休憩を挟んだとはいえ、一晩で3回も交わればさすがにくたくただった。優美子に至っては俺の数倍はイっている。風呂に行こうと着替えているあいだも、うつらうつらとしているのが可愛らしかった。
「……大丈夫だな」
家に誰もいないのを確認する。小町には心底感謝しよう。真冬に全裸でうろつくのはつらいので、洗濯を前提に服を着て移動した。誰もいないと分かっているとはいえ緊張する。優美子がそれとなく手を繋いできたのがなんだか嬉しかった。
「あれ? お風呂……」
脱衣所で手早く服を脱いで浴室に入ると、なみなみと溜まったお湯と温かな浴室の空気に優美子がこてんと首をかしげた。金の髪をくしくしと撫でると、気持ち良さそうに目を細めるのが可愛い。
「さっき準備しといた」
トイレに行った際にさりげなく準備しておいた。優美子が俺を見て目をぱちくりとさせる。新種の生き物か何かかと思われてるのかしら?
「……やるじゃん」
ちょっと恥ずかしそうにつぶやき、脇腹にぽこぽことパンチをしてくる。褒め方が謎だが激しく可愛い。
ふたりで入ると狭く感じる浴室に並んで立ち、シャワーを浴びる。優美子はうちのボディソープやシャンプーを気に入ってくれるだろうか……などと気にしていると。
「ん」
「ん?」
ふたりの肩から下に温かなシャワーのお湯が当たっている状態で、優美子が両手を広げてきた。言葉の伝達が少なすぎません? と思いつつも抱きしめる。
「ヒキオ」
「ん、なんだ」
「なんでもない」
「呼んだだけか」
「うん、呼んだだけ」
楽しげにつぶやき、俺の背中をすりすりと撫でてくる。なんかもう気絶しそう。
優美子がじっと見つめてくる。おでこ同士がこつんとぶつかる。お湯がとても温かい。唇が重なる。お湯の飛沫が飛んで濡れた唇と唇。ふたりの顔の角度が徐々に変わる。優美子の唇は柔らかい。優美子は俺の唇をどう感じているんだろうか。
「ん……っ、ちゅっ、ちゅぴ……っ」
俺の背中に回した腕にいっそう力がこもり、小さな舌が控えめに唇を割り開いてくる。まるでスローモーションを見ているような感覚。ちろ、……ちろ、ちろ……っと、俺の感触をひとつひとつ確かめるような舌の動きがたまらない。愛情と劣情が、徐々に徐々に湧き上がってくる。
「んん……っ?」
優美子の手が肉竿に伸びた。さすがに元気がない肉竿を、いたわるようにふにふにと揉んでくれる。その感覚が非常に心地良い。
「……やわらかい」
唇を離した優美子が、皮を剥いて露わになった亀頭をぷにぷにと触りながらつぶやく。オ、オウ、オウ、と変な声を漏らして腰を引いてしまった。非常に情けない体勢である。
「さすがにあれだけ出したらな」
「ん、たしかにすごかったけど……」
自分の中に注ぎ込まれた精液の感触を思い出したのか、優美子が唇をもにょもにょとさせて顔を逸らす。恥ずかしそうに流し目を送りながら肉茎を揉んでくる仕草に興奮して、少しだけ硬くなった。
「……へんたい」
耳元でぽしょりとささやかれる。俺がごくりと喉を鳴らすと、いたずら成功とばかりに微笑んだ。勃起が細指の中でまた少し硬くなる。
「すげえ可愛いな、優美子は」
「へ……っ」
あ。
面と向かった状態で、思わずつぶやいてしまった。まるで小町を褒めるときのように気軽に、けれど小町を褒めるときよりも心を込めて(失礼)。
優美子が顔を逸らす。首が痛まない? ってくらい逸らしてる。手の力がちょーっと強いですねー、急所なのでもう少し優しくしてもらいたいですねー。
「すまん、本音が出た」
「言わなくていいから……」
「それは可愛いって言葉を? それともフォローのほうを?」
「フォローのほうに決まってるし……って、だから、言うなバカ……っ」
「ちょっと待て、そこはほんとにダメだっててててて」
肉竿を握る手に力がこもる。けっこう本気で訴えかけると、ようやく「あ……ごめん」と気付いてくれた。いたわるようにふにふにと触られ、また少し硬くなる。
