Twins Knight Saga ~双子の勇者の転生戦記~ 作:破戒僧
ブボウ失脚より、数日後。
「どう、ミリスちゃん? 商談とか……上手くいってる?」
「うん。お姉ちゃんから色々教わってるし……あと、アイクさんやイオンさんも手伝ってくれてるから」
「そっか、ならよかった」
領主官邸の中庭にて、ミリスとアリアは軽食のスコーンをかじりながらそんな話を交わしていた。
今までの、ブボウに半ば支配されているこの都の状況では、このように笑いあえる状況にはなっていなかっただろう。アリアは純潔を奪われ、ミリスはそれを指をくわえて見ていることしかできなかったはずだ。
しかしそれは……その運命は、変えられた。
ミリスの連れてきた、双子の勇者の手によって。
結果、このような安らぎのひとときがもたらされたのだと言えるだろう。
ブボウの更迭の後の面倒な手続きも、数日で終わりを告げた。
その頃から、この『総会』における本来の目的である商談もスタートしたのだが、やはりというか予定通りに、全ての商談は素晴らしくフローネに都合のいい方向で話を進めることができたし、多くの商業組合がフローネとのルートを作りたがった。
それもこれも、アイクとイオンの2人に、そしてその管轄であるフローネに取り入ろうと必死の各代表達のおかげだ。
他にも、さまざまな形でフローネに多大な恩恵がもたらされた。この分なら、残りの商談も楽にまとまるだろう。念のためにイオンも毎回の商談に同席していたが、依然として出番らしい出番はない。ミリス一人ですべて裁き切れている。
と、そろそろスコーンを食べ終わったころ、ふとアリアが思い出したように言った。
「そういえばさあ……ミリスちゃん」
「? 何、アリアちゃん?」
「あのさ……ちょっと聞いてみたいんだけど……」
なぜか突然、アリアはもじもじと照れるような様子を見せた。ミリスがそれを、紅茶をすすりながら『何だろう?』といった感じの様子で見ていると、アリアは、
「ミリスちゃんは……もう、アイクさん達とはセックスしたの!?」
ブ――――ッ!!
お約束とでも言うのか、ミリスは口に含んでいた紅茶を盛大に噴き出した。
アリアはアリアで、今の自分のセリフに自分で赤面していた。
「げほっ、げほ、げほっ……ちょ、なっ……アリアちゃん!?」
「え、えっと、ご、ごめん……で、でもその……気になって…………」
「ほ、ホントだよ、もぉ……」
たった数秒の間の会話で、2人ともかなり疲れた様子である。
が……やはり気にはなるようで……アリアは赤面しつつも、聞くことをやめなかった。せめてもの誠意とでも言うのか、ミリスの目を見てたずねる。
「そ、それでその……ど、どうなの……?」
「え、えっと、それは………………」
そこで一拍
「………………………………………………うん」
「!!?」
予想はしていたのだろうが、やはり驚きを隠し切ることはできなかったようだ。
無理もあるまい。今まで、自分と同じ1人の女の子だと思っていた、自分の親友であるミリス。しかし……その親友は、身近に現れた『純系』と……すでに男女の営みを交わしているというのだから。
つまり……今、目の前にいるミリスは、男を知り、既に処女ではなくなった女なのだ。
その事実に……アリアは、ショックを受けるよりも……むしろ興味津々だった。
「ど……どうだった?」
「う、うん、えっと…………気持ちよかった……よ?」
「な、何回、くらい……?」
「えっと……ん………………3回、かな」
「う、うわぁ………………」
顔を赤くしてうつむきながらも、ミリスは1つ1つの質問に、自分の相手がイオンだったことも含め、意外とすんなり答えていく。そしてその1つ1つの答えを聞くたびに、アリアも同じように顔を赤くしていた。
「最初はその……色々あって、勢いで……って感じだたんだけどね? そのあとは、2人とも合意の上で、っていうか……そんな感じで…………」
「そ、それってその……ミリスちゃんってもう、イオンさんと恋人同士ってこと!?」
「まさか! わ、私なんかが……じゅ、『純系』のイオンさんと……」
「じゃあ、その……セックスフレンド? それとも愛人? もしかして……肉奴隷?」
「や、最後のはないと思うけど………っていうかそんなことイオンさんの目の前で言ったらこっちが怒られそうだし………」
「じゃ、じゃあさ……」
すると、一瞬だけアリアは言いよどんで、
「私も、その……イオンさんと、セックスしていい?」
…………………………………………………………
「………………えぇえっ!!?」
☆
コンコン
「……はい?」
夜、部屋で商談関係の書類に目を通していたイオン(アイクは就寝済み)。そのもとに、誰かが部屋の扉をノックする音が響く。
「えっと……どちらさまですか?」
『あ、わ……私です、アリアです』
「? アリア……さん?」
扉の向こうから聞こえた声の主の来訪に、イオンは首をかしげた
イオンの記憶が正しければ、アリアが自分の部屋に来るような用件はないはずである。今日までの仕事は全て済ませたし、残りの仕事の〆切は全て、明日どころか明後日以降のはずなのだ。
一応イオンはアリアを部屋の中に招き入れ、それから尋ねた。
「えっと……何でしょうか? 仕事……何か忘れてましたか?」
