※この作品はR-18です。

俺ガイル 日常の何気ないエロス。   作:高橋徹

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 後書きで今後についてお知らせしています!


(35)

 公園に設置されたトイレは、最近造られたのか思いのほか綺麗だった。静さんの後ろの穴に挿入したしっぽを引っ張りながら個室に入る。

 

 扉を閉め、静さんと向かい合う。互いの吐息がやけに大きく聞こえる。普段使うときは何とも思わないのに、人がひとり増えるだけでこうも狭く感じるのかと驚いた。

 

「ど、どうしようか……君は、どうしたい……?」

 

 静さんの声が興奮で上ずっている。剥き出しにした肉茎の裏スジを撫で、甘えるように喉をちろちろと舐ってくる。

 

「後ろ、向いてくれますか」

「……わかった」

 

 ぎりぎりまで流し目を送りながら静さんが背を向ける。何も言わずとも腰を突き出し、肉尻に手を添えて薄紅色の粘膜を剥き出しにする。静さんは何も言わず、くい、くいと腰を揺らす。

 

「欲しがりすぎですよ」

 

 亀頭を割れ目にあてがう。濃密な期待の滲んだ声が漏れた。竿の根元を持って切っ先を揺らすと、溢れた蜜がにちにちと卑猥な音を鳴らす。期待が体温を上げる。ふたりのため息が揃った。

 

 腰をわずかに突き出す。温かなぬめりに亀頭が埋まった。

 

「うんん……っ」

 

 静さんの脚が内股になり、ひざとひざがこすれ合う。亀頭が熱い。膣ヒダがもっと奥にきて、もっと奥にきてと誘っている。勃起肉も早く埋まりたい、埋まりたいと訴えかけている。

 

 肉尻に手を添え、少しずつ、少しずつ肉杭を埋めていく。

 

「はぁぁ……あっ、はぁぅっ、はぁぁぁぁ……っ」

 

 むっちりした尻が前後左右に触れる。腰を引いたときに現れた竿は愛液で濡れ光っていた。興奮しすぎて頭が爆発しそうだ。ただ女性器に男性器を挿入するというだけの行為に、何度も何度も及んでいる行為にこんなに興奮するなんて。ここが半分屋外であるということを忘れてしまう。

 

 竿が半分ほど埋まった。背中に流れた艶やかな黒髪を横に流す。肩甲骨の窪みに影ができていた。

 

 挿入をできるかぎりゆっくり楽しんでいると、不意に公園の前の通りで車のクラクションが鳴った。

 

「ひゃっ」

 

 静さんが反射的に腰を後ろに突き出し、俺も思わず腰を前に突き出した。ぱんっ、と鳴るいちどきりの打擲音。肉槍が温かな膣ヒダに根元まで埋まっている。打ち付けられた尻肉から強張りが徐々に抜けていく。

 

「……ふふ、驚いたな」

「……そうですね」

 

 何に対して鳴らしたのかはわからないが、クラクションの直後に発車音が聞こえた。もう近くにはいないだろう。

 

「静さん、気持ちいいですか?」

「……ああ、そうだな。とても、気持ちがいい……っ。動かなくてもイってしまいそうだ……っ」

 

 首だけ振り向き、唇を突き出してくる。舌を絡めながらお腹をさする。いくら興奮しているとはいえお腹を冷やすのは得策ではなかったな、と行為の途中で反省してしまう。

 

「こら、他のことを考えるんじゃない」

 

 頬を優しくつねられた。

 

「……よくわかりますね、ほんと」

「君のことだからな。一番よく見ているのだから、それくらいわかるさ」

 

 自分で言っておきながらちょっと恥ずかしくなったのか、膣肉がきゅっと締まる。可愛いなこの人。

 

「動きますね」

「……ん」

 

 自然と手をつないだ。静さんの手は温かい。

 

「んっ、んっ、ん……っ」

 

 ゆるやかな抽送に合わせて静さんも腰を振る。たんっ、たんっ、という穏やかで規則的な打擲音。動きに激しさはないが、内側の蠕動は貪欲だ。隙あらば精液を搾り取ろうと締め上げてくる。ぬるま湯に浸かっているかのような感覚を味わいながら、淡々と抜き挿しを繰り返す。

 

「あっ、あんっ、あっ、はぁっ、比企谷っ、ひきがっ、やぁ……っ。もっと、激しく動いてもぉ……っ、いいんっ、だ、ぞぉ……っ?」

 

 静さんが俺の手を乳房に導く。乳肌をさわさわとまさぐると、静さんがもっと強くしてくれとねだるように俺の手を握り込んできた。お望み通り十本の指を食い込ませ、少しずつ抽送の速度を上げていく。静さんの長い髪が、薄暗い個室の中で幻惑するように揺れる。

 

 深夜の住宅街のトイレで、しっぽ付きのアナルプラグを埋め込んだ恋人とセックスをする。

 

