて……死ぬ。
雪ノ下さん、猫属性と幼さが出てくると鼻血が出そうになるんですけど。
シャワーで泡を洗い流す間も、肉棒をくにくにと触られた。うーん、今後がっつり玩具にされそうだなあ……。
× × ×
「洗面器にお湯を入れて……これを、入れるの?」
「そうそう」
ついにローションプレイ! プレイって言っちゃった!
まあ、マットがある訳では無いので、行為は全体的に控えめになるんだけど。どこまでやれるかはその場その場で判断することにした。雪ノ下に指示を出してプレイの準備中。もうプレイで良いよね。
雪ノ下は頭の上に「??」とハテナマークを出しながら、洗面器に入れたお湯にローションを垂らす。
うおおお……夢の光景……!
「これを……かき混ぜれば良いの?」
「そう。両手で回すように」
「えーと、こうかしら……」
ちゃかちゃかと音を立てて、ローションとお湯がかき混ぜられる。料理が得意なのが関係しているのか単に勘が良いからなのか分からないが、妙に手際が良い。
粘度を確認したいのか、洗面器から手を上げて、ローションの伸び具合を見ている。
てろーんと伸びるローションを見て、雪ノ下が不意に頬を赤らめた。
「……な、なんというか……いやらしいわね」
「……あ、ああ、そうだな……」
「…………」
「…………」
「……も、もう少し混ぜるわね?」
「……あ、ああ」
…………。
……なんだこれ。
何もかも初めてな雪ノ下はもちろん、俺も実物で見るのは初めてだから妙に気恥ずかしい。
気まずさを紛らわしたいのか、顔を真っ赤にしながらひたすら混ぜ続ける雪ノ下をずっと眺めながら、俺は俺で顔にずっと熱が籠っているのを感じていた。
× × ×
散々かき混ぜたお陰で、ローションの粘っこさといやらしさは最高潮になっていた。雪ノ下は途中からは手を上げて洗面器からローションを伸ばす度に恥ずかしさで顔を背けていた。それもはや確認出来てないやないですか。可愛すぎて何回瀕死に追い込まれたことか。
「それじゃそれを……お互いの身体にかけるか」
「え、ええ……」
マットを使うでもないこの状況でやれることは何か考えたが、取り敢えず身体をくっつけてみようという結論に至った。
「じゃ、じゃあかけるわよ……?」
「おう。首の下全体に掛けてほしいから、肩辺りから掛けてくれ」
雪ノ下は頷いて、その手をおずおずと俺の肩の上に伸ばし、手で掬ったローションをたっぷりと掛けた。温もりを持った粘液が身体を伝い、いやらしさと安心感という奇妙な感覚の組み合わせが身体を包む。
「満遍なく、な」
「え、ええ」
何度か追加されて、雪ノ下のすべすべした手が液体を身体全体に塗り付けていく。
やがてその手が下腹部に到達すると、雪ノ下の表情に艶っぽさが増した。
「……ここ、念入りに塗っておくわね」
「え……うおお……っ!?」
雪ノ下の手の指が10本総動員で肉棒に液体を塗りたくり始めた。ぬるぬるしている為に、指の一本一本がまるで独立した生き物のように蠢いていて、あっと言う間に危険な領域まで追い詰められる。
「だ、だめだって、そんないきなり……うあああ……っ」
「あなたのさっきの言葉から解釈するに、ローションを使うのなら良いのよね?」
「う……」
にやりと笑う雪ノ下から目を逸らす。
自分で言った言葉にしてやられていた。
にゅこにゅこと肉棒の上を10本の細い指が踊り、絶え間ない快感が脳を揺さぶる。
「あ、あ、あ、あ……」
「くす……さっき出したばかりなのに、もう出すのね」
先程、不器用ながらも優しいフォローをしてくれた人と同一人物とは思えないくらいのセリフを言って、指の動きを加速させる。
「うぐあ……も、だめだ、出る……!」
――言った瞬間、雪ノ下が指を束ねて玉と竿をそれぞれしっかり握り、竿を握った手でごしゅごしゅとしごき上げた。
白い波が勢いよく頭の中に押し寄せて、一瞬世界が明滅する。
「――――――――っ」
ごぶぶっ、どぶっ、どぶぉっ、ごぶっ、ごぶぉっ、どぶどぶ……。
「ふあ……」
雪ノ下が惚けた声を出しながらも肉棒をしごき続け、濃厚な精液がその艶めかしい胸元に幾度と無くぶちまけられた。
「…………」
自分の身体にまとわり付いた精液をぽへーっと見つめる雪ノ下を、息を切らしながら見つめる。
…………。
……ぐすん、もう、お嫁に行けない……。
× × ×
直前のふざけたセリフはさておいて。
「……雪ノ下ぁ……」
「な、なにかしら?」
シャワーで精液を洗い落としていた雪ノ下が、俺の声にびくっと跳ねた。
この短時間で2回も一方的に絞られたこの恥ずかしさ、どうしてくれようかぁ……!