「ぅあ……っ」
優美子の肩にあごを乗せて尻肉を揉みしだくと、耳元で甘い声が漏れた。じっくりとこねくり回すように、弾力に富んだ肉尻をこねくり回す。
「あっ、やんっ、ヒキオ、触り方やらし……あ」
「ん?」
優美子の甘い声が急に止まる。どうしたのかと顔を見ると高速で逸らされた。体調が悪いのかと心配したが、表情を見ると何か恥ずかしがっているようだ。内ももを隠すようにこすりつけている。
「……まさか……」
「……察しが良すぎるのやめろ、へんたい……っ」
掠れた声が強烈に可愛いが、察しが良いのをやめろという指令は斬新だと思いました。
優美子の中に出した3回分の精液。そのうちのいくらかは優美子がトイレに行ったときに処理しているだろうとは思っていたが、それでも子宮の内側に入った分はすぐに出てこないだろう。時間差で垂れてくるというエロ漫画でしか知らないような事態に優美子が陥っているとは――
「ヒキオ、なんか変なこと考えてない?」
「考えてない、考えてないです」
銃を突きつけてるのかな? と思うほど剣呑な目つきで見られた。真っ赤になった顔は可愛らしいのに、雰囲気が超怖い。両手を上げて降参のポーズをとろうかと思ったが、本気で怒られそうなのでやめた。
「どうしよ、あーもう、ヒキオのが濃すぎるから……」
脚をもじつかせながら、さりげなくとんでもないことを言った。
「……見せてくれ、って言ったら怒る?」
「怒ってる」
頬にぐいぐいと手のひらが押しつけられる。掌底、ふたたび。
しかし、この衝動は中々抑えがたい。掌底にもめげることなくじっと見つめてみる。
「え、ちょ、なに、本気?」
じー。
「むり、むりむり、恥ずかしくて死んじゃうから」
じーー。
「……ほんとに、見たいの?」
じーーーーー……っ。
「……へんたい。知らないから」
勝った。何の勝負だよという話だが。
俺の頬を両手で挟み込み、恨めしく見つめながらぐにぐにと弄ぶ。数十秒近く弄ばれた。長い。最後はくすりと笑って「変な顔」と罵ってきた。あなたがやったんですけども……。
「……どうすればいいの?」
「んー、立ったまま脚を広げてくれるか」
「……ヒキオがこんなドスケベだなんて思わなかった」
「俺も優美子がこんなにエロいとはいてててて」
今度はなぜかおでこに掌底。首がもげそう。今日は掌底をよくくらうから掌底記念日。漢字5文字が並ぶとやたらと厳かになるね!
ほんと、なんなんだし……とぶつぶつ呟きながらも脚を広げてくれる。良い子だなーと変なところで感心してしまった。
すっと膝を下ろして優美子の太ももに手を添えると、「え……っ」とか細い声が聞こえた。
「そんな近くで見るの?」
「ああ」
「ほんとに?」
「冗談に見えるか?」
白くすべすべした太ももをすりすりと撫でる。じりじりと性感を煽る触り方。優美子の喉がこくりと鳴る。
「ほん……っと、信じらんない……っ」
怒っているというよりは今にも泣きそうな声でつぶやき、唇をもにょもにょとさせ、視線を泳がせ、やがてゆっくりと両手で顔を覆った。
「ん……っ」
艶っぽい声が漏れ聞こえ、瑞々しい肢体がぶるりと震える。
「うお……っ」
目の前でひくつく薄桜色の花びらの中から、こぷりと白濁が溢れ出してきた。脚を開いているため太ももを伝うこともなく、浴室の床に濃厚な精液がぼたっと落ちる。
「ばか、ばか、ほんと、ばか……っ」
優美子が両手で顔を覆ったままぶるり、ぶるりと震える。震えに合わせて精液が溢れ、ぼたっ、ぼたたっと浴室の床を叩く。手に伝わる太ももの温度が上がる。視線を上げると、双丘の頂がふっくらと膨らみ、張り詰めていた。羞恥にまみれる中でも興奮しているのだと分かると、どうしようもないほどに劣情が湧き上がる。
「……っ? ……なんで大きくしてんだし……へんたい、ドスケベ……っ」
指のすき間からちらりと下を見た優美子が恨めしげにつぶやく。言葉を紡ぐあいだもお湯で湿った身体がぶるり、ぶるりと震え、精液が落ちてくる。我ながらどれだけ出したのかと呆れるほどの量。ほどなくして精液の流れは止まった。
