※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 年明けは、センター試験に向けてたくさん勉強した。ヒキオが隣や向かいにいると、自然と頑張ることができた。不安で押しつぶされそうになっても、ちらりとヒキオを見れば気遣わしげに見つめてくれるのが嬉しくて。チラ見しては目を逸らすのを、何度も何度も繰り返してしまった。

 

 今日の学校帰りは、『センター前はこれが最後』と決めてヒキオの家に来ていた。付き合ってから何年も経っていないのに、気付いたら週3回、あるいはもっと通っているかもしれないヒキオの家。他人の家というのは独特の雰囲気があって入りづらいものだけど、今はもう、その違和感もほとんど感じなくなっていた。

 

「今日は小町はいないの?」

「ん、遅くなるって言ってたな。色々と忙しいみたいだ」

「……そ」

 

 我ながらそっけない返事をして、毛先をくりくりといじる。指先を見ると、小さく震えていた。

 

 ヒキオのご両親は忙しいみたいで、まだ会ったことがない。なのであーしがヒキオの家に行くときは、小町がいるかどうかで雰囲気が大きく変わる。

 

「しばらくは、俺らしか家にいないってことだな」

「……わざわざ言わなくていいから」

 

 ヒキオが手をつないでくる。握る力が外にいるときよりもほんの少し強くてどきどきしてしまう。

 

――小町がいないとき、ヒキオはいつもより少しだけ激しくしてくる。けっして乱暴ではない絶妙な加減で……あーしはいつも、すごいことになってしまう。

 

 今日はセンター前最後と決めている。いつもよりねちっこそうだなぁ……と思うと、我ながら恥ずかしいくらいに身体の奥が熱くなった。

 

       ×  ×  ×

 

 ヒキオの部屋に入るなり、後ろでドアの鍵をカチャリと閉める音がした。あーしが逃げるわけないのに、逃げたいと思うわけがないのに。こうするとあーしが喜ぶとでも思ってるんだろうか。当たらずとも遠からずなのがちょっと腹が立つ。

 

「ん……っ」

 

 まだコートも脱いでいないうちに、ヒキオが後ろから抱き付いてきた。ちらりと顔を見てみると、ずいぶんと余裕のない顔をしてる。普段はぼへっとしたり、小難しいことを考えたりしている顔。今はまるで、追い詰められたような、それでいて子どものようなわかりやすい表情を浮かべてる。外では遠慮がちなのに、ふたりきりになると途端に積極的になるというクセはだんだん強まっている。べつに外でも、もう少しくらいしたいようにしていいのに。

 

「早すぎだし。……もうちょっとこのままがいい?」

「……ん」

 

 首筋に温かい息がかかる。子どもみたいな声だな、と思った。お腹に回された手をぽんぽんと撫で、首を傾けてヒキオの頬に自分の頬をくっつける。付き合ってから時間が経つにつれて、こういう時間がどんどん幸せに思えてくるようになってきた。

 

「うぁ……んっ、ちょっ、と、こら……っ」

 

 しばらくのんびりしていると、お腹を抱きしめていた手がもぞもぞと動きはじめた。遠慮がちな動きがだんだんと大胆になって、下から胸を触ってくる。お尻に硬いものが当たってる。ヒキオが男であることをどうしようもないくらいに知らしめる感触。

 

「優美子……」

「んん……っ? ちゅっ、れるっ、んふぅぅ……っ」

 

 振り向くと、ヒキオと唇が重なった。あーしの口の中に舌がぬるりと入り込む。コートを脱ぐ時間くらい我慢しろし……と思うが、ついさっきまでのヒキオはまるで、待てをされた大型犬みたいだった。この正直さがなんだか微笑ましくて、そしてそれ以上にドキドキする。

 

「ちゅっ、ちゅぴっ、んっ、んぁっ、はぷっ、んっ、んふぅぅ……っ」

 

 キスをしながら正面に向き直り、それぞれがコートを脱ぐ。ヒキオの唇を咥え、ヒキオに唇を咥えられる。コートはベッドにでも置こうかと思っていたら、ヒキオがいったん唇を離してハンガーにかけてくれた。こういうところは冷静なんだなーと微笑ましくなる。

 

「んふぅぅ……っ」

 

 お互い制服姿になると、もういちど唇を重ねた。ブラウス越しに、あーしの胸を押しつぶそうとしているのかなって思うくらい力強く胸板を押しつけてくる。ヒキオの手が背中を抱きしめ、さする。厚手のコートでは伝わってこない感触がずっと鮮明に伝わる。あーしを大事にしながら、それでいて確実に追い詰めてくる手付き。安心するのに、気が付いたらもう戻れないところまで堕とされてしまうような、そんな感覚。

 

「んっ、んふぅぅ……っ? ふぁっ、あっ、んっ、んっ、んくぅぅ……っ」

 

 尾てい骨を両手できゅっ、きゅっと引き上げられると、腰が勝手にかくかくと前後に揺れてしまう。死ぬほど恥ずかしい。けど、気持ち良いからどうしようもない。ヒキオはあーしのことをじっと見てる。いつものことだ。少しでも気持ちの良いところを探ろうと、こういうことをするたびにまるで何かの研究者のように見つめてきて、あれこれ考えてる。それが嬉しくて、あーしはこれからいったいどうなるんだろうとちょっとだけ怖くて、そして何よりも――幸せ。

