昨日、雪ノ下に暗示を掛けて好き放題やったわけだが。
今日はもう一人の奉仕部部員である由比ヶ浜結衣をターゲットにしようと思う。
いや、別に雪ノ下に好かれたっぽいのがアレで罪悪感に苛まれてるわけじゃないからな? うん。
つーかそんなことはどうでもいいんだ。今日のターゲットは由比ヶ浜。これで決まりだ。
……こらそこ。由比ヶ浜も似た結果になる予感がするとか言わない! フラグになっちゃうでしょうが。……ならないよね?
そんなことを考えていると、雪ノ下が口を開いた。
「ねぇ、比企谷君。由比ヶ浜さんは今日も来ないのかしら?」
「いや、今日は部室行くって言ってたから三浦辺りにでも捕まってるんだろ」
「……そう」
昨日の事などなかったかのように雪ノ下はそっけない、と思ったが落胆の色が見える。恐らく今日も依頼するつもりだったのだろう。
……さて、雪ノ下と会話したことで分かったと思うが俺は今、奉仕部の部室にいる。
雪ノ下が同じ部屋にいるのにどうやって由比ヶ浜に手を出すのかと疑問に思うかもしれない。
だがそこは問題ない。既に雪ノ下には俺と由比ヶ浜が起こす行動が普段通りに映るように暗示を掛けてある。
あとは由比ヶ浜が来ることを待つだけ、とその時、部室のドアが勢いよく開いた。
「ゆきのん。ヒッキー。やっはろー!」
「や、……こんにちは。由比ヶ浜さん」
相変わらずよくわからん挨拶だ。リア充の挨拶ってみんなこんなもんなの?
あと雪ノ下、釣られて言い掛けてるし。その挨拶気に入ったのかよ。
「ったく、毎度思ってはいるがなんだそのバカっぽい挨拶。あといっつもそんなに元気出してて疲れねぇのかよ」
「えー? やっはろー可愛いじゃんやっはろー。それに元気な方が楽しいし!」
「いや楽しいのと疲れるのは別だろうが……」
「うーん、まぁあたし疲れてないし! ……あーでも肩は凝ってるかなぁ」
「……まぁ、そんな重いもんぶら下げてりゃ肩も凝るだろ」
「へ?ぶら下げる? ……あっ、ヒッキー何言ってるの?! マジキモい!」
……やべ。由比ヶ浜に暗示を掛けた後のこと考えてたら余計なこと言っちまった。
「あー、すまん。余計なことを言った」
「うー……ヒッキーのエッチ……」
……まぁ謝った矢先に悪いがこの状況。利用させてもらうぞ。
「悪かったって。お詫びと言ってはなんだが少し肩を楽にしてやるよ」
「ふぇ? ヒッキーが肩揉んでくれるの?」
「いや、まぁそれもいいがちょっと変わったリラックス法だ」
「えー、なんか胡散臭いし……」
流石に疑っているみたいだが由比ヶ浜のことだ。なんだかんだと言えばあとは流されてくれるだろう。
「無理にとは言わないが、試しに受けてみないか?」
「うー……うん。わかったお願いヒッキー」
自分で後押ししといてなんだが……ちょろい。ちょろ過ぎるぞ由比ヶ浜。詐欺に騙されないか心配になってくるレベルだ。
「それで、あたしはどうすればいいの?」
「ん、そうだな。なら由比ヶ浜。俺と目を合わせてくれるか?」
「えっ、ヒッキーと目を合わせるの!?」
……何その反応。俺と目を合わせるのなんて嫌なのは分かるがそこまで拒否反応を示さなくてもいいんじゃねぇの……?
「あっ、えっとっ あのね! 目を合わせたくないとかじゃなくてっ」
由比ヶ浜は怒ったのか顔を真っ赤にして早口で言葉を紡いでいる。
……まぁ、いきなり目を合わせろって言った俺も悪いか。
「あーうん。わかったわかった。先に説明しとけばよかったな。これからやるのは催眠術なんだよ。たまにテレビでやってるだろ?」
「えっ、そうなんだ。んー……うん。そういうことならわかったっ」
そう言って由比ヶ浜は俺と目を合わせてきた。やはりちょろい
「じゃあそのまま目を見ててくれ」
「……うん。ちゃんと見てる、ね……ヒッ、キー……」
ジーッと目を合わせていると、由比ヶ浜がカクンと脱力した。
……さぁ、由比ヶ浜。色々と解してやるよ。……色々とな。
「由比ヶ浜。お前は胸がでかいせいで肩こりがひどい。そうだな?」
「うん……胸が大きいせいで肩が凝ってる……」
「いいか。由比ヶ浜は肩こりをどんなことをしてでも解消したい。そう思っている」
「あたしはどんなことをしてでも、肩こりをなんとかしたい……」
「由比ヶ浜は肩こりを治すためにどんなことでも受け入れる」
「あたしは、どんなことでも受け入れる……」
「俺のすることは全て肩こりの解消に必要なことだ」
「ヒッキーの、することは、肩こりを治すために、必要なこと……」
「肩こりを解消する為に必要なことだからその行動に一切恥ずかしいことはない」
「……なんにも恥ずかしく、ない」
「……まぁ、こんなもんか」
暗示の掛け忘れがないか確認した後、指を鳴らして由比ヶ浜の意識を覚醒させる。
「ん……んぅ……あ、あれ? ヒッキー。催眠術はもう終わったの?」
「ん、いや、まぁな。少しは楽になったんじゃないか?」