「え? い、いえいえ、ちゃんと提出していただいて、どれも完璧でしたよ。その……そうではなくてですね……」
「……?」
そこでアリアは、なぜかイオンから目をそらすような仕草。
イオンはイオンで、アリアは一体どういう意図があって訪ねてきたのか測りかね、とりあえずお茶か何か用意すべきだろうか、などと考えていた。同時に、なぜ彼女の顔が赤いのかを考えていたが、答えは思い浮かばなかった。
すると、アリアは何か決心したようなそぶりを見せる。と同時に、
「い……イオンさんっ! わ、私と……セックスしてくださいっ!!」
「…………………………………………………………………………は!?」
だいぶ間をおいて、イオンの反応(というか叫び声)が帰ってきた。
まあ……アリアの話は、その反応も当然といっていい内容だったのだが。
「え、ちょ……何言ってるんですか、アリアさん!?」
「も、申し訳ありません、いきなりこんなことを! で、でも、その……これ以外に言い方を思いつかなかったものですから……」
「は、はあ……で、でも……何でそんないきなり……?」
衝撃で混乱しかけたイオンだが、どうにか落ち着きをたもつようにして問いかける。
アリアはその問いに、一瞬言い淀んだが、
「その…………ミリスちゃんのこと……抱かれたんです、よね?」
「えっ…………!」
その問いに、イオンは言葉に詰まった。すぐに肯定していいものかどうか、迷った。
「『純系』としては……当然のことだと思います。思いますけど……それを聞いてから、私……すごく気になっちゃって……」
「…………?」
「お2人が『純系』だっていうだけでも、ドキドキして、意識してたんです……。その上、ミリスちゃんを抱いたって聞いて……そうしたら私『どんな感じなんだろう?』って思って、抑えが利かなくなっちゃって……」
やや早口になって、アリアは胸の内を吐露していた。
「私も……抱かれてみたいかも……って……」
言いきったところで、アリアは恥ずかしさに耐えきれなくなったようにうつむいた。伝えたいことは、全て伝えきった上で。
イオンはそれを受けて、
(また……なんかこの世界の人って、独特な性的倫理観持ってるというか……『純系』ってだけで色々ムチャクチャというか……)
そんなことを考えていたが……
目の前にいるこの少女、どうやら……恥ずかしがってはいるが、本気のようだと悟る。内容はどうあれ、意思と呼べるものも感じられていた。
かといって、娼婦でもないのに、知り合って間もない女性とそんなに簡単に一夜をともにする……というのも、イオンのやり方に反する。
するとアリアは、
「そ、それに……どの道いつかは、他の誰かに散らせる処女ですから……」
「……え?」
赤くなりながら、アリアはゆっくりと話す。
「お母さんもそうだったんですけど……サイミールは、大陸規模で見れば……決して裕福ではない都市ですから、中央の貴族に何人か……コネクションを作る必要があるんです。時には……自分の体を差し出してでも」
「!? まさか……エラさんは過去に……」
「ええ、ブボウだけでなく……中央の貴族の方々にも何度か、と聞いてます。もちろん、私もいずれは……ミリスちゃんには、話してませんけど……」
アリアの口調が寂しそうなそれになったのは、おそらく気のせいではない。
「こういう家に生まれた以上、覚悟はできてます。でも、ならせめて……初めては、本当に信頼できる人に貰って欲しいんです。だから……」
そして、再びイオンに向き直り、
「もし……お嫌でなければ……その……」
上目遣いで、しかししっかりと目をみてそう言ってくる。
「……………………」
しばしの沈黙。イオンの心中は複雑だ。
突然とはいえ……アリアの気持ちは、そして覚悟は本物だったのだから。
(ホントなら……想夜家家訓その8『後悔を生む一夜は過ごすな』なんだろうけど……この場合、どっちかっていうと……)
いきなりとはいえ……自分のことを本当に信頼して、そして好いてくれている……と、そういうことを理解したイオンは、アリアを……
(その2『女の覚悟に背中を向けるな』……か……)
……イオンは、そっと抱き寄せた。
☆
ベッドの上に乗り、お互いに裸になってみると……イオンはすぐに、アリアの股間の異常に気付いた。
下着を脱がせた途端に……そこから、閉じた秘裂の部分から……下着へと糸を引く。まだ触ってもいないにも関わらず……アリアの股間は、既に前戯に必要がないほどに濡れていた。
好奇心旺盛なためか……ともイオンは考えたが、すぐに『いくらなんでも濡れすぎだ』と気付く。……恐らく、ここに来るまでに触っていたのだろう。
「そ、その……イオンさんのお仕事が終わるまで我慢できなくて……ごめんなさい……」
やはりか、とイオンは納得した。
同時に、その潤んだ瞳から……恐らく彼女が、自分のペニスを相当に心待ちにしているのだということも、イオンは感じ取った。おそらくは好奇心から来るものなのだろうが……それを知らないものがはたから見ると、完全に好色な淫乱にしか見えないだろう。
イオンとしては、女性とのセックスはまず前戯から丁寧に行って雰囲気作りを……というのが信条であるが、
(これは……もういらないかな……?)