 

「んぁっ……あっ、やっ、そこはっ、はぁぁ……っ」

 

 ヒキオの手がスカートの中に入ってくる。いつも短くしてるけど、ヒキオの家に入る前にもう少しだけ短くしておいた。ヒキオがスカートを見つめてごくりと息を呑む。気付いてくれたのかな。

 

「……優美子、これは反則だろ」

 

 切実な声でヒキオがつぶやく。どうやら作戦成功みたい。

 

「んっ、あっ、はぁっ、あっ、あんっ、んっ、んん……っ」

 

 ごつごつした指がお尻をくにくに、ぐにぐにと揉みしだく。ショーツがくいくいと食いこんで、くちゅ、くち……っと卑猥な音が聞こえてくる。死ぬほど恥ずかしい。けど、死ぬほどドキドキする。

 

「う……っ?」

 

 ヒキオの膨らんだ部分をそっと撫でると、油断してたのか間抜けな声が漏れた。

 

「ヒキオ、おっきくしすぎだし。……んんっ……」

 

 お返しとばかりに尻をぐにぐにと揉まれて、腰がかくんと落ちそうになった。慌てて人差指の背を咥えて声を抑える。ヒキオの膨らみから手を離す気にはなれなかった。

 

「お……ぁ……っ」

 

 チャックを開けて、がっちがちになっているものの裏側を爪でかりかりとこすると、ヒキオの腰ががくがくと揺れた。嬉しくて目を細めた瞬間、ヒキオの指がお尻の谷間に滑り込んで、あーしの中にずぶりと入ってきた。

 

「あっ、はっ、はぁぁぁ……っ。ヒキ、オ、やめろし……そこ、いま、だめ、だからぁ……っ」

「ぐ、ぁ……っ、それを、言うなら、優美子こそ、やめろっての……っ」

 

 鼻がくっつくくらい近くで見つめ合いながら互いを触り合う。頭がおかしくなるくらい興奮して、今日学校で誰とどんな話をしたとか、いつ笑ったかとか、色んな記憶が溶け消えていく。目の前のヒキオのことしか考えられなくなる。指を咥える代わりにヒキオの乳首をワイシャツの上からくりくりと触ると、ヒキオがぎゅっと眉をひそめた。すごく色っぽい表情に、こくりと息を呑んでしまう。

 

 腰を引くと、ヒキオの指が抜け落ちた。ごつごつした感触がずるりと抜け落ちて、がくんと倒れそうになる。

 

「ヒキオ、舐めたげる……」

 

 ヒキオの前にひざまずいてそっと告げると、ヒキオが目を見開いた。自分でもこんな言葉が自然と出てくるのに驚いてる。ほんとにどうしちゃったんだろう、あーしは。

 

「……頼むわ」

 

 ヒキオがぽつりとつぶやき、頭をくしくしと撫でてくる。思わず目を細め、大きな手の優しい感触に浸った。

 

       ×  ×  ×

 

 ヒキオは立ったままで、チャックの中に手を滑り込ませ、パンツを下ろす。

 

「おっきぃ……っ」

 

 ぶるんと目の前に飛び出たものに、思わず声が出た。先っぽからはまるでよだれみたいに透明な汁がたっぷりと溢れてる。

 

「んっ、んんっ……」

 

 吸い寄せられるように顔を寄せると、むせかえるような男の人の匂いがした。呼吸するたびに濃い匂いが鼻から染み込んできて、ぼうっとしてしまう。

 

「優美子……匂い嗅ぐの、ほんと好きだな」

「……っ」

 

 ぽそりとささやかれた言葉に、かぁっと身体中が熱くなる。無意識に顔を寄せて匂いを嗅いでいた。恥ずかしくてしょうがない。

 

「……うっさいし」

 

 言いながらも、匂いを嗅ぐのをやめられない。

 

「……ちゅむっ」

「うぉ……っ」

 

 恥ずかしい思いをさせた仕返しに先っぽにキスをすると、ヒキオの腰がぴくんと跳ねた。口の中に広がる、しょっぱくて変な味。眉をひそめて口をむにゅむにゅとして、呑みこむ。クセが強いけど、きらいじゃない。それに……もっと濃くて変な味のものを知ってる。

 

 ヒキオの腰に手を添えると、切なそうな顔で見つめてきた。身体の奥にキュンとくる切実な顔。上目遣いで見つめながら、亀頭をぱくりと口の中に入れる。

 

「ぉ……あぁ……っ」

 

 ヒキオが嬉しそうな声を漏らす。ただでさえ大きな亀頭がむくっと膨らみ、あーしの口の中をめいっぱい圧迫する。

 

 ヒキオ、気持ち良くなってくれてるかな。

 

 上目遣いで見つめながら、口の中で亀頭をねろねろと舐めまわす。パッと見はごつごつしてめちゃくちゃ凶悪に見えるけど、いざ舐めてみるとピクピクと反応して案外可愛い。ヒキオの表情がちょっと幼くなるのがまた好きだったりする。

