ベッドの縁に座った俺の股座に、優美子がするりと入り込んで背を向ける。カーテンから漏れる薄明かりがすべすべした背中と金の髪を柔らかく照らした。
「ん……っ」
優美子が手を伸ばし、肉幹を人差し指と中指で挟み込む。柔らかな淫肉はたっぷりと潤んでいた。亀頭を前後に揺らしてくちゅくちゅと卑猥な音を立て、首だけ振り向いて悩ましい流し目を送る。
「あ……はぁぁぁ……っ」
優美子がゆっくりと腰を下ろすと、熱く潤んだ膣内に肉茎が呑み込まれた。にゅく、にゅろ……っと卑猥な感触に包み込まれ、快感が尿道を伝って下半身を痺れさせる。
「きつくないか」
「ん、だい、じょうぶ……はぁぁぁ……っ」
悩ましい吐息を漏らしながら、肉幹をずぷりと根本まで咥え込んだ。互いの陰毛と陰毛がこすれる感触。ぞくぞくする密着感に俺も優美子も震える。
「ぅあ……っ? あっ、やんっ、あ……っ」
後ろからそっと抱きしめて乳房に指を這わせる。優美子が甘ったるい声を漏らし、俺の腰をさわさわと撫でてきた。柳腰がくねくねと揺れ、肉幹が心地良く締めつけられる。
「今日、どっか行くか」
「え? あっ、ぅっ、んん……ちょ、ちょっ、と……っ、触りながら、聞かないで……っ」
ふたつの乳頭を指の腹ですりすりと撫でながら尋ねると、優美子の背がくんっと弓なりに反り返った。ぞくぞくするような色っぽさに肉幹がさらに膨らむ。
「べつにいいだろ。で、どうする」
意地悪をしているのではないかと問われれば、まあ100%意地悪だけれど。
「んん……ヒキオの、ばか、へんたいっ、ドスケベ……あっ、やっ、そっちは……っ」
右手でお腹を撫で、さらに陰部まで滑らせて恥毛をかきわける。優美子が恥ずかしそうに身をよじり、まるで咎めるかのように陰茎をきゅっきゅっと食い締めてくる。こんな可愛い反応をされて、続けないわけにはいかなかった。
「ぅあっ? あっ、だめっ、いま、クリ、だめ、イク、すぐイクからぁ……っ」
包皮を向いて薄桜色のクリトリスを指の腹でこすると、優美子の腰が小刻みに動いた。泣きそうな顔で振り返る。唇を重ねると、きゅっときつく目を瞑って身体をぶるりと震わせた。
「んふぅぅぅ……っ」
右手と肉竿に伝う愛液の温かさ。今までも行為を重ねるたびに優美子の感度が上がっていると思っていたが、この一晩での変化はさらに著しいものだった気がする。何をしても感じる、感じすぎるとでも言える敏感さ。
「はぁっ、はっ、はぁぁぁ……っ」
「うお……っ」
いちど達してスイッチが入ったのか、優美子が積極的に腰を前後に揺すりはじめる。たっぷりと愛液の滲んだ結合部がぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てる。
「今日はこのままでいい」
一瞬何のことかと思った。俺の質問への回答だと気付くまでに数秒かかる。
「このままって……ヤリまくるってことか」
「ち、ちがっ……! いや、えっと、こ、この部屋にいれればいいって意味だから……っ」
優美子が俺の両耳に指を伸ばし、恥ずかしがりながらも卑猥な手つきでまさぐってくる。言葉と表情は初心なのに、仕草は淫らそのもの。徐々に射精衝動が近付いてくる。
「ここにいたら、どっちにしろヤリまくると思うけどな」
あえて恥ずかしい言葉をつぶやき、優美子の腰振りに合わせて俺もゆるゆると腰を振る。
「あっ、やっ、そっ、そうっ、かもっ、しれ、ないけど……あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……んくぅぅ……っ」
ふたりの腰が限界まで密着した瞬間、瑞々しい肌がぶるぶると痙攣した。竿の根本を締めつける強烈な快感。背すじを伝う汗をちろりと舐めると、膣肉が強烈に締めつけてきた。
「ねえ……寝ていい? もうフラフラなんだけど」
「ん、いいぞ。このまま後ろに倒れればいいか」
「うん」
優美子の脇に腕を通し、羽交い締めの形にして後ろに寝転がる。心地良い重みと密着感に目を細めた。
