廊下から部屋に入ると、静さんがくるりと振り返って艶めいた黒髪を泳がせた。舌なめずりをしながらこちらを見つめ、卑猥な下着を素早く脱ぐ。
首に静さんの両腕が巻き付く。唇が重なった。
「ん……ふぅぅ……っ」
唾液のたっぷり乗った舌を貪欲に絡め、悩ましく身をよじらせる。ふたりの腹に挟まれた勃起肉を細指が包んだ。
「はぁぁ……さあ、はやく……っ」
まるで手綱のように竿をくいくいと引っ張っていく。静さんはベッドの縁に腰かけると、我慢しきれないとばかりに亀頭を口に含んだ。
「うんん……っ」
うっとりと目を細め、玉袋を愛おしむように撫でながら顔を前後させる。くっぽくっぽと鳴る淫猥な水音。カリ首を唇に弾かれ、ねろねろと這いまわる舌の感触に腰が揺れる。
「……ぷはっ。ふふ……いいな、とてもいい。牝を犯す気満々だ」
唾液にまみれた勃起肉をしごきながら、その切っ先にちゅっと口づけをする。
「静さん……なんかもう、肉食獣って感じですね」
「そうだとも。まあ、君との行為は……お互いがお互いを貪り、貪られているがな」
「あー……たしかにそうですね」
ぷっくりと膨らんだ乳頭を左右同時につまむ。静さんはきゅっと唇を引き結び、潤んだ上目遣いで見つめてきた。
「よつんばいになってくれますか」
「……わかった」
しおらしい返事をしてベッドの真ん中まで進み、くいくいと腰を揺らす。精液と愛液が混じり合った液体で、花びらは卑猥に濡れ光っていた。
量感たっぷりの肉尻に指を食い込ませ、肉杭の切っ先を花びらにあてがう。
「あは……っ」
期待に満ちた静さんの声が耳朶を焦がした。
腰を突き出す。男性器が温かな粘膜に包まれた。
「あおぉぉぉ……っ」
静さんのひじが崩れる。上体を突っ伏し、無防備にひくつくセピア色のすぼまりまで晒す。
「感じすぎですよ。大丈夫ですか?」
ぐりぐりと腰をこすりつけ、膣奥を執拗なまでに刺激する。静さんがひくひくと腰をしゃくらせると、結合部のすぐ上で肛門がひくひくと息づいた。
「はぁぁ……ど、どうやら、少々酒も回ってきたようだ……っ」
勃起肉を味わうように、肉尻をゆるりと左右に振る。
「あ、あまり、動けないから……好きに犯してくれ……んぐっ、あっ、あぐっ、はぁぉぉぉぉ……っ」
どすどすどす、と思いきり腰を振る。それなりに酒を呑み、そのあとに卑猥な行為に及んでいるのだ。俺もぐらりと脳が揺れるのを感じる。
「俺もまあまあきてるんで……ちょっとやり方を変えますね」
静さんの背中をくいと押す。「ふぁぁ……っ?」とやけに可愛らしい声を漏らし、静さんがへなりとうつ伏せになった。ひざをついた腕立てのような体勢でゆるゆると腰を振る。激しさを重視せず、膣奥を亀頭でノックし、丁寧に愛撫するための抽送。
「おっ、おぉっ、はぁぉぉぉぉ……っ」
静さんが顔を横に向け、ベッドのシーツを握ってひざから下をばたつかせる。
「気持ちいいですか?」
うなじから尾てい骨にかけてそっと撫で、親指に結合部の潤みをまぶして肛門にあてがう。
「ぅあ、ま、待ってくれ、そこ、は……うぅぅぅぅ」
親指の第一関節まで埋まると、膣ヒダの締め付けがぎゅっと増した。
「痛くないですか? 痛かったら抜きますから」
「くぅぅぅ……っ。そ、の、聞き方はぁ……ずる、い、ぞ……ぅぐっ、はっ、あぁうぅぅぅ」
いちど腰を引き、肉杭を突き入れると同時に親指をさらに奥まで挿入する。静さんは全身を強張らせ、歯を食いしばって震えた。
「根元まで入りましたよ」
「ぅぅぅ……ぅぅぅぅ……っ」
静さんの手がシーツをかきむしる。膣ヒダは狂ったように締めつけてきて、先走り汁が幾度も噴き出す。
「だめ、だ、本当に……っ」
「だめなんですか?」
静さんが涙ぐんだ流し目を送る。
「これ以上されたら……もう、君のものを挿れてくれないと我慢できなくなる……っ」
ごくり、と喉が鳴った。
「……それはまた今度にしましょうか」
慎重に親指を引き抜くあいだも、静さんは「おっ、ぉっ、おぉぉ……っ」と獣じみた声を漏らしていた。
肉槍を引き抜き、静さんの肩と腰をつかんでくるりと仰向けにする。ぐったりとした身体は本当に力が入らないようで、劣情に潤んだ瞳は俺をきちんと捉えているのかもわからない。
ひざ裏を掴み、ぱっくりと開いたその中心に肉槍を突き入れた。
「ぅあぅぅぅぅ」
天井を仰いだまま静さんの身体が反り返る。
「さっきみたいに心配することもないんで、好きなだけ声を出してください」
酔いが回らないように気を付けつつ、斜め下に力強く突く。一回突くごとに腰を遣って膣奥をこする。抽送の一回一回で静さんを絶頂に追い込むよう、丹念に。
