静さんの手を引いて立ち上がらせ、ニットセーターをたくし上げる。黒レースのブラは乳頭がうっすらと透けており、Tバックのショーツに負けず劣らず卑猥だ。
「静さん、こんなエロいの着て居酒屋に行ってたんですね……」
「……ああ、君にバレたらどんなことをされるのかと期待していた」
この人は、どうしてこうも的確に人の劣情を煽るのか。
下着というにはあまりに頼りない薄布の上から、ぷっくりと膨らんだ乳頭をそっとつまむ。そのとたん、静さんの腰ががくりと落ちた。
「はっ、ぁぁ……比企谷……っ。ここだって、充分に危ないのはわかっているだろう?」
「そうですね、ドアの向こうは廊下ですもんね」
言いながらきゅっ、きゅっとつまむ。静さんが顔をくしゃりと歪め、すがるように唇を突き出してきた。重ねた瞬間にぬるりと舌が入り込んでくる。たっぷりと唾液の乗った舌。両手はごく自然に肉竿に触れ、さわさわとまさぐってくる。
「キスしながらだったら、なんとか……」
静さんがぽしょぽしょと囁く。可愛いなこの人。
黒レースのブラのホックを外し、量感たっぷりの乳房を掬うように持つ。外は凍えるような寒さなのに、下乳にじっとりと汗が浮いていた。
「こ、こら、あまり、汗をかいているところを触らないでくれ……」
「恥ずかしいんですか? 俺は好きですけど」
「うぅ……そういうことを言われると止めづらくはぁうぅっ!?」
不意打ちで乳頭を爪でこすった瞬間、静さんがおとがいを上げて鋭く喘いだ。慌てて口を手で塞ぎ、竿をぎゅーっと強く握られる。
「さ、触るときはちゃんと言え……あっ、あんっ、あっ、あっ……んむっ、んふぅぅ……っ」
唇を塞ぎ、左右の乳頭を爪でかりかりと弾く。静さんの目がどろりと蕩け、両のひざが何度もぶつかる。
ショーツの頼りない生地をずらし、中指を滑りこませた。たっぷりと潤んだ膣内にあっさりと根元まで埋まる。
「んぐ……んんんん……っ」
静さんの声が獣性を帯びた。膣ヒダを指の腹で撫で、ひときわ柔らかい部分を押し込む。ぐっぷぐっぷと膣内を撹拌する音を立てると、静さんの顔が快感と羞恥で一気に茹だった。
「んふぅぅっ、ひきが、やぁ……っ。うんんっ! だめ、だ、声、出る……んふぅっ?」
膣洞から引き抜いた指を静さんの口に入れる。焦点の定まらない目をしたまま、中指の根元から先端まで舐ってくる。指の腹や、指と指の境目を舐められるとひどくぞくぞくした。
「比企谷ぁ……そろそろ、ベッドに行きたい……はやく、抱いてくれ……っ」
すがるような上目遣いは劣情と庇護欲と嗜虐心を同時に煽る。早く望む通りにしてあげたいと思うと同時に、もう少しだけいじめたくなる。
「もうちょっとだけ付き合ってください」
静さんの肩を掴み、くるりと半回転させる。「え、え?」と可愛らしく慌てる静さんを眺めながら、上がり框に腰を下ろした。
「こっちに尻を突き出してください」
静さんの背中がぴくりと揺れる。いちどだけちらりとこちらを振り返り、「うぅ……」と弱々しく唸ったものの、観念してドアに手をつき、自分でタイトスカートをめくり、薄布がずれて淫部が剥き出しになった肉尻を突き出した。
鼻腔を浸す甘酸っぱい匂いに頭が痺れる。吸い寄せられるように尻肌に指を這わせ、まずは肉尻に唇をつけた。
「あん……っ」
静さんの腰がぴくりと跳ねる。続けざまに何度もキスをする。静さんの肉尻がくっ、くくっと高度を下げる。はやく舐めてほしいと主張するように。
豊臀を指で割り広げ、ぐっしょりと濡れた花びらに口をつけた。
「んぐ……っ」
耳朶を打つくぐもった喘ぎ。手で口を塞いでいるんだろう。鼻先を会陰にぐりぐりと押しつけながら、舌を上下させて花びらを何度もなぞる。
「あっ、あぐっ、はっ、はぁっ、はぁぁぁ……っ」
静さんの肉尻が何度も跳ねては遠のくが、またすぐに戻ってくる。舌をめいっぱい伸ばして膣内に突き入れては抜くのを繰り返す。次々とあふれ出す愛液は何度啜っても止まることがない。
「んっく、んっ、んぐっ、ひきがやっ、これっ、ほんとにっ、こえっ、でる……んふぅぅ……っ!?」
皮に包まれたクリトリスに舌が触れた瞬間、肉尻がぎゅっと引き締まった。顔が心地よく圧迫される。それでも構わずに、昂った身体の中でもひときわ敏感な場所を舌先で右に左にと弾く。
