目の前のテーブルをちらりと見やる。空になったグラスと皿。個室でなければ店員を呼び止めて片付けてもらうところだが、今はそんな心の余裕もない。
「比企谷……」
耳元でささやく静さんの吐息が熱い。パンツ越しに勃起肉を愛おしげに撫でさすり、劣情で目を潤ませている。
なめらかな黒髪をそっと撫で、頭をつかんだ。
最近ますます綺麗になった顔を、股間の膨らみに押し付ける。
「ぅあ……っ」
静さんは嫌がるどころか、俺の太ももをまさぐり、嬉しそうに鼻を鳴らした。
「んっ、ふぅっ……はぁぁ、いやらしい……匂い……っ」
掘りごたつから脚を出し、よつんばいで肉幹の匂いを嗅ぐ。突き出された尻を包むタイトスカートをめくり、タイツに越しに肉尻を撫でる。静さんの目が劣情でどろりと濁った。
「舐めてください」
静さんが今にも眠りそうな目で頷く。ベルトを外してパンツから亀頭だけ引きずりだし、カリ首の裏側に唇を押し付ける。
「んん……っ。はぁぁ……っ、ちゅっ、ちゅぴっ、んっ、ん……っ」
何度も口づけをして、それから舐め溶かすように舌を這わせる。へそに向けてびゅるりと噴きこぼれたカウパー液が舌に絡めとられ、細喉の奥に消える。
「ふふ……かたくしすぎだぞ……?」
いたずらっぽく笑い、パンツを引き下ろして肉幹を露わにする。亀頭を腹に押し付けて竿の根元から先端にかけてゆっくりと舌を這わせる。裏スジの凹凸のひとつひとつを確かめ、己の体液を塗り込んでいく。
「ちゅっ、んっ、んっ、んー……っ」
口淫に耽る静さんの顔は息を呑むほど淫らなのに、好奇心に満ちた少女のようにも見えるから不思議だ。タイツに包まれた尻が悩ましげに揺れる動きに視線が引きずり回される。店のわずかな喧騒さえも遠のいていく。
静さんが肉竿を立て、大きく口を開いた。
「あー……むっ」
朱唇が亀頭を挟み込んだ。温かな口の中にゆっくりと肉茎が呑み込まれていく。鋭い快感に腰が浮いた。ジーンズをずり下ろされ、内ももを楽しげに撫でさすられる。
「んふぅぅ……んっ、ぢゅるっ、ぢゅるるる……っ」
玉袋を撫でさすり、舌で丹念に亀頭を磨く。腰が跳ねてしまえば、その分だけ静さんは抵抗することなく咥え込み、そこでまた亀頭を丁寧に舐る。
「お……ぁ……静さん、エロすぎですって……っ」
震える手を伸ばし、タイツを下げる。さすがに静さんも目を見開いたが、ずり下ろすことに抵抗はしなかった。
「うわ……っ」
露わになった下着に驚く。包む、という言葉が適切とさえ思えない。黒のTバック。むっちりした肉尻の谷間に紐が食い込み、なめらかな尻肌がむき出しになっている。
「んふー」
驚いたか、と言わんばかりに目を細め、顔を上下に揺らす。口内にたっぷりとたまった唾液がくっぽくっぽと水音を鳴らす。手のひらに包まれた玉袋がきゅっとせりあがった。
「仕事してるときから穿いてたんですか?」
「……さすがにそれはできない」
というか……と、何やら口をもにょもにょさせる。可愛らしい仕草だが、そのあいだも竿をゆるりとしごかれて全く気持ちが休まらない。
「こんな大胆な下着を身に着けていたら、一日中君とセックスすることばかり考えてしまうだろう。濡れるし、集中できないしで……とても仕事のときになぞ穿けないさ」
嬉しい言葉に肉杭の硬さが増す。静さんが目をぱちくりとさせ、嬉しそうに目を細めてふたたび咥え込んだ。
「んっ、んっ、んっ、ん……っ」
限界が近いことに気付いているのか、唇の締め付けをわずかに強め、規則的な動きを始める。
気持ちいい。本当に気持ちいい。だけど、この人の顔が色っぽくなるさまをもっと眺めたい。
「んふぅぅ……っ?」
ショーツの紐をくいくいと引っ張り、肉尻の谷間に食い込ませる。静さんの眉が艶っぽくひそめられた。口淫の動きが緩慢になった隙をつき、今度は紐をずらして割れ目に指を食い込ませる。
「んふぅぅ……っ!」
