本日コミケ2日目、【東6ホール "ツ " 48b】でサークル媚熱書房として参加します!
サンプルで上げている由比ヶ浜母娘編・サキサキ編をひとまとめにしたガチな文庫本です。表紙&挿絵はシスイ青さんに描いていただきました。とんでもなくエロ可愛いのでぜひ見ていただきたいです!!
通販、電子書籍ともに販売予定ですので、当日お越しになれない方もぜひご検討ください(^^)!
直接行けるというかたはぜひとも! 皆さんとお話ししたいです!!
よろしくお願いします(^^)!!
「そういえば、さっき海に行くって話が聞こえたけど……」
「ママはついてこないでね?」
「まだ何も言ってないわよ~……」
朝ごはんを食べて一息ついているところで、彼女がぽろりと話題を挙げた。結衣が居合切りかという勢いで食い気味に切り捨てると、彼女が苦笑いしてお茶を啜った。
ちなみに彼女が遊びに来た時は、毎回三人でのほほんとする時間がある。普通は同棲している彼女の親が来たら嫌に決まっているだろうが、なぜか俺も結衣もこの時間が嫌いじゃない。彼女の若いにもほどがある見た目と可愛げがそうさせているのかどうかは分からないが、俺も結衣もふたりきりの時とはまた違った意味でリラックスしていた。
「そうか~……海か~……」
彼女がわざとらしく間延びした口調でつぶやき、頬杖をついて俺を見つめてくる。
「…………」
ちらりと視線を下にずらす。
彼女は今はTシャツを着ているのだが、どういうわけかブラを着けていない。薄布のすぐ下に夢のようなスライムが詰まっている。夢のようなスライムってなんだ。頬杖をつくために前傾したせいでスライムがひしゃげている。この言い方だとスライムをぶん殴ったみたいに聞こえるな。
「海か~……」
彼女の口調が実にわざとらしい。ふむ、海か。結衣は水着を着るという。ということはこの流れでいけば彼女も水着を着るのだろうか。いや、保護者枠でTシャツにショートパンツ姿でパラソルの下でくつろぐだけかもしれない。それはそれで和むが、いや待て、娘の恋人に寝起きで仕掛けてくる人だぞ、そんな無難なことだけで済ませるわけがない。
ふむ。
『セクシー水着』とググった時に出てくるような水着を着た美人母娘……。
…………。
「……ヒッキー?」
「お、おう、すまん、ごめんなさい、切腹でいいか?」
「誰もそこまで言ってないし……」
どこのJS女流棋士だろうと思わんばかりの低い声に震え上がり、反射的に自決の方法を提示してしまった。結衣は苦笑しているが、『そこまで』と言っている時点で結構怒っている気がする。というか確実に怒っている。まだ目が恐い。
「ママも年だから……頑張って水着なんて着ちゃったら恥ずかしいわよね~、ヒッキーくん?」
「そんなことはまったくないと思います」
「即答だ!?」
俺の煩悩にまみれた迷いなき返答に結衣が目を見開く。まるで外敵から主を守る大型犬のように抱きついてきて、彼女を向いて可愛らしく唸った。二の腕が若スライムに包まれる。若スライムってなんだ。そうか、向かいにいるのはキングスライムなのか……。
それにしても、これ、このままだと雰囲気的にとってもまずい気が……と思っていると、彼女がくすりと笑って「結衣」と呼びかけた。
「な、なに……?」
ぎゅう、と抱きしめてくる。俺の二の腕がスライムと同化してきた気がする。
「ママから提案があります」
「む……」
ちょっと警戒を解いた模様。しかし相変わらず強く抱きしめてくる。俺の右腕がほんとスライムになってきている。
「もし海にママも連れていってくれたら、ヒッキーくんを誘惑するいろーんな手段を教えてあげる」
こ、狡猾ぅ!