や、まあ、俺も大概なんだけどね。
手をわきわきとさせながらにやりと笑う。
「さあ、今度はお前の身体に塗ってやろう……」
言うと、雪ノ下が腕を抱いた。
「変態。警察を呼ぶわよ」
「……や、この状態で警察が来ても、『イチャツキを公衆に晒したい新手の変態カップル』にしか見えないと思うんだけど……」
「う……」
阿呆なやりとりだなあ。
手をくいくいと動かして、手招き。
「良いから、ほら、洗面器をこっちによこしてくれ」
「うう……」
なんか泣きそうな顔で洗面器を差し出してきた。え、俺そんなひどいこと言った?
「大丈夫だ、優しくするか」
「信じないわよ。それで? 何かまだ言うことはある?」
「食い気味にそんな台詞言われると心が折れるんだけど……」
このままでは埒が明かないと思い、膝立ちしている雪ノ下の細い背中を抱き寄せる。
「……優しくするから。な?」
耳元で囁くと、雪ノ下がぶるりと震えた。
「……なるほど、ねっとりねちっこく私を追い込むつもりね?」
「…………」
バレた。流石です。
まあ良い。
抱き心地が良すぎたので、ぬるぬるとした感触を味わうように身体を擦りつけると、か細い声で「ひあっ……」と鳴いた。
頭の中ではもう……どんな風に挿入するか、どんなに風に鳴かせてやろうか、そんなことばかり考えていた。
続く。
続きに続くお風呂回。次回辺りで場面が切り替わる、かな?
なんでしょう、ここ数日でアクセスがにょきにょきと伸びた理由がいまいち分かりません。嬉しいんですけどね!はるのんか、はるのんなのか?(錯乱)
この行き当たりばったりエロラブコメもだいぶ書いていますが、今のクオリティで書くのにかなり慣れてきてほぼほぼ当たり前になっているので、どうやったらもう一段上の質で書けるようになるか検討中です。執筆も読書も継続しながら他に……と考えると、最近さぼっていたオリジナル小説の執筆もちまちまとやると良い具合に刺激になるかなーと。八幡視点での話ばかり鬼のように書いているのもありますし。色々考えています。
もっとこう、日々割と気楽に生活している方も、大変な思いをしている方も、この小説を見て元気になれるようなものにしたいのです。……なんて、皆さんの感想を見ていて思いました。ていうか感想1400件てなんですか!!!R-18で一番感想数が多くなった時の数字は823だったのに、もうじき倍になる勢い……いやはやありがたいです。
あ、話が逸れました。
……なので(唐突)、非エロではもっとときめきと笑いを、微エロでは鼻血寸前またはちょい鼻血ものの興奮を、エロでは鼻血の池地獄(語呂悪い)が出来るくらいの興奮をお届けして、皆さんの心を心地良くくわんくわんと揺らしたいなー、振り回したいなー、なんて思っています。涼しいから調子乗ってます。熱中症ってなーに!?
何はともあれ、これからもよろしくお願いします(^^)!
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!