ソファに座って抱きしめ合い、めぐり先輩の柔らかさや温かさをじっくりと味わう。
「…………」
ふと、目の前にある綺麗なつむじに顔をうずめて、ゆっくりと息を吸った。シャンプーの良い匂いとしっとりとかいた汗の匂いが混じり、安心感と官能が鼻腔を満たして下腹部が微かに疼く。
すん、すんと鼻を鳴らしていると、めぐり先輩が上目遣いで見つめてきた。ちょっとだけ恥ずかしそうにもぞもぞと動いている。
「……比企谷くんは、わたしの匂いが好きなの?」
なんだか小動物みたいだな、と思いながら質問の答えを考える。
「……控えめに言って、死ぬほど好きです」
「……控えないで言うと?」
「……死にます」
「あ、そっちが残るんだ……」
めぐり先輩が困ったように笑った。それからどちらからともなくゆっくりと目を閉じ、顔を傾けて、二週間ぶりに唇を重ねた。
「ん……っ」
艶を刷いた吐息に心臓が跳ねる。長い睫毛が儚げに揺れて、背中にまわしている腕が小さく震えた。十分に知っているはずだと思っていた唇は、想定していたよりもずっと柔らかい。思い出は美化されるというが、この人の記憶に関しては実物が記憶を上回るらしい。
「んむ……あむっ、ちゅっ、ちゅぴっ……はむっ、んっ、ふぅぅ……っ」
めぐり先輩の舌が積極的に絡められて、互いの唾液がくちゅくちゅと混ざり合う。白のブラウス越しに柔らかな胸の感触がして、薄い生地の中にうっすらと下着が見える。
汗が滲んだ部分や濃厚な口付けで唾液が滴った場所は尚更下着が透けて見えて、視線がめぐり先輩の胸元を這う度に下腹部へと加速度的に血液が送り込まれていく。
「ちゅるっ、んっ、ちゅろっ、ちゅぴっ、ちゅぷっ、んっく、んむ……っ」
気が付けば両手の指を絡ませ、口だけでなく十本の指でも互いに快感を与え合っている。どちらかの指が動けば相手がびくりと震え、呼応するように舌での交わりも情熱的になっていく。
めぐり先輩は自分で気付いているのかいないのか、悩ましげに身体を揺らしこすりつけていた。腰が回すように揺れて、スカートの中のショーツと下腹部の膨らみが悩ましくこすれた。
「……ぷは……っ、だめ、だよぉ……この後、出掛けるんだよ……っ?」
長いキスを終えためぐり先輩は、ほんの数分前までの可愛らしくぽわぽわした顔ではなく、牡を欲する牝の顔になっていた。だめ、とは口で言いつつも、絡めた指は更に悩ましく蠢き、腰はゆっくりと前後に揺れている。
繋いでいた手をほどき、目の前で震える乳房にそっと触れた。
「ふぁ……あっ、んんっ、んくぅぅ……っ」
白のブラウスに指が沈み、めぐり先輩がおとがいを逸らして首から鎖骨にかけての白磁のような肌が覗く。人差し指の背を噛んで喘ぎ声を抑えようとする仕草があまりにもそそり、めぐり先輩の空いた手を掴んで股間に導いた。
「あっ、やぁっ、かた……い……っ」
反射的に呟いた言葉で更に恥ずかしくなったのか、耳まで赤くなってしまった。それでも下腹部に添えられた手から自分の手を離しても、めぐり先輩の白魚のような指がさわさわと膨らみを撫でてくる。
めぐり先輩に触られると、毎日こういった行為をしているにも関わらず毎回甘やかな快感が走る。ましてや今日は二週間ぶりに触れられたのだからたまらない。ゆっくりと乳房の柔らかさを楽しみながらも息を荒げていると、
「あっ、んっ、んくぅ……はっ、はぁぁ……っ、あっ、あん……っ」
「……っ?」
めぐり先輩の反応が、今までよりも明らかに違うことに気付く。衣服の上から緩慢に揉んでいるだけにも関わらず、まるで直接触れているような艶めかしい反応。
思わず目を見開いてごくりと喉を鳴らすと、めぐり先輩は今しがた自分が出した声に気付いたのか、慌てたように顔を逸らした。
「めぐり先輩……大丈夫、ですか?」
痛くないですか、と聞こうとしたが、反応を見ればその質問が的外れなのは明らかだ。適切な言葉が浮かばずに曖昧な質問を投げかけてしまったが、めぐり先輩は悩ましげに眉をひそめながらもぎこちない笑みを浮かべ、俺の頬にそっと手を添えた。
「あはは……二週間ぶりだから、かな? なんだか、余計に……っ。だって、その前まではほとんど毎日……っ」
めぐり先輩がまたしても自爆し、言葉尻が見る間に萎んで泣きそうな声になる。恥ずかしさのあまり茹だってしまっためぐり先輩に口付けをして、手の中に収まる心地良い乳房への愛撫を再開する。
「ふっ、んふぅっ、ちゅっ、ちゅぴっ、あふぅぅ……んっ、んくっ、ふぅぅ……っ」
めぐり先輩の表情が悦楽に蕩け、目尻がとろんと垂れた。顔を傾けてより深く唇を重ね、互いの舌をこすり合わせ、順番に相手の舌を啜る。
