雪ノ下がベッドに横たわって、半ば怯えで、そしてもう半ばが期待で満ちた瞳で俺を見つめる。妖しい熱気と匂いが立ち込めるベッドの上は、寝転がり慣れた空間とは思えない異質さを放っている。
「雪ノ下……」
名前を呼んで、その頬にそっと手を添える。
「あっ、あぁっ、んぁっ……」
わずかな指の動きにも目を細めて小さく喘ぐ。その不安げな表情にぞくぞくとした快感を覚える。
「耳と首、どっちが感じる?」
穏やかな調子で尋ねながら、左手で雪ノ下の右耳を、右手で雪ノ下の左側の首を撫でる。
「あぁっ……! だ、だめ、それ、うぁっ……」
「どっちが感じるんだ?」
雪ノ下の抵抗を意に介さず質問を続けると、耳まで真っ赤にした雪ノ下の綺麗な唇が震える。
「……ど、どっちも、同じくらい……やんっ! も、もう、よく分からない……ひゃんっ! ……わよっ……んくぁぁっ!」
「…………」
な、なんだろう。
今更ながら、物凄い背徳感。
一体この子は、どこまで感じるんだろうか? 興味が尽きない。せっかくなので、丁寧に検証してみることにした。今後のため。うん、今後のため。
雪ノ下の腰を挟むように膝を付き、彼女の手を軽く握る。
「あっ……」
これだけでもぴくんと反応した。
そのまま……雪ノ下の手のひらを舐めてみる。ぺろりと舌で撫でると、雪ノ下が目をむいた。
「ひあぁ……っ!」
すべすべした手のひらの感触を楽しみながら、そのまま指と指との間を舌でなぞっていく。小指の側面を舐め、薬指に差し掛かり、中指へ……丁寧になぞっていくと、雪ノ下は左手でシーツを掴んで泣きそうな顔になっていた。
「あぁっ、あっ、うそ、私、指でっ、こんなっ、ひあぁっ!?」
中指をぱっくりと咥え込むと、雪ノ下が背筋を反らせて痙攣した。危なくないように手首を掴んでおいて正解だった。
そのまま中指を舐りつつ、雪ノ下の左手を俺の股間に引き寄せる。手が触れると、雪ノ下は一瞬ぴくっと震えたものの、すぐさま愛おしそうに撫で始めた。俺が中指を舐めるのに合わせて、股間を這わせる指を動かす。意識しているのか無意識なのかは分からないが、その動きは緩慢でひどくいやらしい。頭が焼け付くような時間だった。
「あん……」
指から口を離すと、雪ノ下はさっきまで俺に舐められていた指を呆然と眺めて甘い吐息を漏らし、その指に今度は雪ノ下自身がしゃぶりついた。
「う……お……」
自らの中指を恍惚とした表情でしゃぶりながら、左手で俺の股間を愛で続ける雪ノ下のいやらしい姿態に息を呑む。その目は虚ろながらもしっかりと俺の股間を見つめていた。
「ゆ、雪ノ下……脱がすぞ」
震える声でそう告げて身体をどかすと、雪ノ下は自分の手の中指の側面を舌先でなぞりながら目を細めて頷く。起き上がるのを手伝おうと背中に手を回しつつ、背中を軽く服越しに撫でると、飛び上がるように俺の胸に顔をうずめて小さく鳴いた。
× × ×
雪ノ下の服を脱がせて、ショーツ1枚にした。全て脱がさなかったのは……果たして、このショーツがどこまで濡れるのかということを試したかったからだった。ショーツ越しでも既にむわむわと雌の匂いが漂っていて我慢出来ず、雪ノ下の上裸姿を見つめながら全裸になる。雪ノ下の艶姿と匂いにやられて、既に鈴口にはカウパーがじんわりと滲んでいた。
正面に向き合って座り、互いの身体を見つめると、2人してごくりと喉を鳴らした。
「あ……すごい……」
肉棒から発される雄の匂いに反応したのか、雪ノ下がゆっくりと顔を近付けてくる。今この状態で咥えられようものならすぐに果ててしまうと思い、雪ノ下の頬を手で挟んでそれを阻止する。俺に手で押さえられて、「あん……」と焦れったそうに目を細めて拗ねた顔をするのがあまりに可愛くて、その細くて白い首にむしゃぶりついた。
「んはぁっ! やっ、あんっ、だ……め……っ、ひぐぅっ!」
俺に抱き付かれるがままになりながら、耳元で可愛らしい喘ぎ声を上げる。
その勢いで両手を双丘の上に乗せると――
「かはっ」
雪ノ下が白い喉を見せて、息を強く吐き出した。俺の手は雪ノ下の乳房を揉んでもおらず、本当に表面に触れているだけだ。激しい期待感に身体が包まれながら両手にきゅっと力を入れると、
「ひぎっ……!」
涙声で嬌声を上げて、雪ノ下の手が俺の股間に伸びてきた。両手で亀頭と竿をがっしり掴むと、絹糸のような指が敏感な男性器を刺激して、急激に腰が引けた。
「こ、この……んむっ」
反撃のために雪ノ下を抱き寄せて、乳房の突起にちゅっと口付けすると、