声を抑えるためなのか、静さんは肉幹を一気に半分近く咥え込んだ。割れ目はすでにぐっしょりと濡れていた。指をつけては離す。ぴちゃぴちゃと鳴る水音。静さんの顔が羞恥でほんのりと赤らむ。それでも静さんの唇と舌は蠢き、限界に追い立ててくる。
「静さん……もうすぐ出そうです」
黒髪を撫でるとかすかに汗ばんでいた。こくりと頷き、睾丸を撫でながらゆっくりと顔を上下させる。くっ、くくくっ、と白濁がせりあがってくる。
「んっ、ぢゅるっ、んふぅっ、ぢゅっ、ぢゅるるっ、ぢゅるるる……っ」
いやらしくて、それでいて控えめな水音を鳴らしながら、肉茎を舐めしゃぶられる。高まる快感に背すじが反り返り、足の指が丸まる。
「出ます……出る、出る、出る……っ」
静さんが肉茎を根元まで咥え込んだ。ぶるりと震えた瞬間、白濁が勢いよく噴き出す。
「んん……っ、ふっ、んふぅぅ……っ」
喉奥を精液が叩く。尿道を通る感触で、どれほど精液が濃いのかがわかる。静さんが小刻みに震えながらも細喉を鳴らす。
射精の脈動が止まると、ちらちらと可愛らしい目配せをしながらゆっくりと顔を振った。過剰な快感を与えることなく、優しく搾り取る唇の締め付け。
「……ぷはっ。はぁ、はぁぁ……っ」
口を離した静さんの顔からは少しも劣情が薄れていない。それどころかますますたぎっているように見える。
「めちゃくちゃ気持ち良かったです」
「ん、それなら良かった。……しかし、参ったな。もっとしたくなってしまった」
ゆるゆると竿をしごきながら、熱っぽい上目遣いを向けてくる。
「静さんがぜったい声を出すと思うんで、さすがにやめときましょう」
「……君こそ、それなりに声は出すだろう?」
唇を尖らせる仕草が可愛らしくてしかたがない。
静さんがひざ立ちになって黒髪をかき上げる。ショーツがずれてむき出しになった下腹部にごくりと喉が鳴った。
「今日はとりあえず、もう1杯だけ注文して……って、お、おい、比企谷……っ?」
人差し指を唇に当てつつ、濡れた割れ目に中指を挿し込む。たっぷりと潤んだ膣内で指を泳がせ、やわらかな膣ヒダに食い込ませる。
「んっ、く……っ、あっ、ひ、ひきがやっ、だめっ、だ、こんな、のぉ……っ」
両肩に手を乗せ、耳に唇を押し付けてくる。喘ぎを押し殺した吐息が脳髄まで染み込む。
静さんの腰がかくかくと揺れる。肩に指が食い込む。震えが大きくなる。
限界はすぐに訪れた。
「イっ……く……っ。イク、イク、イっ……んふぅぅぅ……っ」
俺の身体をきつく抱きしめ、声と痙攣を無理やり押さえ込む。膣肉の締め付けは強烈だった。指を食いちぎらんとするかのように収縮して、噴き出した愛液は手首まで濡らした。
「……すいません、どうしてもやりたくなって」
「……構わないさ、これくらい」
言いながらも頬をつねってきた。この程度で許されるならありがたい限り。
静さんがおでこに貼りついた黒髪をかき上げた。
「しかし、今ので余計にムラムラしてしまったな……。あと、ここにこもった匂いがいやらしすぎる。今度来たときにもう少し注文することにして、今日はもうお暇しようか」
竿をしごきながら静さんがぽつぽつと話しているんだけれども、
「……えっと、静っ、さんっ? あのっ、これっ、このままだと……出そうなんですけど……っ」
「ん~? 何か言ったか?」
可愛らしく小首をかしげ、耳をちろちろと舐めてくる。
反撃にふたたび下腹部をいじろうと手を伸ばす。即座に竿を握る手を引っ込めた。
「これ以上は本当に声が出てしまう……」
ぽしょぽしょと囁いたかと思うと、すがるように竿を握る。
「帰ったら、たくさん抱いてくれ」
「…………っ」
くらりとするほどストレートなおねだり。
間抜けなくらいぎこちなくうなずくと、静さんは楽しげに笑い、細指を波打たせてちろりと舌なめずりをした。
続く。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!