めぐり先輩の両手が肉竿に添えられ、人差し指の先で亀頭をかりかりとこすられると、たまらない快感の電流が尿道を駆け抜けた。
「……ぷはっ、はぁぁぁ……っ」
唇が離れると、めぐり先輩は脱力しきってこちらに寄りかかってきた。左手は首に回され、右手は変わらず亀頭をこすり続けている。
「あ……やぁっ、そこ……あうぅ……っ」
スカートを捲り上げて尻肉を掴むと、小ぶりな双丘にたっぷりと指が埋まった。十本の指を波打たせ、二つの穴を晒すように尻肉を広げる。
「やぁっ、だめ、だめだったら……っ」
可愛らしい抗議をしながら腰をくねらせ、右手は窮屈になったジーンズのチャックを開けてパンツ越しに肉竿に触れてきた。ぞわぞわと駆けあがってくる興奮が際限無しに幸せを運んでくる。
掴んで広げた尻肉を戻すと――くちゅりといやらしい水音がした。
『…………っ』
お互いに息を呑んだ音が重なり、震える瞳が見つめ合った。
「めぐり、先輩……っ」
「あっ、だめっ、今そこいじったら……あうぅんっ!? きゃっ、やだ、そっちの穴は……っ!」
ショーツの中に両手の人差し指を滑り込ませ、右手を膣口に、左手を菊孔に宛がう。ゆっくりと力を込めていくと、膣口にはにゅるりと第一関節が滑り込み、アナルには多少の抵抗はあれどそれでもゆっくりと同じく第一関節まで埋まっていった。
「だめっ、だめだよぉ……それ以上したら……あっ、くぅんっ、はぁぅっ、んくぅぅ……っ!」
めぐり先輩の表情に困惑と悦楽が入り混じり、くちゅくちゅといやらしい水音が何度も耳朶を叩く。めぐり先輩の快感が伝播しているかのように、肉茎がぱんぱんに張り詰めていく。
「めぐり先輩……だめですか? 本当にだめですか?」
「うぅ……っ、そんな甘えた顔しないでよぉ……」
「めぐり先輩、ここ、すごい濡れてますよ?」
言いながら、両方の指をずぶりと根本まで入れた。
「ぅあ……っ!?」
めぐり先輩の澄んだ瞳が明滅して、華奢な肢体が歪な痙攣を見せた。
「――あうぅんっ!? あっ、ひっ、はぁうぅぅぅ……だめ、だめ、だめ、だめぇ……っ!」
首筋に顔をうずめてぶるぶると震えるめぐり先輩の膣肉と尻穴を、2本の指でゆっくりと舐る。指をちょっと折り曲げただけでも淫猥な反応が返ってきて、もう我慢の限界だった。
「めぐり先輩……めぐり先輩……っ」
ここまで来たら、もう止められない。
今なら、きっとめぐり先輩も許してくれるはずだ。
よし、このまま最後まで……と思っていると――不意に、顔を両手で挟まれた。
「もう~~~~……めっ!」
「…………」
目の前には、頬にうっすらとした紅潮を残しながらも、いつものお姉さん然とした表情をしためぐり先輩の顔があった。ん、あれ、さっきまでのめぐり先輩は一体どこへ?
「このまましちゃったら、外に出掛ける余裕が無くなっちゃうでしょ?」
片頬を膨らませながら、頬にぐりぐりと圧力をかけてくる。可愛いし手も柔らかいしで一体どうしたら。
…………。
……しかし、ダメか……ダメかぁ……。
「……ふぁい(はい)……」
「……そんなに落ち込まないでよ、もう……。……続きは、帰ってきたら……ね?」
めぐり先輩が小悪魔めいた、それでいて純粋でもあるという矛盾した魅力を湛えた笑みを向けて、上目遣いで囁きかける。
これは、反則だろう。
申し訳なさと、それでも譲る気は無いという頑固さも湛えた表情で、めぐり先輩がじっと見つめている。
静かに息を吸って、それをゆっくりと体内から吐き出す。
そして、少しぎこちなくて、力のない笑みを浮かべた。
「……はい」
「……ありがとうね」
めぐり先輩は安心したのか、花が咲いたような笑みを浮かべた。
この表情を見るためなら、俺は何でもしてしまいそうだ。
続く。
めぐりんでした。癒し&エロス。
<今後の更新ペース>
はるのん編アフターも終わって、あーしさん&めぐりんアフターのみとなりました。
そこで、次回からは
☆☆☆毎週日曜日☆☆☆
の更新にします!
ついに週1ペースになります。
今後もよろしくお願いします!!
次回の更新は9日後の5月7日(日)です。
<その他のお知らせ>
現在、書籍化を目指してもりもり書いて投稿しております。
小説家になろうの成人向けサイト、ノクターンノベルズを主戦場に活動しています。
諸々のお知らせはTwitterアカウント
takahashi_toru_
で行っておりますので、よろしければぜひフォローをお願いします(^^)!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!