童森町の管使い 作:ユッケ
第10話 〜意志薄弱と、道具の使用〜
街と月明かりが夜道を照らす中、美樹と郷子を玄関先まで見送りに出る。
その2人からは先程使ったボディーソープの良い香りがして、今ではすっかり先程までの情事の匂いを感じさせなくなっている。
ちなみに、美樹は再び郷子に貰ったナプキンを付けているので、割れ目から未だ微量に出続ける血で服を汚してしまう事も無いだろう。
「……じゃあ2人とも気を付けてな。何時もより遅い時間まで居たから辺りも暗い。寄り道せずに、真っ直ぐ家に帰るんだぞ?」
結局あの後、郷子と立て続けにヤってしまった所為で、皆で風呂に入る頃には19時半を回っていた。
一応実家に電話するよう促して、もうすぐ帰ると連絡させてはいるが……しかし、2人はどうにも不満気な顔をしている。
風呂に入っている頃からそうだったが、どうやら今日は帰りたくないようだ。
「やっぱり……私も泊まりたい。だって、いずなさんは泊まるんでしょ?」
靴を履いていた美樹が、そう寂しげに話しかけてきた。
……そう、実はいずなは今アパート内で部屋着に着替えている。
俺は今朝の約束通り、いずなをアパートに泊まらせるつもりなのだ。
「ねぇ、雄夜? いずなさんは泊まっていいのに……どうして私達はダメなの?」
一足先に、玄関を開けて美樹を待っていた郷子も、切ない表情でいずなだけが泊まる事に対しての不満を露わにしている。
……出来れば俺も2人を泊まらせたいとは思っている。
いずれ洋館に住ませる時の為にも、全員での共同生活に慣れて貰いたいしな。
だが、時刻は既に午後20時。
小学生の2人にとって、かなり遅い時間だ。
いい加減帰さなければ、親御さんを心配させてしまうだろう。
……2人と散々ヤリまくっている俺の言えた事じゃないが。
「いずなは、ちゃんと保護者の許可を貰ってきているからな。でも2人は親に話をつけてないだろ? ウチに泊まるなら、許可を貰ってからにしないとな。」
そう言うと、2人は諦めたようにため息をついた。
聞いた話だと、いずなは保護者である親戚に今週ずっと外泊する許可を得ている……らしい。
詳しく聞いてみると、いずなは俺という霊能力の師匠と運命の出会いを果たし、俺に鍛錬して貰う為にはしばらく時間が必要な事なのだ、と説明してきたそうだ。
保護者の方はそういう事なら、と納得したそうだが……ぶっちゃけ、いずなはただ単にSEXしに来ただけだろう。
つまりいずなは、ここへは夜の鍛錬をしに来たという訳になる。
……昨日が初体験だったというのに、何ともアグレッシブな事だ。
「まぁ、その内2人も泊まれる様にするよ。だから今日は我慢してくれ。」
早く手を打たないとな……。
だが、何にしても
……そういえば、美樹にはアレを探すように以前から頼んでいたんだったか?
「話は変わるが……美樹、前に話したアレは見つかったか?」
思えば、美樹に頼んでから数日経つが、探しだせたのか報告がなかった。
まだ見つからないのか?
いや……まさか、無かったのだろうか?