「えーと、その、なんだ、……良いものを見れた。ありがとう」
シャワーで精液を洗い流しながらかしこまって礼を言うと、両手で髪をぐしぐしとかき回された。
「ヒキオ、立って」
「へ?」
「いいから早く」
「え、あ、はい……うお……っ?」
唐突な指示に戸惑いながらも従うと、入れ違いに優美子がひざまずいた。火照った顔の目の前にそそり立った肉槍が突き出される形。
「くぁ……っ」
いったいどうしたんだ、と言葉を口にする前に、亀頭がぱくりと咥えられた。
「んっ、んふ……っ」
優美子が俺の腰骨に手を添えて、ゆっくりと顔を前後に振る。亀頭がぬるりと呑み込まれ、顔を引いて朱い膨らみが抜け落ちる直前でまた呑み込まれる。唇がすべるだけで悶絶するほどの気持ち良さ。思わず腰を引こうとすると、両手に力を込めて押さえられた。
「んっ、んっ、んっ、ふっ、んふぅぅ……っ」
「お……あぁぁぁ……っ」
上目遣いで俺を見つめ、顔を傾けて徐々に徐々に深く呑み込んでいく。突然始まった口淫に激しく興奮して、肉茎は信じられないほど長く勃起していた。口内で熱く膨らむ肉幹の感触に優美子が色っぽく眉をひそめ、こら、暴れるなとたしなめるように舌でぐりぐりと亀頭とカリ首をねぶる。ゆっくりと顔を前後に振り、呑み込む深さが増していく。金の髪をそっと撫で、もっと奥まで咥えてくれと促す。手に力を込めても優美子はいやがらない。それどころかもっと力を込めても良いと言うように濡れた瞳で見つめ、熱い口内に剛直を呑み込んでいく。
「んっ、んぐっ、んんっ、ふぅぅ……ふぅぅぅ……っ」
顔を斜めに傾けた状態で、肉幹が根本まで呑み込まれた。口内でじっくりと舌がうねり、亀頭や竿が貪られる。優美子の頭に添えた手にぐっと力を込める。優美子は細い眉をくにゃりと八の字に曲げて、俺の腰に腕を回した。温かな口の中に肉幹が丸々と呑み込まれる。恐ろしく卑猥な光景にごくりと息を呑んだ。綺麗な顔を卑猥にすぼめた優美子が熱っぽく見つめてくる。舌は今もうねうねとうねっている。まったく動いていないのに、このまま射精してしまいそうだ――と思っていると。
「え……っ?」
肉竿を包み込む温もりが不意に消えた。優美子が口を離し、得意気に笑っている。
「イカせてあげない。さっきのお返しだから」
「…………っ」
いたずらっぽく微笑まれ、心臓が心地良く跳ねると同時に悔しくもなる。優美子は俺を見上げながら竿の根本をゆるゆるとしごいてくる。心地良いが、決して射精に至らない焦れったい快感。透明なカウパー液がとぷりと溢れると、優美子が色っぽく目を細めてちゅるりと啜った。
「……優美子、そろそろ風呂に入るか」
「え? ……あ……っ」
優美子の肩を押さえてそっと立たせる。くるりと後ろを向かせ、そっと抱きしめて勃起した肉槍を尻の谷間にこすりつけた。
「あっ、ぅあっ、あっ、あっ……」
有無を言わせぬ俺の態度に、優美子がしおらしくなる。軽く握った手を肩の横で所在なげに漂わせる色っぽい仕草にごくりと喉が鳴る。
「……お風呂の中で、するの?」
「ああ、するぞ」
「……あーしは、いいよってまだ言ってないけど?」
「しないのか?」
抱きしめる腕に力を込め、今度は内ももの間に肉槍をずるりと入れる。湯で湿った柔肌に挟まれる感覚が心地良い。腰をゆるやかに振って淫裂を刺激すると、優美子が俺の腰に手を添えてぶるりと震えた。
「……する。ヒキオと、したい」
振り向いて泣きそうな顔を浮かべる優美子と唇を重ねる。
肉幹は、なぜ射精していないのかわからないほどに張り詰めていた。
続く。
今回でクリスマスイブのくだりは終わりかなーと思ったら、お風呂シーンが終わりませんでしたwもう少し続きます。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!