お付き合いすることが決まったものの、静さんはいつも通り仕事で忙しいため中々会えずにいた。平日の夜でも静さんの家に行ってご飯を作って……といったことも考えてみたが、さすがに付き合って早々はそこまで踏み込めない。
そんなこんなで、俺の誕生日の翌週末の朝10時。
静さんが俺の部屋に来ることになった。
「……これだけ掃除すれば大丈夫か……?」
嫌味な姑が5人いたとしてもここまで綺麗にはすまい、という勢いで掃除をした。元々さほど散らかしていなかったので、今ならルンバもグレるのではと思うほど綺麗になっている。
大学に入って少ないながらも友人はできたが、まだ誰も部屋に上げたことはない。なのにそんな自室へ、彼女になった元先生が来る。なんだこのギャルゲもかくやといったイベントは。
六畳一間のリビングとキッチンを隔てるすりガラスの引き戸はいつも締めているが、今日はそこを開け、それどころかトイレのドアまで開けてがんがんにエアコンを効かせている。ふとトイレに行ったときにそこだけ暑い、という事態を避けるためだ。
服装は家にいるのにジーンズというのもあれなので、ラフなパンツを穿いていた。
他に不備はないか、他にやれることはないか……と思っていると、LINEのメッセージ通知が来た。約束の時間の5分前だ。
『あと数分で着く』
端的な文とともに、俺の部屋番号が確認で送られてくる。オーケーのスタンプを送ると猫がふんにりと笑っているスタンプが返ってきた。可愛いなおい。
広くもない部屋と廊下をうろうろしていると、簡素な呼び鈴が鳴った。チェーンもロックも外してある。
「はい」
浮かれ顔でドアを開けたら勧誘だった……なんてことになれば来世まで後悔する。なので無愛想と愛想のはざまの顔(つまり普通)でドアを開けると、
「あ、暑いな、今日は」
「あ、は、はい、そう……ですね……」
思わず目を見開き、ぴたりと固まり、しどろもどろに言葉を紡いだ。
流れ込む真夏の空気など心底どうでもいい。それだけ、静さんの格好は衝撃的だった。
白のノースリーブワンピースにパンプス、そして麦わら帽子。
ひまわり畑の似合うお嬢様のごとき格好。誕生日以前の先生しか知らなかったら、一瞬誰かわからなかったかもしれない。
「……一応確認なんですけど……静さん、ですよね?」
というか今もちょっと不安だった。静さんがむっと唇を尖らせる。
「見たらわかるだろう。それより、暑いんだが?」
「あ、は、はい、すいません」
むくれた静さんを玄関に招き入れ、ドアを閉めて鍵をかける。そのとたん、静さんの身体がぴくりと揺れた。
「ええと……すいません、その格好が意外だったので」
「うぐ……ちょっとチャレンジしてみたんだが……やはり似合わないか?」
「とんでもない。すげぇ似合ってます。綺麗です。本当に」
遅れて出てきた賛辞を述べると、静さんの頬がぽっと赤らむ。麦わら帽子を脱ぐと、艶やかな黒髪をそっと撫でた。
「ふ、ふむ……それなら何よりだ。……お、お邪魔、します……」
静さんが声を上ずらせながらパンプスを脱ぐ。自分のスニーカーとサンダルの横に誰かの靴が並ぶという光景を久しぶりに見た。ましてやそれが彼女のものだなんて。
「冷房が効いているな。助かる」
「それなりに気を遣ったんで」
狭い廊下を先導してリビングに入る。デスクにソファ、ローテーブル、ベッドだけの簡素な部屋。
「……なんというか、生活感がないくらい綺麗だな」
「……気合を入れすぎたんですよ」
ちょっと恥ずかしい。俺の返答に静さんが目をぱちくりとさせ、それからふふっと楽しげに笑った。
「そうか、楽しみにしていたのは私だけではないようだな」
静さんの視線はベッドに注がれている。シーツも替えてきちんと整えたベッドは、いつでも使えますよとアピールしているかのようだ。
「とりあえず、ソファでゆっくりしててください。いま麦茶を出しますから」
「ん、助かる。ああそうだ」
「? なん」
ですか、という言葉尻と唇を奪われた。俺の頬をそっと愛おしむように撫で、唇の合わせ目をちろちろと舐めてくる。反撃する前に静さんの唇はあっけなく離れてしまった。
「……せっかく付き合えることになったのに、1週間近く会えなかったからな。とりあえずジャブ程度のあいさつだ。……なんで大きくなってるんだ?」
ラフなパンツにできた膨らみに、静さんが楽しげな笑みを浮かべる。
「や、俺だってすげぇムラムラしてるんですよ。それでいきなりあんなことされたら……って、ちょ、静さん……っ」
柔らかな両手で股間を愛おしそうに撫でてくる。ますます勃起が膨らみ、生地を押し上げて力強く上を向く。
