ふたりともバスタオルだけ巻いた状態で和室に戻ると、丁寧に畳まれている浴衣の存在に気が付いた。
「どうする、浴衣に着替え……優美子?」
振り向くと、なぜか優美子が無性にそわそわしていた。おもちゃ売り場を見つけた子どものように見える。
「ヒキオ、先に着てみて」
「ん? べつにいいけど……」
なにやらワクワクしつつも、それを必死で抑えたような表情が強烈に可愛い。湯上りの金の髪をくしくしと撫で、彼女が見ている前で浴衣を羽織る。パンツを穿くこともせず、そのまま着ることにした。浴衣はベーシックな縞柄で、『旅館 浴衣』で画像検索するといの一番に出てきそうだ。
「これで良いか……って、んん?」
帯を結んでくるりと振り返ると、優美子はなにやら目をぱちくり、ぱちくり。その頬はほんのりと赤く、湯上りにしてもちょっと赤すぎるくらいだ。
どうしたのかとじっと見つめると、優美子がハッとしてこほんこほんと可愛らしく咳払いをした。ぷいと顔を逸らし、金の髪の毛先を指にくるくると巻き付ける。
「……その、……けっこう、良いんじゃない?」
ちらちらと流し目を送りながら、ぽしょぽしょと感想を言う優美子が可愛すぎて。
「きゃっ。えっ、あっ、ちょ、ヒキオ……っ?」
思わず抱きしめてしまった。ふわりと良い匂いがする。
「すまん、可愛すぎた」
ついでに本音を包み隠さず言ってみると、俺の腕の中で優美子の体温がちょっと上がった。
「あ、あーしも着替えるから……」
俺の腰をてしてしと撫でて、優美子がするりと離れる。金の髪のすき間からちらりと覗いた耳が赤くなっていた。
浴衣を手に取った優美子が、俺の視線に気付いてジト目で見つめてくる。
「……え、着替えるとこ見るの?」
「さっき優美子も見てただろ」
「う……」
こういう時の正論ってほんとずるいよね! 目には目を、覗きには覗きを。
優美子が呻き、しばし逡巡したが、けっきょく大人しく着替えることにしたようだ。巻いていたバスタオルをするりと脱ぎ、艶めかしく上気した裸体を晒す。ついさっきまでたっぷりと交わっていたというのに、ほんのわずかに時間を置いただけでもう見惚れてしまう。
優美子がするすると浴衣を身にまとい、帯を締めると、襟やら袖やらをちょんちょんと引っ張って微調整した。
「おお……」
思わず感嘆の吐息が漏れる。
和風美人という言葉があるが、金髪と浴衣というのもギャップがあってとても良い。そのうえ、豊満な胸の膨らみや背中からお尻にかけての豊かなラインが浴衣の上からでもよくわかる。
「……ヒキオ、見すぎだから」
見惚れていると、優美子がぽしょぽしょと恥ずかしそうにつぶやいた。とことこと控えめに近寄ってきて、上目遣いで見つめてくる。
「すまん、えーと……めちゃくちゃ似合ってる」
「知ってる。ヒキオ、すっごいガン見してるから」
うぐ……と唸ると、優美子がくすくすと笑った。浴衣姿に控えめな笑みというのもまた良い。きゅっと抱きしめると、優美子もするりと背中に手を回してきた。
「あっ、んん……っ」
背中から腰にかけてすりすりと撫でると、優美子が耳元で色っぽい声を漏らした。
「ヒキオのバカ。休憩になんないし」
「ちょっと撫でてるだけだよ」
「……濡れるんだってば」
ぽしょりと囁かれた言葉にどきりとして、優美子の顔をじっと見つめる。ほんの数十秒ばかり肢体をまさぐっただけで、優美子の目の下がしっとりと赤らんでいた。
「ほら、休憩しよ」
「ん、そうだな……おふぅっ!?」
膨らんだ肉幹をキュッとつままれて変な声が出た。我ながら抜群に気持ち悪い声だ。優美子が顔を逸らしてぷるぷるしている。そんなに? そんなに面白かった?
