1.
寝室に着き、ベッドの横で立ったまま雪ノ下と見つめ合う。俺の手は彼女の肩に、彼女の手は俺の腰に。一応俺はズボンを履き直した。この場面でもろ出しってちょっと頭腐ってる様にしか見えないしね。腐ってるのは目だけで十分だ。
遂に、雪ノ下と……。脳内がわくわくと興奮との坩堝と化している。
「……」
「……」
……この後、どうしよう?
経験の薄さって言うか0具合がここに来て浮彫になってしまった。
そうだ、さっきまでの流れを思い出せ!
……全部勢いで始めてた。
くそ、ここで合コンの話をまた思い出してしまった。場所を変えると気持ちが落ち着いてしまうのは男にも当てはまるんだね!勉強になりました。
取り敢えず、雪ノ下を弄ってみる。彼女の首をさわさわと撫でてみます。
「……」
「ひあっ……?あっ、んんっ……」
……よし。もう勃った。雪ノ下の悩ましげな表情と声一発で何かが目覚めたぜ。
「よし、お互いここで脱ぐか。いや、やっぱり脱がせ合うか?」
ものすごく快活な笑顔を繕って言ってみた。多分今までで一番のスマイル。どうだ!
「……気持ち悪い……」
泣いた。
ちょっと腹が立ったので、自分の服はぱぱっと脱いで、雪ノ下の服は頑張ってひん剥いた。抵抗は多少されたけど、その都度首筋に吸い付いて抵抗をさせないように努めましたとも、ええ。毎回可愛い声出して膝をがくがく震えさすもんだから、もうたまんない。
……明日、キスマークどんだけ出来てんだろ。は、チョーカーを買って着けさせたら何かご主人様っぽい!……俺何処に向かってんの?助けて戸塚……!
一糸纏わぬ姿になった雪ノ下を見て、少しの間、呼吸を忘れてしまった。
白磁の如き肌と、ほんのり朱に染まった頬との美しいコントラスト。
長く艶やかな黒髪。
極めて整った顔立ちと、色気を帯びた表情。
……え、本当に良いの?俺だよ?
俺がそんな感想を抱いている中、雪ノ下はどうしているのかと見てみると、裸になった事が恥ずかしいのか、俺から目を逸らし下を向くも、今度は俺のモノを直視してしまいまた視線を上に戻し、再び俺と目が合って……と言うループにはまっていた。
……俺のさっき見たじゃん。あと君の目って俺の目とモノ以外も見る権利あると思うよ?どんだけテンパってんだよ。借りて来た猫もこんな気持ちなんだろうか。分かんないけど。
しかし、いざ改まってこう言う状況になると慌てふためく雪ノ下さん、やたらと可愛いです。
落ち着かせようと思い、彼女の頬に手を添えて軽く唇を重ねる。
「ん……っ」
彼女の瞳がとろんとして、徐々に緊張の色が抜け穏やかになって行く。
唇を離す頃には、俺の首の後ろに腕を回す余裕が出来ていた。
「落ち着いたか?」
「……何のことかしら?」
認めないんかーい。いっそ清々しいですねあなたったら!ま、良いか。
「……しっかし、改めてお前の身体見て惚れ惚れとするわ。本当に俺が今からこんな綺麗なお前をめちゃくちゃにするのかと思うと……ん?」
本音トークをしてみたら、あっと言う間に雪ノ下さんが茹でダコになったよ。あ、これ……楽しくなる予感。ちょっとおちょくってみよう。
「……そ、そう。まあ私の可愛さに関してはもはや世の真理と言っても過言ではないか」
「可愛いよ」
「あ、え、そ、そんなに繰り返した所で私が動揺するとでも思っているのかしら?大体あなたはいつもそう言う安直な」
「すげえ可愛いよ」
「あ、う、や、ちょ、ちょっと、あなた、そろそろこの辺りで」
「本当に可愛いよ」
「あ、う、う……」
湯気が出た。俺の勝ち。……我ながらひどい。
雪ノ下は俺の胸に顔をぽすりと埋めて、顔を真っ赤にしたままぽしょぽしょと『ずるいわよ……』などと呟いている。くっそ可愛い。
もいっちょとどめと思って耳元でもう一回『可愛いよ、雪乃』と名前で呼んでみたら、俺の背中に腕を回して顔を完全に胸に押し付けて来た。んで『うー……』って子供っぽい声で唸ってる。そんで顔を恥ずかしそうにすりすりとして来る。死ぬ程可愛い。どうしようこの子。
……ドSの夜明けやでえ……。
「ほ、ほら、ベッドに上がりましょう?」
頭を優しく撫でていると、茹でノ下さんが足早にベッドに上がった。
……おちょくり甲斐があるなあ……。
2.