「ヒキオってさ、んっ、ほんと、あんっ、ねちっこいよね……んっ、あっ、ぅあっ、あっ、あっ……」
とんっ、とんっ、と腰を振ると、優美子が拗ねた声でささやいた。そのあいだも喘いでいるのが可愛らしくてしかたがない。
「そのほうが優美子も好きだろ」
「……っ、……調子乗んなし……んむ……っ」
振り返り、眉を可愛らしくひそめて唇を重ねてくる。ちろちろと舌を絡ませながら、細い肩を掴んでぬこぬこと抽送を重ねる。
「んはぁっ……れるっ、ちゅっ、ね……ヒキオ、気持ち良い?」
「ん、すげえ良いぞ。ていうかもう出そう」
「いいよ、いっぱい出して……っ」
細指が俺の耳をさわさわとまさぐる。気だるさをまとった交わりが幸せで、気持ち良くてしかたがない。俺の腰振りが小刻みになる。優美子の細喉が震える。
「やんっ……あっ、あっ、あっあっあっあっ……」
たまらず喉に吸い付き、舌を這わせながら腰振りを速める。優美子がベッドに足裏をつき、俺の腰の動きに合わせて艶めかしく尻を揺する。膣肉が収縮し、精を搾りとろうとしてくる。
「ヒキオの……すごい、かたい……あっ、あっ――はぁぁぁぁぁ……っ」
びゅるっ、びゅぐっ、ぶびゅるる……っと、大量の精液が優美子の子宮口を叩く。優美子の背中がぐんと反り返って俺から離れ、膣全体が蠕動して肉幹の根本から先端まで貪ってくる。ふたりとも腰の動きは止まっているのに、一滴残らず搾り出された。
「ちょっと休憩するか」
「うん……、…………」
「……まだしたいのか?」
ちょっと名残惜しそうにしながら腰を揺する仕草にぞくりとする。俺の質問に、優美子は羞じらいながらうなずいた。
「今度は、その……後ろから、してほしいかも」
「……はいよ」
甘ったるい声でおねだりされただけで、膣内で大人しくなっていた肉幹が硬度を取り戻す。
次が終わったら、さすがに本当に休憩しよう……と思いながら優美子の身体を起こし、よつんばいになった優美子の中に入り込んだ。
× × ×
夕方、優美子を家まで送ることにした。できればもう1泊してもらいたかったが、さすがに二夜連続で外泊はまずいだろう。真冬の夜気のなか、手を繋いでのんびりと歩いた。
「そんじゃな」
「うん」
家の前であいさつを交わすと、優美子がとててと歩み寄り、あごをくいと上げる。死にそう。
誰も見てないよな……と周りを確認してから、唇を重ねるだけの軽いキスをした。
「……ヒキオ、顔真っ赤だし」
「……寒いからだろ。ていうか優美子も真っ赤だぞ」
「……寒いからだし」
ぽすぽすとお腹をパンチされた。ブームなんでしょうか。毎回可愛すぎて死にそう。
見つめ合い、別れを惜しむ。金の髪をくしくしと撫でると、俺がプレゼントしたマフラーに恥ずかしそうに顔をうずめる。照れ隠しなのか、優美子もにょきっと手を伸ばして俺の頭を撫でてきた。優美子がプレゼントしてくれたマフラーに顔が埋まる。ちょっと力を入れすぎじゃないでしょうか。
「じゃあ、また明日。おやすみ」
そろそろ行かないとな……と思ってあいさつをすると、優美子が俺のコートの袖をちょんとつまんだ。その表情にはどこか決意が滲んでいて、後ろ髪を引かれて……というわけではないのだと気付く。
「……どうした」
「……もうすぐセンターだよね」
「ん、そうだな」
センター試験は年明けから間もなくに行なわれる。今日はクリスマス。本番までおよそ2週間だ。
「あーし、ヒキオと同じ大学に行きたい。もっと一緒にいたい」
「…………っ」
はっきりとした意思を告げる優美子の顔は真剣そのものだった。心臓が急速に脈打ち、全身に血液が急速に送られる。
俺は志望校をある程度絞ってはいたが、優美子はまだぼんやりしていた。それでも、いっしょに勉強するようになってからの優美子の伸びは著しく、定期テストでも科目によっては上位数十名に食い込むようになっていた。志望校のレベルを考えればまだ厳しい面もあるだろうが、それは俺も同じこと。