「……? あっ! もしかして、この間の話? そういやお母さんに見せて貰ったんだっけ。」
「おおっ、あったのか! で、何て書いてあった?」
どうやら、無い訳じゃなかったようだ。
これで美樹を孕ませた時の不安が一つ減ったな。
「……ごめん、忘れちゃった☆」
そう言って、美樹はぺろっと舌を出した。
可愛い仕草だが……そこから、俺の頼み事を軽く見ているのが読み取れる。
……まぁ、何をするか説明してないから仕方ないが、俺にとって一二を争う大事な頼みなんだがな。
「おいおい、しっかりしてくれよ……なら、また見せて貰って今度はメモか何かして持って来てくれ。」
……そう、アレが無ければ困るんだ。
なんせ、小学生を孕ませようとしているんだからな。
親御さんには何としてでも、
「何の話してるの? ねぇ、私にも教えてよ!」
郷子が俺を揺すりながら、半ば仲間外れになっている状況を嫌がる。
「分かってる。ちゃんと説明するって……それに、郷子にも頼もうと思ってたんだ。」
俺はそう言ってから郷子に耳打ちし、今後必要になる物を手に入れるようにと囁いていった。
………………
…………
……
「あ、やっと戻ってきた。も〜、遅かったじゃん♡」
小学生組の見送りを終えて寝室に戻るなり、笑顔のいずなが抱きついてきた。
しかし、部屋着に着替えている筈が……何故かいずなは下着姿だ。
さては……
「今日はヤらないぞ? お預けだって言っただろ?」
「いいじゃ〜ん♡ 美樹には秘密にするからさぁ〜♡」
……やはりSEXするつもりだったか。
まぁ、いずなは俺とヤる為にここに泊まりに来ている訳だし当然か。
だが、いずなはあれから郷子とは幾らか仲良くなったが、美樹とは未だ喧嘩腰で互いに突っかかっている。
ならば、まだいずなとヤる訳にはいかないな。
「ダメだっつーの。それにお預けは美樹の頼みじゃなく、そもそも俺が言い出した事だ。何より、自分の女とした約束は出来るだけ守ってやりたいんだよ。」
そう言って、いずなに俺の意思を告げる。
「……ふ〜ん。じゃあ、私との約束も守る?」
「ああ、だからこうしていずなだけアパートに泊まらせてるだろ?」
約束は約束だ。
俺としても、いずなとはヤりまくりたいが……自分が一度言った事を、その日の内に覆すのはあんまりだろう。
「んふふ〜♡ ……じゃあ、やっぱり私とえっちしてね? だって、さっきイかせてくれるって言ったじゃ〜ん♡」
……そういえば、そんな事を言った気がするな。
たしか、いずながアパートにやって来た時に今日もイかせてやる、と言っていた覚えがある。
だが……
「そうだな。でも、SEXするとは言ってないぞ? つまり、いずなとヤらなくても指で相手をすれば嘘はついていないという事になる。」
「ダ、ダメっ⁉︎ 指だけなんて絶対ヤダっ! 私、雄夜先生のチンポじゃなきゃイかないからっ!」
いずなは怒りながら、そんな事を言い出した。
……しかし、それは悪手だ。指だけでは嫌だと言うが、指以外にもやり方は色々あるんだぞ?
「なら、試してみるか?」
そう言いながら、脱衣所に向かい厚手のスポーツタオルを取りに行く。
そして棚にしまいっぱなしにしていた道具をポケットに入れ、いずなの元に戻る。
「ほら、両手を出してくれ。」
「え? こ、こう……?」
おずおずと差し出された両手首を持ってきたタオルで縛っていく。
そんな風に拘束されていくいずなは、頭に疑問符をいくつも浮かべている。
「で、次はこの椅子に座ってくれ。」
そう言ってテーブルの椅子を壁際に移動させ、座らせてかは椅子の脚にいずなの脚を、同じくタオルで縛っていく。
そして拘束した両腕をいずなの首の後ろに回し、これもまた椅子の背中にギュッと縛る。
「これって……拘束プレイってやつ? なんか、雄夜先生って意外な趣味があるのね。」
「いや、別に好きでもないけどな。ただ……」
会話しながらポケットからピンクローターを2つ取り出す。
そしていずなのパンツを横にずらして1つを膣内、もう1つをクリトリスの位置に当てがい絆創膏で固定する。
「んっ♡ な、何? なんか入れたの??」
「……案外、放置プレイは好きかもな。」
そう言って、ローターのスイッチを入れた。
「ッ⁉︎ あ、あぁぁ〜っ⁉︎ い、いやっ何これっ⁉︎ んぅぅあッ!」
「……これでよし、と。さて、少し出かけてくる。良い子にしてろよ?」
未知の快感に叫び声を上げるいずなにキスをする。
しかし、いずながイヤイヤと首を振るので上手く唇が合わせられない。
……何やら、少し反応が大き過ぎるな。
「いやぁっ⁉︎ ま、待ってっ、これ止めてぇっ! ゆ、雄夜先生っ! 1人にしないでぇッ⁉︎」
……予想外にかなり怖がっているな。
こんなに怖がらせるつもりはなかったんだが……。
どうしたものか?