「んくぅぅ……んぐっ、ふっ、んくぅぅぅ……っ」
内股になって震える静さんの太ももを撫でさする。肉感的な身体を隅々まで味わう行為が以前よりも楽しくなっている気がする。
「ひきがや……っ、だめだ、もう、イク、イク、イク……っ」
静さんの身体のわななきが大きくなった瞬間に口を離して立ち上がる。
「へ……っ? あ、ど、どうして……っ」
戸惑う静さんの背後に立ち、肉槍を一気に根元まで突き入れた。
「あぐっ」
短い悲鳴を上げ、静さんの身体が痙攣した。口を手で塞ぎ、空いた手で乳頭をつまみながら腰を振る。肉尻が波打ち、触れていない乳房が揺れるさまがたまらない。
「ぅぐっ、んっ、ぐっ、んぐぅっ、んっ、んっ、ん……っ」
静さんの声に獣性が混じる。膣内はぬるぬるで、このまま1時間でも2時間でも挿入していられそうだ。だらりと垂れさがった手の先がぴくりぴくりと跳ね、俺の腰をすがるように掴んでくる。
「静さん、気持ちいいですか?」
尋ねた直後に唇を奪う。静さんは力なく舌を絡めながらこくこくと頷いた。
ドア一枚隔てた廊下はいつ誰が通るかもわからない。音を立てることなく、代わりに奥へ奥へと丁寧に、ねちっこく突き込む抽送。斜めに突き上げる動きに合わせて静さんが腰を振る。静さんの手の爪が腰骨をかりかりとこする。
「はぁうぅ……っ?」
唇を離し、黒髪を手で流してうなじに吸いつく。生々しい甘い匂いと、舌に触れる汗。
「比企谷……っ、だめだ、ほんとに、声が、出る……っ」
静さんが俺の髪に口元をうずめ、切なげに囁く。顔を上げて唇を重ねた。俺も限界が近い。乳肉に十本指を埋め、音を立てぬまま抽送を激しくする。
「んくぅぅっ、ふっ、んっふ、んふぅっ、んふぅぅぅ……っ」
静さんが内股になって震える。膣肉が甘えるように締め付け、早く出せ、早くよこせとせがんでくる。
射精間近になって眉をひそめる。静さんも切なそうに眉を八の字に曲げた。いたずらで口を離すと静さんが目を見開き、ふざけるんじゃないとたしなめるように唇を奪ってくる。
限界が近づく心地よい感覚。身体中の筋肉が強張り、肉尻と腰の触れる部分が汗でぬめる。
「ぐぅぅ……っ」
出る、と声にすることもできぬまま、膣奥を亀頭でひときわ強く叩いた直後に限界を迎えた。
「んふぅぅ……んふぅぅぅぅ……っ」
荒らげた鼻息が顔を撫でる。静さんがぐりぐりと肉尻を押し付け、膣ヒダを蠕動させて肉槍の根元から先端まで甘えるように搾り取ってくる。犯していると言える体勢なのに、まるで自分が捕食されているかのように感じた。
絶頂の波が収まり、肉槍を引き抜く。いまだに勃起を保つ竿肌には、精液と愛液の混じり合った淫猥な汁がまとわりついていた。
「はぁぁぁ……っ。ああもう、こんなことをされたら……」
静さんがくるりと振り向いてシャツ越しに胸を撫で、爪で乳首をこすってくる。
「うぐ……っ。……こんなことをされたら、なんですか?」
「……ベッドで、思いきり声を出してセックスしたくなるに決まってるだろう?」
濡れた声で囁き、喉仏をねろりと舐め上げられる。すがるように、劣情を刷り込むように俺の尻を撫でまわし、にちにちと音を立てて竿をしごく。
「わかりましたよ。今度こそ行きましょう」
「よし、やっとだな」
静さんがウキウキしながら靴を脱ぎ、散乱する衣服を手際よく集めて廊下を歩きだしたかと思うと……不意にぴたりと足を止めた。
「ん、どうしました?」
静さんが首だけ振り返り、肉尻をぺたぺたと撫でて唇を尖らせる。
「……危うく垂れそうになった」
ムラッ。
「む、比企谷がケダモノの目をしている。廊下で押し倒される前に逃げるか」
からからと楽しげに笑って廊下を駆けていく。
さっきまでとのギャップが尋常じゃないが、こういうとこも好きなんだよなぁ……と思いながらも、
「……さむっ」
これ以上廊下にいると本当に風邪を引きそうなので、さっさと追いかけることにした。
続く。
居酒屋からの流れも次回で(おそらく)おしまいで、残り2つのエピソードを書いたら平塚先生編完結の予定です。
……5年半以上書いてることを、たまにものすごく褒めてもらいたくなります。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!