今のアリアの状態を見て、イオンは率直にそう感じた。
アリアは今、自分で散々やってしまってもういっぱいいっぱいの状態のはず。そこにわざわざ前戯をはさむと……さらにじらすことになり、かえって苦痛だろう。
それに……イオンの方の準備なら出来ていた。
アリアの肩をつかみ、ゆっくりとベッドに押し倒す。アリアは仰向けに、その秘裂がよく見える姿勢でアイクに体を預けた。
イオンはその足をゆっくりと開かせ、勃起し、熱を帯びたペニスの先端をそっとあてがった。その様子をみて、アリアは一層顔を赤くする。
(す、すごい……。イオンさんの、おっきい……予想より、ずぅっと……!)
せいぜい指2本分ほどだろうと思っていた男性のペニス。もっとも、個人差があるのはそうなのだが……イオンのそれの予想を超える大きさに、アリアは戸惑っていた。
はたして、コレが自分の中に入りきるのかどうか……と。
しかし、すこし考えて、あらためて覚悟を決める。
(ミ、ミリスちゃんは……挿れられたんだもんね……!)
「えっと……挿れても大丈夫ですか、アリアさん?」
「は、はい……よろしくお願いします……」
彼女の首肯を確認したうえで、イオンは腰に力を込める。同時にペニスに手を添え、アリアの狭い秘裂に照準を合わせ……よりかかるような要領の動きで、ゆっくりと挿入を始めた。
やはりその中はせまく、しかし豊富な潤滑油のおかげでか、スムーズに挿入することができていた。一般的な処女のそれよりも、抵抗感はかなり低い。
すると、それが傘のあたりまで入った途端に、
「ひうっ、はひ、あ…………えあああっ―――――――――!?」
びくっ、びくびくびくっ!
(…………え?)
アリアは体を震わせ、背をそらせてびくびくと震わせ……脱力した。
呼吸も荒く、早くなり……まるでこれは……
(も、もしかしてアリアさん……ちょっと挿れただけなのに……イった……?)
アリアの予想外の感度に唖然とするイオンの目の前で、アリアの息は少しずつ落ち着いてきた。顔の紅潮もややおさまり、周りを見渡す余裕ができたらしく、イオンの方を見返してくる。
「は、ぁ……あ……はぁ……っ。す、すごい………! イオンさんの……」
「そ、それは……どうも……」
(だ、大丈夫かな……続けて……?)