「ふふ、楽しみだ。ああ、麦茶を出してくれるんだったな。このままでも平気か?」
「静さん以外に見られたら頓死もんの状態ですけどね……大丈夫ですよ」
盛り上がった股間に眉をひそめつつ。
あとでどんな反撃をしてやろうか……と考えながら冷蔵庫を開けた。
× × ×
静さんに麦茶の入ったグラスを渡し、ソファに並んで座る。
「……すいません、狭くて」
「いいじゃないか、こういうのも乙なものだよ」
わずかに身体が揺れただけでも触れ合う距離。付き合うことになった夜は心底濃厚なものだったが、そのあと1週間近くも空けていると、あのときのことが夢だったのではないかと思えてしまう。先ほどのキスから、遠のいていた感覚が徐々に戻ってくる。
距離感に迷っていると、麦茶を飲み干した静さんが俺の太ももにそっと手を添えた。
「元気にしていたかね?」
「ああ、まあ、はい。いつも通りですね。夏休みなんで限界までダラけてます」
「お、おう……そうか。夏休みの学生に勤勉を強いることはできないが……そうも堂々と言われると……」
俺の太ももをすりすりと撫でていた静さんが、今度はぺしぺしと叩いてきた。可愛さで殺しにかかっている。
「というか、君はなんでうちに来てくれなかったんだね?」
「え、あ、やー、だって……静さん、忙しいでしょう?」
「夜に来ればいいだろう。泊まっていってもいいのだから」
「それも考えましたよ。でも、付き合ってすぐにそんな感じにしていいのか迷ってて……」
「私は君が来てくれることを望んでいる。あとは君が来たいと思ってくれればそれで問題なかろう」
「うぐ……そ、そう、ですね……ぉあ……っ」
細指が股間に触れる。細指の淡い感触に股間がむくむくと膨れる。
静さんがぴたりと寄り添い、量感たっぷりの乳肉が二の腕に当たってむにゅりとひしゃげた。
「……君はもしかして、本能のままに交わって余計な時間をとってしまうのではと考えているのか?」
「あー……はい、それも考えてました」
静さんとの行為の楽しさ、気持ち良さは尋常じゃない。たとえ静さんを気遣っていても、いざ目の前で乱れる静さんを見たら自重できる自信がなかった。
「……君に抱いてもらえないせいで、私はずっとムラムラしていたんだ。ひとりで1時間も2時間もいじっていたときもあったんだぞ?」
びきり、と股間が膨らむ。静さんの目がとろりと蕩けた。
「それだけ自分で慰めても、君としたときのほうがずっと、ずっと気持ち良かった。この1週間、私はずっと身体が疼いていたんだ」
「……それなら、遠慮しないで行ったほうが良かったですね」
「まったくだ。……ぁ……っ」
肩を抱き寄せ、胸の膨らみをそっと手で包む。ワンピースの生地は薄く、ブラの手触りが感じられた。
「はぁぁ……君に早く、触ってほしかった……」
勃起肉を撫でさする静さんの声はじっとりと濡れている。
「静さん……さっきから挑発しすぎじゃないですか?」
今日はふたりでゆっくりして、夕食までいっしょにとる予定だ。会って早々行為に及んでは体力が持たないのでは……と思っていたが。
「君は……したくないのか? 私はしたい」
乳房を包む俺の手の甲を蠱惑的に撫で、パンツの中に手をすべり込ませて直接肉幹を撫でてくる。
「う……ぉあ……っ」
「ふふ、もうたっぷりと濡れているじゃないか……」
細指がうねうねと波打ち、たっぷりと溢れたカウパー液を竿の根本まで塗りたくる。
「ああもう、これがずっと欲しかったんだ……っ」
俺の喉をねろりと舐め、肉竿を握った手をゆっくりと上下する。俺がびくびくと震えるのが嬉しくてたまらないのか、ますます身体を密着させて息を荒らげる。
「静さん、エロすぎですって……っ」
「抱いてくれない君が悪い」
言葉のひとつひとつの破壊力がとてつもない。ハリボテの理性をたやすく焼き払ってしまう。
「今週の平日はタバコの量がいつもより増えてしまったよ……君とこれから長いこといっしょにいるのだから、できるのならやめてしまいたいのだがな……」
静さんが俺のズボンに指をかけた。俺が腰を上げるのに合わせ、ズボンとパンツを同時にずるりと下ろす。我慢汁でねっとりと濡れ光る肉竿を見るや、静さんは俺にしなだれかかり、青筋の浮いた肉茎を美味しそうに咥えた。
「んふぅぅ……っ」
亀頭を舐め溶かすような舌遣い。待ち望んだ心地よさと快感に、肉槍がますます充実する。
「ぅ……く、ぁ……っ。俺としてるときはタバコが減るんですか?」
「んぉ?」
静さんが亀頭を咥えたままで小首をかしげる。エロいわ可愛いわで脳がぐらぐら揺れた。