「……そうか。……あー、その、なんだ……けっこう、ていうかかなり嬉しい。ありがとな」
顔が熱くなる。夜気よ、もう少し仕事をしてくれ。
「……うん」
優美子が照れながらも、嬉しそうに頷く。本当に可愛くて、綺麗で、魅力的な女の子だ。
俺だって、もっと近くに、一緒にいたい。
「……がんばるか」
「……うん」
無性に愛おしくなって抱きしめると、優美子は幸せそうに目を細めて俺の背中を抱きしめた。
「んむ……んん……っ!?」
もういちどキスをすると、優美子が唇の合わせ目を舌でなぞってきた。がっつりキスする気か……!? と慌てて唇を離す。優美子がちろりと舌を出していたずらっぽく微笑んだ。今まで決して見ることのなかった強烈に可愛らしい仕草に悶絶する。
「あー、その、なんだ……メリークリスマス」
「ぷっ……いまさら?」
「うるせえ」
「……メリークリスマス」
俺が拗ねると、なだめるように優しい声で囁き、優美子が抱きしめてきた。互いの肩にあごを乗せて、数十秒か、あるいは数分か、月の見える薄明かりの中で互いの温もりを確かめ合った。
× × ×
「おっすお兄ちゃん、首尾はどうですかな?」
家に帰ると、妹が変なテンションで出迎えてくれた。なんかにまにましている。両手でぐしゃぐしゃと髪をかき分けた。
「ぎにゃー! 女の子にそれはナシ! お兄ちゃんのノーデリカシー!」
「大丈夫だ、優美子にはこんなことしないから」
小町が目を見開いた。
「名前呼び!? ていうか今のノロケだよね!? ちょっと、なんかすごいことになってるじゃん! 籍は!? 籍はいつ入れるの!?」
「まだそこまで考えてな……あ」
まだ、という言い方に小町のにまにまがいっそう不快なものと化す。可愛いけど最高にうっとうしい。うっとうしいが……。
「……ありがとな、ほんと助かった」
小町のおかげで、本当に素敵な時間を過ごすことができた。それでも家族に礼を言うというのはどうにも恥ずかしい。小さくぽそりとつぶやくと、小町がにひっと良い笑みを浮かべた。
「どーいたしまして。ばっちりイチャつけたようで何よりです!」
「ああ、そりゃもうばっちりだぞ」
「あれ!? 否定しない!? ていうかお兄ちゃん、ちょっと顔つきがキリッとしてるんだけど!?」
案の定食いつかれ、このあとしばらく小町の質問責めにあった。優美子の名誉が守られる範囲で話すのが大変だった。
× × ×
ようやく落ち着いて部屋に戻ると、優美子からLINEが来ていた。なんぞやと思いながらトークルームを開く。
『ヒキオのバカ、出しすぎだから。まだ垂れてくるんだけど』
『おやすみ』
『メリークリスマス』
「……………………」
数えきれないほど射精しておきながら、ぞくりとするメッセージひとつでふたたび大きくなってしまった。
続く。
クリスマスのくだりもようやく終了です!
今回はあーしさんの破壊力のあるセリフがけっこう書けた気がして嬉しいです。それとは別で地味に気に入ってるのは、八幡の『夜気よ、もう少し仕事をしてくれ。』だったりします。
12月24~25日の2日間であーしさんが果てしなくエロ可愛くなったなー……と驚いています。
もうしばらく続きますので、どうぞゆるゆるとお楽しみください(^^)
先週お知らせした平塚先生編とルミルミ編のアフターですが、ちまちまとネタを練っています。
平塚先生編はエロ漫画の六角八十助先生(めっちゃ好きなんです)の絵柄で想像すると非常に捗るなーーーと思いながら考えてます。エロくなる予感しかしません。
俺ガイルの新刊が出たら良いな、でも渡先生も大変だろうからなるべく無理はしていただきたくないな、なんて考えています。作者の方の体調第一。
……という後書きを書いたその日の夜に俺ガイル13巻の情報が解禁されました!!ww 嬉しい……これは嬉しいぞ……。
じっくり楽しもうと思います。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!