彼女の言葉に結衣が目を見開いて固まる。固まっている時間が長い。どうやら同じ表情のまま高速で考えを巡らせているらしい。機械の検算を眺めているような、そんな気分。
待つこと十秒。
「……分かった。約束は守ってよ?」
「うふふ、もちろんよ~。……交渉成立ね」
あの、俺の意見は……。などと口を挟むか迷ったが、今までこのふたり(というか主に彼女)に引っ張り回されるがままになってきたので、今さら何か言えるわけもなかった。彼女の水着も見てみたいし、結衣とふたりきりで行くのもいい。外出自体は極めてダルいが、今まで結衣と付き合ってきたことで少なからず外出に耐性がついた。ヒッキー(本来の意味のほう)は日々進化しているのである。
このあと、彼女が帰るまで数十分にわたり場所や細かな日程についての話し合いが行なわれた。彼女が車を運転すると聞いて初めは本気で驚いたが、意外と得意らしい。周りで運転を嗜む大人の女性は平塚先生くらいしか知らないので、不思議な気分だった。
その場で次々と詳細が決まったが、どんな水着を着るかという話になった瞬間、「これは後日母娘で決めよう」という結論が下され俺が蚊帳の外になった。それもそうだろうなと思いつつ、俺は二の腕がスライムと同化したまま静かにお茶を啜っていた。彼女が淹れてくれるお茶はなぜか妙に美味しい。茶葉はうちに置いているやつなのに何故なのかしら……。
× × ×
毎日ちまちまと準備をしているうちに、あっという間に当日を迎えた。
「ヒッキー、準備できた?」
「ん、ばっちりだ」
「いつも通りだなー……」
俺の着替えを待っていた結衣が困ったように笑う。初めはちょっと気取った格好でもしようかと思ったのだが、そもそも気取った格好というとジャケットくらいしか思いつかないし、ジャケットを着て海に行くなんて斬新な入水自殺にしか見えないだろう。そんなわけで、大学に行く時と変わらないTシャツとジーンズ姿に落ちついた。結衣のコメント通り、完全なまでにいつも通りである。
結衣はピンク色のタンクトップと半袖の白Tシャツ、それとショートパンツという格好だった。手首にはなにやら大きなリングを着けていてギャルギャルしい。しかしめちゃくちゃ似合っている。メイクもいつもより気合が入っていて、決してケバケバしくない絶妙なラインを保っている。さりげなく耳にピアスまでしていた。健康的な太ももが眩しい。上から下まで、頭がくらくらするほどの魅力に溢れている。
「ヒッキー、あたしの格好はどう?」
「青少年には毒だな」
「どういう意味だっ!?」
ぺちぺちと胸を叩いてくる。ついでに何故か抱きしめられた。
「……ヒッキーのエッチ」
ちょっと大きくなっているのがバレて、優しく咎められた。しかし俺の反応は下手極まるコメントよりも響いたらしく、結衣は嬉しそうにはにかんだ。
マンションを出たところで、ちょうど彼女の車が到着した。家族で乗るのにちょうど良いサイズの車だ。
「お待たせ~」
『わぁ……』
彼女の格好に、俺も結衣もふわっとした声を漏らした。
彼女はサングラスを前髪に上げていて、いつもよりも気合の入った、それでいてナチュラルなメイクをしていた。黒のタンクトップと白Tシャツ、それにショートパンツという格好だ。暴力的なまでに肉感を誇る双丘がこれでもかというほどにTシャツを押し上げていた。おまけに両手首には大きなリングを着けて、耳にピアスもしている。彼女の年齢だけ考えれば「若作り」だの「年相応でない」だの色々言われそうなものだが、いまだに結衣の姉なのではと疑うほど瑞々しい肢体と愛らしい顔にはこの格好が恐ろしいほど似合っていた。
「か、かぶりすぎだし……」
隣で結衣がぽつりとつぶやく。ああ、たしかに……。タンクトップの色とサングラスの有無の違いがあるだけで、あとはペアルックといって差しつかえないほど格好が似ていた。ますます姉妹にしか見えない。
「うふふ~、ちょっと恥ずかしいわね~」
彼女があまり照れてなさそうな表情で目を細める。
「それじゃあ、ヒッキーくんは助手席に座ってもらっていいかしら~? ママ、話し相手がほしいのよ~」
「え……」
「ちょ、ちょっとママ!? それなら別にあたしが助手席でもいいじゃん!」
「えー、運転は結構疲れるから癒しが欲しいのよ~」
「ヒッキーが癒し……?」
「おい、言動も表情も失礼極まりないぞ」
これ以上ないほど怪訝な顔で見られてちょっと傷付いた。
「……うん、まあ、でも、たしかに癒しといえば癒しかも……」
「待て待て、ちゃんと検討するな、余計に恥ずかしいから」
あごに手を当てて真剣に考え込まれた。
「結衣も気が向いたらヒッキーくんにいたずらしていいからね~」
「そ、そんなことしないし!」
さりげなく「結衣『も』」って言ったなこの人……。あと、俺の人権はいずこへ……?