「……ぷはっ。んー……そうだな、たしかに君としているときは日頃のストレスが吹き飛んでいく感覚があって、気付いたらタバコを吸っていなかった。これを代わりに吸っているせいもあるだろうがな」
肉竿の根本に手を添え、亀頭をぢゅるるると啜る。腰ががくがくとわななき、新たな先走り汁が温かな口内にびゅるりと噴き出す。
「それなら、ずっと俺のを舐めてたら禁煙できるんじゃないですか?」
静さんが目をぱちくりとさせる。唇を離し、きょとんとした目で俺を見つめながら竿をしごいた。
「おっ、ぁっ、ちょ、静さん……っ」
「ああ、すまんすまん」
目を細め、固めた舌先で鈴口をほじくる。肉幹が射精したさに疼いている。
「冗談のつもりだったんですけど……」
「いや、名案かもしれない。タバコは私にも君にも害しかないが、この行為は私も満たされるし君も気持ちが良い。うむ……いいぞ、これはいい。ふふ……」
天啓を得たりとでも言わんばかりの笑みを浮かべ、嬉しそうに亀頭を舐めまわす。血液がみなぎった肉幹は、亀頭がつるつるに輝いていた。
「比企谷。具体的な提案なんだが……とりあえず、平日は1時間、休日は2~3時間というのはどうだろう」
「……えっと、それは何の時間ですか?」
「もちろん、これの時間だ」
静さんが肉竿を咥え、ぢゅぶぢゅぶといやらしい音を立てながら頭を上下させる。
「おっ、ぁっ、ちょ、静さんっ、いったんやめ……ぉ……ぁ……っ」
静さんの口淫がやまない。むくむくと湧き上がる射精衝動に内ももが強張り、足の指を開いたり閉じたりを繰り返す。
「んっ、んっ、んっ、ん……っ」
静さんは止めるどころかとどめを刺そうとしてくる。ぎゅっと頬をすぼめ、口の中でにゅろにゅろと亀頭を舐めながら顔を揺らす。唇がカリ首を弾くたびに腰が跳ねる。鈴口をほじくられると通電したかのようにぶるぶると痙攣する。我慢汁はエサを前にした大型犬のよだれのように溢れっぱなしだ。
「ぐ……ぁ……出る、出る、出る……っ」
静さんの頭を押さえ、根本まで咥え込ませる。静さんは抵抗することなく、それどころかますます積極的に亀頭を舐めまわし、最後の追い込みをかけた。白濁がせり上がり、喉奥めがけて勢い良く噴き出す。
「んふぅぅ……んっ、んぐっ、ふっ、んふぅんっ、んむふぅぅ……っ」
どぐん、どぐんと脈打つ感触で、自慰のときとは比べ物にならないほど濃い精液が出ていることがわかる。静さんは色っぽく眉をひそめ、ごくりごくりと細喉を鳴らした。
「……ぷはっ。はぁ、はぁぁ……っ。……と、まあ、このようにだ」
「え、さっきの話続いてたんですか?」
「続けるとも。……これだけたくましいものに私の口が満たされて、濃厚な精液を呑めるわけだからな……ぜひとも禁煙に協力してもらいたい」
「いや、でも……何時間も舐められたらさすがに出なくなりますよ?」
「そこはほら、寸止めで数十分くらい楽しむから。私も口の中が充実していたほうが楽しいし」
「なんすかその生殺しはぁぁぁ……っ?」
ぬるりと咥え込み、今度はゆっくりと労わるように舐めてくる。射精直後で敏感になっている状態でも耐えられる、口の温さを楽しめるような絶妙な口淫。
「……こういう状態ならどうだ?」
「……温泉に浸かってるようなもんすかね」
「そうそう、言い得て妙だな」
静さんが嬉しそうに笑い、亀頭をねろねろと舐める。どんだけエロいんだこの人は……。
「まあ、静さんが禁煙するのはいいことですし……協力しますよ。お互い忙しい日は無理しないってことで」
「本当か? ありがとう。君が疲れている日も来てくれていいんだぞ? 寝ている君のものをずっと舐めるのも一興だ」
「静さん、本当にエロすぎるんですけど」
「君のせいでこんなことになったんだ、責任をとりたまえ。……あ、いや、えっと……」
「……とりあえず、そういう話は保留にしましょうか」
「……取り下げじゃなく、保留でいいのか?」
「……黙秘権を行使します」
夢見る少女みたいに目をキラキラさせながら竿をしごいてくる。可愛さとエロさを同居させられると脳が混乱するからもっとやってほしい。いかん、頭がメダパニだ。
「今日はお試しということで、もう30分くらいしていいか?」
「30分と言わず好きなだけしていいですよ」
「本当か? よーし、それなら今度は……」
うきうきとする静さんは、本当に爛漫な少女にしか見えなかった。
続く。
平塚先生のエロさは無限大。そして久しぶりのメダパニ。本当にいつぶりでしょう……?
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