雪ノ下はベッドに腰を下ろすと、胸を腕で隠しながら、足を左に流す様にして座った。頬を赤らめ、視線を斜め下に下ろして、唇をきゅっと結んでいる。
え、女神?
携帯を手に持ってれば今すぐ写真撮ったのに……そして携帯ごとデータを壊されてたのに……。俺のこう言う悲しい想像って本当に悲しいから手に負えない。
「比企谷くん……お、おいでなさい?ここに」
視線をわずかに上げて、雪ノ下は自分のすぐ横を手でぽんぽんと叩いた。何かもうテンション的にはルパンばりに一瞬でパンツ一丁になって『ふ~じこちゃ~ん!』って言いながら飛び込みたい。でもごみを見る目で睨まれたら多分死んじゃうからやんない。
「おう」
短く答えて、言われた場所に腰を下ろした。
「……」
「……」
はい!またまたやって来ました、沈☆黙!
なんなの、俺ら下手過ぎでしょ?こう言うコミュニケーション。まああんまり喋り過ぎても興が削がれるからアレだけど。
ここは、まずは……
「雪ノ下、足、開いてくれるか?」
「!……っ」
雪ノ下にお願いをすると、顔を逸らし、顔を真っ赤にしながら、手をベッドに付いてゆっくりと俺の前に足を広げた。
薄暗い間接照明の明かりに雪ノ下の秘部が照らされ、うっすらとしたピンク色が見える。
ごくり、とまた息を呑んだ。
「触るぞ……」
雪ノ下の秘部に目を奪われたまま、吸い込まれる様に指を近付ける。
先程から多少の時間を置いたため、ある程度乾いているのかと思いきや、指が触れると、驚く程湿っていた。
中指が抵抗も無くぬぷっと入り込み、雪ノ下の膣肉を押し広げた。
「ひぃん……っ」
か細い声で鳴く雪ノ下。俺のモノが興奮でびくんと反り返る。
俺は、今日だけで既に数えきれない程彼女を絶頂に導いている。それを考えれば、あまり慎重にならずとも、彼女に痛みを感じさせないようにしながら気持ち良くする加減は分かる。って言うか、雪ノ下が敏感過ぎるんだけどね。
そんな訳で、もはやじっくり責める程我慢をする余裕も無いので、即座に中指を彼女の膣内で高速で曲げ伸ばしし始めた。
「ひあっ!?そんな、いきなり、あくぅっ……!あっ、あっ、だめっ、すぐ、イク、イっ、イっ……~~~っ!
あっ!?ちょ、ちょっと、イってる、イってるから、止めて、止めて?や、お願い、お願いだから、あ、や、また、くる、くる、くる、イっ~~~!
……んあっ!?や、ウソでしょ!?ほ、本当に、いい加減になさ……イっ~~~!
……やっ……待って……本当に、もう、無理……無理だか、ら……もう……~~~っ。
……もう、やめ……~~~っ。……あう、あ、ぁ、ぁ、~~~っ。
……~~~っ。……~~~っ。」
雪ノ下が快感に悶える姿があまりにも美しく、可愛くて、艶っぽかったので、勢いで合計8回程イカせてしまった。
途中からはまともに喋れなくなっていて、イカせるペースは彼女がちゃんとまともに呼吸を出来るかどうかと言う所のみ考慮していた。
最後の2回は、俺の首に腕を回し、焦点の合わない瞳で俺を見つめ、舌をだらしなくだらんと垂らしながら、声も無く達した。
3.