「え? あ、うん。そうかもっ ありがとうヒッキー!」
実際はそんなことはあるはずがない、口から出まかせだ。
だが由比ヶ浜は効果を実感しているみたいで、これがプラシーボ効果というものだろう。
……まぁ、そんなことはどうでもいい。ここからが本番だ。
「さて、由比ヶ浜。効果は実感出来たみたいだが、もっと肩を軽くしたくないか?」
「えっ、出来るの!? したいしたいっ」
「おう。んじゃまずは前準備だ」
由比ヶ浜は 準備? とコテンと首を傾げながら訪ねてくる。
「ああ、催眠術は少ししか効果がないんだよ。だから本格的にマッサージもするぞ」
「うんっ! じゃああたしはどうすればいいの?」
「ん、そうだな。じゃあ肩こりの原因である胸を解放して楽にしてくれ」
「ん、わかったー」
テキパキと胸元のボタンを外し胸を解放していく由比ヶ浜。
普段通りであればキモいだのなんだの言って俺を罵倒することだろう。
だが羞恥心を捻じ曲げられた今の由比ヶ浜にとって胸を出すくらいはどうということではないのだ。
「あっ、ヒッキー。ブラはどうすればいい?」
「外してくれ。外したら預かっといてやるから」
ありがとー!とお礼を言い、笑顔で外したブラを渡してくる由比ヶ浜。
弾けるような笑顔と、ふるふると揺れる大きな胸のいやらしさの対比が俺に興奮をもたらす。
そんな由比ヶ浜の胸をついつい凝視してしまった。
「どうしたの? じーっとあたしの胸見てるけど」
「お、おお。何、患部の観察ってやつだ。次は触診するからな」
「はーい」
元気に返事をし、まるで消しゴムを貸すかのような気軽さで胸を差し出してくる。
ゴクリと唾を飲み込むと、由比ヶ浜の背後に回り、柔らかそうに揺れるその胸に恐る恐る手を伸ばしていった。
ふにょん。
「ふぁ……」
やべぇ……なんだこれ。雪ノ下のも充分に柔らかかったが、これは次元が違いすぎる。
その柔らかさに魅了された俺は、胸を掴む手を徐々に揉むように動かしていく。
「んっ、く……くすぐった……っ」
「……少し我慢してろ」
「ひうっ……う、うん……ぁんっ!」
由比ヶ浜の様子を伺いながら手に力を入れていき、力加減を調整した。すると由比ヶ浜は喘ぎ声を上げ始める。
「ふあぁ……ヒッキー……なんだかふわふわしてきたよぉ……」
「肩が解れてきたのかもな。……けど代わりにここが凝って来たんじゃないか?」
そう言って俺は硬さを帯びてきた由比ヶ浜の乳首を思い切り摘み上げた。
「ふあぁぁあんっ!」
「ん、随分と凝ってるみたいだな。こりこりだぞ」
「あんっ! そ、そうだよぉ……? 乳首ぃ、そこ凄く凝っちゃってるのぉ……」
「このこりこりに勃起してる由比ヶ浜の乳首も肩こりを治すために解すからな」
「う、うん……こりこりになったあたしの乳首、ヒッキーの指でいっぱい、いっぱいほぐしてぇ……っ!」
由比ヶ浜の許可も出た。ここからは今まで以上に好きにさせてもらうからな。……出なくても好きにするつもりだったが。
「あんっ、ふあ……あっ、ひぁああぁぁあんっ!」
つまみ、擦り、引っ掻き、押し潰し、由比ヶ浜の乳首をおもちゃのように弄んでいく。
快楽に堕ちた由比ヶ浜は、もはや喘ぎ声を止めることは出来ないらしい。
「んふっ……んあっ、あっあっ……ん、くぅぅぅ……っ!」
……つか今回は感度は上げてないんだが。流石に感じ過ぎじゃないか。これはビッチだからか?ビッチだからなのか?
「あんっ! ヒッキーに乳首こりこりされるの好きぃ……気持ちいいのぉ……ふあぁん……ひ、ひっきー……ふわふわ、登ってきた……イ、イっちゃいそうかもぉ……」
そんなどうでもいいことに思考を巡らせていると、由比ヶ浜からイキそうだと告げられた。……由比ヶ浜は雪ノ下と違ってイクって知ってるんだな。
「そうか。ならそのままイっちまえ。そうすれば肩こりは治る」
「う、うん……わかった……あぁんっ、ひっきぃ、ひっきぃ……あっ、あああああああああっ!!」
背を仰け反らせ、声を張り上げ絶頂し、その後くたりと脱力する由比ヶ浜。
「……お疲れさん。マッサージはこれで終わりだ」
「はぁ……はぁ……はぁ……うん……気持ちよかったよぉ……ひっきー、だいすきぃ……」
……あれ。これはフラグを回収してしまったのか? 雪ノ下の時もそうだったがなんで俺なんだ……。
まぁ、本当に好かれてるのなら悪い気はしないんだが。こんなことで好かれたのならこいつらの気持ちには応えられない。
原因を作った俺が言うもんじゃあないが……。
……やはり雪ノ下と由比ヶ浜の恋愛感情はまちがっている。
2話連続で胸かよ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが一応弁明しておくと。
……はい。胸をめちゃくちゃにするシチュエーション好きなんですすみません。
今回も胸で終わり本番を期待してくださった方には申し訳ありません。
本番は次回を予定しています。