 非日常にも程がある状況は、思いのほか早い限界をもたらした。

 

「静さん……俺、もうちょっとで出そうです……っ」

「そうか、いつでも……っ!?」

 

 静さんの声が上ずって止まる。

 こつ、こつという革靴の音が男子トイレに入ってきた。

 

「あ~~……ダ~る~い~……」

 

 どうやら酔っ払いが用を足しているらしい。肉茎を根元まで埋め込んだ状態で止まる。静さんとは鼻先がこすれあうほどの距離で、目を見開いた状態で見つめ合っていた。

 

「あ、どうもどうもー! いや~、さっきまで飲んでたんですよ。夜風に当たろうと途中でタクシーを降りたんですが、ここはいったいどこだーって感じです。はっはっは!」

 

 すぐに去るかと思いきや通話を始めてしまった。さっさと出ていってくれ……と願っていると、静さんが唇を重ねてきた。

 

「んんぅ……っ、ふっ、んふぅぅ……っ」

 

 声を押し殺しながら舌を絡め、蜜ヒダで締めつけてくる。音を最小限に抑えた中で、最大限に快感を貪る行為。無理もない。生殺しも同然の状況だから。

 

 しかしそれは射精直前だった俺も同じだ。口腔粘膜と膣粘膜の感触に、理性がぶちぶちとちぎれる。

 

「ぅあ……っ!? こ、こら、比企谷……っ!」

 

 肉尻を掴んでゆっくりと抽送を再開する。静さんは限界まで声を絞り、耳元で囁いてくる。そんなことをされたら余計興奮するに決まっているのに。酔っ払いは俺たちに気付いていないようで、陽気に通話を続けている。その声はゆっくりと遠ざかっているが、まだトイレからは出ていない。それでも、話し声が遠のくにつれて徐々に抽送の速度を上げていく。

 

「やっ、めっ、あんっ、こっ、らぁっ、まだぁっ、だめだ、ろぉ……っ」

 

 喘ぎ声が蜜を帯び、汗ばんだ背すじが見えない力に押されるかのように弧を描く。俺の耳元で囁くのを諦め、天井を仰ぐさまが息を呑むほど婀娜っぽい。

 

「ひきがやっ、ほんとに、だめだっ、もうっ、声っ、声がっ、で、る……がまん……できない……っ」

 

 静さんが泣きそうな顔で振り向いた。燃え上がった嗜虐心が背すじを駆け上がる。

 

「大丈夫ですよ、もういなくなったみたいですからぁぁ……っ!?」

 

 遠慮なく声を出してください、と俺が攻める気満々で情報を伝えた直後、静さんが俺の手を握り、えげつないくらいに肉尻をこすりつけてきた。

 

「本当にハラハラしたんだぞ……これは、お返しだ」

 

 静さんが「むー」と可愛らしく唸り、それから不敵に笑う。

 

 肉尻がぐりぐりと左右に揺れてこすりつけられる。蜜ヒダが蠕動して根元から搾り上げられる。それでいて、俺が腰を止めるのは許さんとばかりに肉尻をこすりつけてくる。その反動で鐘を鳴らすように抽送を続けてしまう。一突きするごとにあらゆる刺激を同時に受ける感覚。

 

「ぉ……ぁ……ぐぅぅ……っ!?」

 

 思わずうなった俺に対して静さんが挑戦的に笑った。ちょっと腹が立ったのでしっぽを引っ張る。アナルプラグが引きずり出され、肛門が限界まで押し広げられる。

 

「はぉぉぉぉ……っ。ふっ、ふふっ、君はっ、本当に鬼畜だな……っ」

 

 顔にじっとりと汗を浮かべながらも静さんが笑う。えげつない腰遣いは止まらず、限界に近付く速度は一向にゆるまない。

 

「静さんこそ、エロすぎですから……っ」

 

 アナルプラグをふたたび埋め込み、静さんの両手首をつかむ。手綱のように引っ張り、全力で腰を打ち付ける。

 

「んくぅぅっ!? あっ、あぐっ、はっ、はぁぁっ、はぁうぅぅ……っ!」

 

 おとがいを上げた静さんの遠慮のない喘ぎ声。さすがに近所に聞こえてしまいそうだが、限界を目前にしては構っていられない。止めることなく一気に最後まで駆け抜けるつもりで、全身の筋肉を膨らませて静さんの中に打ち込む。

 

「ひきがやっ、だめっ、だっ、もうっ、欲しいっ、はやく私の中にっ、出しっ、て、くれ……っ」

 

 ひざとひざをこすり合わせ、背すじを限界まで反らした静さんが切実にねだる。息が切れる。ここがどんな場所なのかもどうでもよくなる。目の前の、静さんの身体を無我夢中で味わう。あと少しだけ、あと少しだけ楽しみたい。だから腹筋を力ませた。肛門に力を入れた。内ももを引き締めた。

 

 ぎりぎりまでこらえ、最後に一突き。

 

 下腹部にたまった濃厚な疼きが狭い尿道を勢いよく駆け上がり、膣奥に噴き出した。

 

「はぉぉぉぉ……っ。あっ、あぐっ、ふっ、ふぅっ、んくぅぅぅ……っ」

 

 静さんが内股のままでぴんとつま先立ちになった。打ち震える背中に汗が伝う。

 

(なんだ……これ……っ!?)