「……あ……う……」
俺に抱き付くのが精一杯と言う状況になっている雪ノ下。声ももはや言葉になっていない。
彼女の足は気が付けば、あぐらをかいた俺の足の上に乗せられ、俺の腰の後ろに回されていた。所謂『対面座位』の体勢だった。
彼女の秘部の目の前には、痛い程に勃起した俺のモノがある。
もう、我慢の限界だった。
「雪ノ下……良いな、挿れるぞ?」
竿を持ち、亀頭をぴとぴとと秘部の入り口に当てる。
入口がぐにっと押し広げられる度、雪ノ下はぴくっと反応し、『あ、うぁ……』と小さな小さな声で鳴いている。
3回目に押し当てた時、雪ノ下はほんの少しだけ口角を上げにこやかに微笑むと、ゆっくりと頷いた。
「あ……んあぁっ……あっ、かはっ……」
ぐむっ、と言う感触と共に、俺のモノが見る見る雪ノ下の膣に飲み込まれて行く。
相当濡れていたのだろう。初めてとは思えない程すんなり入り、奥へ進めば進むほど、きゅっきゅっと心地良く締め付けて来る。
「雪ノ下、大丈夫か、痛くないか?」
一番奥まで入れて止めると、彼女の頬に手を当て、瞳の色を見ながら問いかけた。
「あ……だい、じょうぶ……いえ、それどころか……気持ち、良い……んんっ……」
何とか言葉を紡いで、雪ノ下はもっと動いて欲しいとでも言う様に、悩まし気に腰を動かす。
「……良いんだな?」
「……きて?」
雪ノ下が言った2文字を聞いた瞬間、俺は腰を大きく引いて、そこから全力で打ち付けた。
そこからの数分間は、雪ノ下の獣のような鳴き声が響き続けていた。
「いあっ!んぐっ、ひぐぅっ、くぁっ!ひんっ、えぁっ、えぐっ、うあぁっ……」
幾度となく絶頂に達し、俺のモノを膣肉で余す事無く包み込んで締め付けて来る。
もうじきイってしまいそうだと判断すると、俺は雪ノ下に命令をした。
「雪ノ下、四つん這いになってくれ」
「えぁっ……?」
一瞬、何を言われたか分からないかの様な表情になったものの、言われた事を理解すると、彼女は従順に腰を上げ、俺に背を向けると四つん這いになった。
そして、彼女の入り口に亀頭を宛がうと、尻に置いていた手を彼女の手首に持って行き、両手首を掴んで一気にこちらに引っ張り上げる。それと同時に、一気に彼女を貫いた。
「んぁぁぁぁっっっ!!?」
悲鳴にも似た大きな喘ぎ声を上げると、雪ノ下は身体をぶるぶると震わせてがくんと項垂れた。彼女の手首をぱっと放すと、まるで糸の切れた操り人形の様にベッドにへたりこみ、完全なうつ伏せ状態になった。顔を少しだけ横に向け、手は完全に伸びた状態で、まるで気を付けをしているかのような位置に置かれ、手の平は上を向いていた。
彼女が倒れ込む時に俺は挿れたまま付いて行ってしまったので、彼女がこの状態になると、俺は足を体育座りの様にして彼女の足の付け根を跨ぎ、彼女の腰に手を当てた。上半身が多少後傾になるが、これならばじっくりと挿入を楽しむことが出来る。
倒れ込んでから雪ノ下はぴくりともしないが、膣肉は一定のリズムで俺のモノを締め付けて来る。それを楽しみつつ、彼女の秘部へ亀頭から入って行くのをじっくりと観察しながら、俺は再びピストンを始めた。
徐々にピストンをペースを速めて行くと、それに合わせて膣肉の締め付けも強くなって来た。
彼女の言葉は聞こえないが、徐々に喘ぎ声が大きくなって来た。
そろそろイきそう……と思った時、不意に彼女から言葉が発せられた。
「手……」
と短く告げられ、俺の腿のすぐ下に力無く置かれていた手の指が僅かにくいくいっと誘うように動いているのに気付いた。彼女の意図を察し、その手を包み込むように握った。
尻の代わりに手を引っ張る事でピストンの助けにすると、ラストスパートで一気に腰の動きを速めた。
静かなやり取りだが、互いに出来る限り相手の肉体を貪っていた。
「うぁっ、雪ノ下、イク、出る、出る、出るぞ……」
込み上げる液体の感覚に一瞬身体を屈めた瞬間、彼女が俺の手を握る力を一瞬強めるのを感じた。
「……うぁっ……!」
「~~~……っ。うぁっ、あつ、熱い……うぁっ、あぁぁぁ……」
雪ノ下は俺の精液を子宮で受け止めながら、力無い声で長い長い喘ぎ声を上げた。
4.