「はー、ヒキオ、マジウケる」
「おっ、あっ、ちょ、こら……っ」
けらけらと無邪気に笑う優美子に膨らみの頂をこすられる。丁寧な手つきで焦れったい快感を与えられ、情けないくらいに腰が揺れる。
「……あんまいたずらすると、がっつりお返しするぞ」
「……どれくらい?」
「濡れすぎて着替えないといけないくらい」
「……ほら、休も?」
優美子がすばやく座椅子に座る。可愛い。
ふたつの座椅子を並べると、優美子がこてんとしなだれかかってきた。ごく自然に甘えてくれるのが嬉しい。
「さすがに疲れたな」
「ん……」
優美子の声がずいぶんと幼い。ちらりと横を見やると、目をこしこしとこすっている。内心で悶えつつ、優美子の髪をくしくしと撫でて肩を抱いた。
「ん……っ」
優美子が心地よさそうに息をつき、俺の胸板に頬をこすりつけてくる。間もなくしてすやすやと寝息を立てはじめた。優美子に釣られてくらりと眠気がくる。夕食までまだ少しある。それまでひと眠りするとしよう。
窓の外を見ると、はらはらと雪が降っていた。もう3月なのにまだ降るんだな……と驚きながら、どこまでも静かな空間に安らぐ。聞こえてくるのは優美子の寝息だけだ。
金の髪に顔をうずめて、俺も目を閉じた。
× × ×
ふたりそろって目が覚めると、ちょうど仲居さんが夕食を持ってやってきた。長旅に加えてがっつり交わったこともあり、肉と山の幸がふんだんに盛り込まれた料理を見てごくりと喉が鳴った。優美子もよほどお腹が空いていたようで、料理を前にして「くぅ」と可愛らしくお腹が鳴った。俺と仲居さんがくすりと笑むと、白い頬にぽっと朱色が差した。俺も優美子も、いつも以上にたっぷりと食べた。
仲居さんに片づけてもらい、ふたたびふたりきりになる。今日の予定は何もない。あとはだらだらするだけだ。
座布団を枕にしてころんと寝転がると、優美子も同じようにして俺の隣に寝そべった。俺の腹をすりすりと撫でてくる。
「美味しかった……」
「だな。また来たいかも」
「ヒキオがそう言うなんてよっぽどかも」
「俺はどんな扱いなんだ……」
ジト目で見つめると優美子がころころと笑う。横向きになった彼女の笑みは気が抜けていて、それでいてどこか色っぽい。
優美子の頭の下に腕を伸ばして腕枕をさせる。優美子は気持ち良さそうに俺の腕に頬ずりをした。
「そういや、前聞いた話なんだけど……男は満腹になると性欲が減って、女の人は逆に増えるらしい」
「へえ、そうなんだ。じゃあヒキオ、今はムラムラしてないの?」
「今は、って言い方が気になるんだが」
「だって年中ムラムラしてるじゃん」
年中ムラムラて。ぜんぜん否定できないけど。
「まあ、まったくする気にならないってほどじゃあないけど……たしかに満腹になると欲求が少なくなる感覚はあるな」
「ふーん、そっか」
優美子がぽしょりと囁き、俺の浴衣にするりと手をすべり込ませてきた。胸板をすりすりと撫でまわし、乳首をキュッとつまむ。甘やかな快感に身体が跳ね、肉幹がむくりと膨らんだ。
「やっぱりムラムラしてる」
「いや、そんなやらしいイタズラされたらしかたないだろ……」
呆れたように返すと、優美子が楽しそうに笑った。満腹で少し眠いような、それでいてたしかに劣情を催しているような顔。
「優美子は満腹になってムラムラしてるのか」
「んー……そうかも」
のんびりとした口調であっさりと認められ、心臓がどくりと跳ねる。顔を横に向けると、優美子がもぞもぞと近寄ってきた。お互いにいそいそと帯を外し、横を向いて唇を重ねる。
「ん……ふっ、ちゅっ、んふぅぅ……っ」
ちろちろ、ちろちろ、と舌を絡め合う怠惰な口付け。互いの伸ばした舌先をこすり合わせ、俺が優美子の舌を咥えて啜り、それから優美子が俺の舌を咥えて啜る。じりじりと劣情が高まる中、左脚を優美子の脚のあいだにすべり込ませた。俺の動きに応じて、優美子が右脚をこちらに伸ばして密着度を高めてくる。浴衣がめくれて艶めかしい太ももが露わになり、肉茎がさらに力強く張り詰める。
「ヒキオ、すっごいおっきくなってる……」
ねっとりと潤んだ声が耳朶を焼く。胸板を撫でていた優美子の手が下腹部に伸びて、肉槍を直接まさぐった。細指が肉槍をしごくたびに先走り汁が溢れ出て、それが丁寧に竿全体に塗りたくられていく。
優美子が艶っぽく目を細め、肉幹をずるりと引きずり出した。
「もう、がっちがちだし……あん……っ」
優美子の浴衣に手をすべり込ませて豊満な乳房をまさぐると、嬌声を漏らして色っぽく眉をひそめた。乳頭はぷっくりと膨らんでいて、どれほど興奮しているかがはっきりわかる。じっと見つめ合い、互いの敏感な部分をまさぐり合う。
「ヒキオ、満腹だと興奮しないんじゃなかったの?」
「優美子がエロすぎて死ぬほど興奮してる」