「ああああ……っ!」
雪ノ下が身体を屈め、胡坐をかく俺の太腿の上に足を乗せ、俺の背中に足を回して絡み付いてきた。更にその状態で、快感に喘ぎながらペニスを激しく上下にこすり立てる。
「ちょ、こら……この……っ!」
俺も手に力が入らなくなっていたので、乳房の愛撫による快感で雪ノ下の手を止めようとするが、いくら快感に身を震わせても、雪ノ下は手を止めない。
「ま、待て、待て待て、こんなのすぐ出ちまう……っ!」
「あぁっ、あふぁっ、気持ちいっ、やっ、だめ、こんなの、すぐ……っ」
俺は呼吸も忘れて雪ノ下の乳房に吸い付いて。
雪ノ下は天を仰ぎながら肉棒をぐちゅぐちゅとしごきあげて。。
わずか数十秒後、2人は激しく身を反らせて果てた。
× × ×
「あぁっ、あっ、ひあぁっ……お、お腹、熱い……」
2人とも激しく息を切らしながら互いを見つめる。雪ノ下のお腹には大量に噴射した男のエキスが撒き散らされていて、白い肌に降りた粘度の高い白濁液は恐ろしい程扇情的だった。
「雪ノ下……お前、もう、太ももまでびしょびしょだぞ……」
雪ノ下が履いているショーツは既に、お湯を垂らしたのかと思う程熱くなって体積を増していて、互いの太ももが触れる部分がびっしょりと熱い液体に覆われていた。雪ノ下の淫液の匂いと精液の匂いが混じり合い、この場にいるだけでいってしまいそうだ。
俺の言葉に雪ノ下が眉根を寄せて、頬をぽっと紅潮させる。
「あ……や、恥ずかしい……」
そんな初心なことを言いながらもその顔はうっとりとしていて、手の指に纏わりついた白濁を丁寧に舐め取っている。言動と挙動の淫らなギャップに鼓動が高鳴る。
ショーツに手を伸ばし、熱い窪みをくいと押すと、悲鳴じみた喘ぎ声が目の前で鳴った。
「あふぁぁぁっ!」
ショーツ越しに押しただけなのに、手触りはぐしょりとしていて熱く、ボタンを押すように指で押し込む度にぐしゅぐしゅといやらしい音を立てて、押し込んだ分だけ中にめり込んだ。
「あんっ! あふぅっ! あぁぁ……っ!」
雪ノ下は腕を俺の背中に回し、胸に顔をうずめて何度も鳴く。
――きっとこのまま愛撫を続ければ、全身ありとあらゆる場所で何度でも絶頂に導けるんだろう。でも、もう……我慢出来ない。
そう思った時、雪ノ下が耳元で囁いた。
「比企谷……くん……もう……しましょう? ……我慢、出来ないの」
劣情を煽る言葉と一緒に熱い吐息がかけられて、激しく興奮する。同じタイミングで同じことを考えていた喜びがふつふつと湧く。
「……わかった。俺もしたい。……大丈夫か?」
念のため聞くと、雪ノ下がこちらに顔を向けて穏やかに微笑む。
「ふふ……もう。……大丈夫なわけないでしょう? 正直、どうなってしまうのか怖くてしょうがないわ。……でも、それでもしたいの。どんなになっても良いから、好きなようにいっぱい動いて。そして私を……たくさんいかせて?」
雪ノ下は信じられない程淫らな言葉を紡いで妖しく微笑むと、肉棒をきゅっと掴んだ。
うっと呻き声を漏らして、肉棒を握る雪ノ下の手を更に上から手で包み込む。
「わかった。……絶対、止めないからな。……じゃ、下、脱いでくれ」
「……はい」
ぞくり、と快感が背筋を駆け抜ける。
耳元でたった2文字囁かれただけで、勃起が更に増した。
雪ノ下のショーツを見やり、この中の熱い肉欲の海に挿入した時の快感は、一体どれほどのものなのかという妖しい期待で心が跳ねた。
続く。
ゆきのんでした。
のんびり長―――く書いていたゆきのん編ですが、次回で完結します。
これを書き終わった後もすぐに書きたくて一通り流れも出来ているエピソードがあるので、いろはす同様確実に書きます。
もう何度目か分からない程この2人の行為は書いているので、多少流れを変えています。初めてだとどうしても甘々に優しく書きたい分流れがある程度決まるんですが、どのヒロインも2回目以降はもっと自由にしていきたいなと。
もっともっと官能小説感が出せるように、楽しみながら頑張ります。昔からある官能小説の雰囲気と、美少女文庫の書籍のような雰囲気の両方を勉強しつつ。
爆弾低気圧が何とやら。出勤が大変そうです。
今日で平日終わり!皆さん、何かしらお疲れ様です。あと1日頑張りましょう。
それでは、また明日ここでお会いしましょう(^^)!
今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!