「全く……あの後抜かずにもう2回もするなんて、あなたどれだけ精力が強いのよ?ぞっとするわ」
「いや、だって抜こうとするとお前が中をきゅうきゅう締め付けて来るから、抜きづらい上に気持ち良くてまた勃っちまったんだもん、しょうがねえよ」
「な!?そ、そんな事……」
行為を一通り終えると、俺たちは一緒の枕で寝転がり、反省会の様なものを開いていた。……ただの猥談だけど。
「と、とにかく、こんなに性欲が強いあなたを野放しにしておけないわ。こ、これからはきちんと処理して、学校の女性に手を出さないようにするのよ?」
「今まで手を出してた体で言うんじゃねえよ……。俺がその辺きちんと分別があるのは知ってんだろ?」
「あら、さっきのあなたのいやらしい責め方を見る限り……その言葉も怪しく思えるわよ?」
雪ノ下がふふんと笑う。え、そこドヤるとこなの?結構恥ずかしい事言ってんの自分で気付いてる?
「あれはお前が可愛かったからやりたくなっただけだっつうの。他の女子になんてやんねえよ」
「!あ、そ、そうなの……そ、それは殊勝な心掛けね。これだけ可愛い私が相手をしてあげるだけありがたいと」
「可愛いよ」
「あ、え、さ、さっきと同じ流れなんてそんな安直な事をされた所で私は」
「すげえ可愛いよ」
「あ、う、や、ちょ、ちょっと、あなた、本当にいい加減に」
「本当に可愛いよ」
「あ、う、う……」
よっしゃ、また勝った!腕枕してる俺の腕に、恥ずかしそうに顔を埋めてる。
その状態でちらっと俺を覗き見んのやめて!小動物みたいで死ぬほど可愛いから!
抵抗されるのもお構いなしに、わしゃわしゃと頭を撫でた。
「っつうかさっきの話……これからは、お前が処理を手伝ってくれるって事で良いんだな?」
「え、あ、や、その、言い方がそんな直接的だと……」
「お前が言ったんだろ……。それで、手伝ってくれるのか?」
「そ、それは、まあ、その……」
「よし、言い方を変えよう。これからもばんばん俺とヤラせてくれるのか?」
「!?な、あ、あなた、そんないやらしい言い方が……んむぅっ!?」
からかいに対する反応があまりに可愛いもんで、唇を唇で塞いでやった。
これから、結構楽しくなりそうだ。
お終い。
どうしよう、言葉責めが楽しくてしゃーないです←
このエピソード自体後日談と言う体ですが、この関係性を引き継いだ話をいくらか……と言うより、結構書くつもりでいます。
明日は川崎のエピソードを進める前に、平塚先生の話をスタートさせようと思います。見切り発車で進めるつもりなので、さて、どうなる事やら……。大枠は決まってるんですけどね。
ゆきのんのプチ小噺や短めのエロ話が浮かんで浮かんでしょうがないです……あの子のポテンシャルは無限大ですよ、まったく!
それでは、今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!