唇を重ねる。優美子が俺の上唇と下唇を順番に咥えてなぞり、俺も同じようにする。それから互いの歯列を舌でなぞり合う。互いの口を味わい尽くすような口付け。会話こそほとんどしていないが、静かに高まる興奮で神経が焼き切れそうだ。
「ね、舐めていい?」
耳元で囁かれてぞくりとする。うなずくと、優美子が起き上がって髪をかき上げ、俺の下腹部にしなだれかかった。肉竿をまさぐりながらうっとりと眺め、亀頭をぬるりと咥え込む。
「ん……んふぅぅ……っ」
横から肉竿を呑み込んだ優美子が、髪を耳にかけて口内で亀頭をちろちろと舐める。柔らかな唇がカリ首をにゅむにゅむと締めつけてくるのがたまらない。
「ぉ……あ……っ」
呻くと、優美子が嬉しそうに目を細めた。竿の根元を押さえてゆっくりと亀頭から竿、竿から亀頭へと舌を這わせる。肉茎は今日何度も射精したことを忘れたのかと思うほどに張り詰めていた。
「ヒキオ……気持ち良さそう」
優美子がうっとりとした声で囁き、顔をゆっくりと上下させる。浴衣のめくれた下半身をもじもじとさせているのに気付き、そろりと手を伸ばして下腹部に触れる。
「ぅあ……っ」
切なげな声が漏れた。優美子の下腹部は熱く、ぐっしょりと濡れていた。恥毛をすりすりと撫で、淫裂を指の腹でくにゅくにゅと揉み込む。
「あっ、やぁ……っ。んっ、ぢゅるっ、んふぅぅ……っ」
優美子が身体を震わせながらも肉幹をしゃぶり続ける。太ももを押して脚を開かせると、浴衣がめくれて女性器が露わになる。濃厚な牝の匂いがむっと立ちこめて、優美子の口内で肉茎がむくむくと膨らんだ。
「ヒキオ、おっきくしすぎだし……んっ、んっ、んっ……」
咎めるような言い方をしながらも、その声はとろとろに蕩けている。優美子の口の中もとても熱い。頬をすぼめて肉竿にぴったりと吸い付き、静かに顔を上下する。左手を伸ばして優美子の浴衣をめくり、左の乳房を露わにした。片方の胸だけ露出した状態にひどく劣情を催す。肉槍がみちみちと張り詰め、優美子の喉を犯す。
花びらをまさぐっていた右手中指に少しだけ力を込めると、柔らかな膣肉にあっさりと呑み込まれた。
「優美子の中、ぐしょぐしょだな」
恥ずかしそうに眉をひそめる仕草にぞくぞくする。指1本でもきついくらいの膣肉は、それでいてどこまでも柔らかい。中指をうねうねと美味しそうにしゃぶりたててくる。指を根元から曲げて膣ヒダをぐっ、ぐっと押し込み、露出した乳房の頂を指の腹でくりくりとこする。
「んふぅぅっ、ふっ、んふぅぅぅ……っ」
肉竿を半分ほど咥え込んだ状態で優美子が止まる。熱く湿った口内で亀頭を舐め回してくるが、感じすぎてそれ以上の行為には及べないようだ。ぐちゅぐちゅ、くりくり、と敏感なところを丁寧にねちっこく責めると、優美子が色っぽく眉をひそめた。
「んっく……はぁっ、だ、め……っ、イク、イク、イク、イク……っ」
肉竿に手を添えた優美子が泣きそうな顔を浮かべ、うつむこうとする。
「イクところ、見せてくれ」
俺の言葉に優美子が目を見開く。戸惑っているあいだも愛撫はやめない。乳頭が張り詰める。膣肉がにちにちと締めつけてくる。肉感的な肢体の震えが増す。優美子の絶頂が近付いてくる。
「やぁっ、恥ずか、しい……っ」
「いいから」
一段低くした声で囁くと、優美子は唇をキュッと引き結び、じっと俺を見つめてきた。
「イっ、く……んくぅぅぅ……っ」
左脚を畳んで俺の右手を締めつけたかと思うと、目を合わせたまま果てた。汗ばんだ肢体をびくびくと波打たせ、大量の愛液が噴き出して手首まで濡らす。小刻みに痙攣しながらも竿の根元の裏側に吸い付いてきて、あまりにも卑猥な光景に先走り汁がたっぷりと溢れた。
しん、と部屋が静まりかえる。優美子の身体はまだ震えていた。
「ヒキオのばか……めっちゃはずいんだから」
「わるい、優美子のイキ顔が好きなもんでな」
正直に告げると、優美子が目をぱちくりとさせ、小声でもういちど「……ばか」とつぶやき、ちゅっと亀頭にキスをした。
「優美子、そろそろ寝室に行かないか。今度は俺が舐めたい」
言いながら、いまだに挿入したままの中指を小刻みに振動させる。ざらついた膣ヒダをくにくにと押し込むと、優美子が唇をきゅっと引き結んだ。
「はぁうぅ……んっ、んっく、……どうせ、だめって言ってもするんでしょ……はぁぁぁ……っ」
しなやかな肢体がかくかくと揺れ、とぷとぷと蜜液が溢れ出す。濃密な女の匂いに興奮がまるで収まらない。
「……わかったから。……布団なら、畳が濡れないで済むし」
優美子がぽそりと囁き、愛撫はもうやめなさいとたしなめるように俺の右手を太ももで挟み込んだ。
続く。
八幡の浴衣がツボなあーしさん。
のほほんとエロエロでした。
次回の更新は5月19日(日)です(^^)!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!