「はぁぁ……ひきがやぁ……っ」
「ん……どうしました?」
「……ぎゅってしたい」
「え、可愛すぎません?」
ひざ裏を掴んだ手を離して覆いかぶさる。静さんは四肢を巻きつけ、俺の耳に唇を押し付けた。
「はぁぁ……比企谷……んっ、あっ、はっ、んふぅぅ……っ」
温かくて湿った吐息が耳朶に馴染む。密着した状態でゆるゆると腰を振ろうとしたが――
「ぉっ、ぁっ? ちょ、しずか、さん……っ?」
背中を爪が優しくこする。
身体と身体のあいだにすべり込んだ指が乳首を撫でる。
ひざ裏とひざ裏をこすり合わせ、ときおりかかとが尻を愛でる。
そして何より、恥骨をえげつないくらいにこすりつけてくる。
「ひきがやぁ……はっ、んっ、ちゅっ、ぢゅる……っ」
耳にずるりと入り込む舌。ぴちゃぴちゃと鳴る唾液の音が脳髄を犯す。
静さんは、全身を使って俺を貪っている。
そう気づいた瞬間、肉槍がぎちりと張り詰めた。
「ああもう、なんでこんなエロいんですか……っ」
静さんの顔の横に両肘をつき、汗の滲んだ髪を撫でながら腰を遣う。突き入れるときにかかとで促され、膣ヒダはうねうねと蠕動する。中も外も存分に味わうような愛撫に、アルコールの回った頭がぐらりぐらりと揺れる。
「ひきがや、ひきがやぁ……っ。中で膨らんでいるぞ? 出そうなんだな? はやく、はやく出してくれ……っ」
唇を塞がれる。両手の親指で乳首をこすられ、とっさに身体を離そうとすると両脚でとらえられる。気持ち良すぎて苦しい。うまく息ができない。
「ぐぅぅ……っ」
眉をひそめて連打を速める。静さんは嬉しそうに目を細め、鼻息を荒らげながら腰をしゃくる。ずちゅにゅぐにゅるにゅち。結合部で精液と愛液と我慢汁が混ざり合う。肌が触れ合う部分が汗でぬめる。互いの酸素を貪り、唾液を啜り、快感を与えあう。
出ます、という意思を伝えることも叶わないまま、大量の精液を注ぎ込んだ。
「んぐ……ぉ……んむふぅぅぅ……っ」
静さんは俺の頭を背中を抱きしめ、お疲れ様、とねぎらうかのように撫でてくる。けれど膣ヒダの動きは貪欲で、一滴とて残さぬようにうねうねと波打ち、搾り取ってくる。静さん自身も全身をわななかせていた。
絶頂が引いたあとも口づけと結合を続けた。汗の冷えが感じるようになった頃、ようやく口を離す。静さんがちょっとさみしそうに唇を尖らせたのが可愛すぎて気絶するところだった。
「うぉ……っ」
ぐらりと視界が揺れる。いよいよ酔いがまわってきたらしい。
「水とってきます……」
「無理はするな……しばらくこのままでいいから。というか、私がそうしたい」
「可愛すぎるんだよなぁ……。わかりましたよ」
互いに横向きになり、静さんが俺の二の腕にいそいそと頭を乗せ、上機嫌に笑う。表情筋が馬鹿になりそう。
「今日も楽しかったな……」
「まるで今日はこれで終わりみたいな言い方ですね」
「ほう? 君から煽るとは成長したものだ」
脱力した竿を握られる。
「……今のはなかったことにしてもいいですか?」
「ならん」
「なんですかその男らしい返事は……って、ちょ、おぉぉ……っ」
素早く身を起こした静さんが竿を咥え、ゆっくりと舌を這わせる。
「さすがに今すぐするとは言わんさ。これは労わっているだけだ」
「いや、気持ち良すぎてまた勃っちゃいますって……」
「それは何より」
にぃっと目を細め、竿の裏側に舌を這わせる。俺の太ももをしっかりつかんでいるので、しばらく逃がしてくれそうにない。
どのタイミングで水を持ってくるかな……と考えながら、下腹部に走るねっとりとした快感に腰を震わせた。
続く。
今月に出すはるのん本の第1稿を書き上げてすぐにこのお話を書きまして。はるのんも平塚先生もエロすぎて、書きながら精力が搾り取られる感じがしましたw
どのヒロインも可愛いしエロいんですが、はるのん・平塚先生・ガハママのエロさはまた別格だなと(ちょこちょこ言ってますが)。この3人の短編を連続で書いたらしばらく動けなくなりそうです、マジで。
今年の通常連載は今回でおしまいで、再来週ははるのん本の試し読みを投稿します(^^)いつものごとく。
FGOのぐだエレ本も別作品で同時に投稿する予定です。反応がどうなるか気になるところ。
年が明けたらもうしばらく平塚先生編を書いて、そのあとはルミルミafterを書く予定です。ギャップがすごい。
それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!