 

「んっ、んっ、んっ……」

 

 唇をぬるぬるとすべらせて、亀頭を呑みこんでは吐き出すのを繰り返す。カリ首に唇が当たるとヒキオの腰ががくんと揺れる。その反応が嬉しくて、唇でぎゅうっとカリ首を締めつけてみる。ヒキオのあごがぐっと上がって、ごつごつした喉仏が見えた。綺麗だな、と思いながら、カリ首を咥えて竿の根元をしごく。

 

「うっ、ぐっ、ぅあ……優美子、それ、やば……い……っ」

 

 ヒキオの声が途切れ途切れになっていく。口の中で、指の間で、ヒキオのものが強烈に大きくなってくる。こんなに太くて長いものがあーしの中に入ってるなんて驚きだ。夢中になってしまうのもしょうがないよね、と自分に言い訳しながら口と手を動かす。

 

「んっ、ちゅるっ、れるっ……」

 

 唾液といっしょにヒキオの汁を呑みこみながら、ブラウスのボタンを開ける。ブラを見せると、ヒキオが目を見開いた。口の中のものがびくんと震える。初めてしたときと反応が変わらないのがなんだか可愛らしい。

 

「んちゅっ、れるっ、はぷっ……いいよ、ヒキオ……んっ、んっ、んっ……いっぱい、出して……っ」

 

 ほんとはもっと楽しみたかったんだけど……と思いつつも、あーしの声は自分でもびっくりするくらいとろとろになっていた。

 

「優美子……っ」

 

 ヒキオの手があーしの頭をがしりとつかむ。あ、これ、逃げらんないやつだ……と思った瞬間、ショーツの中にどぷっと熱い液体が溢れた。恥ずかしいけど、きっと後でヒキオが喜んでくれる気がする。だってヒキオはドスケベのドヘンタイだから。

 

「んぐっ……んっ、んっく、んっ、んっ、んっ、んっ……」

 

 あーしの頭を前後に動かしながら、ヒキオ自身も腰を振る。つながってるときよりも腰の振りはずっと遅いけど、それでも一回一回、あーしの喉奥をぐりぐりとこすってくる。あーしがえずかないギリギリのところを突いてくる。

 

「優美子、優美子……っ」

 

 苦しさで意識が朦朧とするけど、ヒキオが切なそうに、気持ち良さそうに呼びかけてくれるのが嬉しくて。ヒキオの腰に手を添えて、眉をくにゃりと曲げながら、必死で顔を振る。

 

 ヒキオの腰ががくがくと揺れ、あーしの頭をつかむ手に力がこもる。口の中でヒキオのものがむくむくと膨らんできた。

 

「優美子、出る、出る、出る、出る……っ!」

「んふぅぅ……っ」

 

 ヒキオがぎゅっと目を瞑り、あーしの喉奥に亀頭をこすりつけた。どぶっ、と精子が溢れ出てくる。口と鼻の中いっぱいに変な味と栗の花の匂いが広がり、脳が甘くとろけた。

 

「んっく、んぐっ、んんんっ……んっ、んっ、んっ、んんん……っ」

 

 奥に入れ過ぎだし、出し過ぎだし、濃すぎだし。このバカ。

 

 ちょっとした不満は、精液といっしょに喉奥に消えていく。ヒキオが気持ち良さそうに、それでいてちょっとだけ申し訳なさそうにしているから許してやるとしよう。片手でヒキオの腰をぽんぽんとなでて、もう片方の手でヒキオのものの根元を優しくしごく。ヒキオは途中からあーしの頭を撫ではじめた。なんだか褒められているようで、すごく嬉しくなってしまう。

 

 何度も何度も精子を噴き出して、ようやく止まる。カリ首を唇でキュッと締めながら根元をしごき、ちゅるちゅると残った汁を吸い取る。たっぷり時間をかけて掃除をして唇を離すと、ヒキオのものはあーしの唾液で濡れ光っていた。

 

「優美子……すげぇ気持ち良かった。ありがとな」

「……ん」

 

 頭をくしくしと撫で、言葉でも褒めてくれる。ヒキオに褒められるのが嬉しくなったのっていつからだっけな……と思いながらヒキオのものをぺちぺちと指で弾いていると、「こらこら」と止められた。もうちょっと遊んでたいんだけど。

 

「次は俺にさせてくれ」

「……っ、……うん」

 

 ヒキオの言葉に心臓がどくんと脈打つ。声音は優しいのに、拒否させるつもりのない声。ドキドキしすぎて頭がおかしくなりそうだ。

 ちらりとブラの内側を見てみると、我ながら恥ずかしいくらいに立ってしまっていた。

 

 

 

 続く。

 

 

 




 今度はあーしさん視点でした。引き続きもう1話、あーしさん視点でお送りします!
 
 前回の小町視点、ご好評をいただけて嬉しかったです(^^)! 中々感想に返信できないでいますが、すべて読んでいますのでもっともっと書いていただけるととても嬉しいです!!

 それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!
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