挿入した途端に絶頂。まあ、散々前戯を済ませた後ならば珍しくもないことだが……それらしいこともなしに、というのはやはり珍しい。いかに彼女が敏感な体をしているかがわかると言うものだ。
一抹の不安を抱きつつも、イオンはゆっくりと中から肉棒を抜きとり、それを再び挿しいれる。
「ふあっ!? あ、ああ……かは……くぅ―――っ!!」
生まれて初めての、体の中を自分以外の誰か(何か、と言った方がむしろ言い得て妙か)にかき回されるという感触を、アリアは存分に堪能していた。
処女らしく、連結部からは血が流れてきているものの……彼女に痛みをこらえている様子などは見られない。
いや、むしろ……襲い来る快感の方を必死でこらえている……といった印象だ。
まるで、気を抜いた瞬間に達してしまうかのように体をこわばらせている。というか……それでも感じ方がかなり激しく見えるため、イっている時との見分けがつきづらい。
他方、イオンの方は、やはり処女らしいそのキツさの中で、アリアの要望通りになるべく激しく腰を振っていた。ただし……さすがに初めての行為ゆえに、負担がかかりすぎないように注意して……だ。
アリアの肉壺は締まりもよく、十分に上物と言えるそれだった。
正直なイオンの感想として、まあ、ミリスのあの名器に比べれば劣ってしまうが……それでも、並の男なら数分と保たず達してしまうであろうキツさがある。
「だ、だめっ……こ、こんな……これ以上は……あぁっ!!」
「ぉ……っ? アリアさん、また、キツく……!」
「やぁん! そんな、言っちゃ……んああ、だめ、だめ、だめぇっ!!」
だめだめと言いつつも、先ほどからアリアは抱き寄せたイオンの肩を放そうとしない。そして……おそらく、今ほとんど自分から腰を振っている状態になっていることにも気づいていないだろう。
処女喪失の痛みを一瞬で忘れ、快感に没頭するアリアの頭に、他のことを考える余裕はない。
正常位で、イオンの方が体を上にしているにもかかわらずの、アリアの腰の振り方。
膣の中の具合こそ十人並みと言えるが……恐らくイオンが今まで抱いてきた女性の中でも、かなりの『好き者』であることは間違いない……と言えるだろう。
最初はキツく、動かすのも難しかった処女のヴァギナ。しかし今ではすっかり順応し、イオンの巨根を見事に受け止められている。
その感触から……快感の度合いはともかく、アリアが本気で自分のペニスに満足してくれているということを、イオンは感じ取っていた。
それならば自分の方もそれなりの態度をしめすべき。イオンはそう考え、先ほどから小刻みに動いているアリアの腰に手をかけ、一気に引き寄せる。
当然、ペニスは一気に奥深くに突き刺さり……アリアの一番奥を衝いた。
「あ、ぐっ……ぇあっ―――――――!」
瞬間、またしてもアリアは絶頂を迎えた。
先ほどにもましてびくびくと体が痙攣し、脱力した体の重みがイオンの腕にかかる。
その痙攣は膣でも例外なく起こり、ピストン運動と相まってイオンのペニスに心地よい刺激となって襲いかかった。
直後、まだアリアが絶頂から立ち直らないうちに。
イオンの玉袋から肉棒に向かって何度も経験したことのあるムズムズとした感覚が昇ってくる。この感覚の正体は何か……最早考えるまでもない。
「……っ! そ、そろそろ、かも……」
「ふぇ……っ? イ、イオンさ、出……? 出る、ん、ですか……?」
先ほどからあまりの快感に涙目のアリアに尋ねられ、イオンは首肯を返す。
「ど、どうぞ……膣内に……! ミリスちゃんに、避妊魔法……かけてもらいましたから、大丈夫です……っ!」
言いながら、イオンの肩をつかむ手に一層力が込められる。……是が非でも中に射精してもらうつもりのようだ。
「じゃあ……遠慮なく……っ!」
イオンはその期待にこたえるべく、連結部から膣内をかき回すペニスに力を込める。
直後に思いっきり腰を突き出し、アリアの一番奥にそしてわき上がる射精衝動に逆らわず、子宮口の部分に先端を押し付けて射精した。
びゅるるるっ! びゅる……びゅ、びゅる……びゅびゅるるっっっ!!
「ふぁ……あ、熱……あ、あ、あ、ああああぁぁあああ―――――――――っ!!」
自らの体の中で弾けたイオンの情欲。その奔流を直接子宮に浴びせられ、実は先程からイきっぱなしだったアリアの脳内はついに真っ白になり、何も考えられなくなり……
……やがて、肉体的・精神的に完全に限界を突破し、失神して崩れ落ちた。
荒い息のままのアリアの体をどうにかイオンは支え、そっとベッドに寝かせる。
「…………ふぅ……」
射精が治まったころ、イオンは寝息を立てているアリアの秘裂から肉棒を抜き取り、その隣に座り込んだ。
目をやると、先ほどまで……それこそミリス以上の乱れっぷりを見せていたアリアは、今はそれはそれは気持ちよさそうに寝息を立てている。普通に女の子の寝顔、と言った感じだ。
全裸で、その女性器からはイオンの精液と破瓜の血が混じったピンク色の液体が流れ出ている……という所が少々アブノーマリッシュだが。
「さて……と。起きるの待っててもアレだし……片づけ始めちゃいますかね……」
イオンは少しの休憩をはさむと、疲労で熟睡しているアリアを起こさないように注意しながら、手慣れた手つきで後片付けに取り掛かった。
☆
……余談だが、
幸か不幸か、この一夜の出来事を理由に……すなわち『アリアは『純系』イオンのお手つきである』という噂が一部で立ったために、畏れ多く感じた貴族達が、アリアに対して体を求めづらくなったと発覚するのは……もう少し先の話だ。