 

 気絶しそうなほど苛烈な射精の脈動。なのにそのあいだも、この人をもっと犯したいと本能ががなりたてるかのように尿道が疼く。射精しているのにもっと射精したい、という矛盾した感覚。

 

「はっ、はぁぁぁっ、はぁうぅぅぅ……っ」

 

 脈動が止まっても静さんは肉尻をくねらせた。下腹部と下腹部をこすりつけたまま、一滴も残らず搾り取られる。

 

「ぐ、うぅ……っ、静さん、もう出ませんから……っ」

「そう、なのかぁ……? 君はまだまだしたりないように見えるが……?」

 

 蠱惑的に目を細め、いたずらっぽく唇を咥えてくる。上唇と下唇それぞれに舌が這い、ぞわぞわとした心地よい快感に包まれる。もう出ないと思っていたが、最後にもういちどだけ脈動した。

 

「あっ、んんっ、こらぁ……っ」

 

 乳頭を爪でかりかりとこする。静さんが俺の首に腕を回して甘えながら身体をくねらせる。あまりにも色っぽすぎて目に毒とさえ思った。この艶姿を思い出したら、大学の講義中でも勃起してしまいそうだ。

 

 腰を引く。半勃起状態の肉茎が、弛緩した肉唇を裏返してぬるりと抜ける。

 

「たくさん出してくれたな……あむっ」

 

 静さんが腰を下ろし、蹲踞の姿勢になってためらいなく竿を口に含む。温かな口の中で舌が這い回り、凹んだ内頬が竿肌に貼りつく。亀頭と皮の間も丁寧に、執拗なまでに舐られ、口が離れる頃にはすでに硬度を取り戻していた。

 

 静さんがうっとりとした上目遣いを向け、無言でゆるゆると竿をしごく。

 

「もう一回しますか?」

「そうだな。ああでも、私が遠慮なく声を出しすぎたからさすがに……くしゅん」

「は? 可愛い」

 

 反射的に感想を口にしたあと、ハッと我に返って静さんを立たせる。静さんは顔を真っ赤にしていた。羞じらうポイントがずれているところもまた可愛い。

 

「さすがに冷えてきましたね。移動しましょう」

「ん……ホテルか?」

「そうですね、なんというか……このまま家に帰るのは、今日はもったいない気がしますんで」

 

 当初の予定でも、気分によってはホテルに行こうということになっていた。

 

「ふふ……そうだな。ホテルについたら……もっともっと、遠慮なく貪ってくれ」

「静さん、なんで一言一言をそんなにエロく言えるんですか……」

 

 歩きながらもしごかれ続け、鈴口からびゅるりとカウパーがあふれ出す。それを静さんは指で掬い、人差し指と親指のあいだで伸ばして見せ、「おー」と呑気に感心してから口に含んだ。扇情的な仕草で肉茎がさらに硬くなる。

 

「んー……そんなにエロいか? 私は」

「わかって言ってるでしょ……」

 

 勃起肉を握りしめて笑う静さんに、ため息まじりにツッコんだ。

 

 

 

 続く。

 

 

 

 




 活動報告にも書いたんですが、先月は食あたり的な症状で数日吹っ飛んだために更新できませんでした。楽しみにしていただいている方はすみません!
 6周年の日に更新する気満々だったので悲しいです……!

 今後についてですが、活動報告に今の悩みをつらつらと書き、それからいただいたコメントも見た結果、
【平塚先生編を書き終えたら、ひとまず定期連載をストップする】
 ことにしました。モチベーションと忙しさの両面で考えた結果です。

 この作品を通しての出会いがあまりにも多かったので「はーーーーんめっちゃさびしいんですけどーーーー」と思う面はありますが、
「よりたくさんのお仕事をして、自分の作った文章で多くの人を幸せにしたいんじゃーーー!!!」という思いを優先させることにしました。

 元々は「ルミルミ編のアフターと、ゆきのん編のアフターorリライトを書いたらおしまいかなー」くらいに考えていたんですが、今の更新ペースを考えると普通にあと4年くらいかかるんで流石に厳しいなーと!

 そんな感じですが、平塚先生編はあと3~4ヶ月ほど続きます。久しぶりに濡れ場がごりっごりに膨らんでますw

 その後については、もう少し気持ちにゆとりが出たら考えていこうかなーと!
 これからもゆるゆるとお付き合いいただけたら嬉しいです!

 それでは、今回もお読みいただきありがとうございました(^^)!!
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