このまま放置したら、大人のおもちゃに対する恐怖心が芽生えてしまいそうだ。
……仕方ない、やっぱりご褒美がないと初めての放置プレイは厳しいよな。
「いずな、1時間だ。俺はあの時計が21時を指す頃には帰ってくる。それまで頑張るんだ。……そしたら、特別に一回だけハメてやる。いいな?」
「んぃうぅぅ……が、頑張るぅぅっ♡」
「そうか、良い子だな。」
約束を交わした美樹を見送って数分も経たない内に、早くも約束を破る事になってしまった。
……まぁ、美樹とのハメ撮り映像を誰かに見せるつもりがない時点で、俺は美樹のAV女優になるという夢を潰してる訳だしな……今更か。
アパートにいずなを残して鍵を閉め、そんな事を考えながら暗い夜道を歩いていく。
……アパート前の辺りに人気はなく、至って静かだ。
唯一、俺の足音だけがコツコツと音を鳴らしていて、今にも幽霊が出そうな感じだな。
「さて、何処で時間を潰そうか。BARは……流石に時間が足りないよな。」
いずなには1時間と言ったが、正確には45分程だ。
今からBARに向かっても、あまり酒を楽しむ余裕はありそうにない。
「近くに居酒屋もないしな。はて、何処に向か……っ!」
そんな風に行き先を考えていると、不意に俺がよく知る妖力を感じ取った。
「これは……そうか! 遂に来たかっ!」
俺は湧き上がる歓喜の感情を抑えながら、その妖力を発する場所へと駆け出した。
遂に、待ちに待ったアイツが現れたのだ。
……しかし、よりにもよってバイトじゃないタイミングで来るとはな。
これでは今までコンビニでバイトしながら待機してきた意味がない。
「走ってたら間に合わないかも知れないっ! この際、
アイツが姿を現したという事は、誰か目当ての人間を見つけたという事だ。
まごまごしていたら、目的を済ませて逃げられてしまうかも知れない。
そう考えて胸元に下げているオーパーツに手を伸ばす。
そして、洋館の主だった名鬼博士に教えて貰った、たった一言だけの呪文を唱える。
「ヘキト!」
するとオーパーツから、妖気がブシューッと勢いよく放出された。
そして次々と放出される妖気が霧散する事なく辺りを漂っていく。
やがて大量に放出された妖気が俺の身体を覆っていき、ゴキゴキと硬化しながら手に持つオーパーツに似た造形の鎧を徐々に形作っていく。
……これが、弱小霊能者である俺の切り札だ。
常日頃大気中から吸収している妖気を用いたこの鎧は、精神力に呼応して強い力を発揮し、更に状況に応じて変形する事も可能な優れものだ。
……しかし妖気の鎧はかなり目立つので、人目につく街中ではそう易易とは使えない。
何より、まだ完全には使いこなせていないので無闇に使う気もないが。
「待ってろ! 俺の収入源っ!」
そう叫びながらオーパーツから鎧に妖力を追加し、背中から大きな翼を生やす。
生やした翼をバサッと羽ばたかせ、星の輝く空を力強く舞った。
……やはり、空を飛べるって最高だな。
俺はそんな事を考えながら、現場へと文字通り飛んでいった。
【作者の独り言】
これ以降の話で、徐々に戦闘描写を入れていくか否かで迷っています。むしろ現状では、エロ描写をもっと増やすべきかと思っているのですが……。
しかし、最近の執筆が荒くなってきているという自覚もあるので、そもそも投稿ペースを抑えて丁寧に書く努力をする必要があるのかも知れませんね。