この流れで俺が断れるはずもなく、けっきょく俺は助手席に座ることになった。
× × ×
予想通り、道中は何度もいたずらをされた。彼女にも結衣にも触られた。信号や渋滞待ちでいったい何度まさぐられたことか……。
そうこうしているうちに目的の海の駐車場に着いた。海水浴客用の更衣室は混んでいるだろうということで、車の中で着替えることにした。なぜか俺の着替えをふたりにガン見された。ついでに股間を触られた。
続いてふたりが着替えることになり、覗いていくかと言われたが丁重に辞退した。サンダルをつっかけ、灼熱の炎天下に身を投げ出す。拷問かってくらい暑い。焦げそう。ふたりが着替えはじめる前にトランクを開け、パラソルやらレジャーシートやらを取り出しておいた。
「あっつ……」
パラソルで日差しを防ぎながらうめくことしばし。
「ヒッキー、お待たせ」
「お待たせ~」
「う……お……っ」
ふたり同時にドアを開けて姿を現す。灼熱の空気に焼かれていることを一瞬忘れてしまった。
「えへへ……どう?」
――結衣が着ているのは紫がかった艶やかなピンクのビキニで、豊満な双丘に引き伸ばされてぱつぱつに張りつめた薄い生地をリングで繋いでいる。リングから伸びた紐は首に巻かれていて、下半身のビキニも両サイドが紐で結ばれている。可愛らしくも色っぽく、瑞々しい肢体の魅力を灼熱の陽射しのもとでこれでもかというほどに主張している。手首に着けているリングがさらに際立ち、ギャルっぽいエロさが醸し出されていた。
「うふふ、どうかしら~?」
――対して彼女の水着は、結衣よりもさらに攻めていた。紫を基調とした生地に花が咲き乱れたデザインのビキニで、リングで繋がれた胸の生地からそれぞれ別の生地が下半身のビキニにまで伸びている。下半身のビキニは両サイドが紐で結ばれていた。マイクロビキニのような露骨さはないものの、溢れ出す色香と年を重ねたことにより柔らかさを増した肢体の魅力を暴力的なまでに発揮していた。熟れた魅力を存分に見せつけておきながら、それでいて肌は若々しい。結衣と同様に手首につけたリングも相まって、美人ギャル姉妹にしか見えない。ちょっと色っぽすぎて、エロすぎて、なんだかよく分からない。
ふたり揃って俺ににこやかに微笑みかけ、感想を求めてくる。なにか言葉にするより先に、トランクをもう一度開けて二着のTシャツを取り出した。
「ヒッキー、どうしたの?」
「あら、これを着ろってこと?」
俺の行動にふたり揃ってくりんと首を傾げる。強烈に可愛い。
「ええと、その……海に行くまでは、それを着といてもらえると……」
可愛すぎるし、似合いすぎだし、エロすぎるしで、いくら海が近いとはいえその格好で道を歩くのは危険極まりないと思うんです。
心の内に溢れた褒め言葉と気遣いの言葉を全部すっ飛ばしての、現代文の問題で出ようものなら「こんなわかりづらい問題文で解けるわけがない」とクレームが殺到しそうな、言葉足らずにもほどがある言葉。
しかしそれなりに長い付き合いになったふたりには俺の意図を察してもらえたらしく、ぱちくりとしていた目を合わせ、にんまりとよく似た笑みを浮かべた。
「そっかそっか、それはしょうがないね」
「うふふ、大事にしてもらえてるわね~」
「いや、まあ、べつに……」
綺麗に意図を察してもらえるのは嬉しいが、それ以上に恥ずかしくなって慌てて顔をそらす。Tシャツを着て俺の両隣を歩くふたりはやけに上機嫌だった。
続きはコミケ本で!
来週からは、また日曜日更新に戻ります(^^)!
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何気ないエロスの世界観・温度感が好きな方ならきっと気に入っていただけるかと思いますので、よろしければぜひ(^^)!
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!